暑さと寒さが交差する「紅葉シーズン」を楽しむおすすめアイテム
気がつけば9月も中旬、相変わらず厳しい残暑が続いています。今年の秋は全国的にも気温が高くなると予報されていますが、紅葉の見頃は比較的平年並みでやってくる見込みなのだとか。街で生活をしていると実感は湧きませんが、そろそろ秋の足音に耳を澄ませてみませんか。
今週は来たる紅葉シーズンに備えたおすすめの4つのギアをご紹介します。夏山とは一転、秋山は気を付けるべきポイントも異なりますので、ぜひ山行計画に役立ててみてくださいね。
紫外線対策に秋山も帽子を
日焼けというと夏に強いイメージがありますが、秋もまだまだ紫外線対策が必要な季節です。体はもちろん、頭部の陽射し対策もお忘れなく。
行動中は発汗するため、吸汗速乾機能や通気性に優れたアイテムをチョイスしましょう。ただ、朝晩の時間帯や山頂付近、稜線ではグッと気温が下がりますので、秋冬に対応した素材の帽子を選ぶのがおすすめです。
さらに帽子はコーディネートを際立たせたり、個性を発揮したり、ファッション面での楽しみを広げてくれるアイテムでもあります。好みのスタイルや、山行の目的などに合わせて、お気に入りのひとつを探してみてはいかがでしょう。
寒暖差に備えて防寒着を持参しよう
秋は朝晩の気温差が激しい季節ですので、抜かりのない防寒対策が必要です。一方、「防寒着を持つことで荷物が増えてしまう」という懸念も。そんなときに最適なミッドのタイプを2つご紹介します。
まずひとつ目がパッカブルになるタイプです。ポケットをひっくり返し、本体を入れればコンパクトに収納が完了。専用袋を持つ必要もなく、サッと取り出せるため収納性にこだわりたい人へおすすめです。
ふたつ目が、着用したまま体温調整ができる中間着です。行動中の発汗と停滞中の冷えを、通気と保温の絶妙なバランスで快適化します。脱ぎ着の必要がなく、終日来たまま行動できるため、脱ぎ着の煩わしさから解放されるのもメリットです。
レインウェアも必須。濡れも冷えの原因に
秋は雨が降りやすい季節でもあります。気温が低い中、体が濡れてしまうと、場合によっては非常に危険なケースも。どんな予報であっても、秋山を歩く際はレインウェアを持参するようにしましょう。
レインウェアといえば防水性と吸湿性に優れたアイテムが一般的ですが、関節部分が突っ張ってしまったり、ゴワゴワ感があったり、着心地の面は「あと一歩」なウェアも少なくありませんでした。しかし近年は、ストレッチ性に長け、しなやかなレインウェアも多く登場しています。レインウェアには耐久年数もありますので、出かける前にお手持ちのウェアの機能性を確認しておくと安心です。
秋らしい楽しみをプラス。日照時間の短さに注意!
紅葉を求めて低山をハイキングしたり、心地のよいトレイルを歩き続けたり。秋は日中の気候が心地良いこともあり、自分らしいさまざまな過ごし方ができる季節です。
例えば、これまで簡易的なドライフードで済ませてしまっていた食事も、秋ならひと手間加えて「山ごはん」を楽しむというアイディアも。クッカー等の調理器具にこだわってみるのも良いでしょう。
ただ、日没時間はどんどん早まっています。ルートの方角や斜面によっては想定よりも暗くなることもあります。どんな低山であっても、ヘッドライトの持参はお忘れのないように。
秋山装備を整えて、いざ美しい紅葉シーズンへ
秋の山へ出かけるイメージは掴めましたか? まずは紫外線の強さや日中と朝晩の寒暖差、日照時間の短さに注意して、持ち物を改めて見直してみてみましょう。そこに紅葉ハントや山ごはん、コーヒーなどの楽しみを計画に盛り込むと、きっと素敵な山行になるはずです。さあ、しっかりとした装備で、移ろいゆく山々の絶景を探しにいきませんか。