汚れ、ニオイをしっかり落として長持ちさせる!靴下の洗濯のコツ
登山の足元を支える、縁の下の力持ち的存在の「靴下」。
登山中、全身の体重+荷重が乗る靴下は、アウトドアウェアのなかでも、とりわけダメージがあらわれやすいアイテム。また、登山靴の中で長時間履き続けるため、汚れやすく、雑菌が繁殖しやすいアイテムでもあります。
爪先に穴が開いたり、負担がかかる箇所が薄くなってしまったり、履き口が伸びてしまったりと、靴下のトラブルは「消耗品だからしょうがないもの」と思われがちですが、実は、少しの工夫でダメージを抑えることができるんです。
今回は、靴下のダメージを抑える正しい洗濯方法やケアのポイントをご紹介します。きちんとケアして、お気に入りの靴下を、どうぞ長くお使いください。
靴下の汚れやニオイを取るには、洗濯機に入れる前が肝心。洗濯前にやっておきたいポイント
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脱いだ靴下は、他の洗濯物と一緒に洗濯機にぽいぽいっと放り込んでいませんか?
靴下は伸縮性のあるニット製品。意外とデリケートなアイテムなんです。
さらに、登山後の靴下は泥やホコリなどの細かいゴミがたくさん付着しているうえ、足裏の汗をたっぷり吸った状態。他の洗濯物への影響もあるので、洗濯機へ放り込む前に、ぜひ一度汚れのチェックをしてみてください。
まずは泥を落としきる!
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靴下の「泥汚れ」というのは、ニットの繊維の間に小さな砂が入り込んでしまっていることが原因。
砂(小さな石)は水には溶けないので、水洗いは無意味なのです。いくら洗剤を多めに使ったりお湯で洗ったりしても効果が感じられないのは、そういうわけ。
つまり、泥汚れを効果的に落とすためには、繊維の間から砂を直接掻き出すことが重要なんです。洗濯機に入れる前に、「手もみ」をしたり、歯ブラシなどを使って「かき出す」作業をしておくことで、おどろくほど洗濯の効果を実感できますよ。
また、ついつい水につけてから歯ブラシでかき出したくなりますが、この作業は靴下が乾いている状態で行うことをオススメします。というのも、水につけてから歯ブラシを使ってしまうと、砂が繊維の奥へ入り込んでしまう可能性があるからです。
汚れがひどい場合はつけ置き洗いをする!
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汚れがひどい場合は、汚れ部分に直接洗剤をつけ、洗面器やバケツにぬるま湯をはり、全体をつけておきましょう。白色や淡い色の靴下であれば、半日ほど、黒色や濃い色の靴下であれば2〜3時間を目安につけおきをしましょう。
汚れは取れたけど匂いが取れない・・・という場合には、重曹がおすすめ。重曹を溶かしたお湯で揉み洗いをすると、繊維の奥に詰まった匂いをかき出します。
洗濯するときは、靴下を裏返しにする
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靴下メーカーも推奨している靴下の洗い方は、「裏返して洗う」というもの。靴下というのは袋のような形をしているため、内側の汚れが落ちにくいという特徴があります。つまり、ニオイの原因となる皮脂汚れや汗は肌に面している内側に集中しているということ。
毎回洗濯しているのに、履くとすぐ臭くなってしまう原因は、落としきれない皮脂汚れだったのです。
タビソックスや五本指靴下のような爪先の袋部分が分かれている製品は、特に汚れやニオイが落としにくいので、裏返して洗濯することをおすすめします。
また、洗濯による摩擦ダメージを防ぐという意味でも、表生地が外側に出ていない方がベター。裏返して洗濯することで毛玉の予防にもなるので、靴下を長持ちさせることもできますよ。
いよいよ洗濯。素材に合った洗い方を選びましょう
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靴下は購入したときのタグを見て、洗濯表示を確認しておきましょう。
「トレイルソックス」の洗濯表示は、下記のとおりです。
・つけ置き洗いなどに使用する「ぬるま湯」は30℃を限度とすることを推奨
・洗濯機での洗濯可能
・塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止
・タンブル乾燥禁止
・日陰干しを推奨
・アイロン仕上げ禁止
このとおり、洗濯における注意事項は、通常の靴下とほぼ変わりません。
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靴下は裏返しにしたら、洗濯ネットに入れてから洗う習慣をつけておくと、不必要な絡みや摩擦を防いでくれます。洗濯ネットに入れておけば、洗濯機から取り出す際もスムーズです。
ニュアンスカラーの靴下は、蛍光剤入り洗剤に注意しましょう。白いものをより白く見せてくれる蛍光剤ですが、生成りやパステルカラーといった淡い色味の靴下に使うと、せっかくのニュアンスカラーが白っぽく変色してしまいます。
蛍光剤が入っているかどうかは、洗剤の裏側にある成分表を確認することで分かります。
仕上げは、型崩れ・日焼けに注意
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洗濯が終わったら、型崩れのないように注意して干しましょう。乾燥機は便利ですが、乾燥機に入れると縮みの原因にもなるので、できれば避けたいところ。
干す時は、直射日光を避けた「陰干し」がベター。直射日光に当てると、黄ばみや色あせの原因になります。また、色あせや劣化を防ぐために、乾燥後はできるだけ早く取り込んで収納しましょう。
靴下を干すときは、口ゴムの部分を「上」にして干すのがポイント。
洗濯ものは上の方から乾いていきます。ゴムを上にしてゴム部分を素早く乾かすと、ゴムを劣化させず、長持ちすることにもつながります。
収納するときは、ゴムを傷めないように
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靴下を収納する際、片方の履き口をくるっと丸めて巻き込み、ふたつの靴下をセットにするという方法はよくありますが、実はこの収納方法は靴下の痛みを増長させるやり方です。
履き口の部分で丸めると、ゴムが伸びたままの状態になってしまいます。その状態のまま収納すると、次使うときまでゴムは伸びっぱなしになり、履き口のゴムが緩くなってしまう原因に。
畳み順の例として、トレイルソックスの場合は立体構造のため、まずは、靴下の底面部分を折り返し平らな状態にします。それを組み合わせた状態で、半分、もしくは三つ折りにするといったように、きちんとたたんで収納するのがおすすめです。口ゴム部分も傷めず、カラーや柄も分かりやすく収納できます。
靴下に穴が開かないように、足の爪を整える
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大前提にはなりますが、足の爪が伸びていたり、爪を切った切り口が滑らかでなかったりすると、生地に爪が引っかかって穴が開きやすくなる要因にも繋がります。
指の長さや指の向きを変えるのは難しいですが、爪はきれいに整えることで、穴あきのリスクを下げることができます。日頃から爪は滑らかに整えておくよう、気をつけてみましょう。
「オシャレは足元から」ならぬ、登山は足元から
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靴下というのは、人に見せる機会が少ないのでついつい洗濯も適当にしてしまいがち。しかし、一番汚れやすく、雑菌の繁殖しやすいところでもあるのです。
肌に直接触れる「ベースレイヤー」でもあり、登山の足元を支える高機能な「ギア」でもある靴下。しっかりとメンテナンスして気持ちよく、そして、お気に入りを長くお使いください。
YAMAP(ヤマップ)/トレイルソックス タビ シリーズ
YAMAPが日本の工場の技術とともに開発した「山を歩く」ための靴下「トレイルソックス」。足のアーチをサポートするテーピング構造をはじめ、足指を独立して使えるタビ形状、かかとのズレを防ぐヒールロック機能など、山を歩くことを考え抜かれた工夫が盛りだくさん。日本の知恵と技術と一緒に、日本の山を歩いてみませんか。
YAMAP(ヤマップ)/トレイルソックス タビ ミドル
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ハイカットやミドルカットのシューズにも使える、少し長めの丈の「タビ ミドル」は、足首から上の部分も程よいフィット感があり、ズレ落ちやシューズのタンとの干渉もありません。切り替えカラーもオシャレで、全色欲しくなるカラー展開も魅力。なによりも、抜群のフィット感とサポート感は、一度使うとクセになること間違いなし。
YAMAP(ヤマップ)/トレイルソックス タビ ショート
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くるぶしがちょうど隠れる丈の「タビ ショート」は、ローカットのアプローチシューズやハイキングシューズに合わせて、軽快に使える長さ。吐き口にも程よいフィット感があって、砂や小石が入り込むのを防止。かかとのロック機能があるので、ショートソックスにありがちな、行動中にズレて脱げそうになることもありません。
今回メンテナンスに使用したアイテムはこちら
オリジナルバケツ大・小
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折りたたんで収納できる、便利なバケツと湯おけ。底面にヤマップロゴが入ったヤマップオリジナルアイテムです。
洗濯やガーデニング、アウトドア、温泉など様々なシーンでお使いいただけます。ウェアのつけ置き洗いなどにもちょうどいい2サイズ。
finetrack(ファイントラック)/ケアファイン オールウォッシュ
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