山で履く「スカート」って実際どうなの?人気ハイカーしおりさんのフィールド着用レポート

YAMAPとグラミチの別注シリーズは、「街でも使える、山のボトムス」としての工夫を凝らしたパンツ、ショーツ、そしてスカートの三種類を揃えています。その中でも「スカート」は、アウトドアウェアではあまり馴染みのないものかもしれませんが、その魅力はお墨付き。「山スカート」は2000年代後半以降、多くの女性ハイカーに支持され続けているアイテムでもあるのです。

しかし実際に山で試したことがなければ、使い勝手や履き心地のイメージが湧かない…という方も多いはず。今回は、実際に登山で使う「山スカート」の魅力をお届けするべく、登山歴8年のベテラン女性ハイカーしおりさんにご協力いただき、フィールドでの着用レビューをお届けします。

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向かったテストフィールドは、福岡県糸島市にある二丈岳(標高711m)。九州在住のしおりさんは、お仕事のかたわら休日のほとんどは山で過ごす大の山好き。長期休暇の際には日本アルプスや東北の山への遠征を敢行することもあるとか!

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今回は私服のアウトドアウェアにグラミチの「YAMAP別注トレイルスカート」を取り入れていただきました。Tシャツとスカートのカジュアルな組み合わせですが、ボトムスがスカートになるだけで雰囲気も様変わり。いい意味で山らしくない、茶系の色味でまとめられたおしゃれなスタイリングです。それでは早速、山頂へ向けて登山を始めましょう!

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「汗をかきやすい登りでも、風抜けがよくて涼しい!」

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登山口からは木々の生い茂る林道を登っていきます。いくら木陰とは言えど、登りが続けば次第に身体にはじっとりと汗が滲みます。

しおりさん「わたし、山に登る時もほとんど一年中半袖短パンなくらい汗っかきなんです。なので丈の長い山スカートを履くとどうなるんだろう…と思っていましたが、意外に涼しいですね!短パンと比べても、蒸れにくい感じがします。裾についているスリットを開けたら、風が通りやすくなってもっと快適です!」

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林道を抜けると、山の中腹にもかかわらず木の生えていない開けた広い平地がありました。実は今日登っている二丈岳は、その昔「山城」として使われていた山。ここは大きな曲輪(くるわ)と呼ばれる防御性を高めたり、居住を目的とした平地のようです。ほの暗い林道を歩いてきたので、太陽の光が心地よくも感じられます。ここで小休憩をして、先へ進みましょう!


「山頂直下の急登も、スリットのおかげでサクサク登れる!」

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いよいよ山頂手前の最後の急登。急勾配の斜面も、サクサクと軽い足取りで登っていくしおりさん。

しおりさん「素材自体にも伸縮性があるので、凸凹した根っこの上も歩きやすいですね。両側の裾にあるスリットのボタンを開けておけば、大股で歩いても大丈夫そう。尾根道に出ると少し風がありますが、このスカートは丈が長めなので風で煽られる心配もなさそう!」

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すれ違うハイカーさんや仲間達との会話が弾み、気付けば真上には青空が。山頂はすぐそこです!


「山のスカートスタイルは、新鮮で楽しい!」

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あっという間の二時間が過ぎ、山頂に到着!山頂からは、眼下に広がる糸島の海が一望できます。昼食を食べつつ、しおりさんに感想を伺いましょう。

しおりさん「山スカート、今まで試したことはなかったけれど新鮮でいいですね!すれ違うハイカーさんも、もちろんスカートを履いている人はいなかったし、新しいスタイルのおかげで山歩きもいつもよりウキウキした気持ちで楽しむことができました」

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山頂にあった大きな岩に登って腰かけ、海を眺めながらひと休み。スカートを履いていても、山ではついついやんちゃな行動をしてしまいますね。山頂標識の横には、しっかり城跡の標識もありました。


山頂の景色を堪能し、下山開始

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何時間でもいることができそうな山頂の絶景に名残惜しさを感じつつ、下山開始。陽射しを遮るものがない山頂から木陰に入ると、行動中でもやはり涼しく感じますね。

しおりさん「スカートの丈が長過ぎず程よいふんわり感なので、下山中も足元がよく見えますね。下りはほとんどスリットを閉じていても大丈夫そうです」

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下山中、水の音に誘われ歩く足をはやめると、そこには渓流がありました。登山で火照った身体を冷やすには、冷たい川が一番。足を浸して涼をとることにしましょう。


「川に足を浸すときも、捲し上げやすくてラク!」

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靴を脱いで、早速川に足を浸すしおりさん。暑い夏の登山では、こういったひとときも醍醐味になりますね。

しおりさん「一緒に山に登る友人が長ズボンだと、川に入るのも大変そう。捲し上げていても裾が濡れてしまっているのもよく見かけますが、スカートは楽ちんですね〜!しかも、生地の撥水性がすごい!ちょっと水しぶきがかかったくらいなら、水滴がコロコロと流れ落ちてる。こういった使い方は想像していなかったですが、キャンプとかの時もスカート良さそうです。履いてみないとわからないことがいっぱいですね」

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水場でのひとときを終え、あっという間に下山完了。お疲れ山でした!


【番外編】下山後の着替えや、街でも使えるトレイルスカート

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下山後は、私服に着替えて糸島の海を散策することに。近くのコーヒースタンドで買ったコーヒーを片手に、海を満喫したしおりさん。

しおりさん「トレイルスカートは街着と合わせても馴染みますね。丈が短いので山で履いてもあまり汚れなかったし、乾くのもあっという間でした!登山はパンツ派の方でも、下山後のお着替え用として使うのも良さそう。外で着替えなきゃいけない状況も山ではよくあると思うのですが、スカートなら簡単ですしね!砂浜にそのまま座っても、砂がつきにくかったことも嬉しいポイントでした」

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晴天に恵まれた本日のフィールドレビューも、これで終了です。山、川、海と、大満足の一日になりました。初挑戦のスカートも、気に入っていただけた様子。ぜひ今後ともご愛用ください!


しおりさんのレビューコメント

山で履く「スカート」って実際どうなの?人気ハイカーしおりさんのフィールド着用レポート

「二丈岳に登るのは二回目なんですが、改めてとってもいいおやまでした。初めてのスタイルで登る登山もとっても新鮮で楽しかったです!山スカートって丈の短いものを想像していましたが、程よく丈が長くて体型カバーもできるのが嬉しかったですね。スカートの履き心地はフィールドで歩きながらたくさんレビューさせてもらいましたが、一個伝えられていないよかったところがあるんです」

山で履く「スカート」って実際どうなの?人気ハイカーしおりさんのフィールド着用レポート

しおりさん「それが、この両腰についているポケット。ポケットが深めなので携帯を入れても落とす心配がなく安心でした。スカート自体が身体に密着しないので、そこに携帯があることも、感じる重みで常にわかります。パンツだとどこにしまったっけ?となることが多かったので、これは使ってみて感じた良かったところです!左側のポケットはファスナーがついているので、失くしがちだけどすぐに取り出したい、肌身離さず持っていたいリップクリームなどの小物を入れるのにいいですね。どちらのポケットもスカートの生地にポケットがくっついていないので、何を入れていても外側からわかりにくいのも格好悪くならないありがたいポイントでした」

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YAMAPとグラミチが知恵を出し合い生み出された別注トレイルシリーズ。その中でもスカートは珍しいデザインのアイテムですが、今回のフィールドレビューでその魅力を存分にお伝えすることができました。

今までは山スカートに抵抗があった方や、使い勝手に不安を感じていた方は、ぜひこの「YAMAP別注トレイルスカート」で、この夏や秋の山行を楽しんでくださいね。


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Shiori

登山歴8年目。九州の山々に魅せられ、四季折々の絶景を追い求めて登っています。里山ハイクから高山縦走まで様々な山歩きが大好きです。

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