「レインジャケット、何となく選んでいませんか?」目的&シーン別でイチオシアイテムをセレクトしました

安全な登山に欠かせないレインジャケット。雨から濡れないように守ってくれる大切なアイテムですが、使っている生地にはじまり、ポケットやジッパーといった機能やデザインなど、千差万別。しかし選択肢の多さゆえ、「どのレインジャケットを選んだらいいの?」と悩んでしまうこともあるでしょう。

そんなときに気をつけたいのが「目的に合ったレインジャケット選び」ができているかどうか。登りに行く山やアクティビティと選んだジャケットのミスマッチがあると、本来の機能が発揮できないこともあります。そして、「登山」と言っても、日帰り登山や小屋泊登山、縦走登山、そしてトレイルランニングやファストパッキングなど、さまざまなカテゴリーに分けることができます。

そこで今回は「目的別オススメレインジャケット」を特集。これから楽しみたい山のアクティビティに合わせて、YAMAP STOREがぴったりのレインジャケットをご提案します。

ファストパッキング
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Teton Bros. / フェザーレイン フルジップ ジャケット

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トレイルランニングに登山の要素をプラスしたファストパッキング。機動性を保ちながらも、過酷な山を駆け巡るためには、信頼のおける性能と軽やかさを絶妙なバランスで実現する必要があります。そこでオススメなのが、「Teton Bros. / フェザーレイン フルジップ ジャケット」です。3レイヤーでありながらも170gと軽量。耐水圧、透湿ともに20,000mmを達成し、レインウェアとしての性能は申し分ありません。

ちなみにこのモデルは2代目。ユーザーの声を反映し、素材や機能をアップデートすることでより使いやすく進化しています。レインウェアをより軽量化したい、でもファストパッキングのハードな山行にも耐えられる信頼性がほしい。そんな方の「相棒」となってくれるアイテムです。

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縫製箇所にはシームが施してあり防水性はバッチリ。3レイヤーとは思えないほどの軽やかな着用感が魅力となっています。

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脇下にはフラップタイプのベンチレーションを採用。ジッパーのように開け閉めする必要がなく常に換気される仕組み。走ることがクールダウンにつながります。

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レインウェアの基本は「雨から体を守ること」。「Teton Bros. / フェザーレイン フルジップ ジャケット」は、そんな基本をファストパッキングという特殊なシチュエーションに特化してアレンジしたもの。とくに気温の低いシーズンや標高の高い山域など、濡れることが大きなダメージなるようなフィールドで走るためのレインジャケットだと言えるでしょう。

テント泊
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finetrack / エバーブレス フォトンジャケット

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数日を山で過ごすテント泊。「山の天気は変わりやすい」と言いますが、数日となればいろいろな天気に見舞われるのは当然のこと。そんなテント泊を楽しく、快適にしてくれるのも、やはりレインジャケット。「finetrack / エバーブレス フォトンジャケット」は、独自開発のエバーブレスという防水透湿素材を採用したオーソドックスな登山用レインジャケットなのですが、大きな特徴は「ストレッチ性」のすごさなんです。

とにかくどの方向にもよく伸びるので、歩行時はもちろん腕を動かしたりしても突っ張ることなく追従してくれるので快適。力のロスが少ないのでテント泊のように長時間の山行であっても体力を温存できるというわけ。「ちょっとしたこと」と思うかもしれませんが、その些細な積み重ねが蓄積してしまいます。動きやすさ、着心地のよさも大切なんですよ。

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登山ではしないようなダイナミックな動きをしても伸びてくれるストレッチ性。バックパックを背負ったときでも引っ張られることなく、腕や上半身を動かせます。

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サイドのポケットに加えて、内側にもチェストポケットを配置。濡らしたくない小物はここに収納すれば安心です。

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ストレッチ性が大きな魅力ではありますが、軽量でコンパクトになるのも「finetrack / エバーブレス フォトンジャケット」のアドバンテージ。防水透湿性、安心の3レイヤーがレインウェアのスタンダードになっていますが、そこにいかに「味付け」するかが各メーカーの腕の見せどころ。とにかく動きやすい、着ていて不快感が少ないというのが「finetrack / エバーブレス フォトンジャケット」の光る個性なんです。

デイハイク
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PeakPerformance /リミットジャケット

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登山の「三種の神器」と言われるレインジャケット。とくにデイハイクやライトトレッキングのような登山には「防水透湿性」「使い勝手のよいポケット」「調整できるフード」などを備えたものが安心。しかしいわゆるレインウェアのスタンダード的なモデルになるとメーカーごとの違いはあまりなく、「みんな一緒」みたいなことも。そこで、せっかくなら「個性あるもの」を選びたいという方に向けてオススメなのが、この「PeakPerformance / リミットジャケット」です。

メインファブリックには「GORE-TEX® Active/C-knit」を採用。レインジャケットの基本である防水性と通気性を備えた生地となっています。定評のある3レイヤー素材なのですが、薄手に仕上げていることもあり柔らかな着心地なのも魅力。そしてPeakPerformanceならではといえるユニークなカラーリング。確かな性能はもちろんですが、山で際立つデザインも選ぶ指標にしてみては?

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両サイドにはポケットを配置。ポケットをなくすことで軽量化を追求するレインジャケットが増えているなか、やはりポケットがあるのは便利。小物の携行やハンドウォーマーとして活躍します。

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岩場で擦ったり、座っているときに肘をついたりと、何かと負荷のかかりやすい肘。擦れなどでダメージを受けやすい肘部分にはドットタイプの補強をプラスしています。

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レインジャケットの素材の代表格である「GORE-TEX®」を使用しながらも、登山をはじめあらゆるアウトドアアクティビティを知り尽くしているPeakPerformanceが独自の視点で作り上げた「PeakPerformance / リミットジャケット」。無理に機能を盛りだくさんにするのではなく、実用性のあるものを見極め採用することで「リアルに山で使える」レインジャケットに仕上がっています。そして遠目からでも注目を集めるカラーリング。人と違うモノが欲しい。そんな方にこそオススメの一着です。

トレイルランニング
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OMM/カムレイカジャケット

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トレイルランニングでもレインジャケットは必携。大会などでも装備品として携行が定められているケースがあります。「OMM/カムレイカジャケット」は防水性20,000mm、透湿性は18,000gsm/24hrを達成し、レインジャケットとしての性能はバッチリ。重量は255gと軽量に仕上がっています。

トレイルランニングでは防水性や透湿性といったレインジャケットの基本性能に加え、軽量性も大切なポイント。「バックパックに入れたまま」の時間が多いアイテムでもあるため、軽量であることが欠かせないのです。同時にウインドシェル的に使うこともできるのが「OMM/カムレイカジャケット」のような軽量レインジャケットのメリット。雨が降っていなくても風が吹いていたり、気温が低いシチュエーションでは保温効果を得ることができるんです。

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袖口にはベルクロタイプの調整機能を配置。雨の侵入をしっかりと防ぐことができます。

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「カムレイカファブリック」のもうひとつの魅力はストレッチ性。全方向にストレッチするので、トレイルランニングだけでなくハイクなどでの緩やかな動きにも対応します。

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OMMの正式名称は「オリジナル マウンテン マラソン」。その名のとおり、山野を駆け巡るオリエンテーリングをバックグラウンドにしたメーカーです。そんなOMMの代表的なレインジャケットがこの「OMM/カムレイカジャケット」。すでに4世代目となるモデルということもあり、完成度はピカイチ。過酷なシチュエーションでも最大限のパフォーマンスを発揮したい。そんな攻めるトレイルランナーにこそ着てほしい一着です。

アーバンランニング
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Rab /ファントムプルオン

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レインジャケットを選ぶ上で、「防水性」だけでなく「軽量性」を気にする方も少なくないはず。もともとは「雨から濡れない」ためのウェアですが、アウトドアを走るトレイルランニングでは軽量モデルを選ぶのが一般的。というのも、当然ながら必ずしもいつも雨が降っているということはなく、「バックパックに収納したまま」というケースがあるから。つまり「荷物」になっているときの負荷を最小限に抑えるために軽量化が追求されてきたという背景があります。

「Rab/ファントムプルオン」は、そんな軽量レインジャケットのなかでも「超」軽量なモデル。なんと、わずか90gを達成。素材には7デニールという超極細のナイロン繊維でできた「 Pertex® Shield 2.5レイヤー」を採用。もちろん、軽量なだけでなく、耐水圧:20,000mm、透湿性: 20,000g/㎡/24hを実現し、しっかりレインジャケットとして活躍してくれるスペックを備えています。

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軽量化のため、袖や裾には伸縮性のパーツを採用。軽量化したからといって機能を省くのではなく、実用性も担保しているのが魅力。

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フードは顔まわりをしっかりカバーできるように伸縮部分と柔らかなフレーム入りのつばで構成。こちらも伸縮素材を用いることで軽量化を支えています。

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「Rab/ファントムプルオン」のもう一つの特徴がアノラックタイプであること。フロントのジッパーは胸元までのハーフタイプになっているので、ジッパー半分の重量をカットしています。フルジップタイプに比べて脱ぎ着しにくいというデメリットはありますが、ジッパーがない分お腹周りのごわつきが軽減されるので着用感は良好。

トレイルランニングのように体をアクティブに動かすようなときにはアノラックタイプがいいと、根強いファンがいるんです。軽量&コンパクトなので、登山やハイキングであってもバックパックに忍ばしておけば「最高のお守り」になってくれるレインジャケットです。

小屋泊登山
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patagonia/トレントシェル

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レインジャケットは信頼性が一番!という方には「patagonia/トレントシェル」を。日帰り登山や小屋泊といった王道登山ではとにかく雨を確実にブロックしてくれて、ウェア内の快適性も確保できるオーソドックスなレインジャケットが最適解。機能性も十分で使いやすさもバッチリ。そんな過不足なくちょうどいい「patagonia/トレントシェル」がオススメです。

H2Noというパタゴニア独自開発の防水透湿素材を使用した3レイヤータイプで、日本の多雨多湿な環境にも対応してくれる通気性が魅力。夏の雨の日でも、濡れから体を守り、不快な蒸れを押さえた快適な着心地を提供してくれます。

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脇下にはベンチレーションを採用。雨天時でレインジャケットを脱げないようなシチュエーションでも着たまま通気ができます。ダブルジッパー仕様となっており、蒸れ具合や外気温に合わせて、細かく調整が可能。

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フロントのジッパーにはフラップを採用。近年は止水ジッパーが普及してフラップを設けないモデルも多いのですが、雨や風を確実にブロックしてくれるありがたい機能。

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近年は軽量化を追求したモデルも多く、ついつい「軽いもの=いいもの」と捉えがち。しかし「patagonia/トレントシェル」のように適度な生地厚があることのメリットも忘れてはいけません。薄手の生地では雨に降られたときでもベタっと肌に張り付いてしまうこともありますが、その心配は皆無。冷たい風も厚手の生地の方が伝わりにくいのは想像できますよね。また岩や枝などに当たっても破けにくく、ダメージを受けにくいのもポイント。レインジャケットが守ってくれるのは雨だけではないんです。「信頼感」。そんな言葉がぴったりのレインジャケットです。

レインジャケットを知れば、もっと山が楽しくなる

今回紹介したように、一言でレインジャケットと言ってもいろいろなスペック、デザイン、機能のものがあります。「どれを選んだらいいのだろう」と悩んでしまうのは当然のこと。でも、どれもが明確な目的を持って開発されたもの。行きたい山やアクティビティに合わせて、正しく選ぶのが楽しい登山のための秘訣です。

次の登山やアクティビティの予定に合わせてぴったりのレインウェアを見つけてください。

掲載商品一覧

ファストパッキング × Teton Bros. / フェザーレイン フルジップ ジャケット

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テント泊 × finetrack / エバーブレス フォトンジャケット

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デイハイク × PeakPerformance /リミットジャケット

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トレイルランニング × OMM/カムレイカジャケット

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アーバンランニング × Rab /ファントムプルオン

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小屋泊登山 × patagonia/トレントシェル

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