【暑がり vs 寒がり】秋山で活躍するロングスリーブの選び方

厳しい残暑が続いていますが、暦の上ではもうすっかり秋。標高の高い場所では肌寒い季節へと移ろいつつあります。

こうした端境期に注目したいのがロングスリーブのベースレイヤー選びです。日中は汗ばむ陽気でも、朝晩や強風時は寒く感じることもあります。さらに、同じ環境にいても暑がりの方もいれば寒がりの方もいるなど、体感温度は人それぞれ。明確な正解がないのが、ベースレイヤー選びの難しいところです。

今回は季節の変わり目にも役立つロングスリーブの選び方をご紹介します。気温の感じ方に合わせたベストな1着と、シーン別の着用方法を見ていきましょう。

今回紹介するアイテム

【暑がりさん】

【寒がりさん】

ベースレイヤーの選び方を知ろう

【暑がり vs 寒がり】秋山で活躍するロングスリーブの選び方

多機能化が進むベースレイヤーに「選ぶのが難しそう」と感じていませんか。確かに近年では、防臭やUVカット機能、環境配慮型素材を使用するなど、プラスアルファの要素を兼ね備えたベースレイヤーが多く登場しています。

ただ、ベースレイヤーで忘れてはいけないメインの役割は「適切な体温調整」。汗を素早く乾かす速乾性をそなえることで、汗冷えや低体温症を防ぐのが役目です。そこに加えて、寒い季節には保温性を、日差しが気になる季節にはUVカット機能付きなど、自身のスタイルに合わせた機能を持つベースレイヤーを検討するといいでしょう。

【暑がり vs 寒がり】秋山で活躍するロングスリーブの選び方

つまり、「適切な体温調整」と「必要な機能」という2つの観点で考えれば、ベースレイヤー選びは意外とシンプルです。ご自身にとってぴったりな1着と出会うためには、普段の体感温度やアクティビティのスタイル、使用する季節を具体的に想像することが大切なのです。


気温の感じ方別おすすめロングスリーブ2選

季節の変わり目はただでさえ気温が安定しない上に、山ではよりその傾向が顕著になります。しかも、同じ環境にいても感じ方はまちまち。ここでは早秋〜秋本番を想定して「暑がりさん」「寒がりさん」にそれぞれおすすめのロングスリーブベースレイヤーを解説します。

【暑がりさんに】オールエレベーションロングスリーブ

【暑がり vs 寒がり】秋山で活躍するロングスリーブの選び方

STATIC(スタティック)のオールエレベーションスリーブは、その名の通り「どの標高でも活躍する万能ベースレイヤー」。日帰りハイクから縦走登山、冬山登山などあらゆるシチュエーションで活躍するロングスリーブです。

手触りはしっとりとしつつも軽やかで、一度袖を通せばその心地良さに驚くはずです。防臭性や調湿性に優れたメリノウールを50%、強度と速乾性を高めるポリエステルを50%組み合わせた生地を使用し、汗抜けと保温性のバランスを叶えています。

【暑がり vs 寒がり】秋山で活躍するロングスリーブの選び方
【暑がり vs 寒がり】秋山で活躍するロングスリーブの選び方

生地に設けられた凹凸も着心地の良さに寄与するポイント。通気性を向上させオーバーヒートを防ぐ凹部と、行動前後や休憩時の保温性を確保する凸部が、絶妙なバランスを実現しています。

【暑がり vs 寒がり】秋山で活躍するロングスリーブの選び方

そんなオールエレベーションスリーブが活躍するのは、まさに、暑さと寒さが入り交じるこれからの季節。特に、暑がりで汗をかきやすい人にこそおすすめです。ポリエステルとメリノウールを組み合わせることにより速乾性と保温性を両立させ、なおかつ薄手でさらりとした着心地に。ハイクアップで汗をかいても、メリノウールの長所である防臭性で快適に着続けられるのもポイントです。なおかつ程よく保温性のあるロングスリーブなので、秋山ならではの冷えにも対応できる1着となるでしょう。

\オールエレベーションロングスリーブの特徴/


・汗抜けの良さと程よい保温性を両立
・凹凸生地で肌離れもよく、心地良い手触りに
・薄手のベースレイヤーとしてハードなアクティビティにも対応

【寒がりさんに】プラックスウール200ロングスリーブT

【暑がり vs 寒がり】秋山で活躍するロングスリーブの選び方

「少し寒がり…」という方に特におすすめしたいのが、YAMAP(ヤマップ)のプラックスウール200ロングスリーブTです。中厚手のベースレイヤーで肌寒さを感じやすいシーンで活躍します。

生地はウール70%、新素材「PlaX(プラックス)」30%を混紡した高機能素材。この組み合わせにより、高い速乾性や防臭性を叶えているのです。

プラックスという素材についても簡単に触れておきましょう。プラックスとは、自然由来の生分解性を持つプラスチック「ポリ乳酸」を原料にした植物由来の合成素材。環境負荷が低いことから、いま注目を集めている新素材です。

【暑がり vs 寒がり】秋山で活躍するロングスリーブの選び方
【暑がり vs 寒がり】秋山で活躍するロングスリーブの選び方

環境にやさしいだけでなく、優れた疎水性で汗を素早く乾かし、さらには臭いの原因となる菌の繁殖を抑える効果も期待できます。

【暑がり vs 寒がり】秋山で活躍するロングスリーブの選び方

プラックスウール200ロングスリーブTが活躍するシーンは、秋のアルプス山行や冬の中低山日帰りハイク、ウィンタースポーツなど多岐にわたります。ロングトレイルなど長時間着用するシーンでも抗菌防臭性を生かせるため適任です。

程よい暖かさと汗抜けの良さを考え抜いたベースレイヤー。「手持ちのベースレイヤーは少し寒い」とお悩みの方はぜひ手に取ってみてくださいね。

\プラックスウール200ロングスリーブTの特徴/


・暖かな中厚手のベースレイヤー
・注目の新素材プラックスとウールの混紡が叶える心地よさ
・寒さが気になるシーズンに持っておいて間違いなし

こんなとき、どう着る? シーン別レイヤリングガイド

自分に合ったベースレイヤーが見つかっても、どうレイヤリングするのがベストかわからない。そんな悩みを解決するため、2アイテムにおける「残暑」「秋〜冬」の活用方法をご紹介します。着用方法のアイデアとして参考にしてみてくださいね。

残暑での活用方法

【オールエレベーションロングスリーブの場合】

【暑がり vs 寒がり】秋山で活躍するロングスリーブの選び方

息が上がるようなハイクアップが想定される登山やハイキングにおすすめです。優れた速乾性を生かして1枚で快適に過ごせます。凹凸のおかげで肌離れがよく、べたつきにくいのもメリットに。

【プラックスウール200ロングスリーブTの場合】

【暑がり vs 寒がり】秋山で活躍するロングスリーブの選び方

朝晩の冷え込み対策や停滞時のウェアとして、さらに高所での低〜中程度のアクティビティにぴったりです。残暑で麓は暑くても、高所はもうすっかり秋模様に。そんな時期に役立つ中厚手のウェアです。

秋〜冬の活用方法

【オールエレベーションロングスリーブの場合】

【暑がり vs 寒がり】秋山で活躍するロングスリーブの選び方

多くの発汗が予想される登山のベースレイヤーとして。行動中に汗をかいてもすぐに乾き、なおかつ程よい保温性が冷えを防ぎます。上から防風性・保温性に優れたソフトシェルなどを重ねることで、適切な温度に調整が可能です。

【プラックスウール200ロングスリーブTの場合】

【暑がり vs 寒がり】秋山で活躍するロングスリーブの選び方

寒さが気になる時期から積雪期にかけて、暖かなベースレイヤーとして活躍します。運動量の低いアクティビティやスノーハイクといったシーンにも最適。ミッドレイヤーやハードシェルと組み合わせれば、寒がりさんも安心のレイヤリングが完成します。


季節の移ろいを感じながら、最適なレイヤリングを

【暑がり vs 寒がり】秋山で活躍するロングスリーブの選び方

季節の変わり目はただでさえどんな服を着ようか迷うもの。それがフィールドならば尚のことです。

出発時が夏と地続きのような暑さでも、標高が上がれば気温が低くなります。そこに汗冷えが加わると、リスクのある状況になりかねません。それを回避するためにも、体温を適切に調整するベースレイヤーが大切。季節やアクティビティ、行動時間、自身の体質など、さまざまな観点からウェアを吟味し、適切な組み合わせを考えてみましょう。

季節の移ろいに心を寄せることは、山を楽しむ私たちにとって、かけがえのない充実したひととき。天気予報を調べてみたり、空に浮かぶ雲を観察したり、植物の変化を眺めたりと、身近なところから秋の訪れを楽しんでみませんか?

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    • YAMAP

      YAMAP

      「つづく、つながる、ものがたる」を大切にしているYAMAP STORE...

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      STATIC

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