末端防寒のススメ|冬〜早春の登山をグッと快適にする防寒アイテムとは?
二十四節気のひとつで、1年の中で最も寒い時期を指す「大寒(だいかん)」。1月下旬〜2月上旬にかけてがその時期で、凍えるようなシーズンの到来となります。特に寒さを感じるのは耳や鼻、指先ではないでしょうか。体の末端に位置し、どうしても冷えやすい部位です。そして、しもやけになりやすいところでもあります。
「冬の登山中にキンキンに冷えた耳や指先が、下山後にしもやけに……。しばらく不快感を我慢して生活することに」なんて経験がある人も多いのではないでしょうか。そんな不快感を軽減するために取り入れたいのが「末端防寒」。寒さを感じやすい末端を保温すれば、登山がもっと快適になり、下山後もストレスフリーに過ごせます。
「耳」「鼻」「指先」を保温すれば登山はもっと快適に
厳しい寒さの中、特に冷えを感じる「耳」「鼻」「指先」。冷たさを通り越して痛みを感じてしまうことすらあります。とはいえ、ウェアのレイヤリングに気を遣うことは多くても、耳や鼻、指先の保温については好みが分かれるところです。
それは、「聴覚を感じる耳」「嗅覚を感じ、呼吸にも使われる鼻」「細かな操作が求められる指先」と、それぞれが繊細な部分であるから。だからこそ、機能性や快適性に優れたアイテムを選ぶことが重要です。
普段使いのものを転用する方もいるかもしれませんが、登山に適した性能を備えたアイテムなら冬の山は格段に快適に。今回はそんな「末端防寒」に効果を発揮する3つの秀逸なアイテムを紹介します。
【耳】
開放感と保温のバランスが大切
イヤーフラップ付きキャップ
耳の保温で真っ先に思いつくのが「耳当て(イヤーウォーマー)」。安価なものも多く気軽に使えるのがメリットですが、耳を完全に塞いでしまったり、デザインがイマイチだったりと、使い勝手が良いとは言えないものも。
そこでオススメしたいのが、肌触りの良いファー素材のイヤーフラップがついた「halo commodity(ハロ コモディティー)」の「YAMAP別注 ヘアーズファーキャップ」。
イヤーフラップを上から被せて使い、耳を完全に塞がないので、周囲の音や会話が聞き取りやすいのが特長です。
暖かい季節になったらイヤーフラップを取り外してシンプルなキャップとしても使えます。キャップ本体は蒸れ(オーバーヒート)を防ぐメッシュが部分使いされたナイロン100%の構造。オールシーズン使用できるのも嬉しいポイントです。
【鼻】
優しい肌触りと呼吸を妨げない
通気性のロングネックゲイター
耳と並んで寒さが気になるのが「鼻」。保温アイテムといえばバラクラバが思い浮かびますが、ちょっぴり大げさ。代わりにネックゲイタ―を鼻まで引き上げて保温している人も多いのではないでしょうか。しかし、通常のものだと長さが足りずに行動中に落ちてしまったり、蒸れて息苦しさを感じたりします。
そこでおすすめなのが、「RIDGE MOUNTAIN GEAR(リッジマウンテンギア)」の「グリッドメリノ ロングネックゲイター」。
ニュージーランド産100%メリノウールを使用した、名前の通り鼻まですっぽり覆うロングな生地が特徴です。「高い保温性」「通気性の良さ」「調湿性」を兼ね備え、蒸れを軽減しながら、呼吸のしやすさも担保しています。
さらに「高い防臭力(抗菌性)」「UVカット」などの機能性も持ち合わせ、敏感な鼻から口周りをしっかりと快適に保温。安価なネックゲイターとは一線を画す逸品です。
【指】
操作性と保温性の両立が重要
レイヤリングできるグローブセット
冬用のグローブは暖かさを優先すれば指先が動かしにくくなるし、操作性が良いものは薄手で寒いし……と、選ぶのがけっこう難しいもの。
解決策として、「操作性に優れた薄手のグローブ」と「保温性に優れた厚手のグローブ」をレイヤリングすることが挙げられますが、スマートフォンやカメラなどの操作のたびに、いちいち着脱しなければいけない点が面倒です。
その問題を解決したのが、「handson grip (ハンズオングリップ)」の「YAMAP別注オープンミトングローブセット」。薄手で操作性に優れた吸水速乾インナーグローブと、保温性に優れたカバー型ミトンタイプのインサレーショングローブのセットからなり、着脱・切り替えがしやすさが際立つアイテムです。
ミトングローブは指先だけオープンになり、行動中でもサッとインナーグローブの露出が可能。
さらにインナーグローブは、左右の親指と人差し指だけをオープンにできる仕様になっています。つまり、ミトングローブを外さずに、指先まで露出させ、スマートフォンなどの操作をノンストレスに行うことができるのです。まさに現代の冬山登山にぴったりのグローブだと言えるでしょう。
機能も充実の防寒小物で
冬の登山がグッと快適に
気温の変化を感じやすい「耳」「鼻」「指」。露出したままだとダメージを受けてしまい、登山するのが苦になってしまいます。逆にしっかり保温すれば快適に行動することが可能です。敏感な部位だからこそ、間に合わせのものではなく、しっかりとした性能のアイテムを使いたいもの。
紹介した3アイテムはそれぞれの冷えを防ぎ、高い機能性であなたの冬〜早春の登山をサポートしてくれます。登山はもちろん、普段の暮らしも快適になる頼もしいアイテム。ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。