夏の北アルプス山小屋泊のための持ち物|北アルプスの山小屋紹介あり
いよいよ夏山シーズン間近!これまでの日帰り登山からステップアップして、宿泊での登山を計画している人もいるのではないでしょうか。そんな登山者を迎え入れているのが、山小屋です。
今回は特に山小屋が多く充実した施設や食事で人気の施設も多い北アルプスを例に、初めての山小屋泊に安心してチャレンジできる持ち物を紹介します。
北アルプス山小屋泊の魅力と準備の大切さ

宿泊してじっくり楽しみたい名山揃いの北アルプス
最高峰・奥穂高岳(3,190m)を筆頭に槍ヶ岳(3,180m)などの岩峰が挑戦意欲をかき立てる槍・穂高連峰、これらの山々を眺めながらの常念岳(2,857m)・燕岳(2,763m)のなどの稜線漫歩が楽しいパノラマ銀座、高山植物が美しい白馬岳(2,931m)・唐松岳(2,696m)・鹿島槍ヶ岳(2,889m)などが連なる後立山連峰、立山黒部アルペンルートでアクセス至便な立山(3,015m)をはじめとする立山連峰などから構成される北アルプス。
誰もが何かしらの山名は耳にしたことがある名峰揃いの北アルプスですが、標高が高く例年11月〜翌年6月頃までは雪に覆われています。そんな北アルプスへのチャレンジにもっとも適しているのが、雪解けが進み天候も比較的安定する7月〜9月の夏山シーズンです。
日帰りで登頂できる山も皆無ではありませんが、多くの山は歩行距離・歩行時間が長いため、無理のないペースで楽しむにはやはり宿泊が必要です。また、満天の星空や朝焼け・ご来光など「山で泊まる」からこその絶景も、じっくり楽しむことができます。
初心者でも安心して泊まれる北アルプスの山小屋

日本の山小屋文化は、北アルプスが発祥の地です。1906年に開設された白馬山荘が日本初の山小屋、1921年開設の燕山荘、1926年開設の槍ヶ岳山荘など100年あまりの歴史を持つ小屋が多く、改修・増築や創意工夫を重ねながら長年に渡り登山者を迎えてきたノウハウが蓄積されています。
また、複数の施設を運営している山小屋グループも多数ありサービスの均質化が図られていたり、同じ山に近接して複数の山小屋があるため個性や魅力を切磋琢磨している場合もあります。こうしたことから、北アルプスの山小屋は快適に宿泊できる施設が多いのが、初心者でも安心なポイントです。
今回はそんな北アルプスの山小屋泊をより満喫するため、必要な持ち物や快適グッズの紹介、山小屋での基本的なマナーや豆知識、おすすめの山小屋とそこに宿泊するコースを紹介します。
山小屋までの登山で必要な基本装備

ポイントは「日帰りより増えるアイテム」を背負って歩くこと
旅行もまったく同じですが、日帰りとホテル・旅館などに宿泊する場合では、荷物の量が変わります。代表的なものが、翌日以降に着替えるウェアや日数分の行動食。しかも通常の旅行ならキャリーケースなどに収納可能ですが、登山の場合はすべてを背負って歩く必要があるのです。
ザックは30ℓ前後の容量が便利
日帰り登山であればザックは20ℓ前後の容量で十分ですが、山小屋泊の場合は30ℓ前後の容量が便利です。とはいえ、容量いっぱいにアイテムを詰め込んでしまい、重荷になり過ぎることは望ましくありません。
また、容量にゆとりがあるザックを選ぶことで、山小屋の限られたスペースでもアイテムの出し入れがしやすかったり、どこにしまったか見つからない…という探し物のストレスを軽減することができます。
登山靴はグリップ力が高いソールとミドルカットがGood
北アルプスの多くの山は森林限界上にあるため、登山道は基本的に岩が累々と重なったガレ場となります。段差や浮石による転倒・スリップ防止のために、グリップ力の高い靴底の登山靴がおすすめ。日帰りより重いザックを背負っている上半身を支えながらこうしたガレ場を歩く足首の保護を考慮すると、ミドルカットのタイプが安心です。
山小屋で意外に多いトラブルが、下足棚に似たような登山靴が並んでいることによる履き間違え。番号札などを用意している山小屋もありますが、キーホルダーやチャームなどを工夫して自分だけの目印を付けておくと「他の人が履いて出発してしまった」という事態を回避できます。
レインウェアのセレクトも重要
前述の通り森林限界上の北アルプスの登山道は木陰がないため、風雨を直接浴びることになります。防水透湿性を備えたレインウェアは、例えば風が強い場合にはウィンドブレーカー代わりにもなってくれます。
またアップダウンの大きな北アルプスでの激しい行動は、素材の透湿性だけでは蒸れの解消が追い付かない場合も。内部の蒸れを一気に発散できるベンチレーションの有無など、細部のパーツだけでも快適さが大きく変わります。
紫外線対策も抜かりなく
標高が1,000m上がると、紫外線の強さは約10%増加します。標高3,000m級の北アルプスでは低山以上に紫外線対策が重要。サングラス・通気性のよい帽子などを着用することは、熱中症の防止にも有効です。
山小屋泊で必要な持ち物リスト

着替え一式
沢沿いなど水が豊富な山小屋では入浴できる場合もありますが、稜線上の施設では基本的に不可能。汗で濡れたり汚れたままのウェアで就寝したり翌日も行動を続けることは、不快なだけでなく汗冷えの原因にもなります。
特に肌に直接触れるドライレイヤー・ベースレイヤー・インナー・靴下などは、最低1セットは着替えを用意しましょう。また、これらは密閉できる防水性の袋に入れて保管してください。天候次第では低体温症のリスクもある北アルプスでは「乾いた衣服に素早く着替えられるか」が、重症化を防ぐターニングポイントといっても過言ではありません。
防寒グッズ
標高が1,000m上がると気温は約6℃低下します。標高3,000m級の北アルプスでは、朝晩を中心に寒さを感じることもあります。特に山小屋での宿泊時のように静的シチュエーションでは、フリースやインナーダウンなどの防寒着が重宝します。着用しない時にコンパクトに収納できるかもチェックポイントです。
また稜線上の山小屋で御来光や朝焼けを待つタイミングは、ワクワクすると同時にかなり気温が下がる時間帯でもあります。ビーニー・ネックウォーマー・手袋などで寒さ対策をしっかり行いながら、絶景を楽しみましょう。
その他の小物類
最低2日間、時には3日以上の登山が続く北アルプスでは、山小屋が重要な給水ポイントになります。水が豊富で洗面所の水をそのまま補給できる山小屋もあれば、稜線上にあるため予め溜めた天水(雨水)を有料で購入する場合もあります。いずれにせよ翌日以降の行動に必要な水分量を考慮して、水筒やボトルを用意しましょう。山小屋によってはお茶やお湯を提供してくれる施設もあるので、保温性があるタイプもひとつあると肌寒い環境でも身体を温めることができます。
山小屋には施設毎に決められた消灯時間があり、それ以降は非常灯を除いて館内の照明が消えます。夜中にトイレに行きたい時や、夜明け前にパッキングする時に備えて、ヘッドランプは枕元において就寝するようにしましょう。
YAMAPアプリなどでのルート確認や天気情報の取得など、現代の登山においてスマートフォンは必需品です。充電ブースやコンセントが用意されている山小屋もありますが、モバイルバッテリーは必ず携帯してください。コンパクト&軽量なバッテリーを複数携帯するのも、故障時などを考えると安心です。
山小屋では基本的にアメニティの提供はありません。乾きやすいタオルや薄手の手ぬぐい、歯ブラシなどを持参しましょう。環境負荷を考慮して、多くの山小屋では洗面所があっても石鹸や歯磨き粉は使用禁止です。アルコール除菌剤やタブレット歯磨き粉などを利用すると、快適ですよ。
収納用スタッフサック
このように必要なアイテムが増える山小屋泊。用途や使用シーンによって分類して、それらに合ったサイズのスタッフサックに入れておくのがおすすめです。スムーズな収納ができたり、使用する際にすぐ取り出せるので、パッキング上手な登山者になれますよ。
快適さアップ!あると便利なアイテムの紹介

ここからは、さらに快適な山小屋泊をサポートしてくれる、便利なアイテムを紹介します。いずれも、ひとたび使ってみると必需品になること請け合いですよ。
着替え兼リラックスウェア
山小屋ではさっぱり&ゆったりした服装で過ごしたい、けれども寝間着を持っていくと荷物が嵩張る…そんな人におすすめなのが、AXESQUIN(アクシーズクイン)/YAMAP別注 ヒュッテカーデ&パンツです。
汗をかいても肌に張り付かない「ドライタッチ」素材で着心地は抜群。アウトドアウェアらしさをあえて抑えたデザインは、山小屋でのリラックスタイムにもぴったり。超軽量・コンパクトに収納できるので、荷物の軽量&コンパクト化にも貢献します。
インナーシーツ
立地上、山小屋の寝具は頻繁に洗濯することができません。晴れた日の屋根が、干された布団で覆い尽くされるという光景も山小屋の風物詩です。枕カバーやシーツも同様で、毎日交換できない施設も珍しくありません。
こうした環境で、快適かつ衛生的に眠るために重宝するのがインナーシーツです。STATIC(スタティック)/アドリフトライナーは、薄く裏地が起毛している次世代フリース素材「OCTA®CPCP®」で暑すぎず快適な寝心地。暖かい部屋であれば掛け布団なしで、これに入るだけでもよいでしょう。
ゴミ袋用スタッフサック
その山小屋で購入した飲料の空き缶などは回収してくれますが、登山中に出たゴミはすべて登山者自身が持ち帰るのがマナーです。しかし通常のビニール袋では、ガサついたり、中身が透けて恥ずかしかったり、時には破れてしまいゴミを飛散させてしまうことも。
YAMAP(ヤマップ) オリジナル ガベッジスタッフサックはシンプルな色・デザインと堅牢性・耐久性の高い素材で、一見するとゴミ袋には見えないスグレモノ。手提げ部分がバックルで開閉できるので、岩場など両手を使うシーンでは素早くザックのベルトなどに装着可能です。
財布&サコッシュ
不安定な電波状況などの環境から、現在でも多くの山小屋ではクレジットカードやスマホ決済ではなく、現金で宿泊料金や軽食・飲料・土産物代などを支払います。また宿泊せず休憩で立ち寄った山小屋でトイレを利用する際にも、協力金の支払いが必要です。
PAAGO WORKS(パーゴワークス) トレイルバンクは軽量・コンパクトさと、財布としての使い勝手を両立したディテールで、現金だけでなく運転免許証・保険証・クレジットカード・交通系ICカードまでを、きちんと分類して収納可能です。
また、山小屋内ではいったん客室(もしくは収納スペース)にザックを置いたら、食堂・談話室・トイレなどへはなるべく身軽に移動したいもの。そうした際に財布・スマートフォンなどの貴重品をまとめて持ち運べるのが、サコッシュなどのポーチ類です。
PAAGO WORKS(パーゴワークス) YAMAP別注 スイッチは、ショルダーバッグやチェストバッグなど様々な用途に対応するマルチポーチ。ザックへ取り付けることもできるので、登山中にも利用できます。
浄水器
山小屋以外で給水ポイントとなるのが、沢や伏流水が湧き出している場所にある天然の水場です。YAMAPアプリや登山地図などで「水場」の表記があれば基本的にはそのまま飲用可能ですが、そうした表記がない場所や、豪雨の後で濁っていて飲用が不安な場合も。
KATADYN(カタダイン)ビーフリーACは、バクテリアを99.9999%、微生物を99.9%除去可能なホロファイバーフィルターに加え、活性炭フィルターを使用することで安全かつおいしい水にすることが可能。山小屋で購入した天水(雨水)の風味が気になる時にもおすすめです。
山小屋利用時の注意点とマナー
ここからは初めて山小屋に宿泊する人の不安を解消するため、利用時の注意点やマナーを紹介します。
事前予約は必須!キャンセル連絡も忘れずに

新型コロナウイルスのパンデミック以降、多くの山小屋は定員を制限して営業しています。また食料品・燃料などサービス提供に必要な物資も、ヘリコプターや歩荷など莫大なお金と労力を費やして運搬しています。
山小屋が各日の宿泊人数を正確に把握できるよう、事前予約は必須です。予約開始日(利用日によって変わることが多い)・予約方法(電話・専用サイト・ポータルサイトなど)を確認して、早めに予約しましょう。人気の山小屋では夏山シーズンの週末などは、あっという間に満室となる場合もあります。
また天候悪化や体調不良などで登山を中止したり、途中で引き返すために宿泊できない場合は、直前でも必ずキャンセルの連絡をしてください。予約者が無連絡でキャンセルする(到着しない)で山小屋からの電話にも応答しないと、山小屋によっては途中で遭難している可能性も考えて、救助要請や捜索を行うことも。これは山の安全を守るインフラの浪費となり、非常に迷惑な行為です。
山小屋宿泊の一般的な流れ

北アルプスに限らず、夏山は午後になると雷雨のリスクが高まります。また転滑落の可能性が高い岩稜もあり、日没後の行動は低山以上に危険です。遅くとも日没2時間前には宿泊する山小屋に到着するよう登山計画を立てましょう。
多くの山小屋は玄関にカウンターがあり、登山靴を履いたままチェックインできます。翌日の出発は夜明け前だったり朝食後だったりと宿泊者によってバラバラなので、宿帳や宿泊者カードに記入したらチェックイン時に料金を支払います。
ここで下足棚・客室・食堂・トイレなど館内設備の場所や、食事時間を案内されます。宿泊人数が多いと、食事は複数の時間帯に分けて提供されるため、自分が食事できる時間を記した食券をもらう場合もあります。

前述のように間違い防止の工夫をして登山靴を下足棚に収納したら、ザックを持って指定された客室へ。ザックは客室内に持ち込める場合と廊下などの収納スペースに置く場合があるので、各小屋の案内に従ってください。
客室に着いたら荷物の整理や着替えをしてまずはリラックス。同部屋に他の宿泊者がいれば挨拶・談笑してもOKですが、疲労回復のためにお昼寝している場合などは、なるべく静かにしましょう。

雨の日などは、夏でもストーブが炊かれている乾燥室がある山小屋もあります。ハンガーなどが備え付けられているので、濡れてしまったウェア類はここで乾かしましょう。ただし下足棚と同じく、取り間違えられることが多いので要注意。ハンガーのフックなどに自分だけの目印を付けておくのが賢明です。
チェックインしてから夕食まで、夕食後から消灯時間まで、山小屋では意外と自由な時間があるもの。こうした時間の憩いの場のひとつが、談話室・談話スペースです。天気予報やニュースを流すテレビと、山に関する様々な書籍が並ぶ本棚があるのが一般的で、他の宿泊者との交流や情報交換にぴったりです。

もうひとつの憩いの場が外来食堂です。有無は施設によりますが、ランチや軽食・アルコールなどを販売しています。その山小屋ならではの名物メニューをお目当てに、宿泊者以外が訪れることも多い場所です。
手ぬぐい・バッジ・Tシャツなどの山小屋グッズや飲み物・おやつなどの売店は、独立していたり外来食堂や玄関近くに併設されていたりと様々です。

夕食時間になったら食券を持って食堂へ。ワンプレートにおかずが盛られ、煮物・箸休め・デザートなども。ごはんと汁物はおかわり自由の山小屋が多い印象です。配膳を待つか、自分で取りに行くかは施設によって異なるので、スタッフの誘導に従ってください。
お茶の入ったポットやソース・ドレッシングなどの調味料はテーブルごとに置かれているので、同席した人同士で譲り合いながら利用しましょう。アルコール類は食堂で注文するのではなく、売店や自販機で購入したものを持ち込む施設が一般的です。
夕食後は客室や談話室で過ごしつつ、トイレや歯磨き・洗顔なども早めに済ませておきましょう。翌日の昼食弁当を注文した場合、前夜のこのタイミングに渡されることが多いので、忘れずに受け取ってください。
消灯時間は20〜21時前後の山小屋が一般的ですが、それより早めに床に就く人もいるので配慮してください。もちろん、消灯時間後にトイレなどの用事以外で館内を歩き回ったり、会話することも慎みましょう。
翌朝は寝具を片付け、それぞれのスケジュールで出発します。夜明け前など早めに出発する場合は、まだ寝ている人などに配慮して、荷造りなども極力静かに行いましょう。朝食も山小屋で食べる場合は、夕食同様の段取りとなります。
初心者でも安心&快適!北アルプス・おすすめの山小屋紹介
それでは初心者でも快適に宿泊できる北アルプスの山小屋を3つ紹介します。
白馬山荘(はくばさんそう)|白馬岳

冒頭に紹介した通り日本でもっとも長い歴史を誇るのが、花の名峰・白馬岳(2,931m)山頂直下にある白馬山荘です。その規模も800名収容と日本最大級で、客室も相部屋だけでなく人数に応じた2畳・6畳・8畳個室やツインベッドルームからセレクト可能。
また併設されている外来食堂「スカイプラザ白馬」は、剱岳や後立山連峰を望む雲上のレストランとして大人気です。名物の大雪渓かき氷や軽食・アルコールの提供だけでなく、宿泊者は追加料金で夕食を一般食堂でなくこちらでのビーフシチューディナーに変更可能。暮れなずむ山々を見ながら優雅な時間を過ごすことができます。
雷鳥荘(らいちょうそう)|立山

標高2,450mの室堂まで立山黒部アルペンルートでアクセスできることから、初めての北アルプス登山にもおすすめの立山(3,015m)。その玄関口である室堂の山小屋の中でも、和室形式の個室や、プライベート空間を作りやすいベッド形式の相部屋を備えているのが雷鳥荘です。
また眼下にはいまだに活発な噴煙を上げる地獄谷がある通り、温泉に入浴できる山小屋としても魅力的。「らいちょう温泉」と名付けられた源泉かけ流しの展望大浴場からは、大日連峰や日本海に沈む夕日を望むことができます。
燕山荘(えんざんそう)|燕岳

山小屋の人気ランキングで常に上位にランクインするのが燕岳(2,763m)から30ほどの稜線に位置する燕山荘。槍・穂高連峰から裏銀座方面までを望む絶景が見事で、特に御来光とそれに紅く染まる槍ヶ岳を小屋の目の前から望むことができる早朝がハイライトです。
軽食・ドリンク・アルコールのほかケーキセットが大人気の外来食堂・喫茶サンルームなど施設面はもちろん、オーナーによるアルプホルン演奏と山のお話やバイオリンコンサートなど宿泊者を楽しませるイベントを随時開催しているのも人気の秘訣といえるでしょう。
今年は北アルプスの山小屋で夏山登山を満喫しよう!

今回は初めての山小屋泊に備えて、基本的な装備・持ち物から便利グッズ、山小屋の楽しみ方までを紹介してきました。
宿泊するからこそ登頂できる憧れの山への訪問が叶うだけでなく、宿泊する、すなわち山に長時間滞在することで見ることができる雄大な自然が見せる様々な表情…初心者でも安心して泊まることのできる山小屋が多い北アルプスで、今年の夏山登山を満喫してください。

鷲尾 太輔
登山の総合プロダクション・Allein Adler代表。山岳ライターとして、様々なメディアでルートガイド・ギアレビューから山登り初心者向けの登山技術・知識のノウハウ記事まで様々なトピックを発信中。登山ガイドとしては、読図・応急手当・ロープワークなどの「安全登山」をテーマとした講習会を開催しています。