登山の熱中症対策!【冷やす・飲む・着る】アイテムを賢く活用して猛暑を乗り切ろう
まぶしい日差しが降り注ぐ夏山。心はわくわくするものの、あまりの暑さに一歩踏み出すことさえ躊躇してしまうほど、日本の夏は強烈です。
そこで、今回は夏山で少しでも快適に歩けるような“涼アイテム”を特集! 賢く小物を取り入れて、涼やかで安全に夏山歩きを楽しみましょう。
涼やかアイテムは熱中症対策にも

夏の登山で気をつけたいのが熱中症のリスクです。特に直射日光の下や、風の通らない樹林帯を歩く際、発汗による脱水や体温の上昇が進行しやすいため注意が必要です。
熱中症の症状として、めまいや立ちくらみ、大量の汗、筋肉のけいれん、吐き気、頭痛などが挙げられ、深刻化すると意識の混濁にいたります。
登山中に熱中症にならないためにも、気をつけたいのはこの3ポイント。
「水分と塩分の補給」「適切なペース配分」そして「アイテムを使った体温調整」です。通気性の良いウェアを選んだり、帽子や日よけを活用することで、直射日光を避け体温の上昇を防ぎます。涼しく感じられるようなアイテムを積極的に用いることが、熱中症の予防につながるんです。
そこで、YAMAPは体温調節・水分補給・レイヤリングの3つの観点から暑さ対策を提案します。
参考:熱中症を防ぐために知っておきたいこと「熱中症予防のための情報・資料サイト」|厚生労働省
【冷やす】小物を使って賢く体温調節
熱中症対策で即効性があるのが、急上昇した体温を「外側から直接冷却する」こと。ウェアの工夫だけでなく、アイテムを賢く取り入れることで、火照った身体をすばやくクールダウンできます。
オリジナルボトルインアイスパック|ヤマップ

日差しを遮るもののない稜線や、風の通らない樹林帯で火照った体を「いっそのこと氷で冷やしたい……!」そんな願いを叶えるのが、この「携帯氷のう」です。
魔法瓶と同じステンレス真空断熱構造のケースが、外気の熱を強力にシャットアウト。家で凍らせてセットしておけば、氷の状態(表面温度0℃以下)を約3時間、氷が溶けたあとも「ひんやり(表面温度15℃以下)」を最大約26時間もキープ(※)してくれます。


やわらかなシリコーンゴム製の氷のうは、キンキンに冷えていても肌あたりがやさしく、首筋や脇下など太い血管が集まる場所に当てても痛くなりにくいのが嬉しいポイント。火照った体を物理的にダイレクトに冷やすことで、熱中症リスクを下げながら快適に夏山を楽しめます。
※ 気温30℃、湿度65%の環境下での自社試験による(冷たい:0℃以下 / ひんやり:15℃以下)
オリジナルサークル扇子 おつかれ山2026|ヤマップ

風のない無風の樹林帯なら、自分の手で心地よい風を作り出せばいい!「オリジナルサークル扇子」は、日本の伝統的な扇子を山仕様にアップデートした、遊び心あふれる暑さ対策ギアです。
一番の特長は、360度ぐるりと広がるユニークな円形フォルム。ひと仰ぎで顔周りにしっかりと心地よい風を送り出します。充電切れの心配がなく、静かに涼めるのも扇子ならではの魅力です。


竹製の骨組みとポリエステル生地を採用し、軽量化も追求。付属のカラビナ付き専用ケースに入れればサコッシュやバックパックの外側に装着でき、使いたい時にサッと取り出せます。一見すると扇子には見えない洗練されたデザインも、粋なこだわりです。
【飲む】喉が渇く前に!こまめに水分補給
体温を内側から下げることも暑さ対策として有効です。とはいえ、気温の高い環境下で冷たいものを内側に取り入れるのは難しいもの。そんなときに活用したいのが、この2アイテムです。
オリジナル テンピークスクリューマグボトル・ワンタッチマグボトル 500ml|ヤマップ
まず王道の方法が、冷たい飲み物を保冷ボトルに入れて持参するというもの。オリジナル テンピークボトルは、国内最強レベルの保温・保冷力を誇るアイテムです。
5層の断熱構造に加え、フタに断熱材を施すことで放熱と冷気をシャットアウト。本体重量も230gと超軽量で、500mlの飲料を入れてもおよそ730gと優れた軽さを持ちます。


冷温どちらも行けますが、蓋の部分がスクリュータイプは熱湯入れて山頂でのコーヒー用に、直接口から飲めるワンタッチタイプは熱中症対策に冷えた飲料水をぐっと飲むのにおすすめです。

表面には、YAMAP保険のキャラクター「ライすけ」をあしらった可愛らしいデザインに。登山を楽しむライすけに癒やされながら、キンキンの飲み物で喉を鳴らしてくださいね!
ビーフリーAC|カタダイン

夏の沢沿いに広がるあまりにも涼しげな光景に「この水が飲めたら…」と思ったことはありませんか。その夢、叶うんです。
「KATADYN(カタダイン)」のビーフリーACは、コンパクトな携行型浄水器。その名の通り、その場の水を安全に飲めるのが特徴です。

水をボトルに直接汲んで押し出すだけで浄水が完了。ソフトフラスクから水分補給をするのと同じ感覚で水分補給ができてしまいます。その場の涼を体内に素早く取り込めるので、荷物を少しでも軽量化したい方にもぴったりでしょう。
そしてこのビーフリーACは、味やニオイにも配慮した2段階浄水システムへとアップデート。活性炭フィルターを追加することにより、味わいに大きく寄与しています。

多量の汗をかく夏山登山にとって、水分は重量を占める積載物のひとつ。「水が足りなくなったらどうしよう」という心理的負担もあります。それをカバーできるのなら、こんなに嬉しいことはありません。川や湧き水を見つけたら、サッと浄水してゴクゴク…なんて、新たな楽しみを発見できるかもしれませんよ。
【着る】快適さをキープする賢いウェア選び
夏山のレイヤリングの秘訣は『日差しをシャットダウンし、汗を素早く乾かす』です。直射日光を遮ることで肌に直接かかるダメージを軽減し、汗が蒸発する際に、周囲の熱を奪う気化熱により効率的に体温を下げることができます。
ここではYAMAP STOREのアイテムを組み合わせたおすすめレイヤリングをご提案します。
ドライレイヤーシリーズ|ファイントラック

まず、インナーとして着用したいのがfinetrack(ファイントラック)の「ドライレイヤーベーシック」です。
「ドライレイヤーベーシック」は、かいた汗を効率的に吸い上げ、一枚上の層であるベースレイヤーに移動させることで肌を常にドライな状態にキープ。暑さの原因になる不快なムレ感を軽減させ、さらに高所登山にありがちな山特有の寒さでも、汗冷えによる体温低下を防いでくれる、まさに昨今の登山に欠かせないアイテムです。

汗を肌から素早く離すことで、べたつきを抑えられるのも大きなメリット。
人目に触れることのないインナーなので、最初は半信半疑かもしれませんが、ぜひ一度試していただきたいウェアのひとつです。肌がドライに保たれる快適さを体験してみてください。
オールシーズン使えるベーシックに加え、「人一倍汗っかきでベタつきが気になる」という方に試してほしいのが、真夏専用に仕立てられた「ドライレイヤークール」です。
素材にナイロンを採用することで、手で触れた瞬間にわかるひんやりとした肌触りを実現。熱のこもりにくさはベーシック比で約50%ダウン、涼感においてはなんと「約2倍」という驚きの実験データも出ています。

極薄で軽快なメッシュ生地は通気性が抜群で、風が吹き抜けるたびにすーっと心地よい涼しさを実感。さらに皮脂がつきにくい耐久撥水と抗菌防臭加工のダブル効果により、ニオイの原因菌を99.9%以上カットしてくれるのも汗をかく夏山では心強いポイントです。

「暑がりで夏ハイクが苦しい……」という方や、すでにベーシックをお持ちの方の「夏専用の勝負服」として、間違いなく大活躍してくれる一着です。
「ドライレイヤー」の効果を実感するために重要なのが、実はベースレイヤーとの組み合わせです。吸湿速乾素材のウェアを、ある程度ピタッとしたサイズ感(「ドライレイヤー」の表面に触れる程度)で着用することがポイントになります。
サンブロックNTシリーズ|ヤマップ
そこでおすすめなのがYAMAPオリジナルの「サンブロックNTショートスリーブ」。登山に欠かせない吸水速乾性を持ちながら、UVカット機能、さらには発汗時に気になる汗じみを抑えてくれる効果を持つ画期的なベースレイヤーです。
汗じみを目立たせない秘訣はポリエステル繊維の内部に、高濃度のナノセラミックを含有した「特殊ポリマー」を練り込んだ糸を使用していること。ナノレベルで組み込まれたセラミックが、光を反射・散乱させることで紫外線をカットし、汗じみを目立ちにくくする効果をもたらします。

この構造は、生地を通り抜ける光を抑えるため、生地自体の遮熱性も向上。さらに、汗による透けの軽減にも繋がるため、汗をかいたときの「見た目の不安」をトータルでカバーできるのが、このウェアの魅力です。
別注ミヤマパンツ|ファイントラック
夏の涼パンツとしておすすめなのが、finetrack(ファイントラック)の「YAMAP別注 ミヤマパンツ」です。

暑さによるムレは気になるものの、虫刺されや日焼けの観点からショートパンツをはくのは抵抗がある……という方に、サラリとした質感が気持ちいい薄手のロングパンツの提案です。


ファイントラックの持ち味である軽量・通気・耐久に、YAMAPがこだわる実用性と洗礼されたシルエットが融合したこちらのボトムス。
「66ナイロン」と呼ばれる、産業製品にも使われる高強度、耐摩耗性を誇る素材を薄手に織り上げることで、軽量かつ涼やかな肌触りを実現しました。さらに、両側のふとももにベンチレーション「リンクベント」を配置することで、運動量に合わせて通気量を調整することも可能です。

YAMAP別注として、左利きの方でも使えるよう左右にスマートフォン用のポケットを配置しました。ゆったりとしたシルエットでもしっかり山歩きに使える、この夏にピッタリな一着です。
サンブロックシリーズ|ヤマップ
強い日差しと汗に悩まされる夏山で、圧倒的な安心感をもたらしてくれるのがYAMAPオリジナルの「サンブロック」シリーズです。
最大の魅力は、着るだけで強烈な紫外線をしっかりシャットダウン(UPF50+)できること。特殊な遮熱生地により、着用時の体感温度を約2℃下げてくれるのも嬉しいポイントです。もちろんベースレイヤーとしての優れた吸水速乾性も備えており、かいた汗をスピーディーに処理して不快なベタつきを防ぎます。

「フルジップフーディー」は、フロントに上下から開閉できるダブルジッパーを採用。樹林帯の登りで火照ったときはジッパーを大きく開けて風を採り入れ、稜線の風で肌寒さを感じたらサッと閉めるなど、状況に応じたダイレクトな体温調節が自在に行えます。
フードを被れば塗り忘れがちな首の後ろまで完全ガードでき、1枚で「日よけ・汗対策・体温調節」をオールインワンで叶えてくれます。

一方、「フード付きや前開きは少し重たい」「首元をすっきりさせて手軽に換気したい」という方には「ハーフジップ」タイプもおすすめ。胸元のジッパーを開閉するだけでサッと体温調節ができ、フードがない分レイヤリングもしやすいすっきりとしたシルエットが魅力です。
好みのアクティビティスタイルやレイヤリングに合わせて、自分にぴったりな一着を選んでみてくださいね。
【身につける】顔・首元をピンポイントでガード!賢い暑さ対策小物
強い日差しが照りつける夏山では、顔や首へのダメージも気になるところ。小物を賢く取り入れることによって、その悩みを解決することもできます。熱中症対策にもつながる、顔や首元を守るアイテムを見ていきましょう。
トレイルブリーズハット・キャップ|ヤマップ
強烈な太陽光から頭部へのダメージを軽減する帽子は、夏山のマストアイテムのひとつ。
ヤマップオリジナルの「トレイルブリーズ」シリーズは、言うなれば「夏山で使える機能をフル装備した、風抜けヘッドウェア」。シンプルなシルエットながらも暑さ対策の機能を盛り込んだ夏山のおともにこれ以上ないアイテムです!

抜群の通気性をもたらすのはドット状の穴を施したファブリック「Dot Air®︎(ドットエア)」。日本の繊維メーカー東レが開発したこの生地は、特殊の織り構造により、非常に小さな通気孔が生地全体に配置され、炎天下や高温多湿な環境でも頭部のムレを抑え、快適な状態をキープします。
なにより軽やかで風を通すだけでなく、その扱いやすさも特筆すべきポイント。
直接肌に当たらない帽子といえども、汗をかいたらすぐに洗濯したいですよね。トレイルブリーズはネットに入れて洗濯機で洗うだけでカンタンに洗うことができます。しかも乾きが早いのは通気に特化した帽子ならでは。


重量はハットで53g、キャップは46gと超軽量。さらにシワになりにくいドットエアのおかげでコンパクトに持ち運べるので、まさに快適にしたい夏に最適なヘッドギアです。
夏だけの景色を探しに山へ

動植物の躍動が感じられる夏の山には、他には代えがたい景色が広がっています。快適に心ゆくまで歩き続けられるように、装備を改めて見直してみませんか。
近年、日本の夏は高温化しているともいわれています。自然のなかで楽しい時間を過ごす私たちにとって他人事ではありません。変わりゆく環境に気を配りながら、安全な登山へ出かけましょう。













