“ちょっと拾う”が、山をもっと好きにする。「清掃登山」を身近にする3つのアイテム
登山中に見つけたゴミ。自分で出してしまった行動食の包装やティッシュ。そんなあらゆる「ゴミの持ち帰り」ストレスを、もっと気軽に、スマートに解決してくれるアイテムがあるんです。
YAMAPでは毎年5月30日の「ゴミゼロの日」にあわせて、清掃登山キャンペーンを実施していま 中です。待ちに待った週末、晴れやかな気持ちで山に登る。そんな特別な時間に、「ちょっとゴミを拾ってみる」という小さなアクションを加えてみませんか?
今回は、 “山への恩返し”をもっと身近にしてくれる3つの便利アイテムをご紹介します。
キャンペーンに連動して、YAMAPスタッフが清掃登山に向かったのは山梨県・足和田山(あしわだやま)。朗らかにクリーンハイクを楽しむ一行が山頂で出会った驚きの景色とは……?
取材・執筆:大城実結
紹介するアイテム
その登山に足し算する「ひとつのアクション」

足和田山は山梨県にある標高1355mの山で、富士五湖の中心に位置することから「五湖台」とも呼ばれています。眼前にそびえる富士山はいわずもがな、西湖や河口湖、青木ヶ原の樹海など、めくるめく絶景が登山者を楽しませてくれます。
そんな足和田山に集まったYAMAPスタッフたち。彼らが持参したのは、いつものハイクをクリーンハイクへと変えてくれる3つのアイテムでした。
①【POY(ポーイ)】1秒でポイ——行動食のゴミも、落ちていたゴミも、立ち止まらず捨てられる
「飴の包み紙をサッと捨てたい」「登山道のちょっとしたゴミをもっと気軽に拾いたい」そんな登山者の何気ない思いを叶えてくれるのが、小さな携帯ゴミ箱こと「POY(ポーイ)」です。

手のひらサイズで重さ約22gの軽量型ポーチとなっており、上部にはベルトやバックパックのショルダーハーネスに取り付けられるカラビナが付いています。
使い方はとても簡単。たとえば、行動食のパッケージを破った際に出る「小さな切れ端」を捨ててみましょう。この手のゴミは、ポケットに入れたつもりが風で飛ばされやすく、「うっかり落としてしまいやすいゴミ」の代表格としてハイカーを悩ませてきました 。
こんなゴミもポーイがあればなんのその。ポーイの口はバネ式になっており、タブを引っ張ることで開き、手を離すとパッと閉まります。そのため、一度入れてしまえばゴミが飛び出す心配もなし。「確かに入れたはずなのに…」と苦い思い出がある人なら、きっとこの素朴な良さを実感できるでしょう。
さらに内袋は引き出して水洗いできるため、食べ終わった羊羹のビニールなど、ベタベタするゴミも気兼ねなく捨てられる点も魅力です。

ポーイの前面と背面は外ポケットが付いており、ティッシュ類の収納にぴったり。中には「前面にはポケットティッシュ、背面にはウェットティッシュを入れています」というスタッフも。鼻をかんだり手を拭いたりした際も、すぐに捨てられるから便利なのだそうです。ぜひお試しを!
このように自身のゴミの持ち帰りに活躍するポーイですが、使っていくうちに「落ちているゴミをどんどん拾いたくなってしまう」という感覚に。
これまで見逃していたトレイルの小さなゴミも、サッと拾って1秒でポイ。気付けばポーイがパンパンになるまで拾ってしまったという嬉しい現象も見られました。
デザインは全4種類。好みや自身のコーディネートに合わせてお気に入りのデザインを選んでみてくださいね。きっと「ゴミを拾いたくなる」あの不思議な感覚を味わえるはずです。

▶ こんな人に特におすすめ
・行動食のゴミをポケットに入れて風で飛ばしてしまった経験がある
・ゴミを拾いたいけどザックをいちいち下ろしたくない
・クリーンハイクをとりあえず気軽に始めてみたい
②【オリジナル・スタッフサック】缶も瓶も躊躇なく——自分の荷物と物理的に分けて、気持ちよく拾える
道中で見つけた空き缶や空き瓶、他のアイテムから遠ざけたい泥まみれのゴミ。拾うのに躊躇してしまうような“ちょっと嫌なゴミ”にはYAMAPの「オリジナル・スタッフサック」が活躍します。

ロールトップ式のシンプルな構造でさまざまな使い方ができるのも特徴。たとえば、ゴミを拾う前は自身の荷物を収納するスタッフサックとしても使用可能です。
本体素材には引き裂き強度に優れたリップストップのコーデュラ素材を使用しているので、心強い相棒としてガシガシ使い込めます。
このスタッフサック、クリーンハイクでのおすすめの持ち方は2通りあります。ひとつ目は移動時にバックパックに外付けする方法です。口の部分をバックパックに装着し、ブラブラと揺れないように本体をコード類で固定。バックパックの中身とゴミを物理的に分けられるので清潔感もあります。

もうひとつは、ハンドバッグのように手に持つ方法。これは本腰を入れてゴミを拾う際に便利な持ち方です。オリジナル・スタッフサックのバックルの片方には、長さを調整できるコードが付いており、伸ばすことで手提げのように使うことができます。

ゴミ袋として使うときのアドバイスがひとつ。裏面の縫い目部分はシームテープではなく、パイピング加工が施されています。これにより製品の価格を抑え、耐久性を高めていますが完全防水ではないため、ビニール袋との併用がおすすめです。

▶ こんな人に特におすすめ
・空き缶や濡れたゴミなど“ちょっと嫌なゴミ”を躊躇なく拾いたい
・自分の食料や衣類とゴミを明確に分けたい
・ガシガシ使える丈夫さを重視する
③【DCF スタッフサック】ゴミが増えるぶん、自分の荷物は超軽量・一目瞭然に
清掃登山では「ゴミを拾っていく」ため、自ずと荷物の重量やかさが増していきます。だからこそ自身の荷物は軽量化し、できる限りわかりやすくパッキングするのもコツ。ここで活躍するのがYAMAPオリジナルの「DCF スタッフサック」です。

基本的な構造は先ほど紹介したスタッフサックと同じですが、素材に超高分子量ポリエチレン繊維(ダイニーマ)を採用しているのが最大の特徴です。
ULプロダクトの愛好家から厚い支持を集めるこのダイニーマ、何といっても注目したいのが、ありとあらゆる面での高い強度。重量比でスチールの約15倍の強度を誇り、耐切創・耐摩耗性・UV耐性・耐水性*にも優れています。それでいながら水に浮くほどの軽さという、まさに次世代の素材なのです。
*生地自体は耐水性を有していますが、スタッフサックの縫い目にはシーム処理を施しておりません。 そのため、水の浸入を完全に防ぐことはできません。

加えて美しい透け感をもつというのも広く愛される理由のひとつ。デザイン性だけではなく、何を収納したかが一目瞭然というメリットもあります。
「荷物が増えていくさだめにあるクリーンハイク。だからこそ、自身の荷物はスマートに持ち運びたい」という願いを叶えるスタッフサックとして。もちろん普段の山行でも着替えを入れたり、食料を入れたりと活躍すること間違いなしです。“ちょっと拾う”が、山をもっと好きにする。「清掃登山」を身近にする3つのアイテム
▶ こんな人に特におすすめ
・ULギア好きで、道具の軽さと機能美にこだわりたい
・荷物が何かを一目でわかるようにしてパッキングを効率化したい
・清掃登山を本格的に続けていきたい
クリーンハイクは、次世代へのバトンなのかもしれない
和気あいあいと談笑しながらトレイルを歩いていくYAMAPスタッフたち。中には「あまりゴミ落ちてないね」や「もしかしたら全然ないのかも」という声が聞こえてくるほど、美しいトレイルが続いていました。

そうして富士山が見下ろす広々とした山頂に到着。雄大な景色に見とれているのも束の間、足元を見たスタッフの顔色が次々と変わっていきます。
「待って、これ全部ゴミなんじゃない?」

そこに散らばっていたのは、劣化してボロボロになったプラスチック、錆び付いた缶、年代を感じさせる空き瓶、元々何だったか分からないビニールまで……。その状態は一区画だけでなく、富士山とは反対側の斜面全体に広がっていました。

あまりの惨状にメンバーの笑顔も曇り、黙々と本格的なゴミ拾いがはじまりました。このとき、それぞれが胸の内に何を想っていたかはわかりません。ただ、取材に同行する筆者も「この状態を次世代に引き継いではいけない」という使命感のような感情が湧き上がるのを感じていました。

いつもの山で、ちょっとゴミを拾ってみませんか?

待ちに待った週末、晴れやかな気持ちで山に登る。そんなとっておきの時間に「ちょっとゴミを拾ってみる」アクションを加えてみませんか? 何気ない行動だけど、ちょっとだけ誇らしくて嬉しい。そしてこの自然が未来に続きますように、という小さな願いを込めて。
今回紹介したポーイ・スタッフサック・DCFスタッフサックの3点は、きっとクリーンハイク入門にぴったりのアイテムです。2026年の清掃登山キャンペーンに際し、これらを普段よりもお得に入手できる「クリーンハイク・エントリーパック」も販売中。ぜひチェックしてみてくださいね。
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