あなたはダウン派? 化繊派? パタゴニアを代表するインサレーション「ダウンセーター」&「ナノパフジャケット」に注目
厳しい寒さとの戦いとなる冬〜早春の登山では、中綿の入った保温性のある防寒着「インサレーション」が必携です。
極寒時にはハードシェル内にレイヤリングできたり、暖かい時にはアウターとして活用できたり、シチュエーションに合わせて臨機応変に活躍します。フリースと比べてコンパクトに収納できるため、携行性が高いのも特徴。寒い時期に登山をするなら一着は持っておきたいアイテム。
インサレーションには中綿素材にダウンを使用したものと、化学繊維(化繊)を使用したものの2種類があります。今回はそれぞれのメリットとデメリットを見ていきながら、patagonia(パタゴニア)の名品と言われる「ダウンセーター」と「ナノパフジャケット」をチェックしてみましょう。
ダウンのメリットは
抜群の暖かさとコンパクトさ
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ダウンのメリットとして真っ先に挙げられるのは、抜群の暖かさでしょう。近年では性能の向上により化繊も暖かさが増していますが、身に纏った際の温もりはダウンに軍配が上がります。
収納時にコンパクトになるのも利点のひとつ。良質なダウンは暖かな空気の層を作り出すため、収納時の圧縮率が高いのも特徴です。
デメリットは値段の高さと水濡れへの弱さの2点。特に雨や汗で濡れてしまうとダウンのかさが減り保温性が失われてしまう上に、乾かすのにもひと苦労します。また自宅での洗濯や保管にも配慮が必要です。
そのためダウンは、テントや山小屋など濡れの心配がない場所での使用がおすすめ。抜群の暖かさを誇ることから、寒がりな人にイチオシです。
冬山でも活躍する保温性
収納性も◎の「ダウンセーター」
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パタゴニア「ダウンセーター」は雪山でも活躍する800FP(フィルパワー)の高品質なダウンを使用したインサレーション。デビューは1980年代の終わり、現在のように薄くて暖かい形状に改良が加えられたのは、2004年のことでした。
以来、「ダウンの保温性とセーターのようなミドルレイヤーとしての使い勝手の良さ」を兼ね備えた名品として、特に停滞時の保温を目的とした用途で、多くのアウトドアマンに愛され続けています。
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生地には、摩擦や引き裂きに強いリップストップポリエステルを採用。表地には水濡れへの弱さを考慮した耐水・撥水加工が施し、ダウンの欠点をカバー。
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冬山ではインナーダウンとして、夏のアルプスなどでは朝晩に羽織るなど、幅広いシーズンで活躍します。暖かで軽い着心地のため、就寝時にシュラフの性能に不安があるときにも便利です。
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ファスナー付きの胸ポケットへのパッカブル収納ができたり、ウエストに冷気の侵入を防ぐアジャスタブルコードが付属していたり、使いやすさへの配慮も嬉しいポイントです。
化繊のメリットは
水濡れへの強さと手軽さ
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化繊のメリットとして挙げられるのが、水濡れへの強さです。万一濡れてしまってもダウンのようにかさが減らないため、保温性もキープ。速乾性にも長けているため、体温で自然に乾くことすらあります。
そのため汗をかいたり、体温で雪が溶けたりするシチュエーションでも着用しやすいのが特徴です。自宅でも気軽に洗濯できるのもポイントですね。
ただし、ダウンと比較し、一般的に暖かさが劣るものが多いというのがデメリット。これらを合わせると、化繊は発汗したり水濡れしたりする行動中での使用がおすすめ。汗かきの人も安心して着用できます。
メンテナンスがとにかく楽な
「ナノパフジャケット」
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「ナノパフジャケット」は、高い保温性を備える化繊のインサレーション。化繊のメリットはそのままに暖かさの性能が向上したプリマロフト・ゴールドという人工羽毛を使用しています。
こちらのデビューは2010年。化繊インサレーションの代名詞として、その使い勝手の良さとタフさから、登山の活動中はもちろん、幅広いアクティビティでプロアウトドアマンに愛用される名品です。
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表地には耐久・撥水加工が施されたポリエステル製のリップストップ生地を採用。20デニールの厚さで耐風性も高めました。
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水濡れにも強く速乾性も備えているため、行動中に着用するインサレーションとして最適です。冬山や春先のスノーシュートレッキングに留まらず、幅広いウィンタースポーツに活躍する丈夫さと機能性を備えています。
好みやシーンに合わせて選べる
バリエーションデザインも
今回ご紹介したダウンセーターとナノパフジャケットには、兄弟とも言える別モデルがあります。
ダウンセーターには、フーディが付属した「ダウンセーターフーディ」。ナノパフジャケットには、ベストタイプで汗をかきづらい「ナノパフベスト」など。
ニーズに応じて選べるのも魅力です。自身の体質やアクティビティに合わせて、まずはぴったりな一着を見つけてみてください。
保温性重視のダウン、タフな化繊。どちらの素材もきっと、山行に暖かさと快適性をプラスしてくれるはずです。