人気スタイリスト・福田麻琴さんの「山⇄街」着回しコーディネート【22年春夏】
YAMAP STOREで取り扱うブランドは、アウトドアでハードに使用することを考えて作られた丈夫で高機能なものばかり。そのぶん街着より相場の高いアウトドアウェアですから、せっかく買うのなら、休日の山歩き以外の生活でもガシガシ使えたら嬉しいですよね。
ですが、素材やデザインの違いから、どうやってアウトドアウェアを普段着に取り入れれば良いのか、困っている方も多いはず。
今回は、ご自身もアウトドアが趣味という、多数の女性誌で活躍中の人気スタイリスト・福田麻琴さんによるコーディネート指南企画の第3回。YAMAP STOREの中でも特におすすめしたい4つの商品で、「山」と「街」のシーン別に素敵なコーディネートを提案してくれました。
女性向けコーディネート①
「HOUDINI(フーディニ)/ルートシャツドレス」を着回し
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1993年創設、スウェーデン発のアウトドアブランド「HOUDINI(フーディニ)」。シンプルでスタイリッシュなタウンウェア顔負けのデザイン性と、アウトドアフィールドでタフに活躍する機能性、妥協のない環境への配慮が魅力のブランドです。
そんな「HOUDINI(フーディニ)」のアイテムのなかでピックアップするのは、アウトドアウェアでは珍しいシャツワンピのようなデザインの「ルートシャツドレス」。
福田さん「山では珍しいデザインゆえに着こなしが難しく感じられる一枚ですが、シャツワンピだと考えれば着回しの幅は無限大。合わせるアイテム次第でどこにでも着ていける、そんなアイテムです」
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シンプルになりがちな夏のデイリースタイルには、シャツワンピの重ね着がおすすめ
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福田さん「ポリエステル素材で乾きの良い『HOUDINI(フーディニ)/ルートシャツドレス』は暑い夏のレイヤードアイテムにぴったり。屋外のうだるような暑さと屋内のキンキンの空調など、意外に寒暖差の激しい夏の街中では、こういった羽織が一枚あるだけでとても重宝します。UPF50+の紫外線カット機能は、アウトドアブランドならではの嬉しいポイントですね」
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Styling Tips ① | 麦わらハットと華奢サンダルでラフに
福田さん「今トレンドの華奢なサンダルと麦わら素材のハットで、リラックスムードを作ります。アウトドアウェアは化繊系のものが多いので、天然素材のアイテムを掛け合わせるとコーディネートにデイリーな印象を持たせることができますよ」
Styling Tips ② | 黒いアイテムでコーデを締める
福田さん「メインアイテムに明るいカラーを取り入れるときは、小物は対照的な暗めのカラーをチョイスすることで、コーディネートがグッと引き締まります。スタイリングのバランスを取るテクニックです」
▼コーディネートに使用したアイテム
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差し色を一点投入でアクティブな印象に!ショートパンツを合わせた夏の登山スタイル
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福田さん「山でシャツワンピを着るイメージってあまりないかもしれないですが、着るシーンを限定せず山でもおしゃれを楽しみたいですね。『HOUDINI(フーディニ)/ルートシャツドレス』はサイドにスリットが施されているので足さばきもよく、山でも快適に着用できます」
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Styling Tips ① | 軽快なビタミンカラーはチラ見せの差し色で
福田さん「ビタミンカラーは、差し色に使うだけでもコーディネートをグッと華やかにしてくれます。シャツワンピの上のボタンを止めて、差し色はチラリと覗くくらいにするのもポイントです」
Styling Tips ② | ボリュームのあるトップスを合わせるときは、ボトムスはタイトに
福田さん「上下のアイテムのボリュームに変化をつけると、見る人の目線が細いところへ向かうので着痩せ効果があります。コーディネートにもメリハリがつくのでおしゃれに見えますよ」
▼コーディネートに使用したアイテム
男性向けコーディネート①
「finetrack(ファイントラック)/YAMAP別注カミノパンツライト」を着回し
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日本・神戸に拠点を置き、日々フィールドと向き合いながらものづくりをする「finetrack(ファイントラック)」。独自に開発した素材や何度もテストを重ねて生み出されるシルエットデザインは多くのハイカーの注目を惹きつけています。
そんなfinetrackと、今年YAMAPが共同開発した「YAMAP別注カミノパンツライト」で福田さんに着回しコーディネートを組んでいただきました。
福田さん「アウトドアブランドでは珍しい、ニュアンスカラーが素敵。マットな質感に加えて、目立つロゴなどもほとんどないので街着としても履ける万能パンツです」
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Tシャツとパンツのシンプルコーデは
小物使いでグッと垢抜ける!
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福田さん「シンプルなデザインとゆとりのあるシルエットが魅力の『YAMAP別注カミノパンツライト』は、Tシャツやサンダルと合わせて“大人のリラックスカジュアル”をテーマにコーディネートしました。薄手でストレッチの効いた生地感なので、暑い時期にも最適。夏場はショートパンツ一択!な方にもおすすめのアイテムです」
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Styling Tips ① | 小物は色味を揃えつつ、素材感でさりげない違いを
福田さん「白・黒・モスグリーンの3色で構成したシンプルなコーディネート。小物はブラックで統一しつつ、メッシュやラバーなど素材感を変えることでコーデのマンネリ化を防ぎます」
Styling Tips ② | サングラスとパンツのグリーン
福田さん「サングラスのレンズのグリーンとパンツのグリーン。さりげない部分ですが色味を揃えると統一感が生まれますよ」
▼コーディネートに使用したアイテム
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ニュアンスカラーを組み合わせて、
春夏らしい軽やかな山コーデに
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福田さん「ベージュとモスグリーン、春夏らしい柔らかなニュアンスカラーを合わせてスタイリングを組んでみました。ブラックなどのダークトーンの色は控えめにして重たくならないように。『YAMAP別注カミノパンツライト』の考え抜かれた立体構造のシルエットは足さばきをよくしてくれるだけでなく、足を綺麗に見せてくれる効果もあります」
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Styling Tips ① | 色もの同士を組み合わせるときは、トーンか色かどちらかを合わせて
福田さん「色同士の組み合わせでも、同じくらいのトーン(濃淡)か、同じ色を選ぶことで反発し合わずまとまった印象を作ることができます。今回のコーデでは、ジャケットとインナーが同じ色味、ジャケットとパンツが同じトーン(濃淡)です。」
Styling Tips ② | 小物は色味を抑えることでコーディネートをまとめる
福田さん「上下のアイテムに色ものを選んでいるので、小物は色味を抑えめに。ここで無難にブラックもありですが、シルバーやグレー使って色味は抑えつつ、先ほどと同じようにトーンを合わせるとウェアの色味によく馴染み新鮮な配色に」
▼コーディネートに使用したアイテム
女性向けコーディネート②
「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)/ベンチャージャケット」を着回し
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アウトドアブランドと聞いて最初に想像する方も多いはずの「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」。山と街、どちらもカバーするデザイン性・機能性を兼ね備え、守備範囲の広さから活躍の幅は折り紙付き。ファッション系セレクトショップなどでも取扱の多いブランドです。
そんなTHE NORTH FACEの中から選ばれたのは、軽量・コンパクトでありながら完全防水のレインウェア「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)/ベンチャージャケット」です。
福田さん「かさばりがちなレインウェアは出すのもしまうのも億劫になり、夏場は特にザックの奥底に眠りがちなアイテムですが、この軽さとコンパクトさなら、すぐに取り出してさっと羽織りたくなる。肌寒い山の中でも、街中での突然の雨でも、ライトアウターとして一枚あると重宝するアイテムですね」
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上品なワンピースコーデに
アクティブな要素をひとさじ
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福田さん「カゴバッグ、ワンピースなどの夏らしい上品なファッションアイテムとアウトドアでも使えるジャケットやサンダルを合わせたMIXコーディネートを考えました。素材感が違うアイテムを組み合わせると一気にこなれ感が出ておしゃれに仕上がりますよ。」
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Styling Tips ① | シックな色味のコーデには、ターバンの柄でアクセントを
福田さん「白に近いライトグレーのジャケットとブラックのワンピースのシックな組み合わせは、柄もののアイテムをひとつ差し込むことで一気に華やかになります。柄は無関係の色ではなく、ベースの色味を揃えたりすることで馴染みがよくなりますよ」
Styling Tips ② | マウンテンジャケットは、ワンピースなどのファッションアイテムとの相性も◯
福田さん「単体で見るとファッションアイテムに合わせにくそうに感じるマウンテンジャケットですが、女性らしいワンピースなどのアイテムと合わせることでお互いの要素を打ち消しあって、コーディネートに良いバランスをもたらしてくれます。私服でもよく取り入れるテクニックです」
▼コーディネートに使用したアイテム
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ブラウンとグリーンを合わせて
涼しげな爽やか山コーデを
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福田さん「『THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)/ベンチャージャケット』は薄手のレインウェアなので、これからの季節に使うレインウェアとしては最適。女性のスタイリングでは珍しい、グリーンを基調にした爽やかなコーディネートを組んでみました。今年のトレンドは黄色、紫、グリーンなどの寒色系のカラー。ぜひ皆さんもオリジナルコーデにアクセントとして取り入れてみてください!」
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Styling Tips ① | ブラックをブラウンに変えるだけで柔らかな印象に
福田さん「汚れやすいからと黒系のアイテムを選びがちですが、黒は無骨な雰囲気により過ぎてしまうこともありますよね。そこをブラウンに変えてあげるだけで、寒色系のカラーを使ったコーデでも一気に柔らかくフェミニンな印象を作れます!今回のコーデで使った色は主にグリーンとブラウン。この2色はアースカラー同士でもあるので、馴染みが良い色合わせなんです」
Styling Tips ② | 色ものは差すからこそ映える!モノトーンアイテムでバランスを整えて
福田さん「パンツ、シューズ、ザックと色ものを取り入れているからこそ、上半身のアイテムはモノトーンに。特にトップスに白を持ってくるのは、爽やかな印象を与えるだけでなく顔まわりを明るく見せてくれる効果もありますよ」
▼コーディネートに使用したアイテム
男性向けコーディネート②
「HOUDINI(フーディニ)/ワジショーツ」を着回し
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WOMENSコーディネートでもピックアップした「HOUDINI(フーディニ)」から、MENSでは「HOUDINI(フーディニ)/ワジショーツ」をセレクト。見た目はカジュアルウェアかと思うようなショーツですが、作り込みの精度の高さから醸し出される履き心地のよさは、一度足を通してみればすぐにわかるはず。
福田さん「ストレッチ素材で透湿性にも優れた『ワジショーツ』は、夏の相棒にぴったりなアイテム。パッカブル機能が備わっていたりとアウトドアファーストなデザイン・ディテールも素晴らしいですね」
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新・モノトーンコーデ!ネイビーとグレーで大人のモードカジュアルを
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福田さん「HOUDINIのアイテムを上下で使ったオールネイビーのコーディネート。足元はサンダルで抜け感を出しつつ、少しデザイン性の高いものをセレクトしてアクセントに。足の甲が出るサンダルは脚長効果もありますよ」
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Styling Tips ① | 上下ネイビーで清潔感のあるワントーンコーデに
福田さん「暑い夏のワントーンコーデは、重たくなりがちなブラックよりも爽やかさのあるネイビーがおすすめです。汗なども目立ちにくく、清潔感のある印象を与えてくれます」
Styling Tips ② | 小物は色味を揃えつつ、素材感で遊ぶ!
福田さん「シックで爽やかな配色のコーデを作りたかったので、小物も白ではなくグレーをチョイス。色味は揃えつつも、素材感に変化をつけることでコーデのマンネリ化を防ぐことができますよ!」
▼コーディネートに使用したアイテム
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ブルー系の色味でまとめた、メンズにおすすめしたいカラーコーディネート
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福田さん「ブルー系の色味で全体をまとめた爽やかなコーディネート。丈が短すぎない『ワジショーツ』は露出の多すぎるショートパンツに比べて気軽に挑戦できますね。夏の山は動きやすいショーツを取り入れつつ、アイテムの色合わせなどでおしゃれを楽しんでくださいね!」
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Styling Tips ① | 多めの色合わせでも、アイテム同士の色が揃うことでまとまりが生まれる
福田さん「グレー、ネイビー、黒、グリーンと、メンズにしてはやや多めの色合わせで構成されたコーディネート。ですが、“ザックとジャケット”や“トップスと靴下”など、どこかのアイテム同士の色を必ず揃えながら考えていくととてもまとまりがでるので、ぜひ試してみてくださいね」
Styling Tips ② | ジャケットは腰巻きでコーデの差し色に
福田さん「脱ぎ着の多いウィンドシェルをザックにしまうのが面倒なときは、あえて腰に巻いてみるという選択肢も◎。シンプルで地味になりがちなインナーとショーツの組み合わせのアクセントにもなります」
▼コーディネートに使用したアイテム
![人気スタイリスト・福田麻琴さんの「山⇄街」着回しコーディネート【22年春夏】](https://images.microcms-assets.io/assets/ac11bed9236c49c3b40aa3bdd2103202/978bc9b9d4724ef1a547b584bc505fe7/20220520_coordinate-2022ss-01_main01.jpg?w=1000)
アウトドアウェアを山でも街でも着回そう
近年のアウトドアブランドは、デザイン性も機能性もぐんぐんと進化しています。
春夏は暑さでコーディネートもどんどんとシンプルになっていってしまいがち。だからこそ、機能的でおしゃれなアウトドアウェアを日常にも取り入れて、さらに快適に過ごしましょう。
今まではチャレンジできなかったカラーアイテムも、今回のコーディネートテクニックを参考にしながら、ご自身のワードローブに加える特別な一着を探してみてくださいね。
![福田 麻琴(ふくだ まこと)](https://images.microcms-assets.io/assets/ac11bed9236c49c3b40aa3bdd2103202/3222d266d92a4656ae2f15d372447ecc/profile-fukudamakoto.jpg?w=1000)
福田 麻琴(ふくだ まこと)
1998年に文化服装学院を卒業後、アパレル会社勤務を経てスタイリスト森美幸氏に師事。2003年に独立。女性誌を中心に広告、CM、カタログ、タレントのスタイリストとして活動中の2009年にフランスへ留学。帰国後もスタイリストとして活動を続けながら、パリと東京を行き来している。 書籍 『ただ着るだけでおしゃれになる ワンツーコーデ』西東社/2020年 『コスパのいい服』すばる舎/2019年 『38歳から着たい服 本当に似合うものだけ少量持つ』すばる舎/2018年 『THE FRENCH STYLE BOOK カジュアルで女性らしいパリジェンヌな着こなし』KADOKAWA/2018年 SNS Instagram https://www.instagram.com/makoto087/