フーディニの理想と哲学を形に。 着るものを虜にする「アウトライトフーディ」

出番の多い防寒着といってまず頭に浮かぶのは、フリースではないでしょうか。もはや持っていない人を探す方が難しいと思えるほどのポピュラーなアイテムで、アウトドアブランドだけに絞っても、数えきれないほどの製品があります。
そのなかでもフーディニのフリースは、おそらくもっとも高価な部類に入るでしょう。同じ目的で作られた他社の製品と比べても、頭ひとつ抜け出して高価なイメージがあります。しかし、値段には理由があり、その金額を支払うのに値する価値があるから「フリース界のロールスロイス」などとも呼ばれ、フリースのパイオニアとして熱狂的ともいえるファンからの絶大な信頼を、長く受け続けているのです。

フーディニの理想と哲学を形に。 着るものを虜にする「アウトライトフーディ」

寒さ厳しい北欧の国、スウェーデンで生まれたフーディニ。1993年設立のアウトドアブランドです。
フーディニには、明確なブランド哲学があります。ここ数年でよく耳にするようになった「サステナビリティ(持続可能性)」という言葉。それがフーディニのものづくりの原点にあり、製品の隅々にまで浸透しています。

フーディニの理想と哲学を形に。 着るものを虜にする「アウトライトフーディ」

シンプルであることの理由

フーディニ製品のデザインは、徹底してシンプルなのが特徴のひとつ。アイテムの種類も絞り込まれていて、遠くからでは見分けが付かないようなベーシックなデザインがほとんど。余計なディティールも、付属物も一切ありません。

新色は頻繁に投入されますが、シーズンごとの際立ったトレンドカラーなどはありません。どれもベーシックでナチュラル、こだわりはあるけれど主張しすぎないカラーが、毎回少しずつニュアンスを変えて展開されます。
 
クライミング、ランニング、自転車、ハイキングなど、アクティビティによって機能の違いはありますが、どれもデザインコンセプトは同じ。
 
そのため、違うカテゴリーのもの同士を組み合わせても違和感がないし、何年前のものでもまったく古くさい印象はなし。どんなシーンでも、いつのものでも、他のブランドのアイテムとでもすんなりと組み合わせられ、1着のウェアを何年もの間、毎日のように繰り返し使うことができるのです。もちろん、長期間着るために必要な耐久性を備えていることも、このデザインを支えるのに不可欠です。

流行のものを安く手に入れて飽きたら捨てる、とりあえず安いもので間に合わせて壊れたら買い替えるという、大量消費型の発想とは対極にある、厳選したよいものを長く多目的に使うという考え。それが結局は環境を守るということを深く理解しているからこそ、潔いほどのシンプルでクリーンなデザインが生まれるのです。

フーディニの理想と哲学を形に。 着るものを虜にする「アウトライトフーディ」

持続可能であるということ

化学繊維からできるフリースは、何年たっても自然に戻ることはありません。だからこそ、一度作ったものは、できる限り捨てずに長く使うことで、自然への負荷を減らさなければなりません。そして、やがて衣類としての役目を終えたら、リサイクルで再び繊維に戻し、品質を落とさずに無限に生まれ変わる。これがフーディニの目指す循環型リサイクルシステム。現在フーディニのフリース製品のほとんどはリサイクル繊維から作られ、そして再びリサイクルが可能。2022年には100%を達成することを目標に、今もこの取り組みが進められています。

フーディニの理想と哲学を形に。 着るものを虜にする「アウトライトフーディ」

フーディニの哲学を形にした「アウトライトフーディ」

フーディニの理想と哲学を形に。 着るものを虜にする「アウトライトフーディ」

自然に優しいことはとても重要で価値のあることですが、それだけで多くの人の評価や支持を長く受け続けることはできないはず。フーディニのフリースがこれほどまでに人を引き付ける魅力は、一度袖を通したら忘れられない、想像を超えた着心地にあります。

いくつかあるフリースアイテムのラインナップのなかで、アウトライトフーディは、もっとも薄く軽量なタイプ。レイヤリングの組み合わせで幅広く使え、年間を通してフルに活躍する使い勝手のよさが魅力です。

光にかざすと透けて見えるほどの、かなり薄手の素材感。フラットできめ細かな表面と、ふわりと肌に触れる細かく起毛した裏面。とろけるように滑らかな肌ざわり。この質感こそが、多くの人を虜にする最大の理由なのです。

素材は「Polartec® Power Stretch® Pro Light」。保温力と透湿性に優れ、繊細な見た目によらず耐久性にも優れています。厚さはないのに、なんともいえない安心感があり、柔らかいのに力強さもある。何度でも触れたくなる肌触りは、快適を通り越して快感と表現すべきでしょうか。

フーディニの理想と哲学を形に。 着るものを虜にする「アウトライトフーディ」

そして、もう一つの特徴が驚くほどの伸縮性。ストレッチ素材によくある体にまとわりつく感じとは違い、まさに肌と一体化するイメージ。どんなに大きな動きをしても、まったくストレスを感じません。

シンプルを極めた、フーディ―の原型のようなデザイン。ポケットの脇にベースカラーと同色のロゴとフロントファスナーのプルタブ以外に、ブランドをアピールする要素もありません。

これほどシンプルな見た目なのに、ていねいに作り込まれたディティールが、小さなストレスを徹底的に排除します。
フードと裾は、シェルやレインウェアのように、内蔵コードでフィット感を調整できる仕様。
裾のアジャスターはポケットの中に備えられているため、行動中に木などに引っかかる心配もありません。
フリースウェアで、フードや裾のフィッティングができるものはあまりないはず。こういった細かい配慮が、アウトドアで使うものにはとても重要な要素です。

フーディニの理想と哲学を形に。 着るものを虜にする「アウトライトフーディ」

口元まで届く少し高めの襟は、フードを被らないときでも冷たい空気を遮り、やわらかな素材に顔を埋めるような、安心感をもたらします。

両サイドにあるファスナー付きハンドポケットは、バックからフロントへ斜めに付けられていて、ファスナーの開閉やものの出し入れがスムーズ。

フロントファスナーは、何かと便利なダブルファスナーを採用。 真ん中を閉じたままファスナーを上下に大きく開ければ、バタつくことなく温度調節ができ、ファスナーの位置を変えてシルエットに変化を付けること可能。
袖口は、手の甲の部分が少し長く作られていて、手首をしっかりカバーして保温力を高めます。

繊細な素材感にもかかわらず、保温力や耐久性に優れるのも、このアイテムの人気の理由。薄手のウェアにありがちな、洗濯による型崩れの心配はまったくありません。

フーディニの理想と哲学を形に。 着るものを虜にする「アウトライトフーディ」

防寒着としてのフリースは、秋冬用のアイテムというイメージでしょうが、アウトライトフーディの活躍はそれだけにとどまりません。
普通のフリースでは少し暑いと感じる春先や秋口なら、ベースレイヤーに重ねて、シェルやインサレーションと合わせれば、寒冷な状況で微妙な温度調節をするのに便利なボリューム。表面が滑らかな仕上げなので、レイヤリングしても引っかかったりもたついたりすることもありません。

肌ざわりがよく汗処理能力も高いので、タンクトップやキャミソールの上に直接着ても快適。
薄手でコンパクトに収まるので、天気が読みきれないときも迷わずバックパックに入れて出かけられます。夏の小屋泊やテント泊の防寒着としてもぴったり。

フーディニの理想と哲学を形に。 着るものを虜にする「アウトライトフーディ」

いわゆるアウトドアイメージが強すぎないので、街着とのコーディネートも完全に守備範囲。高めの襟でコートやジャケットからフードをきれいに出せるので、シルエットも決まります。ビルの間を冷たい風が吹き抜けるときは、さっとフードを被り、マフラーやストールをばたつかせる人たちを横目にさっそうと。

そして、夏場の冷房よけにも便利なので、旅のお供にも欠かません。車内でうとうとするときも、この優しい肌ざわりは、誰かに優しく毛布をかけてもらったような気持ちになれるはず。

フーディニの理想と哲学を形に。 着るものを虜にする「アウトライトフーディ」

フリース1着の価格としては、確かに高価なものでしょう。けれども、いつどこで、何と組み合わせて使えるか、少し想像してみてください。1年に何回着られるでしょうか?

もし5年前に手に入れていたとしたら、今頃着られなくなっていたでしょうか?きっと今もスタメンとして活躍し、さらに1枚を追加することを考えているかもしれません。

ベーシックだから飽きずに使え、機能的だからいつでも着たくなる、素材、デザイン、機能、スタイルと、すべてにおいて妥協のない1着。だからこそ、一度使ったら忘れることができなくなるのです。
半分の価格で手に入れてなんとなく使うのか、倍の価格を出して、着るたびに喜びを感じるのか。この満足感こそが、フーディニのフリースの値段の理由。その価値を知ってしまった人たちは、今日もやっぱりフーディニに袖を通してしまうのです。

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