登山インソールを実際に履いた感想は? YAMAPユーザーの「山を歩くインソール」履き心地レビュー

山を登る人誰もが、少なからず抱える膝や腰のトラブル。そんな登山者の足回りの悩みに着目して生まれたのが、インソール専門メーカーBMZ(ビーエムゼット)とYAMAPが共同開発した「YAMAP別注 山を歩くインソール」です。発売から5年経った今もなお多くの方に利用していただき、「改善された」「もっと歩けるようになった」など嬉しい声を多く寄せられています。

今回は「山を歩くインソール」を実際に愛用いただいているYAMAPユーザーさんからレビューを募集し、リアルな使用感について伺いました。

※本記事で紹介している内容はあくまでも個人の感想になります。実際の使用感には個人差がございますのでご了承下さい。

足本来の機能を引き出す「山を歩くインソール」

登山インソールを実際に履いた感想は? YAMAPユーザーの「山を歩くインソール」履き心地レビュー

そもそもインソールといっても、どんな機能があるのか。ひと言でいうと、足が本来持つ「歩く」ための機能を最大限引き出すアイテム、それが「YAMAP別注 山を歩くインソール」なのです。

足への負担を減らすべく、サポーターやトレッキングポール、機能性タイツなどを使用する人もいますが、足にかかる衝撃のうち、およそ60%を吸収しているのは足のアーチ(土踏まず)と言われています。長時間の歩行を続けることでこのアーチの形が崩れてしまうと、歩く衝撃が足首や膝などの関節に伝わってしまい、その結果体全体の不調や疲労につながることも。

登山インソールを実際に履いた感想は? YAMAPユーザーの「山を歩くインソール」履き心地レビュー足の小指の付け根部分に位置するのが「立方骨」

足のアーチを崩さず、かつ安定的な歩行をつづけるために注目したのが足の小指の付け根付近にある「立方骨」です。これは足裏の中心部にある足の骨格の基盤となる骨で、BMZのインソールは、立方骨をピンポイントで支える「Cuboid理論」という設計理論に基づいて開発されており、「山を歩くインソール」にも採用されています。この骨をインソールでサポートすることで、足本来が持っている機能を損なわずに安定した歩きが可能となり、膝・腰への衝撃を和らげてくれるのです。

「私はこう感じました」
山を歩くインソールのリアルレビュー

インソールについて理解が深まったところで、ここからはYAMAPユーザーのみなさんが感じた「山を歩くインソール」の使用感や魅力について、実際に履いてみたからこそ分かるリアルボイスをお届けします。

きっかけは膝の痛みで歩けなくなったこと

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なおたろうさん プロフィール
体力低下の不安から40歳を節目に登山開始。以降、毎年富士登山を目標にして、今ではほぼ毎週近場の山をソロで歩いてます。山と酒と温泉をこよなく愛する50代。登山歴は12年。好きな山は蓼科山、至仏山。

購入のきっかけとなったのは、伊豆山陵線歩道を天城峠から船原峠まで歩いた時に、後半膝の痛みが出てまともに下れなかった事です。YAMAPのひげ隊長の紹介記事を思い出して、半信半疑で購入してから100キロほど歩きました。気軽に登れる箱根の金時山から、残雪の至仏山など、靴を替えるたびにインソールも忘れずに替えて使いました。

登山インソールを実際に履いた感想は? YAMAPユーザーの「山を歩くインソール」履き心地レビュー

最初の10キロ位までは、膝の痛みは続きましたが、20キロ位までには、膝の痛みよりインソールの説明にあった「立方骨」のあたりに違和感がありました。その後、立方骨の違和感も無くなり、膝も痛みは再発してない状況です。念の為、ストックは持参していますが、20キロを超える日帰り登山やアルプス縦走でも痛みが出ることがなく、安心して登ることができています。

普段使いに履いている靴とは違い一目瞭然

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uminokossさん プロフィール
登山歴: 2023年2月から。好きな山は上高地から見る北アルプス山々、低山。YAMAPの集いで知り合った山友さんとの出会いで人生観が変わりました。壮大な空や山々に囲まれ、木々の揺れる様子、鳥の囀りや頑張った後の達成感を身体で感じ喜びが溢れ出てくる瞬間が大好きです。

足を捻挫し膝痛が治らない時、YAMAPの集いでインソールを手にした事がありました。その後、ひげ隊長がYAMAPでインソールの話をしていた動画を見た時に妙に納得して購入しました。今までは足の内側に膨らみを作ってアーチを支えるインソールの事しか知りませんでしたが、YAMAPのインソールは、足指を動かしながらもアーチを支える構造で正しい歩き方になるのだとか。

登山インソールを実際に履いた感想は? YAMAPユーザーの「山を歩くインソール」履き心地レビュー

YAMAPでインソールを注文して早速履いてみましたが歩きやすいですね。足も良くなり、普段使いの靴を履くと一目瞭然足が痛くなります。身体は正直ですね。もうYAMAPのインソールしか使えません。これは良い商品だと思います。

膝の痛みが出やすい下りも問題なし。軽快に進む足取り

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フジヤマさん プロフィール
二十歳前にサイクリング途中で登った羅臼岳が初めての百名山でした。それ以来登り続けて40年。独身時代・夫婦・家族3人で訪れた穂高岳は、また訪れたいです。還暦までに百名山を完登できるか?

山を歩くインソールは昨年の7月、尾瀬の燧ヶ岳と至仏山にて一泊二日で訪れた時に山で初めて利用しました。この山行前から、街歩きで足慣らしをしましたが、この時から「悪くないかな?」との感触がありました。

尾瀬では体調不良でダウンしましたが、いつも膝が痛む下りでもスピードを上げても全く問題無く、硬い木道もズンズン進む事ができました。翌日の至仏山でも、登りはバテバテでしたが、雨の中ペースを上げても最後まで痛みませんでした。本当に嬉しい限りです。

登山インソールを実際に履いた感想は? YAMAPユーザーの「山を歩くインソール」履き心地レビュー

ただ一つの違和感は、足の筋肉を今まで以上に使うと感じた所です。足の疲労感を強めに感じます。しかしそれは登山に必要な筋肉が作られてるとポジティブにとらえ、これ以来、全ての山行に利用しています。また、このソール用には筋肉強化が課題と考え、「山を歩くインソール 足トレ」も使って日々励んでいます。これを使うと足の疲労感が強くなり、トレーニングをしている気分になります。この効用はまだ確かではありませんが、「信じる者は救われる?」の気持ちで、引き続き活用させて頂きます。

お気に入りの登山靴にインソールプラスして一体感が向上

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ヒカRuuuuUさんプロフィール
コロナ禍、持て余す時間でリフレッシュを兼ねて同僚の登山について行ったら山の魅力に足をとられる。最寄りの百名山伊吹山や鈴鹿セブンをウロウロしながらアルプスでテント泊登山も楽しむ。

初めてのテント泊縦走、北アルプス表銀座のために準備した足回りは、「LA SPORTIVA(スポルティバ)エクイリビウム ST GTX」に加えて「山を歩くインソールカーボン」の一択でした。例えるなら愛車にお気に入りのタイヤホイールを履かせるみたいな感じでしょうか。

インソールの見ためは薄くてペラッとしてますが、実際に足をいれてみると、しっかりしていて、その剛性で足裏全体に安定感を生み、靴の中で足がぐらつかないから純正のフィット感を活かしつつ靴と足の一体感が向上します。

登山インソールを実際に履いた感想は? YAMAPユーザーの「山を歩くインソール」履き心地レビュー

土踏まずをグイッと支えるわけではなく、足裏にフィットした畳で全体を押し上げてるような、堅さのなかに優しさもあるインソールです。

実際の表銀座では、燕岳までの合戦尾根の急登から西岳までの縦走、霧雨の東鎌尾根とガスの槍ヶ岳、上高地までの下山と、どこにいても足元に不安を覚えることはありせんでした。

最初は半信半疑でしたが、今では手放せない存在に

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tomiさん プロフィール
福岡でコンサート・イベント音響に携わる会社員。登山歴は1年11ヶ月。宝満山がホームですが九重・由布岳も大好き!九州の山を登りながら、2年後の還暦記念に槍・穂高岳に登るのが今の目標です。

約2年前に登山を始め、最初の頃は福岡の宝満山正面登山道をひたすら登ってました。正面登山道はずっと石段が続く登山道なので下るとき、必ず膝が痛くなるのが悩みの種。

その後、九重山などにも登るようになりましたが膝の悩みは解決しないまま1年が経ちました。膝の痛みがなんとかならないか、いろいろと勉強してた時にYAMAPの「山を歩くインソール」を知りました。藁にすがる思いでダメ元で使ってみようと決めて、どうせならと思い切って上位シリーズのカーボンを購入。

登山インソールを実際に履いた感想は? YAMAPユーザーの「山を歩くインソール」履き心地レビュー

手元に届いた時には「こんな薄くて大丈夫なの?」と言うのが正直な印象でした。実際に登山靴に装着して履いてみた感想もクッションがよくなった印象は全くなし。いよいよ不安は募りましたが、何はともあれ実際に山で使ってみることに。

登山インソールを実際に履いた感想は? YAMAPユーザーの「山を歩くインソール」履き心地レビュー

宝満山の正面登山道の石段を登りましたが、下ってきた後、膝の痛みが以前よりだいぶ軽い気がしました。それで、登山でずっと使っていくうちに、だんだんと膝の痛みが軽くなり最後は痛みが出なくなりました!その後、萩往還33kmウォークやくじゅう1day 17summitsなどロングコースでも膝の痛みは出る事なく快適に登山を楽しめています。

はじめは違和感があった土踏まずが盛り上がってるアーチも、慣れると逆にこれがないとダメになってしまうくらい必要不可欠な部分となりました。実際、インソール入れ替え忘れて登った時、膝のダメージが大きかったです。これから長く登山を楽しんでいく為にも、膝のケアは凄く大事で、山を歩くインソールカーボンは絶対手放せないアイテムになりました。

最初の一足目はベーシックモデルがおすすめ

登山インソールを実際に履いた感想は? YAMAPユーザーの「山を歩くインソール」履き心地レビュー

衝撃吸収性の高い機能素材「PORON®」をインソール全面に採用。適度な柔らかさと反発力があり、接地時のダメージを軽減してくれます。ちなみに、「PORON®」は非常に高価な素材のため、通常はかかと部分など局所的にしか使われない素材。「ベーシックモデル」では、贅沢にもこの素材を全面に使用しています。

表生地には「ラコルト」と呼ばれる素材を使用。若干起毛したようなスウェード調の素材のおかげで靴下との間に摩擦が生じ、シューズ内での足のズレを軽減します。「ラコルト」は汗の吸収が早く、肌触りにも優れているので、快適な履き心地が持続するのも魅力です。

よりハードな山行に対応する上位モデル「カーボン」

登山インソールを実際に履いた感想は? YAMAPユーザーの「山を歩くインソール」履き心地レビュー

ベーシックモデルに施された機能はそのままに、インソールの中央あたりにバネのようなしなやかな反発力を備えた「カーボンファイバー」を内蔵した上位モデル。バランスを取る、衝撃を吸収する、蹴り出すという、歩行のための動きをサポートする機能をさらに高めたモデルです。

重い荷物を背負い、長い距離を歩くような長期山行など、いつもよりワンランク上の登山に挑戦される方にこそ、ぜひとも試していただきたいアイテムです。

目立たなくても山屋の足を支える、縁の下のちから持ち

登山インソールを実際に履いた感想は? YAMAPユーザーの「山を歩くインソール」履き心地レビュー

今回はここで紹介した5名のほかにも、たくさんのYAMAPユーザーの方にインソールの使い心地についての感想をご回答いただきました。やはりその薄さから、「本当に大丈夫?」と不安に感じたユーザーさんも少なくありません。見た目で判断しにくいからこそ、履いてもらうことでしかインソールの良さを伝えられませんが、実際に山で履いていただいた方からは、「いつもより長い時間歩けた」「下山翌日の膝がなんとなく調子がいい」などのうれしいコメントも多く寄せられました。

登山靴の中にはいってしまい目立ちにくく、かつその薄さから一見頼りなく見えてしまうインソール。しかし、その一枚には足腰をサポートする機能や工夫がたくさん詰まっており、多くの山屋の足を支えています。登山者の足腰をサポートする縁の下の力持ち的存在のYAMAP別注のインソールを、ぜひ山でお試しください。YAMAPはこれからも多くの登山者が楽しく山登りを続けられますよう応援しております。

今回紹介したインソールはこちら

モーメントに山道具レビューを書こう!

今回ご紹介した方以外にも、YAMAPのモーメント投稿でインソールのレビューを書いてくださった方がたくさんいました。実はこれらを見て購入を検討するという人も多くいます。実際に使ってみて「これが良かった!」など、ご自身の持っている山道具のレビューを書いてみませんか? あなたのレビューが誰かの道具選びの助けになるかもしれません。

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    • BMZ

      BMZ

      "足から健康元気に"をモットーに、「立方骨」を支える特許取得インソール...

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