アウトドア好きなら知っておきたい、patagoniaを巡るいくつかの「新しいこと」

アウトドアシーズン本格到来の4月。この春こそ、何か「新しいこと」を始めようと考えてはいませんか? これまで自分たちのフィロソフィーを大切に守りながら、数々の新しいことに挑戦してきた人気アウトドアブランドの「patagonia(パタゴニア)」。

今回は、数あるアウトドアブランドの中でも熱狂的なファンや愛用者が多いこのパタゴニアが、これまでどのような「新しいこと」に挑戦してきたのか、その一端を紐解いていきたいと思います。そこには、機能性やデザイン性だけではない、人の心を掴む数々の選択の積み重ねがありました。

もしかしたら、パタゴニアにインスパイアされて、新しいことを始めたくなるかもしれません。

Photo:Mattias Fredriksson ©2021 Patagonia, Inc.

アウトドア好きなら知っておきたい、patagoniaを巡るいくつかの「新しいこと」

パタゴニアは、1950年代、創業者/オーナーのイヴォン・シュイナードが、ロッククライミング用具の製造と販売からスタートしたアメリカのアウトドアブランド。“最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える”という考えから、リサイクルポリエステルやオーガニックコットンを使用するなど、環境問題に正面から向き合い、環境に配慮したアウトドアアイテムを提供し続けています。

それだけでなく、必要のないものは買わないで、長く使えるものを提供するので、捨てないで修理して使ってというユーザーへの投げかけや、修理サービス・製品保証まで行なっているのです。

パタゴニアが世界に先んじて挑戦した「新しいこと」、いくつ知っていますか?

アウトドア好きなら知っておきたい、patagoniaを巡るいくつかの「新しいこと」Photo:Eliza Earle ©2021 Patagonia, Inc.

アウトドア好き、登山好きの方なら、パタゴニアが社会を変革するような先進的な取り組みをしてきたことをいくつか知っているかもしれません。それは、例えばこんなことです。

・1993年リサイクルしたペットボトルから再生ポリエステルを作り、PCRシンチラフリース素材に採用
・2002年1%フォー・ザ・プラネットを設立。売上の1%(利益ではなく、売上というところが重要なポイント)を、自然環境の保護、回復のために寄付
・2014年より縫製工場の従業員に賞与(プレミアム)が支払われる、フェアトレード認証済み製品を製造

社会や環境問題に対するメッセージを商品を通じて発信し、アウトドアユーザーに支持されているだけでなく、多くのアパレルメーカーの環境的・社会的問題への取り組みを牽引する存在でもあるのです。その姿勢は、まさに「レスポンシブル・カンパニー(責任ある企業)」と呼ばれる所以です。

その中でも、当時のアウトドアウエアメーカーとしては、驚くべき取り組みだった、一つの「新しいこと」を取り上げてみましょう。

農薬まみれのコットンから作られていた製品を、100%オーガニックに

アウトドア好きなら知っておきたい、patagoniaを巡るいくつかの「新しいこと」Photo:Tim Davis ©2021 Patagonia, Inc.

1988年の春、パタゴニアのとある新店舗で、社員たちが頭痛などの体調不良を訴えるということが起きました。原因はコットン製品の仕上げ加工に使われていた化学薬品でした。これを機に一般的なコットンの調査を依頼。その結果、農薬を使用して栽培したコットンは農産物のなかでも指折りの有害作物であることがわかります。

「世界の耕作地の2.5%を占める一般的な栽培法によるコットン畑が、農業で使用される化学防虫剤の22.5%と殺虫剤の10 %を占めていることを学びました」

こうした化学薬品が、土や水、空気を汚染し、数多くの生物に対して害を及ぼしていることがわかったのです。

コットンは「ピュア」で「ナチュラル」な植物繊維だと思い込んでいたのが、正解なのは「植物」という点だけ。一般的な栽培法のコットンは、ほとんどがピュアでもナチュラルでもなかったといいます。

オーガニックへの転換のリスクは、やがて消費者を支援者に変えていく

アウトドア好きなら知っておきたい、patagoniaを巡るいくつかの「新しいこと」Photo:Tim Davis ©2021 Patagonia, Inc.

この事実を知ったパタゴニアは、1994年、18か月後の1996年春までにコットン製品を100%オーガニックに転換する決定をします。
その道のりは簡単ではなかったといいます。

オーガニックコットンに移行するという決断は社員の間で静かな反乱を起こしました。それはパタゴニアが独自のサプライチェーンを構築しなければならないことを考慮すると当然のことです。

それでも、この「新しいこと」に挑戦したことで、一企業が社会変革の起点になれることを学んだといいます。また、消費者である私達も、耐久性や機能性などの品質に、「環境」という基準を加えたパタゴニアを、消費を通じて支援する手段ができたのです。

「新しいこと」をするには勇気がいります。でも、このパタゴニアの例のように、やらない理由を見つけるのではなく、トライする方を選ぶ、そんな春にしてみてはいかがでしょう。これまでの自分の世界を、ぐっと大きく広げてくれるような出会いや発見がそこにはあるはずです。

この春、パタゴニアと「新しいこと」に挑戦しよう

「でも、“新しいこと”ってなかなか難しい…」と思う方も多いことでしょう。そんなときは誰か・何かからきっかけをもらうのも一案です。そのきっかけとして、パタゴニアのアイテムを加えることでスタートしてみるのはどうでしょう。

これからの長い相棒になるウェアを揃えたら、情報を集めて、予定を入れて…。その一つひとつの行動が、次々に殻を破っていくかのように、心も体も軽やかにしてくれるに違いありません。

今回は数あるパタゴニアの商品の中から、いつもは山登りが中心の方におすすめの、この春の「新しいこと」を後押しするアイテムをご紹介していきたいと思います。

テント泊でトレッキングの領域を広げてみる、という新しい選択

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静まりかえった高地に響く風の音に澄み渡った空気。ゆっくりと流れるひとりの時間。これまでの日帰りトレッキングや山小屋泊から、テント泊に領域を広げてみるのはどうでしょう。天候の変化や寒暖差に対応してくれるウエアを手にすれば、もう、新しいチャレンジへの入り口に立ったようなものです。

パタゴニア渾身のレインジャケット「トレントシェル3Lジャケット」

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パタゴニア独自の防水透湿素材を使ったこのレインジャケット。きわめて高い防水性能と蒸れを出す透湿性能を兼ね備えているのが特徴です。日本の高温多湿な気候にも対応し、不快な蒸れを押さえた着心地を提供。テント泊はもちろん、あらゆるトレッキングシーンに連れていきたいアイテムです。

活発に動く日々に最適「アルトヴィアトレイルパンツ」

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パタゴニアの理念を体現する、リサイクル・ポリエステル/ポリウレタン素材を使用した、軽量なハイキング用パンツ。日帰りのトレッキングはもちろん、トレイルで活発に動く長い日々にも使える機能性を提供してくれます。フェアトレード・サーティファイドの縫製を採用している点もお見逃しなく。

吸湿速乾性と保温性を持ち合わせた「キャプリーン ミッドウェイトクルー」

アウトドア好きなら知っておきたい、patagoniaを巡るいくつかの「新しいこと」

このクルーネックで使用されているのは、リサイクルポリエステルを編み込んだ生地、キャプリーンです。パタゴニアが開発した吸湿速乾性と保温性を持ち合わせた素材で、冷たい外気から体を守り、保温してくれます。その性能の高さ、着心地の良さはやみつきになるほどです。

トレイルランニングで見える世界のスピードを変えてみる、という新しい選択

アウトドア好きなら知っておきたい、patagoniaを巡るいくつかの「新しいこと」Photo:Andrew Burr ©2021 Patagonia, Inc.

いつもとは違うスピードで山を颯爽と駆け抜けるトレイルランニング。登山者・ハイカーであれば、山に対する知識もあり、山道を歩くことにも慣れています。ほんの少し必要な道具を買い足せば、新しい挑戦はスムーズに始められるはずです。

超軽量コンパクトな定番の耐風ジャケット「フーディニジャケット」

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防寒着は不要と思う時にこそ、ぜひこの1枚を荷物に。「軽量ウインドブレーカーといえばパタゴニアのフーディニ」といわれるほどの大定番です。走っている最中に動きを妨げず、休憩中に風で体温を奪われて、急激に体力を消耗することも防ぎます。

洗濯の回数が劇的に減る「キャプリーンクール トレイルシャツ」

アウトドア好きなら知っておきたい、patagoniaを巡るいくつかの「新しいこと」

その名の通り「トレイル」に適した一枚。速乾性と吸湿発散性を備え、非常にソフトでサラッとした着心地の素材を使用したテクニカル・トップスです。衣類をフレッシュに保ち、洗濯が必要となるまでのウェアの着用回数を増やした、ハイキュ・フレッシュ耐久性抗菌防臭加工済みなのも嬉しいポイントです。

ランナーの要望を細部にまで盛り込んだ「ストライダー プロショーツ 5インチ」

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ランニングに最適なショートパンツとは何かを、素材やパーツ、機能やデザインにまで思考をめぐらせ、作り上げられたものが、このストライダープロショーツです。雨・汗に強い速乾・撥水加工、ポケットの位置など、知れば知るほどそのこだわりに納得すること間違いなしです。

汗垂れ・匂いから開放されランを実現する「ダックビルキャップ」

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頭の形状に合わせ、5つのパーツを組み合わせて作られたシンプルな3D形状のメッシュキャップ。持ち運びやすさや撥水加工に加え、汗をすぐに吸収するヘッドバンド部は、ハイキュ・フレッシュ耐久性抗菌防臭の加工を施しているので、雑菌による臭いを長期間に渡り防いでくれる優れものです。

オーガニックコットンを選んでみる、という新しい選択

アウトドア好きなら知っておきたい、patagoniaを巡るいくつかの「新しいこと」Photo:Tim Davis ©2021 Patagonia, Inc.

「新しいこと」は、なにもアウトドアアクティビティに限ったことではありません。環境問題や健康に考慮して、もしくは自分のポリシーを持つという意味で「100%オーガニックのコットン」を選んでみる、ということも素晴らしい新たな選択です。

着心地抜群「オーガニックコットンミッドウェイトポケットティー」

アウトドア好きなら知っておきたい、patagoniaを巡るいくつかの「新しいこと」

オーガニックコットンの中でも快適な肌触りの中厚のニット・ジャージ素材を使用することで、着心地の良さとふだん使いしやすい耐久性を実現。薄すぎず、厚すぎず、カジュアルシーンはもちろん、アフターアウトドアなどのリラックスしたい場面でも活躍してくれそうです。

長く活躍してくれる一枚「パステル P-6ラベル オーガニッククルー スウェットシャツ」

アウトドア好きなら知っておきたい、patagoniaを巡るいくつかの「新しいこと」

毎日の着用に快適な、オーガニックコットンの優しいスウェット。テレワークが増えてきたここ最近の日常にも、「着心地」をエッセンスとして加えてくれることでしょう。程よくゆとりがあり、トップスとして、またインナーとしても長く活躍する一枚です。

この春、パタゴニアで「新しいこと」をスタートしよう

アウトドア好きなら知っておきたい、patagoniaを巡るいくつかの「新しいこと」Photo:Eliza Earle ©2021 Patagonia, Inc.

「新しい日常」の中で、アウトドアとの適切な付き合い方も徐々に見えてきた今日このごろ。なかなか一歩を踏み出せていなかった「新しいこと」を、パタゴニアの新しいアイテムと一緒にスタートしてみてはいかがでしょうか。

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      パタゴニアは、1957年にイヴォン・シュイナードが、ロッククライミング...

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