「今」買って「春」まで活躍する臨機応変型ミッドレイヤー&ベースレイヤー
山のウェアはけっして安くはないものも多いので、選ぶのに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そんなときは、長く、しかもいろんなシーンで使えるウェアを選ぶのがコスパを上げる秘訣です。特にミッドレイヤーやベースレイヤーは、自分の持っているアイテムとの組み合わせを想定して選ぶと、使い勝手がアップします。ここでは厳冬期から春までながーく使えるミッドレイヤー&ベースレイヤーをご紹介していきたいと思います。
今買って春先まで長く使えるミッドレイヤーを選ぶには?
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いわゆる中間着とも呼ばれるミッドレイヤーですが、さまざまなタイプのものが存在します。カットソータイプのものからフード付き、インナーダウンもミッドレイヤーに含まれます。どういうシーンでなにと組み合わせるかによって、さまざまな使い方ができるのもミッドレイヤーの特徴。しっかりイメージしてから購入するのがオススメです。ここでは厳冬期から春までミッドレイヤーの使用シーンを再確認してみたいと思います。
①厳冬期:雪山仕様のフル装備に差し込む
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厳冬期はその寒さに耐えるために、フル装備で臨む必要があります。ミッドレイヤーも2枚重ねするのがよいでしょう。おすすめは、動きやすい化繊やウールの薄手のミッドレイヤーに、保温性の高いインサレーション系の組み合わせ。この上にソフトシェルやハードシェルを組み合わせれば、厳冬期の寒さに震え上がることもないでしょう。
②晩冬:ミッドレイヤーで上手に体温調整
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晩冬になると、日が差せばかなり気温があがることもしばしば。そんな時期には化繊のフーディに、薄手のウィンドジャケットをミッドレイヤーに設定すれば、体温調整が細かくできます。たとえば、日差しが強い日の急登時はフーディのみ。ちょっと陰ってきたらその上に薄手のダウンを重ねるなど、状況に合わせて変化させると、汗による冷えかえりも防げます。
③春:ミッドレイヤー1枚で軽快に
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春といえども、山の上はまだまだTシャツで過ごせるほどではありませんし、雪が残っている所も多いはず。そういう時期にはベースレイヤー&ミッドレイヤーのみで行動するシーンも増えます。稜線に出るならウィンドブレーカー、森歩きがメインであれば、薄手のフリース系といった具合に、登る山域によってミッドレイヤーも変化させるのがベターです。
今買って春まで使えるミッドレイヤーはコレ!
ミッドレイヤーの活用法をお伝えしたところで、ここからは実際にどんなアイテムがよいのか? どう使えばよいのか? などを、具体例を挙げながらご紹介していきます。
バラクラバ内蔵で厳冬期にも向く「カールサイドグリッドフーディ/THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」
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中空の異形断面糸を使うことによって、吸水速乾と保温性に優れたミッドレイヤー。内側は毛足の長いフリース素材になっているので、肌当たりもよく、汗によるムレも効果的に排出してくれます。フード部分はバラクラバ仕様になっているので、厳冬期のミッドレイヤーとしても優秀。生地自体は比較的薄めなので、上に他のミッドレイヤーを合わせてもゴワつきません。
中綿入りのシャツジャケット「ベントリックスシャツ/THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」
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シャツとジャケットの中間のような役割を果たしてくれます。通気性とストレッチ性に優れるベントリックスを中綿に採用し、さらに表地はストレッチナイロンなので、見た目からは想像できないほどの動きやすさも持っています。真冬のミッドレイヤーとしても優秀ですが、春や秋などはこれ1枚で事足ります。まるでコーチジャケットのようなシルエットなので、街着としても優秀です。
クルーネックで合わせやすい「オルタイムホットクルー/THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」
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フードや襟付きのものよりも、この手のクルーネックタイプのほうが、中に着るミッドレイヤーとしてはアウターと合わせやすいシーンが多いのではないでしょうか。厚すぎず、薄すぎずの絶妙なボリューム感で、裏地起毛で見た目以上の暖かさ。厳冬期なら他のミッドレイヤーとも組み合わせやすいですし、春なら行動中はこれ1枚でOK。冷えてきたらシェルを羽織るなど多様な場面で活躍してくれます。
オールシーズン活躍する「ナノ パフ ジャケット/patagonia(パタゴニア)」
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着回しがしやすい、薄手のインサレーションジャケットです。今回ご紹介するミッドレイヤーの中でも、軽さと暖かさのバランスではもっとも優れているかもしれません。インナーダウン的な使い方はもちろん、ややゆったりめのシルエットなので春先からはアウターとしても活躍してくれます。さらに夏山でもテント場での保温ジャケットとしても優秀。オールシーズン活躍してくれるジャケットです。
不朽の名作「R1デイリージャケット/patagonia(パタゴニア)」
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パタゴニアを代表する超傑作ミッドレイヤーといえばコチラ。コアなアルパインクライマーから、タウンユース派まで幅広い層に支持されるのは、やはりその使い勝手の良さが理由です。インナーとしてもアウターとしても優秀なので、気付いたらまたR1を手に取っていた、というシチュエーションに共感する登山者も多いはずです。
革新的なデザインの「エンフォールドジャケット/HOUDINI(フーディニ)」
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高機能なのはもちろん、デザイン性の高さもフーディニの魅力のひとつです。このジャケットは、前を開けるとまるでスーツのような佇まい。もはやおしゃれ着の領域です。とはいえ、そこはフーディニ。山での使用も徹底的に考えられていて、ボタンをフルクローズして襟を立てれば、首周りもしっかりカバーしてくれるので、適度な量の中綿とあいまって、驚くほどの暖かさを確保してくれます。
季節を問わず長く活躍する厳選ベースレイヤー
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さまざまなタイプのベースレイヤーがリリースされていますが、ここでは「季節を問わず長い期間使える」という点にフォーカスしてセレクトしました。
癖になる肌触りの「ウォームトラウザーズ、ロングスリーブウォームクルー/THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」
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高い保温性を持ったオールシーズン対応のロングスリーブとタイツ。どちらもストレッチ性や消臭性能など、アウトドア仕様の機能はばっちり備えつつ、コットンのような優しく快適な肌触りも持ち合わせています。ついつい日常着としても使ってしまう、季節どころか使用シーンすら選ばない、そんなベースレイヤーです。
メリノウールの心地良さを肌で感じる「150ゾーンロングスリーブ、200オアシスロングスリーブ/icebreaker(アイスブレーカー)」
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メリノウールの心地良さを日本に広めたといっても過言ではない「アイスブレーカー」。「150 ゾーン ロングスリーブ」は、メリノウールにポリウレタン繊維を混紡してあるため、メリノウールの優れた吸水速乾性や防臭効果に加えて、耐久性が低いという弱点も補っています。一方「200 オアシス ロングスリーブ クルー」は、100%メリノウール素材。ほどよい厚さなので、厳冬期から春まで使えます。特に長期縦走時などは、優れた防臭効果をいかんなく発揮してくれることでしょう。
いいトコ取りの独自素材を採用した「メリノスピンサーモロングスリーブ、メリノスピンサーモタイツ/finetrack(ファイントラック)
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ちょっと前まではベースレイヤーはメリノウール100%一択! という感じだったのですが、最近の素材の進化は目まぐるしく、このベースレイヤーのようにポリエステルを混紡するものの評価がうなぎ登りです。独自開発のメリノスピンという素材で、高い保温性と調湿性、そして防臭性を備えたメリノウールを吸水速乾加工された高機能ポリエステルで包みこんであります。要は素材のいいトコ取り、ですね。
自分に合った一着を選ぼう
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今回ご紹介したものも含め、YAMAP STOREではまだまだほかにもベースレイヤーとミッドレイヤーをご用意しています。自分の体質やよく行く山域などを考慮して、星の数ほどあるウェアの組み合わせの中から、試行錯誤しながら自分にぴったりの組み合わせを見つけることも、ウェア選びの楽しみのひとつではないでしょうか。