冬山の準備はできていますか?冬山装備の準備・点検をしよう!
朝晩の気温もぐっと下がり、いよいよ冬が近づいてきました。本格的な装備や技術を必要とする雪山登山は敷居が高いかもしれませんが、冬だからこそ快適かつ手軽に登ることができるのが、日帰りで行ける近郊の低山です。
今回はそんな日帰り低山登山に必携&おすすめのアイテムを紹介。このポイントさえ押さえておけば、思い立ったら気軽に出かけることのできる低山登山のメリットを満喫できますよ。
1. 冬の低山ハイク・その魅力と注意点

冬だからこそ登りたいのが手軽な低山
一般的に「冬の登山」というと、本格的な雪山を思い浮かべて、「自分には縁がない」と感じてしまう方も多いのではないでしょうか。そのイメージから、冬は登山をお休みして“オフシーズン”にしてしまう人も少なくありません。
そんな方にぜひオススメしたいのが、雪の少ない標高の低い山々です。
近年の猛暑で、夏だけでなく春や秋でも熱中症リスクが高まっていますし、野外活動では害虫にも悩まされます。でも冬なら、その心配もほとんどありません。
また、低山には広葉樹林が多く、冬になると葉が落ちて視界が一気に開けることもあります。夏や秋には木々に遮られて見えなかった景色が、冬だからこそ楽しめる。そんな発見があるのも、この季節の低山歩きの魅力です。
特に太平洋側は晴天率も高く空気が澄んでいることから、遠くにそびえる名峰などを見るチャンス。
登山者も少なく静かで、暖かな日射しが射し込む冬枯れの道を歩くのは、この季節の醍醐味です。また、冬の間も山へ通い続けることで登山に必要な体力や筋力をキープできるため、春先以降の登山にも大きなメリットがあります。
ただし、気温が低いため防寒対策は必須。万が一の積雪・凍結や、短い日照時間への対応も欠かせません。
今回はそんな冬の低山ハイクに欠かせない装備や便利なアイテムをピックアップ。あわせて雪のない山の見つけ方や、冬におすすめの低山を紹介します。
2. 基本の装備をチェック
冬の低山ハイクでは欠かせないのが防寒対策。ウェアや小物で寒さからしっかり身体を守る必要があります。
かと言って単なる厚着は逆効果。重ね着(レイヤリング)したウェアを着脱することで、気温・風速・日照などによって体感気温が変化しても「汗冷え」を防ぐことが重要です。身体が濡れた状態だと風邪をひいたり、場合によっては低体温症のリスクもあります。
また今回は基本的に冬でも雪が降らない太平洋側の低山を想定していますが、南岸低気圧の通過時には積雪の可能性もあります。積雪がない状況でも、朝晩の低温による路面の凍結の可能性はあり、足元の備えも重要です。
冬の低山持ち物リスト

YAMAP STOREで揃える「冬の基本アイテム」
ここからは、冬の日帰り低山ハイクに欠かせない「基本アイテム」を、YAMAP STOREがオススメする逸品から紹介します。
低山への移動中も行動中もシームレスに活躍するバックパック
日帰りとはいえ、前述の通りウェアやアイテムがかさばるこの季節。収納アイテムをスムーズに出し入れできる機能性は欠かせませんが、小旅行ともいえる低山への往復を含めた1日の中に溶け込むデザイン性にもこだわりたいところ。
RIDGE MOUNTAIN GEAR(リッジマウンテンギア) ワンマイル トリムは、「日常と山での道具を分け隔てなく使える」という同社の理念を体現したバックパックです。
前モデルのワンマイルからアップデートし、細かなディテールまでこだわって、ムダを省きつつ使いやすさを追求しています。
レイヤリングの外側に心強いウインドシェル
レイヤリングのもっとも外側で身体を寒さや風から守ってくれるのがウィンドシェル。
RIDGE MOUNTAIN GEAR(リッジマウンテンギア) マウンテンスモックは、フロントジップを廃した構造で、風の浸入を防ぎ、より高い保温性を実現しているのが特徴です。
軽量かつ通気性と撥水性も備えた生地は、多少の雨であれば対応可能。体温調整を行う場合は、これを着たまま内側のミドルレイヤーやインナーを着脱するのがオススメです。冒険心をくすぐられる、イノセントなデザインもポイントです。
保温と通気を両立したフリースジャケット
ミドルレイヤーとして代表的な素材がフリースですが、風がなく暖かいシーンや急な上りなどでは、熱がこもって暑すぎてしまい「汗冷え」の原因になることも。また生地が厚手なため、脱いだ際の収納スペースがかさばりがちでした。
MOUNTAIN HARDWEAR(マウンテンハードウェア) YAMAP別注 ポーラテックハイロフトグリッドジャケットは、フリース生地をグリッド構造と低密度のニット構造にすることで保温性に加えて通気性も確保。ダブルジッパー構造なので、ウェア下部から一気に熱を排出することも可能です。
レイヤリングにおける他のウェアとの重ね着を想定した素材の配置や、サムホール・首元後ろや裾のドローコードによる防寒性の向上など、細部にまでこだわり抜いた一着です。
抗菌防臭に優れたベースレイヤー
肌に直接触れるベースレイヤーでは「汗冷え」を防ぐため、吸水性・速乾性が重視されます。しかし汗に含まれる成分によって細菌が繁殖し、素材によっては洗濯してもニオイが残ってしまうということも…。
YAMAP(ヤマップ)プラックスウール200ロングスリーブTが採用している「プラックスウール」という素材は、吸湿性に優れたウールと乳酸の作用で抗菌性を発揮するプラックスの混紡で、優れた抗菌防臭性を発揮。
柔らかく弾力のある生地はフィット感もよく、程よい厚みがあるため寒い時期に嬉しい適度な保温性も兼ね備えています。
肌に汗を残さず快適なドライレイヤー
どんなに速乾性に優れたベースレイヤーでも、乾くまでにはある程度の時間を要します。昨今注目のウェアが、その下に着用して肌を完全に乾いた状態を保つドライレイヤーです。
finetrack(ファイントラック) finetrack × YAMAP別注 ドライレイヤーベーシックは、世界初のドライレイヤーを開発したfinetrackとYAMAPのコラボレーションアイテム。
もちろん発汗の多い夏にも大活躍しますが、身体を濡らさないことが冬に重要なのは前述の通り。優れた撥水性が長続きするので、一年を通して身につけたいアイテムです。
至高のフリースを採用したトレイルパンツ
寒さからの保護という点では下半身も同様。既に持っている3シーズンのパンツにタイツなどを重ねる方法もありますが、こちらも素材によっては蒸れなどの原因にも。この機会に冬用のトレイルパンツをチョイスしてみませんか。
Gramicci(グラミチ)YAMAP別注ウィンタートレイルパンツは、裏面に至高のフリースとの呼び名も高いSTORM FLEECEを採用。表面はソフトシェル素材を採用し、適度な撥水性を確保しています。
またタウンユースにもマッチするスマートなデザインとシルエットのため、普段づかいにも最適。冬の間、毎日でも履けるので、コストパフォーマンスの面でも嬉しい一本です。
不意の積雪や凍結にも安心の登山靴
冬場は晴れた日の低山であっても、木陰など思わぬ場所に積雪が残っていたり、落葉で隠れた地面が凍っていることもあるため、ミドルカットのしっかりした登山靴を履きたいものです。
LA SPORTIVA(スポルティバ) トランゴアルパインGTXは、靴づくりの本場・イタリアの人気ブランドの登山靴上位シリーズの新モデル。軽量性・堅牢性・通気性を兼ね備えた「ペルワンガー®防水レザー」を採用したアッパーは、3Dフレックスシステムという切れ込みによって、適度な足首の可動域を確保しています。
衝撃吸収性やクッション性にも優れており、足に疲労を蓄積させることなく軽快な歩行ができるのです。
3. 冬の日帰りハイク 必携アイテム
低山とはいえ真冬の山登り、低温・凍結・日没の早さなどから山岳遭難も増加するシーズンでもあります。安全を考慮した、以下のアイテムも必携です。
予想以上に早い日没!ヘッドランプは必ず携行
日没が早い冬場は、明るいうちに下山する日帰りの登山計画でも、ヘッドランプは必ず携行しましょう。もちろん、これはケガや道迷いなど何らかのトラブルで時間をロスした場合のお守りです。コースタイムが長い山などでは、日の出前から登山を開始して、時間に余裕を持った行動が賢明です。
急な冷え込みや雨・雪も!レインウェアで身体を守ろう
基本アイテムで紹介したウェアも十分な耐候性を備えていますが、天候の変化による急な冷え込みや雨・雪から身体をしっかりと守るには、やはりレインウェアが欠かせません。
finetrack(ファイントラック)エバーブレスフォトンジャケットは2025年に採用された最新の止水ファスナーと耐久撥水加工で濡れからしっかり身体を守りつつ、優れた透湿性で蒸れも軽減。
伸縮性にも優れた生地・エバーブレスの特徴を最大限に活かしたエバーブレスフォトンパンツとセットアップで着用してみてはいかがでしょう。
朝晩の冷えは予想以上!ウェア以外の防寒用小物類も重要
防寒性に優れたウェアを着ていても、どうしてもカバーしきれない部分があります。
特に頭部や首まわりは、冬の厳しい冷え込みの中では、フードを被ったりジャケットの襟を立てたりするだけでは十分でないことも。
そんなときにおすすめなのが、MOUNTAIN HARDWEAR(マウンテンハードウェア)YAMAP別注シリーズのアイテム。基本アイテムの項目で紹介した「ポーラテック ハイロフトグリッド ジャケット」と同じ素材を採用した、ポーラテック ハイロフトグリッド ビーニーとネックゲイターをご紹介します。
高い保温性と適度な通気性を両立しており、快適な着用感が魅力。さらに、ジャケットと合わせれば統一感のあるコーディネートが楽しめます。
もちろん、それぞれ単体でも活躍する万能アイテムです。
指先は思った以上に冷えや乾燥のダメージが!手袋も必携
氷点下の雪山では凍傷のリスクがあるため素手での行動は厳禁とされていますが、冬場は雪がない低山であっても指先が冷えや乾燥によるダメージを負ってしまうリスクがあります。
handson grip(ハンズオングリップ) YAMAP別注オープンミトングローブセットは、薄手で付け心地のよい5本指の吸水速乾インナーグローブと保温力を重視したミトン型アウターグローブがセットになったスグレモノ。
快適さをキープする温度調整と、スマートフォンなどを想定した指先の操作性を細かなディテールに至るまで追求しています。付属のリーシュコードとカラビナで、紛失防止や持ち運びやすさなどの使い勝手にもこだわり抜いています。
低温で消耗が早まるスマホの充電!モバイルバッテリーを忘れずに
YAMAPアプリなどでのルート確認や天気情報の取得など、現代の登山においてスマートフォンは必需品です。しかし気温が低い冬はバッテリーの消耗が早く、残量不足で慌てることも。
YAMAP(ヤマップ) ライすけ おまもりモバイルバッテリー 5000mAhはクレジットカード程度のサイズと約1.2mmの薄さで軽く持ち運びがしやすい上に、急速充電に対応しています。
バッテリー自体の残量も1%単位でデジタル表示されるため「あとどのくらい充電できるのか」も細かく把握できて安心です。
万が一の積雪・凍結に備えて…アイゼン(滑り止め)も携行しよう!
いかに低山とはいえ、天候の急変による降雪や、木陰・北斜面などの残雪の可能性がゼロとは断言できません。また朝晩の冷え込みで霜柱が発生したり水溜りが凍結している場合もあります。
こうした事態に備えて、コンパクトに収納できるチェーンスパイクアイゼンのような滑り止めを持参しておくと安心。自分の登山靴への着脱方法を、できれば薄手のインナー手袋を付けたまま練習しておくことが、本番でのスムーズな行動につながるポイントです。
4. 快適さアップ!あると便利なアイテム
体温調整しやすい帽子
帽子で頭部の防寒はしたいけれど、ニットキャップやファー素材だと暑すぎる…そんな人におすすめなのが、halo commodity(ハロ コモディティー) ビレイフラップキャップとビレイハットです。
ビレイフラップキャップはフリース加工されたフラップ部分を広げることで耳から首元をしっかり保温。暑くなってきたら折り返せば、スマートなキャップに戻ります。
ビレイハットはツバの裏側にフリースが施されており、付属のコードでフィット感を変化させることで保温性をコントロールできます。
温かい飲み物を持ち運ぶ「保温ボトル」
寒い季節の登山では、休憩時に温かい飲み物をすぐに飲めるだけで、心も体も一息つけます。
一方で、冷たい水を持ち運ぶ場合には注意が必要。気温が低いと、ハイドレーションのチューブやペットボトルの飲み口が凍ってしまい、飲めなくなってしまう事態になることも。冬ならではのリスクとして、ぜひ覚えておきたいポイントです。
YAMAP(ヤマップ) オリジナル テンピークスクリューマグボトルは、熱湯を入れて6時間後でも80度という国内最強レベルの保温力で、行動中いつでもアツアツの飲み物を摂取可能。保冷性も同様に優れており、夏はキンキンに冷えた飲み物を入れることもできます。
冬だからこそ山での調理に挑戦しては?「クッカー」
気温が低く、山中でゆっくり休憩するのがつらい冬場。でも、そんな寒空の下で味わう温かい山ごはんは、いつもの食卓とは比にならないほどおいしく感じられるものです。
夏の低山では「暑くて火を使う気になれない…」という方も、冬の低山なら調理がしやすく、挑戦してみる絶好のタイミング。先ほど紹介した保温ボトルにあらかじめ熱湯を入れておけば、調理時間の短縮にもつながります。
そんな冬の山ごはん作りにぴったりなのがPAAGO WORKS(パーゴワークス)/トレイルポットです。ザックに収納しやすい角形タイプで、無駄なスペースが生まれにくいのが特徴。2種類のサイズ展開で重ねて収納することもでき、さらにその中にOD缶・食器・食材など様々なモノを収納できます。日帰りの小型ザックでもかさばりすぎないのがうれしいですね。
冬はサングラスが曇りやすい!メガネ拭きと曇り止めは持った?
雪山では雪面に反射した紫外線で目を痛めやすいためサングラスは必需品ですが、低山でも油断は禁物です。特に紫外線量が増える春先は周囲の残雪などにより目が炎症を起こして行動不能になってしまうことも。
また空気が澄んでいる冬ならではの眺望も、乱反射光を遮って自然光だけを通す偏光レンズのサングラス越しの方が、キレイに見える場合もあります。
FLOAT(フロート) YAMAP別注シリーズのマイア フラッシュミラー、スター フラッシュミラーは、眼鏡の名産地・鯖江市のブランド FLOAT(フロート) が手がけるアイウェア。
日本人の顔に自然にフィットするデザインと、高い機能性を兼ね備えた、まさに「登山にも街にも似合う」逸品です。
フレームはYAMAPだけのオリジナルカラー。自然光だけを通す偏光レンズ機能に加え、レンズに当たる光を反射して目への負担を軽減するミラーレンズ機能も備えており、より効果的に目を保護します。
ただし、いくら高機能なサングラスといえど、気温が低い冬場は呼気などでレンズが曇りやすくなります。YAMAP(ヤマップ)サングラスケースは、FLOAT(フロート)のサングラスにぴったりのサイズと形状で、レンズクリーナークロスが付属しているのもポイントです。
収納用スタッフサック
ザックの項目でも述べましたが、アイテムをこまめに出し入れしやすいパッキングこそ、身体を冷やさないスムーズな行動のポイント。用途や使用シーンによって分類して、それらに合ったサイズのスタッフサックに入れておくのがおすすめです。
YAMAP(ヤマップ) オリジナル スタッフサックはシンプルかつ耐久性に優れ、開口部の調整可能なコードが持ち手になることで単体で使用したり、ザックのベルトやループに外付けすることも可能です。
さらにYAMAP(ヤマップ) オリジナル DCFスタッフサックは超高分子量ポリエチレン繊維(ダイニーマ)という防弾チョッキにも使用される強度の繊維で作られており、クッカーなど金属製品の持ち運びにも適しています。
5. 安全に冬の低山ハイクを楽しむポイント

リアルタイム積雪モニターを活用しよう!
低山とはいえ、天候や気象条件によってはコースが積雪・凍結していることもあります。そこで活用してほしいのがYAMAPの「リアルタイム積雪モニター」です。
YAMAPアプリのユーザーのみなさんが投稿した写真などのビッグデータをリアルタイムで分析、集計。今、積雪している全国のスポットをひと目でチェックすることができるのです。
使用方法は簡単!
1.MAPを拡大・縮小するとエリア内の積雪に関する投稿写真が表示されます
2.興味のある絶景を見つけたら写真をクリック
3.写真撮影場所までのルートなど、詳細な登山情報を確認できます
の3ステップです。
予定していた山に積雪があった場合は、行き先を変更するか雪の準備を万全にして出かけましょう。
日没時刻は必ず事前にチェックして早めの行動を

繰り返しになりますが、冬場は早めの時間から行動を開始したいもの。午前中から正午頃は暖かくても、14時頃を過ぎると気温は急激に低下します。遅くとも15時頃を目安に行動終了できるような計画を立てるようにしましょう。
もちろん日没時間も必ずチェックしておき、もし下山がこの時刻を過ぎてしまう見込みであれば、一番早く下山できるエスケープルートや安全なルートで引き返す決断も重要。こうしたルートの検討も含めた登山計画が、何よりも重要なのです。
6. 手軽なのに満足感も十分!冬のオススメ低山を紹介
しめくくりに冬のオススメ低山を紹介します。あなたのお住まいのエリアから、日帰り可能な冬ならではの登山を楽しめる名山を探してみて下さい。
蕃山(宮城県)|自然豊かな仙台市民憩いの山

太平洋からの日の出と太白山の眺望(sora360さんの活動日記)
仙台市の西部に連なる蕃山(ばんざん・355m)・西風蕃山(ならいばんざん・372m)・蛇台蕃山(じゃだいばんざん・364m)はあわせて蕃山と呼ばれ、仙台市民が選んだ「わがまち緑の名所100選」でもある自然豊かな里山です。
イヌブナなどが落葉した冬は特に眺望がよく、東には仙台富士とも呼ばれる太白山や太平洋の光る海、西には雪化粧した蔵王連峰を一望。伊達政宗公が中興した松島・瑞巌寺の住職として招かれた雲居禅師(うんごぜんじ)も、この山をこよなく愛したと言われています。
宝篋山(茨城県)|関東平野を一望できる新名山

宝篋山から望む筑波山の双耳峰(撮影:鷲尾 太輔)
かつては荒廃した里山だったものの、地元ボランティアの人々によって整備され、現在は多くの登山者で親しまれているのが宝篋山(ほうきょうさん・461m)。多彩な登山コースと親切すぎるほど数多く設置されたベンチ・テーブルで初心者にも安心の山です。
山名の由来となった宝篋印塔が安置された山頂からの展望は抜群。北には筑波山が間近にそびえ、東には日本で2番目に大きな湖・霞ヶ浦が広がります。空気が澄んだ冬であれば、関東平野を挟んで富士山を眺望できるチャンスも高まりますよ。
宝登山(埼玉県)|秩父地方を代表する霊山に漂う芳香

宝登山のロウバイと武甲山(misiさんの活動日記)
三峯神社・秩父神社と並んで秩父三社に数えられる寳登山神社。その奥宮が鎮座するのが宝登山(ほどさん・497m)です。山頂直下までロープウェイが通っており、家族連れにも安心の山です。
山頂からは秩父のシンボル・武甲山や日本百名山・両神山など埼玉県が誇る名峰を一望。また山頂付近には約3000本ものロウバイが植えられており、例年12月下旬〜2月下旬には黄色い可憐な花で彩られ、甘い香りが漂います。
幕山(神奈川県)|相模灘を一望する稜線と紅白梅を楽しむ

幕山の斜面を彩る紅白梅(しおしさんの活動日記)
首都圏からのアクセスが良い温泉地として知られる湯河原。そんな温泉街の北側にそびえるのが幕山(まくやま・626m)です。ロッククライミングの名所として知られていますが、初心者でも歩くことができる登山道が山頂へと延びています。振り返れば相模灘の絶景が広がり、眼下の真鶴半島から伊豆諸島までを眺望できます。
山麓の幕山公園は別名・湯河原梅林とも呼ばれ、例年2月上旬〜3月中旬には約4000本の紅白梅が咲き誇り、イベントも開催されます。下山後は海鮮をはじめとするグルメや日帰り温泉を楽しむことができるのも、この山ならではの楽しみです。
各務原アルプス(岐阜県)|名古屋からアクセス抜群の展望台

明王山から望む雪の木曽御嶽山(わかさんの活動日記)
各務原アルプスとは各務原台地の北側に連なる標高350m級の山々の通称です。明王山(みょうおうざん・384.3m)を最高峰に、金比羅山(こんぴらやま・383m)・迫間山(はさまやま・309m)などが連なっており、長距離縦走から短時間で楽しめるコースなど、多彩なルート設定を楽しむことができます。
低山とはいえ随所に展望スポットが点在し、眼下の各務原市街地から小牧・名古屋まで奥行きのある風景を楽しむことができます。また山岳パノラマも素晴らしく、木曽御嶽山から恵那山・中央アルプス・南アルプスなどの雪山を望むことができるのは冬ならではの絶景です。
須磨アルプス(兵庫県)|低山とは思えない絶景の稜線

須磨アルプスの名勝・馬の背(TOTOMOさんの活動日記)
須磨アルプスは神戸市の南西に連なる鉢伏山(はちぶせやま・244m)・旗振山(はらふりやま・252m)・鉄拐山(てっかいさん・237m)・栂尾山(とがおさん・273m)・横尾山(よこおさん・312m)・東山(ひがしやま・253m)などの総称で、六甲連山の西端に位置する山々です。
最大の見どころは横尾山と東山の間にある名勝・馬の背です。風化花崗岩がむき出しになった険しい稜線は、低山とは思えない大迫力。もちろん瀬戸内海の眺望も随所から楽しむことができ、大都市に近いながら満足度の高い低山といえるでしょう。
加也山(福岡県)|歴史ある名山から望む糸島ブルー

加也山展望台からの玄界灘(あっとまゆさんの活動日記)
連続テレビ小説の舞台にもなった糸島半島のシンボルで、筑紫富士・糸島富士とも呼ばれる可也山(かやさん・365m)。古代朝鮮と日本の往来の際にもランドマークになり、朝鮮から渡来した人が故郷の伽耶山を懐かしんだことが山名の由来とも言われ、奈良時代の詩歌にも登場します。
江戸時代以降は良質な石材の産地としても重要な存在になり、山中には石切場の跡が点在しています。世界文化遺産・日光東照宮の一ノ鳥居も、かつてこの地を支配した黒田長政が可也山の巨石を切り出させて奉納したもの。山頂近くの可也山展望台から見下ろす玄界灘は、糸島ブルーと呼ばれる絶景です。
7. 冬の低山ハイクを楽しむ秘訣は確かな装備から!

今回は冬の低山ハイクに備えて、基本的な装備・持ち物から便利グッズ、おすすめスポットまでを紹介しました。
天候やスケジュールに合わせて手軽に出かけることが魅力ではありますが、やはり「冬の山」であることに変わりありません。時に厳しい冷え込みや早まる日没など、他の季節にはない注意点をきちんと押さえて準備しましょう。
他の季節の低山では味わうことのできない快適で楽しい山歩ができ、冬ならではの絶景が待っていますよ。

