寒い時期の山も安全快適。finetrackで作る秋冬レイヤリング

動植物がいきいきと躍動する夏から、鮮やかな紅葉に山々が覆われる秋、そして白銀の世界が広がる冬へ。四季折々の醍醐味を楽しみに山行計画を立てている人も多いでしょう。

シーズンが変わればウェアのチョイスや組み合わせは変わります。気温が下がる秋冬の登山では、汗をかいたまま放置するのは非常に危険。ドライで適温な状態を保つことが、登山の快適さと安全につながります。

今回は、国内のアウトドアウェアメーカー「finetrack(ファイントラック)」がすすめる、秋冬登山のレイヤリングをご紹介します。適切なウェア選びやアイテムの重ね方を知って、寒い季節の山に出かけましょう。


「遊び手が創り手」がモットーのファイントラックとは

寒い時期の山も安全快適。finetrackで作る秋冬レイヤリング

ファイントラックは兵庫県神戸市に本拠地を置くアウトドアウェアメーカーです。独自のレイヤリングシステムを開発し、安全性と快適性を優先したものづくりを続けています。

モットーは「遊び手が創り手」。スタッフ自身が登山をはじめクライミング、沢登り、バックカントリースキー、自転車など、幅広いアウトドアスポーツに情熱を注ぎ、フィールドの特性を知り尽くした上でウェアの開発に取り組んでいます。

既存の素材を組み合わせるのではなく、素材作りから挑戦。納得できる品質の素材を国内製造するのはすべて、厳しい自然環境から無事帰還することを願ってのことです。効果的な汗処理、保温、動きやすさなどの快適性を備えたアイテムが、多くの登山者から愛され、同時に信頼されています。

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そもそもレイヤリングとは

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登山のウェア選びでよく耳にする「レイヤリング」という言葉ですが、一体どのようなものなのでしょうか。

そもそもウェアには吸水や速乾、保温などそれぞれの役割があります。それらのレイヤー(層)を運動量や山域、気候に合わせて組み合わせることを、レイヤーを重ねる=レイヤリングというのです。役割の異なる複数のウェアを重ねることで、最適な効果を引き出すことができ、汗冷えやオーバーヒートを防ぎ、適温での行動が可能となるのです。

ファイントラックが提唱するのは独自の「5レイヤリング」システム。それぞれのレイヤーとその役割を詳しくみていきましょう。

L1:ドライレイヤー/役割:撥水

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一番肌の近くにあるL1ことドライレイヤーの役割は、ずばり撥水。かいた汗をひとつ上から着用する吸水ウェアに移行し、肌表面のドライ感を持続させます。また抗菌防臭機能によって、においの原因となる菌の発生を抑え、縦走でも快適に着用し続けられるのも特徴です。

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L2:ベースレイヤー/役割:吸汗拡散

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ベースレイヤーの役割は、L1のドライレイヤーから伝わってきた汗を吸い上げること。吸い上げた汗をすばやく拡散・速乾することで、常にドライな環境を生み出します。

L1+L2による2枚のレイヤリングは、肌をドライに保つための絶好の組み合わせ。より効果的に着用するために、ベースレイヤーはフィット感のあるサイズを選ぶのがおすすめです。

吸汗拡散に加え、各アイテムには保湿性や防臭性、滑らかさなど、シーンやニーズに応じた機能がプラスされているのもポイント。アクティビティや季節によって、ベストな1着を選んでみてください。

L3:ミッドレイヤー/役割:吸汗・拡散・蒸散・保温

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汗を外に拡散させながら、保温するのがミッドレイヤーの役割です。汗をかき続ける行動中は常に汗を吸い上げ、休憩時には乾燥させ濡れによる冷えを軽減します。保温力はそれぞれのアイテムによって異なり、アクティビティや体質によって選べるのも特徴です。

L4:ミッドシェル/役割:防風・耐水・透湿

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ミッドシェルは、防風性と通気性のバランスを取りつつ、保温性、柔軟性、軽量性などの重要な特性を備えたウェアです。そのため多少の雨や雪、強風、冷え込みなどの環境下での行動を可能にします。またアウターシェルとの併用で、外気とウェア内の温度差が大きい場合でも「二重窓」と同じ構造によりウェア内の結露の発生を抑制します。

L5:アウターシェル/役割:防風・防水・透湿

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防水性、防風性、透湿性、耐久性、ストレッチ性、軽量性を兼ね備えるのがアウターシェル。無雪期登山から残雪期、冬期登山、アルパインクライミング、バリエーション登山、アイスクライミングまで用途に合わせて幅広いラインナップを展開しています。極限に挑むすべての人にとっての強力なパートナーとして、体を包み込みます。

急な気温の変化に対応する、秋山レイヤリング

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秋の山は日中の陽射しはまだまだ暑く感じるものの、朝晩の冷え込みは急激です。行動時のオーバーヒートを考慮しつつ、保温性や防風性はしっかりと確保しましょう。

陽射しが強い時間帯や運動量が多いときには、L1とL2を重ねてオーバーヒートを防止。少し冷えてきたらL3を重ねて汗を逃がしつつ、体温低下を防ぐのがポイントです。

こんな時におすすめのL3はドラウトクロージャケット。冬期のハードなアクティビティを想定して創られたミッドレイヤーで、高い汗処理機能と保温性を備えます。

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またファイントラックのL3以上は、すべてベンチレーションの位置が統一されているため、籠もった熱気を効率的に排出できるのも利点です。

寒い時期の山も安全快適。finetrackで作る秋冬レイヤリング

秋山のL5におすすめなのがエバーブレスアクロジャケット。驚異的なストレッチ性と軽量性を誇り、携行も楽に。しなやかに体の動きに追従するため、雨天時もストレスを感じずに行動できます。

コーデに使用したアイテム

厳しい寒さも快適に。冬山レイヤリング

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他の3シーズンとは打って変わって荘厳な世界を見せる雪山は、その厳しさも一際です。ハードな環境でもストレスを軽減させることが、安全な登山に繋がります。環境を踏まえ適切なレイヤリングを構築することが大切です。

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穏やかな天候下ではL3もしくはL4までを着用し、悪天や極寒時にはL5を活用します。

冬期のL2には、冬用のベースレイヤーとして新たに登場したドラウトサーモがおすすめです。厳冬期での着用を想定し、高い保温力と吸汗速乾性を持たせた新素材を採用。その暖かさはファイントラック史上最高の保温性とも謳われるほどです。

L5には、ハードな環境での行動を想定してつくられたエバーブレスアクロが最適です。50デニールの厚手生地、4方向へのストレッチを備え、冬期のハードなアクティビティに応えるアウターシェルです。雪の浸入による衣類の濡れを防ぐためのパウダースカートなど、遊び手目線の快適に行動するための工夫も盛り込まれています。

コーデに使用したアイテム

快適性は安全性に直結。ファイントラック製品で最適なレイヤリングを

寒い時期の山も安全快適。finetrackで作る秋冬レイヤリング

ファイントラックはどんな季節であっても、山を安全に楽しむために「ドライであること」を徹底的に追求しています。今回紹介したレイヤリング案は、特に秋冬を想定し作り上げた組み合わせです。この考え方を用いながら、山行計画に合わせてベストなアイテムを選んでみましょう。

「遊び手が創り手」を信念に掲げたファイントラックの製品は、常に挑戦する人を応援します。徹底的に考え抜かれたレイヤリングシステム、そして各アイテムとともに、美しいフィールドへ出かけてみませんか。

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