大人気ザックの限定モデル&ニュースタンダードなザックが登場! パーゴワークスが描く「パッキングの美学」
独自の哲学を貫く、アウトドアブランド「PAAGO WORKS(パーゴワークス)」。創業以来、使い手を第一に考えた独創性溢れるアイテムを開発し、多くのユーザーを惹きつけてきました。
そして2025年春、HIKEカテゴリでロングセラーを誇る、BUDDY(バディ)とSWITCH(スイッチ)からYAMAP別注モデルが登場。加えて、全く新しいコンセプトのバックパックZENN(ゼン)も新発売となりました。
今回は、この春注目のアイテムを深掘りしながら、アウトドア自由主義を掲げるパーゴワークスのパッキング美学に迫ります。
YAMAP別注 バディ16:限定カラーを配し、使いやすさをアップデート
ハイキングや登山をターゲットにした定番のバディシリーズ。特に普段使いやデイハイクに最適な16Lモデルが、YAMAP別注として新たな魅力を纏って登場しました。
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カラーにはネイビーをチョイス。「山でも街でも使いやすいカラーを」「汚れが目立ちづらい濃い色がほしい」「玄人感のあるクールな印象」といった、登山者なら思わず頷けるユーザーボイスを踏まえて、清潔感と深みのあるネイビーを配しました。
暗すぎず明るすぎない絶妙な色味が、フィールドの中で穏やかに調和します。
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生地には、アメリカのChallenge Outdoor社が製造する100%リサイクルポリエステル繊維とフィルムから作られた「ECOPACK(エコパック)」を採用。セーリングやカイトサーフィン用の帆として開発された素材だけあり、軽量でありながら高い耐久性と防水性を誇ります。
従来のラミネート加工されたナイロンよりも長持ちし、疎水性、UV耐性、色保持性にも優れているのが特徴です。環境にも優しい素材として知られており、製造時の二酸化炭素排出量は従来の製造工程と比較して大幅に削減されています。
さらに別注モデルでは、外側メッシュポケットのフック部分をアップデートしました。かさばる荷物を出し入れするときも、ベルトをゆるめるだけで荷物の出し入れが可能に。
小さなギミックではありますが、ユーザーにとっては痒いところに手が届くような変更です。

これまでのバディの性能をそのまま引き継いだ本アイテム。
逆三角形型の独自の形状で背負いやすく、大きく口が開くメインルームに、ハイドレーションも収納可能なスリーブポケットを配置。UL(ウルトラライト)系バックパックでは定番のフロントメッシュポケットも健在です。
バディ愛好家も、買い替えを考えているハイカーも、ぜひ限定の珠玉ザックを手に取ってみませんか?
\ここがポイント/
- 人気モデルの限定カラー:他では手に入らないネイビー。ECOPACK素材で使いやすく、地球にもやさしく。
- メッシュポケットのフックがアップデート:ベルトをゆるめるだけで荷物の出し入れが可能に。
- ハイキングや日常使いに最適な16L:日帰りのハイキングや山歩きに最適なサイズ。従来のバディのよいところを余すところなく盛り込みました。
YAMAP別注 スイッチL:自由自在に使えるユーティリティバッグ
例えば、日帰りの気軽なハイキングのとき。ザックをわざわざ下ろすのは面倒だけど、ちょっとだけ小腹が空いてしまった──なんていうときに、すぐにアクセスできるポーチがあれば素敵ですよね。
さまざまなブランドから外付けポーチやサコッシュが発売される中で、スイッチLも要チェックです。

特殊形状のカラビナと取り外し可能なベルトにより、ショルダーバッグやヒップバック、さらにはザックを背負った際のフロントポーチにも早変わり。
常に最も手の届きやすい位置に、整理整頓された収納スペースを作ることができます。

YAMAP STOREでも圧倒的な人気を誇るスイッチに、別注モデルが登場!
ネイビーのECOPACKを採用した、別注バディとお揃いのモデルです。セットで使えば満点のトータルコーディネートに。16Lだと少し容量が足りないときにも5Lをプラスできるため、余裕を持ってパッキングできるのも嬉しいですね。

ザックから取り外して、単体でもポテンシャルを発揮するのがスイッチLのいいところ。下山後のお風呂や食事でも貴重品を気軽に携帯できます。これを機に限定カラーをゲットしてみてはいかが?
\ここがポイント/
- 人気モデルの限定カラー:他では手に入らないネイビー。ECOPACK素材で使いやすく、地球にもやさしく。
- 特殊形状のカラビナで持ち方も自由自在:フロントポーチやショルダーバック、ヒップバックとしても使えるマルチな使い勝手。
- 別注バディとも相性バツグン:お揃いのカラーリングでトータルコーディネートも◎
快適なパッキングを追求するアクセサリー類
「カテゴリーにとらわれない自由な発想」をコンセプトに、これまでも数多くのプロダクトを開発してきたパーゴワークス。
どのギアを選び、どのように使うか──パーゴ製品には「パズルのピースをあてはめるように」パッキングを構築する楽しみがあります。
スナップ:迷い小物に定位置を。ショルダーハーネスに収納をプラス

日焼け止めにサングラス、疲れた時用のジェル飲料に、メモやペン……。迷子になりがちだけど、サッと取り出したい。
そんなアイテムたちの定位置を作れるのがスナップです。

ショルダーハーネスにワンタッチで取り付けできるポーチで、サイズは500mlペットボトルが1本すっぽりと入るほど。
背面の幅広フラップで、バディをはじめ他ブランドのザックにも着脱できるほか、上部のナスカンを活用すればあらゆる場所に固定できます。

ジッパーを開ければフルフラットになり、内部は2つのオーガナイザーで仕切られています。ライムグリーンの裏地は視界が悪い中でもアイテムを探しやすい、ちょっとしたアイデア。メッシュのポケットも視認性バツグンです。

外ポケットにはストレッチメッシュ素材を使用しているため、スマホはもちろんサングラスなどもフィットします。
日焼け対策をしっかりしたい方、野鳥や草花が好きな方、はたまたメモ魔さんなど、幅広いキャラクターにおすすめできるスナップ。
フィールドだけではなく、街用のリュックやサコッシュにプラスワンすれば、もう小物が行方不明になることはありません。
\ここがポイント/
- 小さなアクセサリーもすっきり収納:ショルダーハーネスにちょっとした収納をプラス。
- さまざまなメーカーのザックに取り付け可能:幅広フラップで取り付けも簡単!
- 細やかなポケットワークで整理整頓:2つのオーガナイザーで仕切られた内部。伸縮性に長けた外ポケットにはスマホやサングラスも収納できます。
トレイルバンクS:究極にミニマムでやみつきの使い勝手
トレイルバンクSは、どれだけ財布をコンパクトにできるかというミッションに挑戦したアイテムです。

コンパクトにすることは簡単ですが、問題はどのように使い勝手を確保するかということ。
そこで辿り着いたのが、3枚のカードを収納することではじめて使える、つまり「収納したカードを財布の強度部材にしてしまう」という攻めの発想です。

グローブをしていても片手でオープンできるQUICK FLAPを開けば、カードとお札を収納できる三つ折り構造が展開されます。
背面には視認性の高いメッシュ素材を用いたコインポケットが付属。ジッパーを開かずとも小銭がいくら入っているか確認できます。

そしてトップのアルミフックのおかげで、紛失リスクをグンと下げられるのもいいところ。
キーストラップ付きのポーチやポケット、ズボンのベルトループなどに固定すれば安心してアクティビティに集中できます。

キャッシュレス化の進む現代社会、実は街でもこのお財布だけで十分ではないでしょうか。
実は筆者もトレイルバンクを日常使いするひとり。身分証明書と保険証、クレジットカードと、最低限の現金を入れていますが、これで不足したことがない上に、あらゆる場所に付けることのできるアルミフックの安心感に惚れ込んでいます。
\ここがポイント/
- 超ミニマムなアウトドア用財布:収納したカードを強度部材にして、軽量性と使いやすさを両立。
- 片手でオープンOKの三つ折り構造:グローブをしていたり、片手が塞がっていたりしても大丈夫。サッと展開できます。
- 街でも十分使える機能性:キャッシュレス化が進む現代社会、街でも十分使えるスペックです。
ゼン35/45:すべてが新しい。拡張し続けるオールインなザック

そして2025年春、パーゴワークスが満を持してリリースしたのが、ゼンです。
長年培ってきたショルダーシステムによる「背負う機能」と、斬新なカスタマイズ性を盛り込んだ「収納する機能」を両立。枠にとらわれない、アウトドア愛好家におすすめしたいニュースタンダードなザックです。

アルパインザックを思わせる細身のシルエットをベースに、肩甲骨周辺にボリュームを持たせることで荷重バランスを調整。
パッキングをするだけで、自然と高重心になるよう設計されています。
メインの開口部は大きく開くロールトップ式。荷物量によって本体サイズをフレキシブルに調整できるため、デイハイクから山小屋、軽量なテント泊まで幅広いシーンで活躍します。
サイドジッパーも備わっており、ロールトップを開けずともサイドからギアを出し入れ可能です。

そしてゼンを象徴するのは、なんといっても5Lのフロントポケットでしょう。
ウィンドシェルやレインウェア、携行食などの収納はもちろん、ハーネスを外すことで独立したアタックザックとしても使用できます。
逆に、容量が不要なアクティビティの場合は、フロントポケットを取り外して本体だけ背負うという方法も。

トップポケットには地図やヘッドライトの収納に便利なほか、2つのキーストラップが付属。
貴重品の紛失防止にも使えますし、パーゴワークスから発売されているダブルフェイスポーチシリーズやマイファーストエイドシリーズと組み合わせると、より機能的に使用できます。

これまでスイッチやスナップなど、アクセサリーを組み合わせることで使い勝手の完成度を高めていました。
それを、ひとつで担うゼン。取り外し可能なフロントポケットはどこか拡張性の高いスイッチを彷彿させますし、幅広のショルダーハーネスに付属したポケットはスナップを想像させます。
35Lタイプは日帰りハイクから山小屋泊、45Lタイプは山小屋泊からULテント泊がおすすめ。
そしてこのゼン、現在ハーネスやフロントポケットなど、ゼンシリーズ共通のモジュールが設計中なのだとか。歩き方、登り方、遊び方、それら全てに合わせて可変的なザックが堂々仲間入りです!
\ここがポイント/
- 背負いやすさの追求:パーゴが培ってきた技術を結集させたキャリングシステム。
- アタックザックとしても使える5Lのフロントポケット:外ポケットとしても使える上に、ハーネスを外せば独立したアタックザックとしても活躍します。
- スタイルに合わせて選べる2サイズ:35Lと45Lの2サイズを展開。日帰り登山から山小屋泊、ULテント泊まで、スタイルに合わせてチョイスできます。
自然を愛する身近な人に向けたプロダクト

パーゴワークスのプロダクトには、パッキングに関する美学が一貫して感じられます。使う人がそれぞれのスタイルで、必要なものを機能的に、そして運びやすく。この春、YAMAP別注のバディ16、スイッチL、そしてゼンが仲間入りをしたことで、選択肢の幅はさらに広がりました。
組み合わせて使い勝手を追求するもよし、ひとつでパッキングの完成度を高めてもよし。まさに使う人の数だけ、パッキングの仕方があるのでしょう。
以前のインタビューで、パーゴワークスの代表・斎藤徹さんはこう話しました。
「友達や家族が使いやすいと思ってくれるものをつくりたい。」

8000m級の頂を目指すプロの登山家や、未踏の岩壁に挑むクライマーではなく、自然を愛する身近な人々が自由に使ってくれるものを作りたい。そのための収納のしやすさ、背負いやすさをデザインする。──それが彼らの哲学であり、美学なのではないでしょうか。