進化を続けるパタゴニア|通がおすすめする、秋冬の注目アイテムを一挙紹介!

YAMAP STOREでも幅広い世代から人気を集めているpatagonia(パタゴニア)。24秋冬も新規取り扱いのアイテムや新色、アップデートしたアイテムが続々入荷しています。さらなる進化を続けるパタゴニアの商品、この秋冬の魅力はどこにあるのでしょうか? 

パタゴニア愛が深いアウトドアライターの櫻井さんが今季注目するアイテムとその理由を教えてもらいました。どれも、この秋冬に活躍すること間違いなしです。

櫻井 卓(さくらい たかし)

1977年生まれ。「TRANSIT」「Coyote」などの旅雑誌の他、登山雑誌「PEAKS」やアウトドア誌「Be-pal」、ファッションカルチャー誌「Houyhnhnm Unplugged」など多数のジャンルで執筆中。趣味は海外のトレイルを歩くことで、好きなエリアはカリフォルニアのヨセミテ北部。

人にも羊にも優しい
通年使えるメリノウール

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パタゴニアのメリノ製品、実はずっと愛用していたのですが、あるタイミングからラインナップから消えてしまっていたんです。その理由が、素材となるウールが適切に採取されていないから、といういかにもパタゴニアらしいもの。要するに飼育下において虐待などがないか、ということです。それを解決して2年程前からウールが復活。これに歓喜したパタゴニアユーザーも多いと思います。

メリノウールの防臭効果はそのままに、リサイクルポリエステルを35%混紡することで、耐久性もアップしています。僕の場合、直接肌に触れるものは上から下までメリノウール派。その理由としては、高い体温調整機能にあります。とにかく汗冷えがしにくいんです。滝汗したたる夏山から、冬のラッセルまで、メリノウールを選べば間違いありません。まさに羊に感謝しながら登っています。ということは、やはり羊に優しいものを選ばないと、バチが当たってしまいそうですよね。

見た目も着心地も
良い意味で抜け感のあるウェア

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ちょっと抜け感があるんだけど、機能的には万全。最近のウェア選びで重視している点です。そしてそういうウェアを作らせたらパタゴニアがピカイチです。この「キャプリーン サーマルフーディ」もまさにそんなアイテム。

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素材はポーラテックパワーグリッドを採用しているんですが、このグリッドの間隔が絶妙で、しっかりと保温しながらも抜群の抜けの良さも備えています。夏場なんかは休憩中に着るのに最適ですし、冬場はミッドレイヤーとして活躍してくれます。

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そのルックスもどストライクです。まるでスウェットパーカのようなシンプルなデザインなので、街でも活躍してくれるのは間違いありません。「気がついたら、ついついヘビロテ」。パタゴニアの名品に共通するワードですが「キャプリーン サーマルフーディ」も間違いなくそのひとつです。購入は決定。あとは何色にするか、で迷っています。

ソフトシェルとフリースの
良いトコを一着に集約

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個人的にはソフトシェルが大好きで、いまでも冬になるたびに引っ張り出してくるのですが、最近ちょっと揺れています。というのもこの「R1 テックフェイスフーディ」の存在を知ってしまったから。

表面は耐摩耗性を備えた耐久撥水加工済みの滑らかな素材。内側には保温性を備えた肌触りの良い素材。そう、フリースとソフトシェルを合体させたような機能を持っているんです。従来だったらソフトシェルの下にフリースを着込んだりしていたんですが、これにシフトすれば1着で同様の効果が得られるわけです。

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ミッドレイヤーに中綿ベストを組み込んだりすれば、寒い時期でも活躍してくれそうですし、夏場の高山の保温着としても優秀。いま使っているパタゴニアのソフトシェルはもはや15年選手。うーん……、買い替えます!

定番のダウンセーターの
新色が素敵すぎる

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パタゴニアから「ダウンセーター」という商品がリリースされたのは1989年。それまでダウンといえばモコモコで、アウター以外には使い道がなかったのですが、ミッドレイヤーとしても使えるこの「ダウンセーター」はまさにゲームチェンジャーでした。超ロングセラーのこのモデルですが、リニューアルによって漁網リサイクルのネットプラス、レスポンシブル・ダウン・スタンダードの羽毛など環境に配慮した素材に切り替わっています。

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そして今季はカラーにも注目。パタゴニア本社があるベンチュラからほど近い、チャネルアイランドの自然からインスピレーションを受けた、優しい色味になっています。アースカラーだから、悪目立ちはしないが主張もある。こういう時代を超える色使いもパタゴニアの凄さだと思います。それこそビンテージのパタゴニアが、すごく今っぽい色使いなことも多いですよね。

一度買ったら一生愛せる
古くならない魔法のジャケット

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「シンチラジャケット」。パタゴニア好きなら、もう説明不要かもしれません。1985年にパタゴニアが初めて発表したフリース素材、それがシンチラです。僕自身も30年近くシンチラジャケットを愛用しているんですが、その間わずか1回しか買い替えていないという驚くべき長寿アイテムです。

さすがに最近のテクニカルフリースの機能性には及びませんが、古くならないボックス型のシルエットは、いまでも冬の定番として、ヘビーローテーションしています。

ちなみに、焚き火の火の粉被害によって2ヵ所ほど派手に穴が空いたんですが、リペアに出して素敵に修理してもらいました。パッチ部分だけ、素材感がちょっと変わっているんですが、オンリーワンの存在になった感じがして、まさに「新品よりもずっと良い」状態です。定番ものを大切に使い続ける。そんなパタゴニアからのメッセージが詰まったようなジャケットだと思います。

小分けポーチから
アタックザックまで

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UL(ウルトラライト)なんてどこ吹く風。基本的にしっかりとしたポーチに小分けして持って行くスタイルです。そうしたほうがいざという時に出したいものがサッと出せますし、片付け下手な自分としては向いていると思っています。そういう時に愛用しているのが「ブラックホールキューブ 3L/6L」です。

テントでの身の回り品は3L、クッカー系を6Lに入れて使っているのですが、小分けポーチとしてはもちろん、両サイドのループにスリングを通して、アタックザック的な使い方ができる点も気に入っています。少々雑に扱ってもビクともしないタフさがありますし、最近のモデルはリサイクルTPUを採用しているので、加水分解もしにくい。ますます長く使えるようアップデートされています。

環境への負荷は少なく、かつ長く愛せる

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今回は、新商品というよりはアップデートされていたり、隠れた名品を中心にご紹介しました。というのも、パタゴニアの良さのひとつは、無駄にモデルを増やして行かないところだと思っているからです。長く愛せる定番モノを、こつこつアップデートしながらより良いものへと仕上げていく。当然のことながら新規モデルを開発するよりも環境負荷も減ります。

最近、買い物の仕方も変化してきていて、今までだったら画期的なものに弱かったのですが、そういう新しさよりも長く使えるかどうかを重視するようにしています。結局、クローゼットに残り続けるものって、そういう定番モノだったりしますからね。

まだある、この冬おすすめのアイテム

    紹介したブランド

    • patagonia

      patagonia

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