【検証】バカ尾根の頂上で、一番『涼しい顔』をしているのは誰だ?汗染み限界突破チャレンジ!
ただ歩いているだけかと思いきや、想像以上に汗をかくのが登山。気温が上がり、薄着になればなるほど気になるのは....そう、シャツにくっきりと残る汗染み。
汗っかきだからグレーのTシャツは選ばないようにしている、なんて声も聞こえてくるほど、ウェア選びと切り離せない「汗」のお悩み。アウトドア用にはそもそも様々な素材のベースレイヤーがたくさん存在して、一体どれを選んだらいいの...!?
そんなお悩みに向き合って開発されたのが、汗染みを“目立たなくする”という新発想のベースレイヤー「サンブロックNT」。汗染みができる仕組みを逆手に取り、見た目のストレスを軽減する一枚です。
とはいえ、本当に目立たないのか?――そこが一番気になるところ。
そこで今回は、通称“バカ尾根”とも呼ばれる急登ルート、丹沢・大倉尾根で「サンブロックNT」を実際に着用し、その実力を徹底検証しました!
<今回ご紹介する製品はこちら>
4種類のベースレイヤーで徹底比較

今回の検証内容は、異素材・同系色のTシャツを着たYAMAP男性スタッフ4名が、丹沢の大倉尾根ルートを利用して塔ノ岳(1,491m)の登頂を目指すというもの。着用カラーは、汗染みが目立ちやすいと悪名の高い「グレー」です!覚悟はいいか...!?

大倉尾根
距離:約6.8〜7.2km(片道)、標高差:約1,200mで、標準コースタイムは登り約3時間30分〜4時間ほど。よく整備されていて危険箇所は少ないですが、山頂までひたすら階段や登り坂が続くハードなルートです。「バカみたいに登るから」という理由で、登山者の間では愛着も込めて「バカ尾根」と呼ばれ親しまれています。
検証するベースレイヤーは4種類。登山向けのベースレイヤーとしてよく使われる「ポリエステル(アウトドアブランドのもの)」、「ウール」、そして登山ではNGとされている「綿」。そして「サンブロックNT(ポリエステル100%)」です。さらに、検証の条件を揃えるために全員に「finetrack(ファイントラック)」のドライレイヤーをアンダーウェアとして着用してもらいます!

出発前は全員、汗染みのない爽やかな背中。検証者の4人に意気込みを聞いてみましょう。
【綿Tシャツ担当】愛澤

- 愛澤
今日は「登山で綿はNG」と言われる理由を、生き証人として証明するために参加します!
【ウール100%担当】石堀

- 石堀
ウールは、汗冷えしにくく匂わないという機能性が魅力ですよね。ただ汗染み問題の側面では、生地が保水しやすいため、かなり目立つのでは?と予測しています。
【ポリエステル100%担当】河上

- 河上
ポリエステルは速乾性が高いはずなので、ウールや綿よりは汗染みが目立たないはず。とはいえ、実際自分であまり汗染みを気にしてみたことがなかったので、どうなるか楽しみな気持ちです!
【サンブロックNT担当】栃久保

- 栃久保
僕が着るのが、今回の検証の主人公「サンブロックNT」。本来汗染みが目立つはずのグレーを着て、バカ尾根にトライします。目立たないっていうのは本当なのかな?まだ信じられないけど、期待大です!
標高905m地点「駒止茶屋」で途中経過を確認

この日の最高気温は18度。時折肌寒さを感じつつも、春の日差したっぷりの3月の陽気です。序盤は笑顔でスタートした一行ですが、降り注ぐ日差しも相まって身体はどんどん温まり、早々に汗が...。永遠に続きそうな木道に思わず顔を歪めます。

樹林帯を抜け、景色が開けてきたところで小休止!4人の発汗量やベースレイヤーの見た目の変化はどうなっているでしょう?それぞれの検証者に聞いてみました。

- 愛澤(綿)
小休止の段階ではありますが、かなり汗染みが目立っていますね。ドライレイヤーのおかげで直接背中が濡れている感覚は少ないですが、生地が濡れて重みが増しているような感覚があります。

- 石堀(ウール)
僕もしっかり汗染みが出ていますね。ウールは保水力があるので、若干重さを感じます。3月ということもあり、日陰に入ったり風が抜ける稜線などでは冷えも感じますね。発汗量とウェアが乾くスピードのバランスが合っていないのかもしれません。

- 河上(ポリエステル)
汗染みが目立つのは肩ですね。背中あたりは目立ちにくいですが、実際には結構汗をかいています。とはいえ、背中はバックパックとの間から通気することで発散が進んでいるのかもしれません。逆に肩は、バックパックとベースレイヤーの間に隙間がないため乾きが悪いのだと予想します。ポリエステルの速乾性はやはり侮れないですね…!

- 栃久保(NT)
長い急登を登って、結構汗をかいた実感がありました。実際に触れてみると、ベースレイヤーは濡れています。ところがバックパックを下ろしてみたら、全然汗染みがなくて本当に驚き!他の検証者からは「なんか疲れてなさそう」と言われました。そんなことはないんですけどね…(笑)
それぞれの検証者の写真とコメントから、生地の特性に合わせた違いが見えてきました。こうした長い急登では、発汗量と速乾性のバランスが重要になりそうです。ウールの防臭性はポリエステルには補いきれないベネフィットですが、こうした運動強度の高いシーンでは、速乾性の高いポリエステル製ウェアの方がドライな着心地を維持できそうです。

それでは、休憩はそこそこに登山を再開しましょう。またまたキツ〜い階段を上がっていきます。果たして、山頂での結果は如何に!?
ついに山頂に到着!最終結果は…?

獲得標高1200m、距離およそ7kmの急登を登り終え、無事山頂に到着!検証者4名の達成感あふれる笑顔が眩しいです。とはいえ、お祝いはそこそこに最終チェックに移りましょう。一斉にザックを降ろしてもらい、背中の写真を同時に撮影してみます。

結果はこちら。違いは伝わるでしょうか…?汗染みが目立ちやすい箇所は、主に背中と脇。山頂では、脇の汗染みをチェックしながら、それぞれの検証者から感想を聞いてみました。

- 愛澤(綿)
背中も脇も、途中の休憩時よりも濃い汗染みになっています。綿素材は、とにかく乾きが遅いことを強く感じますね。バックパックを下ろすと、濡れている部分から冷えを感じます。あ〜はやくいつものベースレイヤーに着替えたい!(笑)

- 石堀(ウール)
僕も、中間休憩時の汗が乾かずにそのまま蓄積されているような感覚ですね。肩周りの汗染みもくっきり。たくさん汗をかいた実感が、身体的にも視覚的にもあると、汗臭いだろうなということで人と一定の距離感を取ってしまう心理が働きます。仲間に不快感を与えたくないので…。

- 河上(ポリエステル)
山頂までの最後の登りで、また一気に汗をかきましたね。ベースレイヤーを触ると濡れた感触があり、特に風にさらされていた腕から冷えてくるような感覚があります。とはいえ、ドライレイヤーを着用している胴回りは冷えを感じません。ドライレイヤーとポリエステルベースレイヤーは相性が良いことを実感しました。

- 栃久保(NT)
なんか…本当に登ったのか、汗をかいたのか、疑われてしまいそうなくらい、汗染みが目立たないですね。自分は汗っかきな体質ですし、特に背中は他のメンバーと同じくらい汗をかいている感覚があったので、この目立たなさと違いに本当に驚いています。とはいえ、実際に触ると濡れた感触はあります。体感の感想は同じポリエステル100%を着用している河上さんと同じです!
なぜ汗染みが目立たないのか?ノートレースのメカニズム

検証登山の結果、本当に汗染みが目立たないことが実証された「サンブロックNT」ですが、気になるのはそのワケ。メカニズムを解説します。
一般的なTシャツは、汗をかくと濡れた部分だけが濃く見えてしまい、汗染みが目立ちやすくなります。この現象、実は「水分そのものの色」ではなく、光の見え方の変化によって起きているんです。
一般的なTシャツの生地で起きていること

たとえば、雨の日のアスファルトや地面。乾いているときはグレーに見える路面も、水に濡れると黒っぽく見えますよね。これは、水分が表面の細かな凹凸を埋めてしまうことで、光の乱反射が起こらないことが理由で起こります。結果として、目に届く光が減り、暗く見えてしまうんです。
サンブロックNTの生地で起きていること

「サンブロックNT」ではこの原理に着目し、光を反射・散乱する性質があるセラミックファイバーを採用しました。これにより濡れている部分でも光の乱反射が起こるようになるため、濡れた部分と乾いた部分の見え方の差が小さくなり、汗染みが目立ちにくくなるというメカニズムです。
みんなに感想を聞いてみた

無事に登頂を果たし、これにて検証は終了。参加した4名に、それぞれの汗染みに対する考え方や検証を通しての気付きなどを聞いてみました。
Q.今回の検証で、他の検証者の汗染みを見て、どんな印象がありましたか?
- 河上(ポリエステル)
やはり、汗染みが目立てばたくさん汗をかいているように見えてしまいますね。汗染みの目立つ綿やウールのベースレイヤーは、その後の乾きにくさなども想像でき、『このあと寒くなりそうだな…』と心配になりました。
- 石堀(ウール)
僕は、実際は汗をかいているのに汗染みがまったくない「サンブロックNT」を見て、あまり疲れていなさそうに見えましたよ。爽やかというか、余裕があるというか。
- 栃久保(NT)
僕も一緒に登っていますからもちろん疲れていますよ(笑)とはいえ、本当に汗染みが目立たないから驚きました。普段は少し気になる周りの目線も、自分に汗染みがないことを目視で確認できていたので、全く気になりませんでしたね。
- 愛澤(綿)
今まで汗染みがある仲間に対して何かを思うことはありませんでしたが、NTの汗染みのなさを見たときはクールで爽やかな印象を受けましたね〜。人目は気にならないとはいえ、一生残る「写真」を撮るときだけは少し気になるもの。今度は自分が着用して山に登ってみたいと感じました!

Q.今回の検証では皆さんにファイントラック社のドライレイヤーも着用していただきましたが、こちらの感想も聞かせてください。
- 石堀(ウール)
僕は、今回の検証で汗染みが目立つ方だったと思うのですが、ベースレイヤーが常に濡れているという感覚は、逆にドライレイヤーの効果でもあると思っています。かいた汗を外に追い出してくれるので、その汗をベースレイヤーがしっかり吸収していたのかなと。
- 栃久保(NT)
自分も、ベースレイヤー自体にはかなり濡れ感がありました。でも、身体はドライな状態。これは石堀さんが言うようにドライレイヤーの力だなと実感しましたね。
- 河上(ポリエステル)
そうだね。ドライレイヤーを着用しているところは汗冷えを感じることが少ない。逆に半袖だから、脇から直接入ってくる風の方が気になったかな(笑)

- 愛澤(綿)
僕は、綿Tとの併用ではありますが、今回初めて着用してみたんです。ドライレイヤーは肌離れもさらっと感の持続も段違いですね。今まではウールのベースレイヤー一枚で過ごしていましたが、これなら着用している方がずっと快適そうです。
ハードな登山で検証した、サンブロックNTの実力

検証を終え、感想や気づきを語り終えた4人の背中。最初から汗染みが目立たなかったNT(左から2番目)はもちろん、ポリエステル100%(左端)のベースレイヤーも、時間の経過とともに汗染みは落ち着いてきました。
一方で、乾きに時間がかかる綿(右から2番目)とウール(右端)は、その差がはっきりと表れる結果に。この一枚の写真からも、素材ごとの特性が如実に見えてきます。
過酷な登りのなかでも、乾きやすく、そして汗染みが目立ちにくい――。「サンブロックNT」の特長を実感できた今回の検証となりました。
発汗量がぐっと増えるこれからの季節。快適さだけでなく、“見た目のストレス”も軽減するという新しい選択肢を、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
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