patagonia(パタゴニア)商品の取り扱いがスタート!ひげ隊長が語る、ブランドの魅力とは
YAMAP STOREで「patagonia(パタゴニア)」の取り扱いがスタートします。
数ある登山ブランドの中でも、長年の愛用者や熱狂的なファンの多いパタゴニア。
実用性、機能性、耐久性に優れた製品は、多くのアウトドアユーザーの信頼を獲得してきました。また、その独特の色使いやデザインから、登山者以外にも、優れたファッションブランドとしても広く認知されています。
もちろん、製品自体も素晴らしいのですが、パタゴニアの魅力は、製品だけにとどまりません。そのブランドの姿勢、メッセージに心打たれ、パタゴニアをさらに好きになる人も多いのです。
ヤマップの専属ガイドとして活躍する「ひげ隊長(本名:前田央輝)」も、そんなパタゴニアに魅せられたひとり。ヤマップ随一のパタゴニアフリークです。
ひげ隊長とパタゴニアとの出会いのエピソードを交えながら、パタゴニアを知り尽くしたヒゲ隊長の、イチオシの商品をご紹介。
知れば知るほどファンになる、パタゴニアの魅力をご紹介します。
patagonia(パタゴニア)
パタゴニアは、1957年にイヴォン・シュイナードが、ロッククライミング用具の製造と販売からスタートしたアメリカのアウトドアブランド。”最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える”という考えから、リサイクルポリエステルやオーガニックコットンを使用するなど、環境問題に正面から向き合い、環境に配慮したアウトドアアイテムを提供し続けています。
それだけでなく、「必要のないものは買わないで」「長く使えるものを提供するので、捨てないで修理して使って」というユーザーへ投げかけや、永久修理保証サービスまで行なっているのです。
また、社会問題にも積極的に取り組んでおり、カスタマーが購入するごとに、経済的、社会的に弱い立場の発展途上国の工場労働者たちの元へさらなる賃金が送られる「フェアトレード・サーティファイド」を行なっています。
パタゴニアは、社会や環境問題に対するメッセージを商品を通じて発信し、アウトドアユーザーに支持されているだけでなく、多くのアパレルメーカーの環境的・社会的問題への取り組みを牽引する存在でもあるのです。
出会って25年。きっかけはウミガメ保護のボランティア。
ーパタゴニアと出会ったきっかけを教えてもらえますか?
前田:もともとパタゴニア自体は知ってたんだけどね。大学生の頃、バイクで日本中旅をしようとしててさ、アウトドア用品があると便利じゃない?でも当時は学生だったから、金も全然なくてさ。パタゴニア、かっこいいんだけど、ちょっと高いかなってイメージがあったんだよね。
そんな時に、屋久島でウミガメの産卵保護のボランティアがあるっていうから参加したわけよ。屋久島には小学生のころに一回だけ行ったことがあるんだけど、子どもながらに自然の豊かさが強烈に思い出に残っててさ。学生だし若いから口ばっかりで、なんにも行動しないのが嫌になったのよ。ちょっとでも地球のために良いことしたいなんて、導かれるように屋久島に行って。はじめはそんな理由からだったんだけど。
その活動自体、高そうな無線機やら機材もいろいろあったのを不思議に思ってさ。ボランティアなのに、この活動費はどこからきてるんですか?って団体の代表に聞いたわけよ。
そしたら、パタゴニアが活動費を寄付してくれてるんだって教えてくれて。商品の売上の一部が環境保護活動に寄付されるってことを、はじめて知ったのよね。そこに感動したのが、パタゴニアを好きになったきっかけやね。
自分の買い物も、どこかの環境保護に役立ってるって思うようになってからは、パタゴニアばっかり買うようになったね。今もだけど、服にかけるお金の90%はパタゴニア。娘も全身パタゴニアにして、学校とか通わせてたよね。(笑)
こんなところに惚れちゃったから、しょうがない
ーパタゴニアの魅力ってどんなところがありますか?
前田:まず言えるのは、今話したことやな。自然を守るとか、地球のために活動している団体に寄付をすること。パタゴニアってね、利益のために儲けようとしてるんじゃなくて、寄付するために稼いでるんだよね。利益から寄付をするんじゃなくて、売上の何%から寄付をするって決めていて。だから赤字だったとしても寄付をしたりするんよ。
それで、自分の買い物が自然を守る活動に繋がるなら喜んで買おう、なんて思いながらパタゴニアで買い物をするでしょ?そしたらそのTシャツ自体がオーガニックコットンだったりして、使ってる素材も自然に優しいんだと気付く。フリースもペットボトルをリサイクルした素材を使ってたりして、もう全部が環境のためなんだって知ると、自分の買い物も地球に貢献できてるんだって思えるよね。
前田:アイテムの製造方法なんかも、特許をとったりしないでオープンにしてる。自分たちだけのものにしない。みんなで地球を良くしていこうって思いがかっこいいし、創業者の懐のデカさを本当に感じるよね。山を守る、水を守る、地球を守る。こういう芯のあるところに惚れたんだよね。
パタゴニアの良さを伝えたい
ー前田さんはパタゴニア専門のお店もやっていたとか?
前田:屋久島でガイドをずっとしてたんだけど、いろいろあって実家がある鹿児島に戻ってからは、どうやって自然の良さを伝えようかなって思ってね。自分がずっと好きなパタゴニアの良さを伝えたいって思って始めたのが、DRIFTWOOD。当時は鹿児島でパタゴニアを取り扱ってる店がなかったからさ。
お客さんには色とかよりも、パタゴニアの理念とか、環境のためにやってるんですよ、とかそういうこととかばっかり話してたよね。レジでも、「このうちの何円かは寄付されるんですよ」とか言ってた。とにかくパタゴニアのファンをひとりでも増やしたいって思ってたかな。
今はYAMAPでガイドをしてるけど、またこうやってパタゴニアの良さを伝える機会があって嬉しいし、もっとやっていかなきゃって思うよね。パタゴニアの思いとか芯をみんなに知ってほしい。パタゴニアに惚れた人生だから、地球のためにはなんでもやっていきたいよね。
ひげ隊長イチオシのパタゴニア製品は?
パタゴニア愛が溢れてとまらないひげ隊長ですが、敢えて3つ、アイテムをピックアップしてもらいました。
Tシャツ(レスポンシビリティーとキャプリーン)
「普段着はレスポンシビリティー、アクティビティー時はキャプリーン。着心地の良さと速乾性の高さにこれなしでは生きられないかも。」
フーディニジャケット
「天気が良いときも悪いときも、気温が高いときも低いときも、どんな時でも頼れる相棒。」
バギーズショーツ
「水陸両用の無敵のショーツ。パタゴニアの歴史は、バギーズと共にあると言っても過言ではないアイテム。」
パタゴニアは、一生付き合えるアウトドアのパートナー
前田:モノがいいブランドはいっぱいある。デザインがカッコいいブランドもたくさんある。だけど「惚れる」ってそう言うことじゃないんよ。人が人に惚れるように、俺はパタゴニアに惚れたんだよね。それはきっと、商品じゃなくてその考え方だと思う。
地球が壊れてしまったらアウトドアを楽しむこともできなくなる。だったら、少しでも地球のためになることをするのが、アウトドアマンとしての責任だと思うんよ。
だからこそ、やっぱり自分と同じ方向を向いているパタゴニアとこれから先もず〜っと付き合っていきたい。これってやっぱり「惚れてる」ってことだよね。
アウトドアマンが惚れるアウトドアブランド「パタゴニア」。そのウェアには、品質の良さやデザインのカッコよさ、そして「自然を愛する心」が込められていました。
前田 央輝(まえだ ひろあき)
1972年鹿児島生まれ。登山アプリを手がける「YAMAP」専属ガイド。お酒と自然と子どもをこよなく愛するフーテンのアウトドアガイド。23歳の時にユーコンの原野を1か月かけて旅し、「この自然の素晴らしさを子ども達にも伝えたい」と自然学校のひげ校長を志すことに。今も夢に向かって全国を駆け回り、自然の楽しみ方を絶賛普及中。アウトドアショップを経営していたこともありウェアやギアなどについても詳しい。 YAMAPの専属ガイド・ひげ隊長が送る、無骨で愉快なYAMAPのB面企画「ひげチャンネル」も更新中。 https://www.youtube.com/playlist?app=desktop&list=PL0yTTQICNPPu2FSh8HyEcf8yejBf63fZe