私がパーゴワークスに“沼った”理由|偏愛者イチオシのアイテムを徹底解説

アウトドアを楽しんでいると、自然と自分らしいスタイルが生まれたり、心惹かれるプロダクトを見つけたり、徐々に「好み」が形作られていきます。きっと誰しも好きなブランドやこだわりのデザインがあるでしょう。

今回は自転車から登山、ロゲイニングまでとあらゆる角度でフィールドを楽しむアウトドアライター大城実結さんが、独創的なものづくりを続けるPAAGO WORKS(パーゴワークス)の魅力を語り尽くします。

パーゴが広げてくれた「私の野遊び」

──パーゴワークスに出会ったきっかけを教えて下さい

大城:私はもともと自転車でキャンプをするのが好きで、パーゴワークスとの出会いもその延長線上でした。とある自転車イベントの会場で、あまりにも軽量な焚き火台「NINJA FIRE STAND(ニンジャファイヤースタンド)」に感動したことがきっかけでした。

今振り返れば「登山の文脈での出会いでない」というのも、様々なアウトドアを横断するパーゴワークスらしい点ですよね。

──最初に使ったアイテムは?

パーゴワークスに“沼った”理由を語ります|偏愛者イチオシのアイテムを徹底解説ニンジャファイヤースタンドは焚き火の価値観を変える名品

大城:出会いの感動を機に、ニンジャファイヤースタンド(初期型)を購入。「これだったら自転車キャンプにストレスなく焚き火ができる!」と、速攻で導入しました。

そこからズブズブとパーゴワークスにはまり込んでいき、マルチなポーチSWITCH(スイッチ)に汎用性抜群のバックパックBUDDY(バディ)、アウトドア用の財布のTRAIL BANK(トレイルバンク)や小物類を収納するDOUBLE FACE POUCH(ダブルフェイスポーチ)、トレラン用バックパックのRUSH(ラッシュ)など、幅広く愛用しています。

パーゴワークスに“沼った”理由を語ります|偏愛者イチオシのアイテムを徹底解説シーンを問わず背負えるので、小径車と組み合わせてのんびりサイクリングも

──ずばりパーゴワークスの魅力はなんでしょう?

大城:アウトドアショップで「手持ちのバックパックに相性ぴったりなポーチはないかな?」と探すじゃないですか。でも、痒いところに手が届かなかったり、微妙に設置しづらかったりする。その歯痒さを解消してくれるのがパーゴワークスなんです。

パーゴワークスに“沼った”理由を語ります|偏愛者イチオシのアイテムを徹底解説

例えば、スイッチというポーチは単体でも十分使い勝手がいいのですが、バックパックのバディと組み合わせたときに最も真価を発揮します。自身のニーズに合わせて、望む場所に望む要領の収納スペースをカスタムできたときの快感は、いわゆる「沼る(ぬまる)」という感覚に近いんじゃないでしょうか。

私がパーゴワークスに“沼った”理由|偏愛者イチオシのアイテムを徹底解説
私がパーゴワークスに“沼った”理由|偏愛者イチオシのアイテムを徹底解説

ベクトルは違いますが、2025年春に発売されたMY FIRST AID(マイファーストエイド)もパーゴワークスの魅力を詰め込んだアイテムです。これはバインダーとジップバッグを組み合わせた独自の機構で、ファーストエイドキットを個人でカスタムし、分類・収納できるといったもの。これもプラモデルを組み立てるようで楽しいし、それが安全登山に繋がるのだからイカしてますよね。

注目のアイテムをピックアップ

パーゴワークスというブランドは独自性のあるモノ作りから熱烈なファンが多いことで知られています。そんなファンの一人である大城さんが今、注目するパーゴワークスの製品を紹介してもらいました。これさえ知っていれば、パーゴ通を名乗れること間違いなしです。

①バックパック|機能美を集約した真骨頂

山道具の花形ともいえるバックパック。一般的によくある「型」がありますが、それを打ち破った独自のデザインがパーゴワークスにおけるバックパックの特徴です。

日本人にフィットする「ラッシュシリーズ」

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RUSH(ラッシュ)はトレランやファストハイク、ロゲイニングなど、スピードを重視したアクティビティに最適なバックパックです。7〜30Lと幅広い容量の展開により自身のニーズに合わせて選択できるのも魅力ですし、なにより体へのフィット感はピカイチ。

私がパーゴワークスに“沼った”理由|偏愛者イチオシのアイテムを徹底解説
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2014年のデビュー当初まで、日本では海外ブランドの製品が主流でしたが、「日本人ランナーのために開発されたトレランパックであること」を軸に開発されました。さらに、発売後も年々進化を続けているのもこのシリーズの魅力です。

誰でもパッキング上手になれる「バディ」

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パーゴワークスを代表するプロダクトのひとつバディは、気軽な日帰りハイクからテン泊登山まで対応する16〜33Lのバックパックシリーズ。独自の高重心シルエットは背負いやすさの秘訣で、自然とパッキングも上手くできるように作られているのがポイントです。

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ちなみに私は33Lを愛用していますが、1泊2日テント泊装備を詰め込んでロゲイニング・オリエンテーリングに参加、全ての装備を詰め込むことができました。特に使いやすいのが上部に設置された大型ポケット。驚くほどアイテムを詰め込むことができるため、個人的に“四次元ポケット”と呼んでいます。(笑)

背負いやすさそのままで大容量「ゼン」

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そして2025年に新たに仲間入りしたZENN(ゼン)もパーゴワークスらしい秀逸なプロダクトです。亀が子を背負ったようなデザインとなっており、一体型としてこのまま使うことも、メインとサブに分けて使うことも可能。

私がパーゴワークスに“沼った”理由|偏愛者イチオシのアイテムを徹底解説
私がパーゴワークスに“沼った”理由|偏愛者イチオシのアイテムを徹底解説

背負いやすさの血統はそのまま、ショルダーハーネスも用途に合わせて選べるよう、現在鋭意開発中だとか。夏山から冬山まで、より自分仕様にカスタムでき、今後の展開に目が離せない最新バックパックです。

②サブバッグ&ポーチ|小さきモノにも抜かり無し

全くパーゴワークスを使ったことがない、という人に向けて最初にぜひ試してほしいのがこのサブバッグ&ポーチ類。その細やかな気配りと抜け目のなさに感服すること間違いなしです。

直感的に使える「マイファーストエイド」

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マイファーストエイドは前述の通り、楽しみながら最短距離で安全登山を目指せるポーチです。容量も2種類あるため、アクティビティや山行計画に合わせてチョイスできます。

欲しいものにすぐ手が届く「スナップ」

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スナップはショルダーハーネスに取り付けて、携行食やケア用品、スマホ等を収納できる万能ポーチです。登山をはじめたばかりの人も挑戦しやすく、「ここに収納が増えるとこんなに便利なんだ!」としみじみ感じられるアイテムでしょう。

使い方自由なMVPポーチ「スイッチ」

パーゴワークスに“沼った”理由を語ります|偏愛者イチオシのアイテムを徹底解説

そして個人的MVPはスイッチです。登山から近所のスーパーまで活躍するポテンシャルは、他のどのプロダクトも叶えられない境地ではないでしょうか。斜め掛けポーチ、ウエストポーチ、バディと組み合わせたチェストバッグのマルチな使用感。見た目以上の収納力や秀逸なポケットワーク……。何をするにもスイッチを持ち出してしまうほどの魔力を感じてみてください。

③ギア類|唯一無二、パーゴだからできる技


世の中には「男のコはこんなのが好きなんでしょ」と言われるギアがあります。変形ロボのような多機能性や拡張性、全てがカチッとハマる心地よさ。でも、私は声を大にして唱えたい。「それは男女問わずみんな大好きだよ!」と。その成分をすべて詰め込んだのが、パーゴワークスのギア類です。

アウトドアクッカーの新星「トレイルポッド」

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トレイルポッドシリーズは根強い支持を集めるクッカーで、調理器具として高いポテンシャルを発揮します。1mm厚のアルミニウムを採用し、表面を耐食性・耐摩耗性に優れたアルマイト加工、内側は焦げ付きを防ぐフッ素樹脂皮膜処理が施されています。

パーゴワークスに“沼った”理由を語ります|偏愛者イチオシのアイテムを徹底解説

バーナーや焚き火での煮る・炊く・炒めるに対応している上に、ギアコンテナとしても満点の設計です。より「心地よさ」を体感したいなら、トレイルカップとの組み合わせがおすすめ。隙間なくぴったり収まるシンデレラフィットに痺れること間違いありません。

大人の遊び心を刺激する「ニンジャシェルター」

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そして登山のみならず自転車界隈でも愛用者の多いのがNINJAシリーズ。NINJA SHELTER(ニンジャシェルター)は、いわゆる2ポールタイプの非自立式フロアレスシェルターなのですが、居住空間が広い上に設営も手軽で、本体重量も約1.5kgとすべてがハイスペック。

パーゴワークスに“沼った”理由を語ります|偏愛者イチオシのアイテムを徹底解説

開放的なフロントオープンや、サイドオープン、さらには風雨をしのぐローダウンまで、シチュエーションに合わせて幕営を楽しめます。山ごはんをのんびり味わうデイハイクや、誰もいない場所で静寂に浸るチェアリング、もちろん徒然なる自転車キャンプもお任せの「移動式大人のロマン」です。

──これからパーゴワークスのアイテムを試してみたい! という人へ

パーゴワークスに“沼った”理由を語ります|偏愛者イチオシのアイテムを徹底解説

大城:「パーゴワークスのおかげでアウトドアライフが豊かになった」、そのひと言に尽きます。

私はちょうど1年半前にトレランを始めたのですが、それもパーゴワークスが主催するイベント「NAVI & CAMP」がきっかけ。パーゴアイテムを駆使しつつ、ロゲイニングで野山を夢中で駆け回りながら、もっと登山スキルもトレランスキルも必要だと痛感したんです。しかも、パーゴにはRUSHシリーズという、トレランに最適化されたバックパックがある。そりゃもう、トレランをはじめる以外の選択肢はありませんでした。

自転車をきっかけに出会い、登山、トレラン、ロゲイニングと新しいアクティビティに私を誘ってくれたのがパーゴワークスでした。なので、ぜひ気になったアイテムから使ってみてください。きっと世界が広がるはずです!

もっと自由に外で遊ぼうぜ!

パーゴワークスに“沼った”理由を語ります|偏愛者イチオシのアイテムを徹底解説

パーゴワークスという名前には「外に出ようぜ、外に出て遊ぼうぜ」という願いが込められています。それはまるで「登山やトレラン、ハイキング、キャンプ、自転車など、遊び方ももっと横断的でオッケー。とにかく外で遊ぼうよ」と、週末どこかへ連れ出してくれる愉快な先輩のようです。

気になるプロダクトがあれば、ぜひ触ってみてください。きっとアウトドアの視野が広がるはず。一緒にパーゴワークスのプロダクトに沼ってみませんか?

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大城 実結(おおしろ・みゆう)

大城 実結(おおしろ・みゆう)

大学の部活動にて「衣食住を担ぐ」魅力にハマり込み、自転車や登山などアウトドアを垣根なく楽しむ。在学中に編集会議 編集ライター講座大賞を受賞、以後商業ライターとして「サイクルスポーツ」などの雑誌や、各種Webメディアで執筆中。モットーは体当たり。比較的どこでも寝られる特異体質を持つ。

    紹介したブランド

    • PAAGO WORKS

      PAAGO WORKS

      パーゴワークスは2011年にスタートした日本のアウトドアブランドです。...

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