日焼け止め?塗り直さないっす!無防備ハイカーが学ぶ、夏山UV対策の新常識
「日焼け対策? とりあえず朝、日焼け止めを塗っておけば大丈夫っしょ!」
…そう思っているハイカー、実はかなり多いのではないでしょうか。
YAMAPスタッフ内で男性メンバーにアンケートを取ってみても、「塗り直さない」「下山後は特にケアしない」という声が多数。ですが最近では、UV対策を“エイジングケア”ではなく、“安全快適に歩くためのコンディショニング”として捉えるハイカーが増えています。
「ちょっと日に焼けるくらい平気」と油断していると、シミやシワの原因になるだけでなく、疲労感や睡眠の質の低下、目の痛みなど、思わぬ不調につながることも。特に紫外線が強い夏山では、日焼け=消耗と考えておくくらいがちょうどいいのかもしれません。
そこで今回は、「YAMAP屈指のUV対策ガチ勢」を自称する大室が、「日焼け対策?したことないっす!」と豪語する後輩・愛澤を徹底指南。
「塗る日焼け止め」だけに頼らないUV対策から、着るUVケア、サングラスの重要性、下山後のアフターケアまで。夏山の紫外線対策を、会話形式で楽しく・わかりやすく解説していきます!
## この記事でわかること
・ 山での日焼けが「疲労・消耗」につながる理由
・ 塗り直し不要の日焼け対策(UVカットウェア・落ちにくい日焼け止め)の選び方
・ サングラスが「安全対策ギア」である理由
・ 曇りの日でも紫外線対策が必要な理由
・ 下山後の正しいアフターケア(冷却・保湿)の方法
晴天予報の週末の山行計画に必要なものとは?
__とある金曜の夕方、オフィスでの会話
- 愛澤
「先輩、明日楽しみですね!天気もよさそうだし、オレ、久しぶりの登山でめっちゃテンション上がってます!」
- 大室
「浮かれてるのはいいけど、さっき送った持ち物リストを確認しておいてよ。かなり暑くなるらしいから、水分補給や日焼け対策は特に重要ね。途中でバテたら置いていくから」
- 愛澤
「そんなヤワじゃないっすよ。登山も初めてじゃないし、体力には自信ありますから。むしろ先輩がオレの成長にびっくりするんじゃないですか?」
- 大室
「……仕事の成長もそれくらい早いと助かるんだけど」
- 愛澤
「そこは山と別腹っす!」
- 大室
「まあいいわ。とにかく“日焼けをナメてると痛い目見る”ってことだけ覚えといて」
その日焼け対策、朝の“ひと塗り”だけで本当に大丈夫?

__土曜の朝、待ち合わせの登山口で。
- 愛澤
「おはようございます! 今日は暑くなりそうっすね!
水よし!塩分タブレットよし!一番強力そうな日焼け止めもベッタベタに塗りたくってきたんで準備万端っす!
見てくださいよ、このテカり具合!まぁ自分、アウトドアマンなんで“焼けてナンボ”って気持ちもぶっちゃけあるんすけど、ヒリヒリすんのはカンベンなんで(笑)。
……っていうか先輩、その長袖にタイツに帽子って、逆に暑くないんすか?」 - 大室
「……あのさ、日焼け止めを塗ったから大丈夫っていうけど、ホントに平気だと思ってる?」
- 愛澤
「え、めっちゃ塗ってきましたよ? ほら、このテカり具合(笑)」
- 大室
「ウォータープルーフタイプでも、汗を拭いたり、バックパックのショルダーハーネスで擦れたりしたら、普通に落ちるのよ。どんなにSPF値が高くても、“塗り直す前提”で作られてるんだから」
- 愛澤
「えぇ……。でも塗り直すなんてムリムリ。ただでさえベタベタするのが苦手なのに、汗をかいた上にさらに塗り重ねるなんてありえないっす。今日は岩場もあるし、そんな余裕ないでしょ」
- 大室
「まあ、日ごろの行動を見る限り、あんたがマメに塗り直せるタイプじゃないのは知ってるけど」
- 愛澤
「そこまで言います!?」
- 大室
「まあいいけど、あとで絶対に後悔するわよ。「日に焼ける」って、つまり『消耗する』ってことだから」

日焼け止めの塗り直しが面倒なら「着るUVケア」が正解?

__登山道を歩きながら。
- 愛澤
「いや、オレだって日焼けはイヤなんですよ。去年、潮干狩りに行ったときに首の後ろが真っ赤に焼けちゃって。ヒリヒリして全然寝られなかったんすよね。それ以来、”ヤバそうな日は塗る”ようにしてるんです。でも、やっぱり塗り直しはハードル高いっすよ」
- 大室
「まあ、正直そこは私も面倒よ。だから最近は『サンブロックシリーズ』みたいなUVカットウェアとか、『クレストキャップ』みたいなUVカット機能のある小物で、”物理的に紫外線を遮断する”人が増えてるの。
これなら塗り直しの手間はいらないし、肌をカバーしている限りは効果が薄れないからね。
あと、あんたみたいに首の後ろをうっかり焼きがちな人には、『トレイルブリーズハット』みたいなシェード付きハットもおすすめ。『トレイルブリーズシェード』みたいに、キャップへ後付けできるタイプもあるから、首や耳までしっかり守れるの。
最近は、こういう“着る・遮るUV対策”を取り入れるハイカー、かなり増えてるわよ」 - 愛澤
「なるほどなあ。でも、さっきから思ってたんですけど、その長袖スタイルって暑くないんすか?」

- 大室
「逆。直射日光を遮るから、肌がジリジリ焼かれる感じが減るのよ。通気性や吸汗性がいいウェアなら、むしろ着てるほうが快適なことも多いわね」
- 愛澤
「へぇ〜。でも本音を言うと、夏はやっぱ短パンTシャツで歩きたいんですよ。それに、多少の日焼けはアウトドアマンの勲章じゃないっすか!!……山で日焼け止めをヌリヌリするなんて、ワイルドなオレのイメージに合わないっすよ」
- 大室
「はあ、ホントにわかってないわね、“日に焼ける”って、“体が消耗する”ってことなのよ」
- 愛澤
「またそれ言う(笑)」
- 大室
「まあいいわ。そのうち身をもって理解するでしょ」
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【コラム】山の最新トレンド「日傘ハイカー」が急増中?

最近、山でもUVカット傘を差す人をよく見かけるわよね。あれは直射日光を遮って体力を削られないための「日陰を持ち歩く」装備。稜線歩きや広い登山道など、安全に使用できる状況なら、無駄な体力消耗を防ぐコンディショニングギアとして強い味方になると思うわ。
面倒くさがりでも続く “塗り直さない”という選択肢

__稜線に出て日差しが一気に強くなる。
- 愛澤
「そんな見放したようなこと言わないでくださいよ。トレランの人たちなんて、かなり軽装で肌出してるじゃないですか。…先輩だって、手足や首はガードしてても、顔はむき出しですよ?そろそろ日焼け止めを塗り直さなくて大丈夫なんすか?」
- 大室
「甘いわね。私には『アグレッシブデザイン・サンプロテクトファイター』という強い味方があるんだから」

- 愛澤
「なんすかその、少年漫画の必殺技みたいな名前」
- 大室
「アスリート向けに開発された、“落ちにくさ特化型”の日焼け止めよ。汗や水でも流れにくいから、長時間行動する山と相性がいいの。しかも、ベタつきのないサラリとした使用感だから男子にも使いやすいと思うわ」

- 愛澤
「え、それならオレでもいけそう。なんでもっと早く教えてくれなかったんすかっ!」
- 大室
「一般的な日焼け止めは石鹸で落とせるけど、これはオイルクレンジングが必要だし、汗をかく30分前に塗っておくのが効果的なんだけど、ズボラなあんたにできるの?」
- 愛澤
「え、それくらい余裕っすよ。登る前にしっかり塗って、お風呂場で体を洗うボディソープをクレンジングに変えればいいだけでしょ? 山で何度も塗り直すのと比べたら100倍ラクじゃないっすか。朝飯前っす!」
- 大室
「まあ、“ちゃんとやれば”ね」
- 愛澤
「その言い方、信用ゼロじゃないですか」
- 大室
「ひとつポイントを伝授するなら、量をケチらないことと、ムラなく塗ること。首の後ろとか耳とか、そういう“地味な場所”ほど焼けるから」
- 愛澤
「うわ、去年の潮干狩り思い出した……」
- 大室
「ちなみに私は、朝「アグレッシブデザイン・サンプロテクトファイター」を塗って、念のため山でも塗り直すし、その上でサンブロックフーディも着るけどね。それくらい、山の紫外線による『消耗』は怖いんだから」
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登山でサングラスが必須な理由とは?

__山頂での昼ご飯タイム。
- 愛澤
「いやー、思ったよりも日差しが強かったですね。普段サングラスなんてかけないんですけど、持ってきてよかったですよ。稜線出てからは眩しすぎて目開けてらんなかったっす」
- 大室
「……まさかとは思うけど、サングラスを”ただの眩しさ対策”だと思っていないわよね?」
- 愛澤
「もちろんっすよ!!やっぱサングラスひとつでオシャレになりますよね。先輩が今日『デキるオンナ感』出してるの、ちゃんとわかってますって〜。すごく似合ってますよ!!」
- 大室
「……なんか絶妙に腹立つわね」
- 愛澤
「褒めてるんすけど!?」

- 大室
「あのね。山でのサングラスは、おしゃれアイテムじゃなくて、紫外線対策の最重要ギアのひとつなの。紫外線って、肌よりもむしろ目から入ったときのほうが、体への影響が大きいって言われてるのよ」
- 愛澤
「え、目から?」
- 大室
「そう。まず、強い紫外線を浴び続けると、白内障などの将来的な目のトラブルリスクにつながる可能性がある(※1)。それに、強烈な光を浴び続けることで、体が疲れやすくなるとも言われてるの(※2)」

- 愛澤
「うわ……ただ“眩しい”だけじゃないんすね」
- 大室
「そうなの。だから山では、サングラスって“快適装備”というより、“コンディション維持のための装備”って考えたほうがいいのよ」
- 愛澤
「マジっすか……。じゃあサングラスしないと、UVウェアも日焼け止めも、効果半減みたいなもんじゃないですか」
- 大室
「極端に言えばね。だから私は“サングラスまで含めてUV対策”だと思ってるわ」
- 愛澤
「朝から先輩が言ってた“消耗する”って、そういう意味だったんですね……。勉強になります…!!」

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曇りの日も日焼け止めは必要?紫外線の意外な真実

__下山中。
- 愛澤
「今日は天気がよくて気持ちがいいけど、少し曇ってるくらいのほうが日焼け止めもサングラスいらなくてラクっすよね」
- 大室
「それ、曇っていれば日焼け対策は必要ない、って思ってるってこと?」
- 愛澤
「え?そりゃ、日が出てないんだから日焼けなんてしませんよ」
- 大室
「…残念なお知らせだけど、曇りの日でも紫外線は普通に降り注いでいるの。薄曇りなら快晴時の80~90%、曇りでも60%の紫外線量がある(※3)といわれているわ」
- 愛澤
「えっ、そんな残ってるんすか!?」
- 大室
「しかも厄介なのが、雲で光が散乱すること。晴天みたいに“上からだけ”じゃなく、いろんな方向から紫外線を浴びやすくなるのよね」
- 愛澤
「うわ……見えないのに四方八方から攻撃されてる感じじゃないですか」
- 大室
「そうそう。特にUV-Aっていう紫外線は、雲の影響を受けにくいとも言われてるから、“曇ってるから安心”はかなり危険な思い込みなの」

- 愛澤
「なんか急に曇り空が信用できなくなってきました……」
- 大室
「そうなのよ。偉そうに語っちゃったけど、実は私も曇りの日はつい気が緩んで、えらい目に遭ったことがあるのよね……。ほんとに気を付けないとね」
下山後の日焼けケア、正しい方法は?

__下山後、温泉に向かいながら。
- 大室
「おつかれ。樹林帯あり、岩場あり、稜線歩きありで、いいコースだったわね。さ、温泉でさっぱり汗を流しましょ」
- 愛澤
「いや〜、これくらいはチョロいと思ってたんですけど正直ちょっとバテ気味っす。頬っぺたと耳が熱をもっててジンジン痛いかも……。まあ、温泉につかって、キンキンのビールで身体の中から冷やせばすぐに回復するっしょ!」

- 大室
「たしかに赤くなってるわね……。あのね、日焼けって『火傷(やけど)』なのよ。
肌がダメージ受けてる状態なんだから、ちゃんとケアしないと、シミやシワができるだけじゃなくて、体力や筋力の回復も遅らせることになる(※2)んだから」 - 愛澤
「え、そこまでなんすか」
- 大室
「まず大事なのは“冷やす”こと。火照ってるところは、冷たいタオルとかでしっかりクールダウン。熱いお湯に長く浸かるのは今日はほどほどにね」
- 愛澤
「うわ、温泉フルパワーで楽しむ気だったのに……」
- 大室
「あと絶対ゴシゴシ洗わない。今の肌、ほぼ負傷状態なんだから」
- 愛澤
「言い方が怖いっすよ……」
- 大室
「それから保湿。日差しと汗で肌はかなり乾燥してるから、化粧水だけじゃなく乳液やクリームまでセットね」
- 愛澤
「化粧水くらいは使ったことありますけど、それだけじゃダメなんですか?」
- 大室
「化粧水は油分を含まないから、すぐに水分が蒸発してよけいに肌が乾燥しちゃうの。砂漠化した肌に水分を叩き込んで、油分を含んだ乳液やクリームでフタをするまでが保湿」
- 愛澤
「急に美容系YouTuberみたいになってきたな……」
- 大室
「シートパックを使うのもおすすめよ。冷やしながら保湿できるし」
- 愛澤
「オレが鏡の前でパック?! 想像しただけでキツいんすけど……」

- 大室
「べつに人前でやる必要ないんだからいいでしょ。つべこべ言わず、だまされたと思ってやりなさいって」
- 愛澤
「でも確かに、登山好きの親戚のおじさん、シミやシワがすごくてかなり老けて見えるんですよね……。急に自分の将来が怖くなってきた……」
- 大室
「だから言ったでしょ。UV対策って“美容”じゃなくて、“コンディショニング”なのよ」
日焼け対策は「美容」ではなく「コンディショニング」

__湯上りのビールを飲みながら。
- 大室
「いつもさ、シェルとかバックパックは“ここが3g軽い”とか“ベンチレーション構造が〜”とか、めちゃくちゃ調べるじゃない? なのに日焼け対策とか肌のケアになると、“よくわかんないから適当”で済ませてるの、不思議よね。日焼け対策やケアだって山を楽しむために必要な知識じゃない」
- 愛澤
「ぐうの音も出ないっす……。正直、今までは“ヒリヒリしなきゃOK”くらいに思ってました。でも今日で完全に考え変わりました」
- 大室
「ほう?」
- 愛澤
「日焼け対策って、“美容”じゃなくて、“安全快適に歩くためのコンディショニング”なんすね。肌のケアも、火傷のアフターケアだと思うと、ちゃんとやらなきゃダメなんだなって……
オレ、今日かなりアップデートされた気がします!!」 - 大室
「『塗る』、『着る』以外にも、最近では『飲む』日焼け止めなんかもあるから、自分に合った方法を組み合わせて使うのがいいわね。結局、“続けられる対策”がいちばん強いから。
私もいろいろ調べたり試したりしてるところ。
ちょっとしたことで結果は大きく違うから、しっかり意識して夏山を賢く楽しみましょ!」

- 愛澤
「なるほどなあ……。さっそくドラッグストアに寄って帰ります!「サンプロテクトファイター」も次の登山までに絶対買うっす!!
月曜の朝には、ツルツルに回復した僕をお見せしますよ!!」 - 大室
「それはいいけど、先週依頼したプレゼン用の資料、期日までに忘れずにまとめておいてよ。じゃあ、おつかれ山〜!」
- 愛澤
「……はい。」
〜後日談〜
その後、「日焼け=消耗」という言葉を、愛澤が後輩にドヤ顔で語っていたとか、いないとか……。
(ちなみに、サングラスと日焼け止めは常備するようになったそうです)
出典
※1 日本医師会「健康ぷらざ No.440 紫外線は目にも影響します〜正しいサングラスの着用を〜」
※2 資生堂「日焼け止めなどを用いて紫外線から肌を守ることで 疲労感を軽減し、その後の回復も助けることを発見」
※3 気象庁「雲と紫外線」
紫外線対策アイテム一覧
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愛澤、大室の「NO紫外線対策」&「紫外線対策」コーディネート
愛澤の記事内「NO紫外線対策」コーディネート
愛澤の〜後日談〜「紫外線対策」コーディネート

大室の記事内「紫外線完全防御」コーディネート

YAMAP 大室・愛澤
大室 明子(おおむろ あきこ) YAMAP STOREでコンテンツ制作や撮影を担当しています。年間何百着ものアイテムに触れ目が肥えるものの、財布の中身は減る一方。紫外線が天敵。 愛澤 僚典(あいざわ りょうすけ) 山が好きすぎて2024年3月にYAMAPに入社。情シスや総務、カルチャーコミュニケーションなどのバックオフィス業務を担っています。夏のアルプステント泊縦走が大好物。最近は海外登山に興味津津。活動日数は年間75日ほど。












