「街でも使える、山のボトムス」の真価に迫る！グラミチ別注パンツのこだわりディテールを徹底解剖

今となっては当たり前のようにトレッキングパンツに実装されている、「ナイロンテープのバックルベルト」と「股下のマチ」。しかし実は、これらは「グラミチ」の創業者であり著名なロッククライマーでもある、マイク・グラハム氏が開発したシステムなのです。

「ウェビングベルト」と「ガゼットクロッチ」という名で親しまれるこれらのディテールは、グラミチのパンツのアイコン的存在として、今でも受け継がれています。

「ウェビングベルト」

片手だけで容易にワンタッチ着脱ができたり、長めにとられたベルトの端先を横に引っ張ってウエストを締める、緩めるのサイズ調整を可能にしたのがウェビングベルト。両手を使えないクライミングの最中でも、これらの作業を容易にするためにと考えられたのがきっかけです。

「ガゼットクロッチ」

180度までの自然な開脚を可能にした股下のディテール。長方形のマチを股下にあしらうことにより、どのように動いても生地がつっぱることがなく足運びのよさをサポートします。岩場や大きな段差を登るような登山シーンはもちろん、自転車に乗るときにも便利な仕様です。

ポイント②YAMAP別注の外せないこだわり「スマホポケット」

地図アプリ「YAMAP」を快適に使うためにも、スマートフォンは取り出しやすく、携帯しやすい定位置を決めておくといいでしょう。YAMAPの別注アイテムに多く取り入れられたこのディテールは、人体構造を加味してお尻の側面のくぼみの位置に設けられています。

そのため、パンツのシルエットを崩すこともなければ、歩行時や足上げの際、またしゃがんだり、椅子に腰掛けたりする際にも動きに干渉することはありません。

ポイント③大手生地メーカーが開発した最新素材「ミノテック®︎」

「Gramicci（グラミチ）/YAMAP別注トレイル」シリーズには、全て同じ素材が採用されています。この素材は、先進的な素材を手掛ける日本の帝人フロンティア（株）が開発した「Minotech®︎（ミノテック®︎）」。

日本古来の雨具・蓑（ミノ）に着目し、イネが持つ撥水メカニズムを繊維で再現しています。生地表面に「マイクロガーター構造」とよばれる無数の小さな凹凸を持たせることで、“水を滑らせ雨を避ける”優れた撥水性を備えた機能性素材です。

素材そのものが撥水機能を持つため、裏面に防水メンブレンやコーティングは施されていません。そのため、生地本来の通気性を体感できます。また、生地自体はポリエステル100%なので、速乾性が高く、洗濯や水辺のレジャーで使用してもすぐに乾きます。

また、ポリウレタンなどの伸縮素材を使用していないにも関わらず、織りの構造により横と斜め方向に優れた伸縮性を備えています。ポリエステル以外の素材をもちいないことで、軽量化にも成功。汗のベタつきやムレの滞留が気になる、夏のシーズンでも軽やかな着心地を体感できます。

パンツ、ショーツ、スカート。３型のこだわりのシルエットを解説

「Gramicci（グラミチ）/YAMAP別注トレイル」シリーズは、パンツ、ショーツ、スカートの３型を展開。それぞれ、着用シーンや着心地にこだわったシルエットを採用しています。
ここでは、アイテム別にそのポイントを解説。

Gramicci（グラミチ）/YAMAP別注トレイルパンツ

ヒップと太もも周りにゆとりを持たせ、裾にかけて徐々に細くなるテーパードのシルエット。股上が深いためウエストや腰回りのシルエットを拾わず、着痩せ効果も。全体的にゆとりのあるデザインですが、裾がもたつかず、足さばきをジャマしません。総丈は従来のトレッキングパンツより短めに設定されているので、サイズ次第でアンクル丈、フルレングスなどさまざまな着こなしを楽しむことができます。

長すぎず短すぎない丈感にこだわったショーツ。股下8インチ（約20cm）と、トレイルラン用などのアクティブショーツと比較すると長めの丈になっていますが、登山や街中での着用では程よい長さ。サンダルはもちろん、靴下やトレッキングシューズとの相性も考えて設計したシルエットとなっています。両サイドには2センチほどのスリットを設け、ひざの曲げ伸ばしなどの動きでも生地がつっぱりにくくなっています。

山のスカートと言えば、テニスユニフォームのような短い丈が定番。「可愛いな」と思いつつ、「私にはアクティブすぎるかも…」と感じていた方におすすめしたいのが、このスカートです。長めの丈であっても、風が吹いた時などにバタつきで歩きにくさを感じないよう、全体に使用する生地量を調節。それに伴い、足さばきを邪魔しないようサイドにスリットを設けています。

ボトムスは、着用する方の体型によって「合う・合わない」の差が出やすいアイテム。
だからこそ、体型や好みに合わせて選べるように、あえて男女の違いを設けず、ユニセックスの4サイズ（XS、S、M、L）をご用意しました。

着こなしに軽やかさを出したい方は、あえてひと回り小さいサイズを選んでショート丈にするのも◎。パンツのシルエットを活かし、サイズを上げてルーズに着こなすのも素敵です。

「高機能である」トレッキングパンツの大前提を飛び越えて、あらゆるシーンでの使いやすさ、汎用性にもこだわった「Gramicci（グラミチ）/YAMAP別注トレイル」シリーズ。

「登山ウェアを山でしか着れないのは勿体ない」、「体型をカバーしやすいトレッキングパンツがほしい」、「従来のトレッキングパンツのシルエットに飽きてきていた」…

そんな方には、ぜひともこれからの春夏シーズンの相棒として、この1本をお試しいただければと思います。