ひげ隊長が語り尽くす! マウンテンハードウェア愛と別注モデルインプレッション

YAMAPの専属ガイドとして登山の楽しみや安全を伝えるだけでなく、ギアのインプレッションやフィールドレポートなど、ユニークな語りで多方面を賑わせている「ひげ隊長」こと前田央輝さん。中学生の頃にはクライミングの聖地として知られるアメリカ・ヨセミテ渓谷で過ごした経験もあり、思い入れのあるブランドはアメリカ西海岸のものばかり。そんなひげ隊長が愛するブランドの上位に君臨するのが、コアなクライマーの支持を集める「MOUNTAIN HARDWEAR(マウンテンハードウェア)」なのだとか。並々ならぬブランドへの思い、そして今シーズンYAMAPと共同開発した別注モデルについて、自由奔放にその魅力を語ってもらいました。

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「20年以上もファン!」ひげ隊長のマウンテンハードウェア愛

ひげ隊長が語り尽くす! マウンテンハードウェア愛と別注モデルインプレッション

アメリカ・カリフォルニア発のアウトドアブランド「マウンテンハードウェア」。1993年に創業し「8000mを超える過酷な山々でも使える、高品質で耐久性のあるウェアおよびエキップメント(道具)を作ること」をミッションに製品開発を行ってきた、いわば「クライマー御用達」ブランドです。そんな本格派なイメージもあり、名前は知っているけれどハイキングや登山のウェアとしては馴染みがないという方もいるかもしれません。しかし、登山ガイドでもあるひげ隊長にとって、「マウンテンハードウェア」はとても思い入れの深いブランドのひとつなんだとか。まずはブランドのご紹介も兼ね、その思いから伺っていきましょう。

—YAMAP 今回のこの企画、すごく待望していたと伺っています。早速ですが、ひげ隊長と「マウンテンハードウェア」の出会いからお聞きしていきたいのですが。

—ひげ隊長 かれこれもう何年前かな。「マウンテンハードウェア」のアイテムは20年以上も前から愛用してたんだよね。俺ってカリフォルニア大好きおじさんでしょ。中学生の頃にヨセミテで本場のアウトドアに触れてから、山道具といえばアメリカの、しかもカリフォルニアのものが好きだった。

で、なぜ「MHW(マウンテンハードウェア)」が好きになったかというと読んで字の如くですよ。「マウンテン」「ハード」「ウェア」。めちゃくちゃ直球な名前じゃない? 最高でしょ。ブランド名そのまんまな、山にド直球なプロダクトに心を惹かれてしまったわけ。

—YAMAP まずはイメージということですね。20年以上にわたって愛用するほど好きになったのは、プロダクトのどういうところなんでしょう。

—ひげ隊長 「マウンテンハードウェア」って、「シエラデザイン」っていうアウトドアブランドで働いていた人たちが「自分たちが使いたいものを作る」ために作った会社なの。だからどれも実用的だし、ものづくりへの意気込みが伝わってくるようだった。作り手のアウトドアへの思いが滲み出ててた。アイテムを通じてカリフォルニアの風を感じたよね。

ひげ隊長が語り尽くす! マウンテンハードウェア愛と別注モデルインプレッション創業当初のマウンテンハードウェアのクルーたち

で、そのあとポートランドのアウトドアブランド「コロンビア」のグループに入って、どうなるかなって気にしてたらすごくオシャレになった。高所登山でも使える機能性と男らしい無骨さが好きだったんだけど、さらに洗練されて磨きがかかった。

つまり、創業して成長していく様子をずっと追いかけるくらい好きなブランドなの。YAMAP STOREではやく取り扱いがはじまらないかなと思っていたんだけど、何? いきなり別注モデルが出たんだって??

—YAMAP そうなんです。今回はマウンテンハードウェア大好きなひげ隊長にインプレしてほしく、ご用意しております。

YAMAP×マウンテンハードウェアがフリースアイテムを共同開発


今シーズン、YAMAPとマウンテンハードウェアの別注モデルとして、「ハイロフトグリッドジャケット」「ハイロフトグリッドクルー」「ハイロフトグリッドビーニー」の3アイテムが新登場。商品名にもあるとおり、フリースのパイオニア・ポーラテック社の「ハイロフトグリッド」を使用したもので、日本の山岳環境やアクティビティに対応した素材選びやデザインが大きな特徴となっています。まずは、ジャケットタイプの「ハイロフトグリッドジャケット」から見ていきましょう。

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—ひげ隊長 マウンテンハードウェアって言ったら、フリースはモンキーマンジャケットっていう名作があるんだよね。かつて鹿児島でやっていた自分の店でも扱っていて、かっこよかったんよね。80年代のカリフォルニアって感じがしたんだけど、この別注モデルはちょっと洗練されすぎじゃない?

—YAMAP カリフォルニアでもなくポートランドでもなく、YAMAPのオリジナルです。登山者にもっとマウンテンハードウェアのことを知ってほしくて、親しみやすく、かつ使いやすい仕様にしています。

—ひげ隊長 デザインはマウンテンハードウェアらしいけど、なんや同色系のワントーンっていうの? めっちゃオシャレやん。しかもこの素材も特徴的。フリースなんだけど、グリッド状になっているのは保温と通気を両立するためということなんだろうね。ベースがメッシュみたいだし、これは通気あるでしょうね。行動中は思った以上に体温が上がるからフリースって脱ぎ着とかめんどくさい。けど、これならずっと着ていられるよね。しかも着心地がめちゃめちゃいい。やさしい。ナイスグリッド!って感じがする。

—YAMAP そうなんです。フリースといえば保温着の代表格ですが、行動中のムレが問題でした。そこでハイロフトグリッドという素材を使うことで、保温と通気を両立したフリースジャケットが完成したんです。

—ひげ隊長 しかもジャケットはダブルジップ! これはさらに通気をプラスできるし、リラックスするとき窮屈にならなくていいね。あと思ったのは、このリブっていうの? 伸縮性がハンパないね。フィットするのに締め付け感もなくて、着心地のよさにつながっている設計だと思う。レイヤリングするときも袖口に干渉しにくくて使い勝手がいい。デザインは間違いなくマウンテンハードウェアだけど、日本の山で使いやすいようにブラッシュアップされているのがよくわかる!

ひげ隊長が語り尽くす! マウンテンハードウェア愛と別注モデルインプレッション

別注モデルはジャケットだけじゃないんです。クルー&ビーニーも要チェック!


「ハイロフトグリッドジャケット」が登山向けなのに対して、「ハイロフトグリッドクルー」はもう少しカジュアルな用途をターゲットに開発されたアイテム。ちなみにジャケットはマウンテンハードウェアの名作「モンキーマンフリースジャケット」から着想を得ていますが、こちらはYAMAP STOREのオリジナル。ここだけでしか手に入らない貴重なアイテムなんです。

ひげ隊長が語り尽くす! マウンテンハードウェア愛と別注モデルインプレッションクルーの両脇にはハンドウォーマーポケット、裾にはドローコードが配置されている

—ひげ隊長 今度はクルーですか。まずね、このポケットがいいね。このタイプのポケットあんまりないよ。ハンドウォーマーにもなるもんね。

—YAMAP そうなんです。前面ではなく、少しサイド目に配置しているので目立たず、シルエットを崩さないのがポイント。ポケットの内側もフリースになっているので、寒いときは手を入れると温かいんです。

ひげ隊長が語り尽くす! マウンテンハードウェア愛と別注モデルインプレッション


—ひげ隊長 もうひとつ気づいちゃったんだけど、これなんなん? 背中のこれ。

—YAMAP バックパックのショルダーハーネスの摩擦でフリース生地が痛まないようにヨークと呼ばれる補強生地を配置しています。このヨークがあることで通気が悪くならないように、下にはベンチレーションをつけています。ムレが溜まらないような配慮ですね。違う素材の切り替えなので、目を引くデザインだと思います。

ひげ隊長が語り尽くす! マウンテンハードウェア愛と別注モデルインプレッション

—ひげ隊長 機能的でありつつオシャレでもあるな。しかしこの「ハイロフトグリッド」というフリースは本当に気持ちいいな。ジャケットはアウトドアで使って、このクルーはキャンプのリラックスウェアとか、もう寝巻きにしても最高なくらい。袖口と裾のリブもしっかりしているし、裾はコードで締められるからアウトドアでも十分使えそう。

—YAMAP ちなみに、ひげ隊長が来ているのはジャケットもクルーもMサイズですが、こちらのクルーの方が若干大きめになっています。やはり登山ではミドルレイヤーとして着てほしいので、登山向けのジャケットはタイトめ、クルーはリラックス向けなのでゆったり目にしているんです。

—ひげ隊長 しかし白のクルーとビーニーは白熊みたいやろ。

ひげ隊長が語り尽くす! マウンテンハードウェア愛と別注モデルインプレッション

—YAMAP いつものひげ隊長のイメージとは違いますが、これはこれでいいですよ。カラーは「オフホワイト」です。ビーニーも同じ素材で作ったのですがどうですか? ふわふわなのですが、厚みはないのでヘルメットの着用もOK。コンパクトになるので、ポケットに入れてみてください。

—ひげ隊長 わ、めっちゃちいさくなるやん。胸ポッケにおさまっちゃう。ちょっと寒いときにサッと取り出してかぶったらいいよな。

ひげ隊長が語り尽くす! マウンテンハードウェア愛と別注モデルインプレッション

—YAMAP サブキャップとして持って行くのもアリです。軽くてコンパクトなのにめっちゃ温かい、しかも汗抜けもよくて快適と、いいところずくめのビーニーなんです。
ひげ隊長、3アイテムそれぞれご紹介してきましたが、別注アイテムたちの素晴らしさをわかってくれましたか?!

—ひげ隊長 大好きなマウンテンハードウェアをYAMAPが別注アイテムとしてどう仕上げるかちょっと心配だったんだけど、これはもう合格です! 自分で自分を抱きしめたいくらいの着心地のよさ、触り心地のよさは、ぜひみなさんにも体感してほしいと思いますね。

YAMAPのこだわりが詰まった別注アイテム

ひげ隊長が語り尽くす! マウンテンハードウェア愛と別注モデルインプレッション

マウンテンハードウェアはアメリカのブランドであるがゆえ、特殊な日本の山岳環境や日本人の体格・体型ではわずかなミスマッチが生まれてしまいます。その隙間を埋め、より快適で楽しい登山を支えるアイテムを目指して作ったのが、今回ご紹介したYAMAP別注の3モデルです。

山での実用性を高めた「ハイロフトグリッドジャケット」、よりカジュアルなアウトドアシーン向けの「ハイロフトグリッドクルー」、そしてコンパクトかつ軽量な「ハイロフトグリッドビーニー」。カラー展開も別注ならではの特別仕様。ぜひとも手にしていただければと思います。

ひげ隊長が語り尽くす! マウンテンハードウェア愛と別注モデルインプレッション

公式YouTubeチャンネルでは、ひげ隊長のマウンテンハードウェアに対する熱い思いをムービーでお届けしています。こちらもチェックしてみてください。


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    紹介したブランド

    • MOUNTAIN HARDWEAR

      MOUNTAIN HARDWEAR

      1993年にアメリカ・カリフォルニア州で設立されたマウンテンハードウェ...

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