夏のアウトドアをもっと自由に|YAMAPスタッフの「山スタイル」着こなし術
道具選びやウェアのコーディネートは、その人の個性が表れるもの。
今回は7月に福岡県・油山で開催された、YAMAPスタッフとユーザーとが交流するリアルイベントYAMAP NIGHTにて、「夏のアウトドアスタイルどうしてる?」をテーマに突撃インタビュー。
スタッフのリアルなコーディネートと、おすすめアイテムを聞いてみました!
リラックス×便利な小物でアクセント
コンテンツディレクター・ 大室の場合

ゆるっとしたスタイルで登場したスタッフの大室。コンセプトは「リラックスするゆったりコーデ」。全体的にルーズなルックスで統一しながら、ハットやサングラス、ポーチなどの小物をアクセントに効かせています。
「普段からゆったりめのシルエットが好きで、あえて大きめのサイズを選ぶことが多いです。ヒュッテカーデはLサイズを、サンブロックTはMサイズ(165cm)を着ています。無彩色好きな私は、気づけばクローゼットの中は黒か白ばかり。このヒュッテカーデのくすんだオレンジは、彩度控えめで合わせやすいのに、差し色として使うのにもピッタリ。使いやすくて気に入っています!」

トップスにはAXESQUIN(アクシーズクイン)「YAMAP別注ヒュッテカーデ」とYAMAP「サンブロックT」を着用し、涼やかに日差し対策を。
大室のイチオシアイテムは、斜めにかけたOkara(オカラ)「レクタンDCF」。女性ハイカー・新田あいさんがプロデュースした、シンプルながら使い勝手の良いポーチです。
「実は今日、いつも使っている小さめのショルダーをうっかり忘れてきてしまって。急遽、メイクポーチにサコッシュへ変身してもらいました(笑)でも、予想外に可愛くて、この使い方も全然アリですね!」

ポーチとして使うのが一般的ですが、大室はアレンジを施し、サイドのループに肩紐を通してサコッシュ使いしています。他にもカラビナと組み合わせてバックパックに連結させるなど、3WAYの使い方ができるのも魅力。登山中は小物入れとして、下山後は貴重品ポーチとして、シーンに合わせて使い分けられます。
本体素材にはULプロダクトでもなじみ深い「DCF(ダイニーマ コンポジット ファブリック)」を採用。独自の風合いと透け感がおしゃれな上に、耐久性や防水性に優れ、紫外線にも耐性のある素材です。

整理整頓のしやすい内ポケットもポイント。片面には小さめサイズのポケットが2つ、もう片面には幅広のポケットが1つ配置されています。細々としたアイテムが散らばることなく、キチンと収納できるのもいいところです。
シティライクな日除けスタイル
プロダクトマーケター・﨑村の場合
街から抜け出してきたかのようなファッションで現れたスタッフ﨑村のコンセプトは「夏の日除けスタイル」。


Tシャツ+短パンという気軽なスタイルに、シーンに応じて羽織れるMOUNTAIN HARD WEAR(マウンテンハードウェア)「YAMAP別注コアエアシェル」をプラス。日よけと垢抜けを両立したRIDGE MOUNTAIN GEAR(リッジマウンテンギア)「ベーシックキャップ バイカラー」がスパイスに。
「キャンプにしろフェスにしろトレッキングにしろ、主に日焼け対策のためにサッと羽織れるものは必ず持ち歩くようにしています。今回はサッと羽織れるシャツを持ってきました。」

コアエアシェルは防風性と通気性の両立を目指した登山用シェル。着用しているのは旧モデルですが、ストレッチ性と山シャツとしてのデザイン性、フィールド以外でも着回ししやすいという特徴は今季モデルでも健在です。
本体素材にはUPF50の日焼け防止機能も備えた「PARTEX®️ QUANTUM AIR」を採用。襟を立てれば首回りの日焼け対策もできる一石二鳥なデザインを組み合わせました。
重量も約120g(Mサイズ)と非常に軽量で、山のみならず街でも持ち運びしやすいのもポイントです。
「PatagoniaのフーディニジャケットやRabのバイタルフーディーのようなフード付きの軽量ウィンドシェルも持っているのですが、シャツスタイルで気分を変えつつ同じ用途で使えるのが気に入ってます。」
「ベーシックキャップ」は、リッジマウンテンギアのヒット商品のひとつ。

6枚のパネルを貼り合わせた本体は、深めのつくりでゆったりと被れます。一方、短めのヒサシは風の影響を最低限にしつつ、日よけの効果を期待したちょうどよい長さに。
後頭部のプラスチックタブを引くことでヘッドサイズも調整できるため、風の強いシチュエーションにも対応できます。

通気性に速乾性、紫外線防止機能を備えた高機能生地を採用しているのもフィールドで使いやすいポイントのひとつ。
「柔らかくて通気性がよいのでずっと被っていてもノンストレスです。ツバが固くないのでサコッシュとかにも収納しやすかったり、そのわりにツバがきちんとはね上がって印象も変えられるので重宝しています。」
登山パンツでフェススタイルはいかが?
商品開発・乙部の場合

モノトーンのシンプルな色使いに、涼しげなオーバーシルエットがマッチ。「登山パンツでフェススタイル」がコンセプトというスタッフ乙部のイチオシは、YAMAP「ベーシックトレイルアンクルパンツ」です。

「とっても伸びが良く履き心地もグッド。足上げも楽なので長時間の歩行や岩場での登りも快適です。今回はあえてLと大きめのサイズを選びリラックスコーデに合わせていますが、夏の低山からアルプスまで場所を問わず使えます。生地には引裂強度や耐摩耗性が高い素材を使用しているため、トレイルで転んでしまっても素肌をしっかりと守ってくれます。加えて撥水加工を施しているため、多少の雨であればしのぐことも可能です。」

腰部分にはベンチレーションを設け、汗だまりを防ぐ工夫も。右側のバックにはスマホ専用ポケットを配置。座ったときにスマートフォンがお尻の下敷きにならないよう、ポケットはお尻と干渉しない位置に調整されています。
通常のトレッキングパンツよりも短め設計のアンクル丈。
「アンクル丈なので、ローカットのシューズと合わせやすいのもいいですよね」

ローカットシューズとも合わせやすい上に、ちらりと靴下を見せてもおしゃれ。ジャストで履きこなしたり、あえて短めで履いてみたり……さまざまなコーディネートを楽しめます。
素肌のドライをキープする快適レイヤリング
エンジニア・工の場合

スタッフ工が重視するのは「さらりとした着心地をいかにキープするか」ということ。一見シンプルなスタイリングの中には、こだわりが込められていました。
トップスに着用しているのはHOUDIN!(フーディニ)「コスモシャツ」。これはクラシカルな山シャツスタイルに、最新の機能性をインプットした1着です。
「UPF50+で紫外線から肌を保護してくれますし、日差しが強い場合も、覆っている部分は直接熱を感じにくく安心して過ごせます。Mサイズと少しゆったりめに着ることで、腕周りをしっかりカバーし、風の通りもよく涼しく感じるのでグッドです。腕の部分の生地が長めにあると、室内のクーラーの中でも冷えを感じにくくて外でも室内でも快適なんですよ!
ゆったりサイズは丈が長かったので、好みの長さに詰めました。どんな場面でもコスモシャツの安心感は絶大です。」

生地を触ってみると、さらりと柔らかく肌馴染みのよい素材感。コットンのような着心地と2WAYストレッチを叶えているのは、「Wish Woven™」という生地です。速乾性と透湿性、そして防風性を備え、フィールドでの使いやすさを叶えています。

首元はボタンで開閉するシンプルなつくり。フラップのおかげでボタンが隠れ、そのミニマムな印象をキープしています。さらにフラップには、ボタンタイプの弱点である「遮断性の低さ」をカバーする効果も。
そしてそんなコスモシャツの良さを引き立てているのが、インナーに着用しているACLIMA(アクリマ)「ライトウールスポーツTシャツ」です。

上質なメリノウールを使用したライトウールスポーツTシャツは、夏でも着用できるインナーウェア。脇や背面など、特に多く汗をかく場所にはメリノウール繊維で編まれた粗めのメッシュ生地を配し、蒸れを外に逃がし心地よさをキープします。
「メッシュ構造で汗もよく発散でき、肌に張り付きにくいのが良いところですね。あと夏だけでなく、一年中着用できるのも気に入っているポイントです。」

メリノウール繊維という上質な天然素材にハイブリッドな構造と、デリケートな印象のウェアですが、「ガシガシ洗えて快適です」と丈夫な点も魅力だと話すスタッフ工。
着心地を重視したこだわりのレイヤリングは、汗で悩む多くの人の共感を得られるのではないでしょうか。
高品質な今治タオルで汗を拭う心地よさ
バックヤード/カスタマーサポート・関山の場合

ブラックのワントーンコーデに身を包んだスタッフ関山のコンセプトは「汗をかいても速効乾くコーデ」。その首元を彩るのはYAMAP「今治産マフラータオル」です。
「手ぬぐいよりも吸水性が高いのがマフラータオルの利点ですね。汗を多くかく場面で重宝しますよ。」
それもそのはず。このタオルは「水に浮かべた際、5秒以内に沈むか」など、独自の品質基準をクリアしたものだけが名乗れる、今治タオルブランド認定のアイテムなのです。

「速乾性だけを考えると手ぬぐいに軍配が上がりますが、このタオルが活躍するのは下山後の温泉です。軽いながらもしっかり水を吸ってくれます。」
生地には吸水性に優れたガーゼパイル素材を使用。柔軟剤を使わずとも心地良い肌触りが続くと評判です。

タオルにプリントされているのは、西日本最高峰の石鎚山(1,982m)の等高線。今治がタオルの産地として発展した理由のひとつに、石鎚山を源流とした豊かな河川があります。
産地と山域に想いを馳せながら、汗を拭う。「地球とつながるよろこび」を感じられるアイテムとして、山行にいかがでしょう。
この夏を、お気に入りのコーデとともに

着心地、通気性、日差し対策といった多角的な視点を経て、個性を表現したコーディネートの数々。そこには、良し悪しといった判断基準ではなく、「好き」という純粋な気持ちが反映されていました。
今回ご紹介したスタイルはほんの一例です。気になるアイテムやコーデがあれば参考にしてもよし、「自分ならこうするかもな」というアイデアが湧けば実践するもよし。自分らしいスタイルで、ぜひこの夏を謳歌してくださいね。
\この記事で紹介したアイテム/