【フィールドレビュー】もはや"定番"!「YAMAP別注カミノパンツ」の実力とは?

登山中、スマホの置き場に困ったことはありませんか。地図を確認したり写真を撮ったり、スマホは今や山の必需品。だけど、収納場所がしっくりこない——そんな悩みに応えてくれるパンツがあるんです。

それが「YAMAP別注カミノパンツ」。
今シーズンはスマホ専用ポケットがリニューアルし、さらに使いやすく進化。登山の動きに干渉せず、スムーズに収納できるという評判のスマホポケットを中心に、「YAMAP別注カミノパンツ」を、アウトドアライターの大堀 啓太さんがフィールドでじっくりレビュー。その実力を、解説していきます!

ライター・編集

大堀 啓太

1984年東京都生まれ札幌育ち。東海大学の探検会に入部したことで、アウトドアで遊び始める。学業はほどほどに、毎週のように丹沢や奥多摩などで遊んで山の世界にのめり込んでいき、気づけば東京・上野にあるアウトドアショップに入社。4年ほど店頭に立ったのちに、アウトドアブランドに転職してマーケティングを10年ほど担当。現在は、仕事と遊びで培った山の知識を生かして、デザイン会社「ハタケスタジオ」にてライターを担当。

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4シーズン目のYAMAP別注カミノパンツ

もはや定番。YAMAP別注カミノパンツの実力とは?

ファイントラックの「カミノパンツ」といえば、登山者の定番トレッキングパンツ。スリムなシルエットに、タフさと動きやすさを兼ね備えた一本は、2013年の発売以来、多くのファンに愛されてきた。縦走でも安心して使える機能と履き心地は、フィールドでの快適性と安全性を追求するファイントラックならではだ。

もはや定番。YAMAP別注カミノパンツの実力とは?

そんな名作パンツをさらに使いやすくしたのが、「YAMAP別注カミノパンツ」。最大の特徴は、スマートフォン専用ポケットが追加されていること。地図アプリを確認したり、風景を撮影したりと、いまや登山で手放せないスマホをスマートに収納できると好評だ。

今シーズン、スマホポケットがさらに進化!

もはや定番。YAMAP別注カミノパンツの実力とは?

今季のYAMAP別注モデルでは、このスマホ専用ポケットがアップデートされた。ユーザーの声を反映し、バックパックのウエストベルトに干渉しにくい位置へと改良されている。

実際に自宅で履いてバックパックを背負ってみたが、たしかに干渉は感じなかった。とはいえ、やはり本番はフィールド。快適に使えるのかどうか確かめに、山へ向かった。

フィールドテストは乾徳山へ

もはや定番。YAMAP別注カミノパンツの実力とは?

訪れたのは、山梨百名山のひとつ・乾徳山。クサリ場もある変化に富んだ登山道は、スマホ専用ポケットの実力を試すにはぴったりの山だった。

結論から言えば、もっと早く手に入れておけばよかったと思うほど快適に行動できた。スマホの存在感をまったく感じさせない収納力には、驚かされた。

もはや定番。YAMAP別注カミノパンツの実力とは?

パンツのサイドポケットに入れれば動きに影響し、サコッシュは足元を隠してしまう。バックパックに後付けするポーチは装着を忘れることも…。登山中にスマホの収納場所に悩んでいる人に、心からおすすめできる一本だ。

“スマホ専用”の名に恥じない収納性

“スマホ専用”の名に恥じない収納性

今までの「YAMAP別注カミノパンツ」で声が上がっていた、スマホポケットとウエストハーネスとの干渉問題は解決。中型・大型バックパックどちらでも干渉せず、スムーズにスマホへアクセスできた。また、スマホを収納してもポケットの上部が少し出ているため取り出しやすい設計になっている。落下防止のためにもファスナーはしっかり閉めておきたいところだ。

薄手ながらしっかりした生地で、重量のあるスマホも支えてくれるのも好印象。やわらかい素材のパンツではスマホの重さに引っ張られてパンツがずり下がることもあるが、これは心配無用だった。

“スマホ専用”の名に恥じない収納性

さらに感動したのが、ファスナーの引き手。通常のサイドポケットとスマホ専用ポケットで異なる形状になっていて、見なくても指の感触だけで使い分けられる。細かいが、こういう気配りがうれしい。

どんなシーンでも干渉しない

どんなシーンでも干渉しない

これまで、動きに干渉しにくいヒップポケットにスマホを入れることもあったが、座るたびに取り出さなければならず不便だった。しかしこのスマホ専用ポケットなら、収納したままでも気にすることなく座れる。

どんなシーンでも干渉しない

段差や岩場での足上げでも当たりが気にならない。これは地味ながら重要なポイントで、行動中のストレスを大きく減らしてくれる。小さなストレスでも、一歩一歩積み重なれば大きな疲労になってしまうので、とても助かる。

どんなシーンでも干渉しない

クサリ場で大きく足を上げる動作でも、スマホの当たりが気にならなかったのは、さすが専用設計といったところ。

ただし、スマホがヒップ側に寄ると、機種によってはわずかにつっぱり感を感じたり、フィット感が変わることがあるが、ポケットの横幅にゆとりがある設計だからこそのこと。逆を言えば、さまざまな機種に対応できる。位置が気になる場合も、スマホの位置を前寄りにサッと調整すれば問題なし。

デザインもスマート

デザインもスマート

もうひとつのポイントは見た目のスマートさ。オリジナルモデルと異なり、パンツの見えるところにロゴがプリントされていないため、スリムなシルエットがより引き立つ。細部のデザインにもこだわりが見える。

デザインもスマート

ウエストベルトの末端を右ポケット内に収納できる仕様もスマートさのひとつ。しかし、存在感を放つのはウエストベルトのバックルだ。しっかりロックされる安心感はあるが、バックパックのウエストハーネス形状によっては、バックルとの当たりが気になる場合もあるかもしれない。

デザインもスマート

あえて気になるところをあげるとすれば、右ポケットの内部に、ウエストベルトの端、キーループ、コインポケットが集まることで、若干ポケット内が混雑しているところだろうか。とはいえ、これは重箱の隅をつつくレベルだ。

動きやすくて、足さばきもよい

動きやすくて、足さばきもよい

足に沿うほどきれいなスリムシルエットは、高いストレッチ性と立体裁断の賜物。足上げがしやすいのはもちろん、パンツのもたつきがないぶん足元の視界も良好だ。

動きやすくて、足さばきもよい

そのため、岩場や不安定な路面でも足元を確認しながら行動できる。見た目だけではなく、安全性も高く、まさに機能美といえるだろう。

岩場も気にならないタフさ

岩場も気にならないタフさ

そしてこのパンツ、見た目のスマートさからは想像できないほどタフだ。高密度ナイロンを使用した生地は摩耗に強く、岩場でも気兼ねなく行動できる。オリジナルのカミノパンツで何度となく山を登ってきたが、いまだに目立つダメージはなし。長く愛用できるのも、このパンツの大きな魅力だ。

夏山を快適にする換気機能

夏山を快適にする換気機能

近年の夏は北アルプスの稜線ですら暑い。そんなときに活躍するのが、サイドのベンチレーション。ジッパーを開けると風が抜けて、体温調節もスムーズ。トップスのように脱ぎ着できないロングパンツだからこそ、こうした換気機能が重宝する。

スマホを使う登山者に最適な一本

スマホを使う登山者に最適な一本

快適性、収納力、動きやすさ、デザイン、耐久性。どれをとっても優秀な「YAMAP別注カミノパンツ」。とくにスマホを登山中によく使う人にはベストな一本だ。山行のストレスをひとつでも減らしたいなら、次の山行の相棒にぜひ選んでほしい。


アウトドアのプロも太鼓判を押す、その実力。新しくなった「YAMAP別注カミノパンツ」の魅力を、ぜひご自身で体感してみてください!

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