24時間、いつでも
「ナノパフジャケット」を

アウトドアをクロスオーバーする、
パタゴニア10年の集大成

登山からクライミング、キャンプまで、あらゆるシーンで活躍する
マルチな化繊インサレーション「ナノパフジャケット」
2010年にファーストモデルが発売されて以来、
改良を重ねながらファンを増やしてきた“歴史的”なアイテムです。
多様化するアウトドアシーンにおいて今なお支持を集めつづける
たぐい稀なる道具としての一着、その魅力をフィールドでレポートします。

登山に欠かせない、マルチな防寒着として

標高が上がるにつれ、冷たさを増す山の空気。

標高が上がるにつれ、冷たさを増す山の空気。稜線に出ると風も強くなり、バックパックから「ナノパフジャケット」を取り出してサッと羽織る。遠くに連なる山々。ジャケットを1枚重ねただけで、景色を楽しむ余裕が出てくるから不思議なもの。そして軽やかなのに暖かく、着た瞬間に安心感を覚えます。

登山の必携品のひとつである防寒着。

登山の必携品のひとつである防寒着。ダウン、フリースなど、選択肢はいくつもありますが、化繊インサレーションの使いやすさを知ってしまうと、もう手放せません。化繊とは、ポリエステルなどの化学繊維のことで、主にダウンの代用品として開発されたもの。特徴としては、ダウンよりも濡れに強いこと。濡れてしまうと保温力が落ちるダウンのデメリットを克服した新素材なんです。

「ナノパフジャケット」は、そんな化繊インサレーションのパイオニア。

「ナノパフジャケット」は、そんな化繊インサレーションのパイオニア。防寒着としての保温力を備えつつも、行動中の発汗によるムレが残りにくいのも特徴。ダウンのように湿気を溜め込まないため、多少アクティブに動いてもムレにくく、「着たまま」行動できるんです。冷え込む早朝に「ナノパフジャケット」を着込んでハイクアップ、体温が上がってもヌケのよさで不快感も少なく、気づけば稜線。下山まで着ていたということも少なくありません。

パタゴニアといえば、やっぱりクライミング

パタゴニアといえば、やっぱりクライミング

高くそびえる岩山。一手、また一手と、岩の上にルートを見出し、登っていく。頼れるのは自分の体と技術、そして経験のみ。ふと振り返れば、すくむような高度感と達成感。クライミングとは、まさに自分との勝負。自然と対峙し、ダイレクトに感じることこそ、クライミングというスポーツ・カルチャーの醍醐味なのでしょう。そんなシビアなクライミングにおいて、ウェア選びはとても大切。テクニカルだからこそ、快適かつストレスのない「ナノパフジャケット」が選ばれるのです。

登山の必携品のひとつである防寒着。

世界的なアウトドアメーカーとして知られているパタゴニアですが、その起源はアメリカにあるクライミングの聖地・ヨセミテにあります。創業者であるイヴォン・シュイナードはクライミングに精通し、自ら登攀道具を製造するようになり、ブランドとしてのパタゴニアの礎を築きました。今でこそあらゆるジャンルのアウトドアに対応していますが、やはりクライミングは常に軸をなすもの。数多くのクライマーから愛されてきたブランドなんです。

「ナノパフジャケット」は、そんな化繊インサレーションのパイオニア。

岩場は、常に快適な気温・気候・シチュエーションというわけではありません。時間帯によって変わる気温はもちろん、クライミング時にはアクティブに動きますし、一方でギアの整理や準備で過ごす時間もあります。「ナノパフジャケット」はそんなクライミングシーン全般での「保温」を提供してくれます。テクニカルなクライミングを妨げることなく、自然環境から守ってくれる。そんな相棒のような一着なんです。

クライミング時の動きやすさを盛り込んだデザイン

クライミング時の動きやすさを盛り込んだデザイン

ロープやカラビナなどの道具を使わない、よりシンプルなクライミングがボルダリング。シンプルだからこそ難しい。そんなボルダリングの世界に魅了された人は数知れず。「日本のヨセミテ」とも呼ばれている小川山は、国内屈指のボルダリングの聖地です。一日中同じ岩に挑戦するということも少なくありません。冷え込む朝から秋の日差しが眩しい夕方まで、ずっと着ていたのは「ナノパフジャケット」でした。

ヨセミテにはCAMP4と呼ばれる、クライマーが集うキャンプサイトがあります。 ヨセミテにはCAMP4と呼ばれる、クライマーが集うキャンプサイトがあります。

ヨセミテにはCAMP4と呼ばれる、クライマーが集うキャンプサイトがあります。ここには毎日のようにクライミングに没頭する人たちが、長ければ数ヶ月も滞在することで知られています。そんなCAMP4の周辺にはボルダリングができる岩がたくさん。小川山も同じく、一足山に足を踏み入れればそこかしこに岩が点在していて、挑戦するクライマーたちの姿を見ることができます。

手の角度、体の動かし方ひとつで「登れる」「登れない」が決まるボルダリング。

手の角度、体の動かし方ひとつで「登れる」「登れない」が決まるボルダリング。実は「ナノパフジャケット」には、ボルダリングやクライミングを考慮した設計が施されているんです。そのひとつが、袖周りのデザイン。腕上げした際に生地がひっぱられることなく、動きを妨げないカッティングとなっているんです。ゆえに、テクニカルな動きをしたときも違和感なく、ウェアがストレスにならない。それこそがパタゴニアの設計哲学なんです。

キャンプでも手放せない、暖かさと着心地のよさ

ハイキングにクライミング、ボルダリングを終えてキャンプサイトへ。

ハイキングにクライミング、ボルダリングを終えてキャンプサイトへ。存分にアウトドアを楽しみ、テントを張ってのんびり時間を過ごす。そんなときも「ナノパフジャケット」が暖かさと快適さを提供してくれます。動かないときでも保温してくれ、かつ着用感がいい。絶妙な中綿量、ゆったりとしながらも動きやすさを考慮したデザインこそ、「ナノパフジャケット」が長年愛されてきた理由なんです。

保温のカギとなる中綿に使われているのは、プリマロフト社の「プリマロフト・ゴールド・インサレーション・エコ」という素材。

保温のカギとなる中綿に使われているのは、プリマロフト社の「プリマロフト・ゴールド・インサレーション・エコ」という素材。「エコ」と名付けられているとおり、近年パタゴニアが推進しているリサイクル素材であり、なんと原料はリサイクルポリエステルを100%。また、パタゴニアとプリマロフト社は共同で、製造過程で排出される二酸化炭素量を52%もカットすることに成功したのだという。「ナノパフジャケット」は、アウトドアで使う道具としてのスペックを高めつつも、環境に配慮するパタゴニアの姿勢を反映したアイテムでもあります。

インナーポケットがそのままスタッフバッグになる仕様

ちなみに、「ナノパフジャケット」はインナーポケットがそのままスタッフバッグになる仕様。かなりコンパクトに収納でき、カラビナをつけるループもついています。家から出るときに着用しなくても、「とりあえず持って行こう」と気軽に連れ出せるのも嬉しいポイント。そしてフィールドで「やっぱりあってよかった」と思うこと間違いなし。

24時間、いつでも「ナノパフジャケット」を

キャンプでも手放せない、暖かさと着心地のよさ

「登山もクライミングもキャンプも、ずっと着ていられる」なんてちょっと出来過ぎ、と思うかもしれません。でも、それこそパタゴニアが10年かけて培ってきたプロダクトとしての答えなんです。メーカーとしての開発姿勢に加え、ユーザーの声を汲み取り、反映することでブラッシュアップされてきた「ナノパフジャケット」。あなたのギアリストの定番アイテムに、きっとなってくれるはず。

船山 潔さんプロフィール

船山 潔(ふなやま・いさぎ)

佐久平ロッククライミングセンター所属。20歳の時に渡仏し、アルパインクライミングに魅せられる。現在は国内外でロッククライミング、アルパインクライミング、バックカントリースノーボードを楽しむ。

パタゴニア10年の集大成、「ナノパフジャケット」

「ナノパフジャケット」は、アメリカのアウトドアメーカー・パタゴニアが2010年から製造しつづけている、化繊インサレーションジャケット。ダウンのデメリットである「濡れへの弱さ」を克服することで、シチュエーションを選ばず、気兼ねなく着用することのできる汎用性を実現しています。ジャケットの下に着用できる絶妙なロフト感、テクニカルな動きを妨げないカッティングにより、幅広いアウトドアアクティビティに対応します。今シーズンのモデルは、これまでに以上にリサイクル素材の使用を徹底。環境を大切にするパタゴニアの姿勢を体現したモデルに仕上がっています。