ひげ隊長も大絶賛! 秋冬の低山ハイクで「YAMAP別注ポリゴンライトジャケット」のポテンシャルを探る!
「行動中にも着られる」防寒着を目指し、YAMAPとfinetrack(ファイントラック)が共同企画した「YAMAP別注ポリゴンライトジャケット」。finetrackが誇るシート状の立体保温素材「ファインポリゴン」を使用し、ライトハイクから縦走登山まで、オールシーズン使えるファインポリゴンシリーズに、YAMAP STOREだけの特別なモデルがリリースされました。
今回は、そんな別注モデルをYAMAP専属ガイドのひげ隊長がレビュー。低山ハイクでの「保温」「汗抜け」など、これまでの常識を覆す「動的」インサレーションジャケットの魅力を存分にお届けします。
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着用レビューの舞台はfinetrack本拠地「神戸」の摩耶山(702m)
ひげ隊長と撮影クルーが向かったのは、兵庫県神戸市にある「摩耶山(標高702m)」。関西の六甲山地に位置する山で、標高は高くないものの多彩な登山ルートがあり、豊かな自然環境や信仰の歴史が息づく霊峰として、ハイカーやトレイルランナーから親しまれています。スタート地点は摩耶山を望む王子公園。市街地を歩きながら登山口へと向かいます。
取材は11月、秋から冬へと季節が移り変わる時期で、肌寒さと日差しの暖かさが混在するレイヤリングが難しい気候でした。山頂までのコースタイムは2時間ほどですが、アップダウンのある樹林帯のコースは、「YAMAP別注ポリゴンライトジャケット」を着用する秋冬の低山ハイクにはぴったり。
今回のレビューのポイントは、「低い気温での保温性」「ハイクアップ時の汗抜け」「あらゆるシチュエーションでも着つづけられる汎用性」。バリエーション豊かな摩耶山ハイキングを通して、「YAMAP別注ポリゴンライトジャケット」の実用性をチェックしていきます。
「YAMAP別注ポリゴンライトジャケット」とは?!
レビューをはじめる前に、「YAMAP別注ポリゴンライトジャケット」について解説します。
簡潔に紹介するならば、「保温と通気を両立することで、行動中にも着られる化繊インサレーションジャケット」。中綿の入ったジャケットと言えば、基本的には「保温」を大きな目的としたアイテムのイメージが強いと思いますが、急な登りなど行動時に体が発熱すると「暑くて着ていられない!」というデメリットもあり、体温調整のために頻繁に脱ぎ着をする必要がありました。
そこでYAMAPが注目したのが、finetrackが独自開発した「ファインポリゴン」という素材。これまでの化繊中綿素材とは異なり、保温性を備えながらも汗などの濡れに強く通気性を備えるため、「YAMAP別注ポリゴンライトジャケット」はずっと着たままガシガシ行動しつづけることが可能になったのです。
インナーとして着用しやすいよう、首元は襟なしのラウンドタイプを採用。ジャケットやオーバーダウンをレイヤリングしたときでもゴワつきがなく、動きやすさを確保しています。またインナーインサレーションとしては珍しく、サイドにジッパーつきのポケットを配置。冷え込みのゆるいシーズンの低山ハイクではそのままアウターとしても使える仕様をセレクトしました。
摩耶山山頂を目指してハイクアップ!
摩耶山は広葉樹と照葉樹が混在する樹林帯に覆われた山。一歩山中に踏み込むと、鬱蒼(うっそう)とした森が広がります。太陽光が遮られひんやりとした空気に包まれ、サッと「YAMAP別注ポリゴンライトジャケット」を着用し防寒。適度な保温力がありながらも、軽やかな着心地で動きやすいのがポイントです。
少し標高を上げると神戸の街並みが広がりました。まさに裏山といった趣き。今回摩耶山を選んだのは、低山でありながら山頂までの標高差が550mもあるということ。急登も随所にあり、一見お手軽登山と思いきや、体力や身のこなしが試される山でもあるんです。
YAMAP 豊島「今回のレイヤリングですが、finetrackの「ドライレイヤー」の上にウールのベースレイヤー、そして「YAMAP別注ポリゴンライトジャケット」です。春や秋の低山ハイクや標高のある夏山登山であれば、この組み合わせでOKですね。さらに標高が高く、気温が低かったり風のある山であれば、より防寒性を高めるためにベースレイヤーを厚手のものにしたり、ジャケットを羽織ったりして対応するのがオススメです」
YAMAP 豊島「やはり、ポリゴンの最大のいいところはずっと着ていられるということ。ほどよく保温してくれる感じもありつつ、登りでも汗と熱がこもらないので、外の環境に左右されないんです。それは中綿の『ファインポリゴン』の特性に加え、生地がほどよく通気するというのもポイントです。トレイルを走ったりしても通気がいいのでムレないんですよね。他のミドルレイヤーでは体感できない快適さがあります」
地図を見たり、給水のときでも「YAMAP別注ポリゴンライトジャケット」の効果を実感。体の動きを止めると汗が冷えて寒さを感じることもありますが、「ずっと着ている」ことができれば、休憩のたびに防寒着を羽織る必要もありません。山行中の動作がひとつ減ることで、行動がグッとスムーズになります。
ひげ隊長「冬の低山は晴れていても日陰は寒いよね。やっぱり防寒は必要。でも、ダウンジャケットは行動中に着ることないもんね。これまでは着たり脱いだりしなきゃいけないから面倒だなって思ってたけど、ポリゴンはオーバーヒートしにくいから、登山口から山頂までずっと着たままでも快適に行動できるね」
摩耶山は古くから信仰の山として栄えてきており、登山道の一部は山頂の神社へとつづく参道でもあります。山頂直下にある長い階段が最後の試練。息を切らしながら登っていきます。
ひげ隊長「低山だと思っていたけど、結構ちゃんと登るじゃん…。樹林帯だから風があんまり抜けないから蒸し暑さを感じることもあるけれど、想像以上に汗抜けはいいみたい。ダウンだったら背中がベチャッと濡れちゃうのに、ポリゴンはすーっと乾いていく感じ。これが『ファインポリゴン』の実力なのか…!」
秋晴れの摩耶山を大満喫して山頂へ。気温は10〜15℃程度。行動中は体の熱で若干汗ばむこともありますが、止まっていると防寒着が欠かせないなんとも絶妙な気候でした。そんな、「暑さ」と「寒さ」が混在するシチュエーションこそ、「YAMAP別注ポリゴンライトジャケット」の最大の機能である「保温」と「通気」が本領を発揮します。
ひげ隊長「YAMAP別注ポリゴンライトジャケットを着てみて、その機能性はもちろん、デザインにも惹かれたよね。finetrackというと、山にマジメで、機能的なブランドというイメージがあったけど、これはカジュアルなデザインでかっこいい。カラーは3色あるんだっけ? 今回はテストだったから借りて着てるけど、ひとつほしいなって思っちゃった。中綿が濡れに強いみたいだから、パックラフトとも相性がよさそうだし、冬のバックカントリーにも使えそう!」
摩耶山の山頂からは神戸の街並みを一望できます。夕方前のひんやりとした風が吹き抜けるなか、「YAMAP別注ポリゴンライトジャケット」のおかげで汗冷えもなく、登頂後のひとときを快適に過ごせたのでした。
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「YAMAP別注ポリゴンライトジャケット」をおさらい!
最後に、「YAMAP別注ポリゴンライトジャケット」が気になる!という方のためにカラーバリエーションやこだわりのディティールをご紹介します。
カラーは全3色。カーキとチャコール、そしてベージュがラインナップします。「YAMAP別注 ポリゴンライトジャケット」は、もともとプロワーク向けのプロダクトがデザインソース。カジュアルなテイストでありながらも、アウトドアからタウンユースまで合わせやすいカラーを取り揃えています。
アウターとしての使いやすさにつながるハンドウォーマーポケットも採用。インナーインサレーションでは軽量性やシンプルさを追求し、ポケットを設けないモデルも多いのですが、やはりポケットはあった方が便利。ジッパーつきなので貴重品や小物の持ち運びも安心です。
専用のスタッフバッグが付属します。「ファインポリゴン」は高品質ダウンのように圧縮率が高く、収納時はとてもコンパクトになるのが特徴。「ひょっとしたら寒いかも?」と悩むような季節でも気兼ねなく装備に組み込めます。
タウンユースでも着やすいデザインも魅力。登山口までの移動はもちろん、キャンプや日常の防寒着としても活躍してくれます。襟なしタイプなので上着の下に着たときでも目立たず、着膨れしにくくなっています。
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YouTube「ひげチャンネル」でも特別コンテンツを配信!
今回の摩耶山レビュー企画は、YAMAPのYouTubeチャンネルのひとつ「ひげチャンネル」でも配信しております。本企画は、実はひげ隊長とYAMAPスタッフ豊島のオリエンテーリングスタイルでの「対決」となっており、バラエティ的に楽しめる内容です。こちらもあわせてチェックしてみてください。「YAMAP別注ポリゴンライト ジャケット」が気になるという方、そしてひげ隊長のファンは必見です!