目の日焼けが体力を奪う原因に! 登山の紫外線対策に必須のサングラスを正しく選ぼう

夏の登山の悩みといえば「紫外線」。日焼け止めや帽子、露出が少ない服などで、お肌の防衛を心がけている方も多いことでしょう。 でも「目の紫外線対策」に気をつけている方は意外と少ないかもしれません。実は目に紫外線が入ると、目だけではなく、皮膚でメラニンが生成され、日焼けの原因に。しかも全身の疲れにもつながるのです。

今回は、「目の日焼け」に備えるための正しい知識と、紫外線シーズンの登山の必須アイテムともいえる「サングラス」の選び方についてご紹介します。「なんだかカッコつけているみたいでサングラスは使ってこなかった」という方や、「なかなか似合うサングラスが見つけられなくて……」という方こそ、ぜひご覧ください!

登山中の体力も奪う、強烈な紫外線シーズン到来

紫外線は天気以外にも時間や場所、季節によって量が異なることをご存じの方も多いかもしれません。冬に少なく夏に多いというのはなんとなく想像がつきますが、具体的に何月ごろから紫外線対策をする必要があるのでしょうか?

目の日焼けが体力を奪う原因に! 登山の紫外線対策に必須のサングラスを正しく選ぼう

参考資料:気象庁ホームページより「日最大UVインデックス(解析値)の年間推移(東京:2018年)」の資料をもとに作成

このグラフは、紫外線が体に及ぼす影響を表した数値(UVインデックス)です。7月・8月の指数が特に高いことがわかりますが、注意したいのは4〜9月の紫外線量が多いこと。まだ夏までには時間があると油断をせず、春から初夏にかけて、すでに紫外線の季節が始まっているのだということをしっかりと意識しておきましょう。

山の上は紫外線量も大幅UP、富士山山頂の紫外線量は平地の約1.4倍

上空から地上に到達するまでの間、紫外線は空気中に漂っている固体や液体の小さな粒にぶつかって弱まります。ところが標高が高いと、太陽との距離が短くなるため紫外線が強いまま地上に到達してしまうのです。つまり、登山中は紫外線にさらされるリスクが高まるということ。

具体的には、標高が1,000m上がるにつれ紫外線量は約10〜12%増加。例えば標高3,776mの富士山頂の紫外線は、平地よりも約40%も強いということになります。また大気が非常に澄んでいる場合などにはさらに紫外線が強くなることも。

目の日焼けが体力を奪う原因に! 登山の紫外線対策に必須のサングラスを正しく選ぼう

地点と比較した時の標高毎の紫外線増加量。参考資料:環境省「紫外線環境保健マニュアル2015」P.17「紫外線の反射と透過」の資料をもとに作成

登山やハイキングでは、標高が高くなると日陰を作る立ち木が少なくなります。さらに地面を覆う草もなくなって、地面に反射した紫外線を下からも浴びることに。まさに、360度全方向からの紫外線にどっぷり浸かった状態といえます。

目からの紫外線で肌にも体力にも影響、サングラスで目を守ろう

実は、紫外線が肌に直接当たった分だけではなく、目から入った紫外線は肌にも大きな影響を与えることをご存知でしょうか。

そもそも、日焼けで肌が黒くなるのは「メラニン」という物質の作用。紫外線を浴びた肌が細胞の奥にある遺伝子を守るためにメラニンをどんどん作り出し、遺伝子に覆いかぶさって紫外線を妨げようとして起こります。

目と肌は直接関連がないようにも思えますが、目に強い紫外線が入ると脳がそれに反応して「メラニンを作れ!」という指令を出し、紫外線を浴びていなくても肌が黒くなってしまうんです。つまりは日焼け止めをいくら塗っていても、目が無防備だと日焼けをしてしまうことに。

目の日焼けが体力を奪う原因に! 登山の紫外線対策に必須のサングラスを正しく選ぼう

さらに紫外線が疲労の原因となることも明らかになっています。「疲れた」という感覚は、脳内に活性酸素が大量に発生することが原因。目から入った紫外線は角膜に大量の活性酸素を発生させ、肌が紫外線を浴びるのと同じように大きな疲労の原因となってしまいます。

同じ荷物を背負って同じ山を同じ速さで登っても疲労度が違うのなら、紫外線対策はトレーニングなしで身につけられる登山技術のひとつ。取り入れない手はありません。

サングラスで紫外線から目を守ろう

目の紫外線対策でもっとも有効なのが、サングラスで直接紫外線をカットすること。サングラスの着用で紫外線の眼への影響を90%減少させることができるといわれています。

顔とサングラスの隙間から入る紫外線を防ぐために、つばのある帽子を組み合わせればさらに有効。ただしこれには正しいサングラス選びが不可欠。選び方を間違ってしまうと、効果がないばかりか逆に大きなダメージを受けることもあるので要注意です。

目の日焼けが体力を奪う原因に! 登山の紫外線対策に必須のサングラスを正しく選ぼう

帽子使用時とサングラス使用時の眼への紫外線被曝量。環境省「紫外線環境保健マニュアル2015」P.5「紫外線の性質」の資料をもとに作成

それでは山で使うには、どのようなサングラスがふさわしいのでしょうか。ここからはサングラス選びのポイントをチェックしていきましょう。

登山で使いたいサングラスの選び方とは?

レンズ編

目の日焼けが体力を奪う原因に! 登山の紫外線対策に必須のサングラスを正しく選ぼう

1 UVカット機能のあるレンズを使用している
これは第一の必須条件。UVカット効果のないサングラスを山で使うのは、百害あって一利なしです。注意したいのは、レンズの色の濃さとUVカット率はまったく別のものだということ。色は濃くてもUVカット加工されていないものや、日常生活や仕事で使いやすい無色のUVカットレンズもあるので、必ず表示を確かめてUVカット率の高いものを選びましょう。

2 レンズ色が濃すぎない
レンズの色が濃すぎると、瞳孔がより大きく開いて紫外線を多く目の中に取り入れたり、見え方の質やコントラストが下がったりすることがあります。また日なたと日かげが目まぐるしく変わる樹林帯などでは、脳が明るさの変化に対応することでかえって疲れてしまうことや、暗さで充分な視界が確保できない場合もあります。眩しさを抑えられる範囲で、できるだけ色の薄いものを選びましょう。

3 偏光レンズがベター
地面からの照り返しや水面のギラつきなどをカットする、偏光レンズならさらに快適。視界をクリアにするだけでなく、目の疲れも抑えられます。レンズの裏側にも偏光加工されたものなら、顔とサングラスの隙間から入る日差しで起こる内部反射も軽減することができます。

フレーム編

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1 顔の形にフィットする
長時間行動する山では、顔の形にフィットすることが重要なポイント。安価なものに多い一体型のフレームよりも、ノーズパッドが付いたものがフィット感が高くかけ心地もいいので安心です。欧米人と日本人では骨格が異なるため、国産ブランドから選ぶというのもひとつの方法です。

2 軽い
アクティブに動くときにストレスを与えないために、軽さは重要なポイント。ガラスレンズやスチールのフレームよりも軽量で汗にも強い樹脂製のものがいいでしょう。

3 壊れにくい
アウトドアで使うなら、耐久性も重要なポイント。扱いもラフになりがちなので、衝撃や圧迫に負けないタフなものを選びましょう。

日本人の顔に合うJAPAN BRANDのサングラス「FLOAT(フロート)」

サングラスが必要な理由と選び方のポイントがわかったところで、今、登山者の間で話題の国内メーカー「FLOAT」をご紹介しましょう。山用サングラスの条件を満たすうえに、日本人の顔型に合い、日本の山での使いやすさを追求した細やかさとデザイン性が魅力です。

目の日焼けが体力を奪う原因に! 登山の紫外線対策に必須のサングラスを正しく選ぼう

両方のツルを持って広げても畳んだまま押し付けてもビクともしない復元性があり、レンズも壊れにくいポリカーボネート性。なによりも、動いてもずれない安定性がありながら、頭や耳の上を挟み込むような圧迫感がまったくなく、かけているのを忘れるほどの快適性は見逃せません。ちょっと外して汗を拭きたいときや、木陰で地図を読むときなどはフレームをネックレスのように首にかけておける便利な機能も備えます。

目の日焼けが体力を奪う原因に! 登山の紫外線対策に必須のサングラスを正しく選ぼう

今回はFLOATのサングラスのラインナップから、特に人気の「リゲル/グリーン×ブラック/UNISEX」と「スター/ブラック×ブラック/UNISEX」を取り上げてご紹介しましょう。

山でも街でも使えるクラシックな雰囲気が人気の「リゲル/グリーン×ブラック/UNISEX」

目の日焼けが体力を奪う原因に! 登山の紫外線対策に必須のサングラスを正しく選ぼう

全体的に少し丸みのあるシェイプながら、上部は比較的ストレートに仕上げているので甘くなりすぎず、男性、女性のどちらでも、どんな人にも似合う万能デザインです。また、紫外線カット率99.9%の偏光レンズを採用。強烈な照り返しや乱反射をカットして目の疲れを軽減します。

レンズの明るさを示す可視光線透過率は28%で、かなり明るめのカラー。しっかりと紫外線を防ぎながら、山や森林など、自然の緑が鮮明に見える効果をもたらします。景色や植物の色を自然に近い状態で楽しみながら歩く、低山歩きやハイキング、植物観察やフォトハイキングにぴったりです。

スタンダードなウェリントンシェイプが都会的な「スター/ブラック×ブラック/UNISEX」

目の日焼けが体力を奪う原因に! 登山の紫外線対策に必須のサングラスを正しく選ぼう

FLOATのスポーツサングラスラインのフレームのなかでも、スタンダードなウェリントンシェイプデザインなのが、この「スター」。光沢を抑えたマットなブラックフレームが、シックなで都会的なイメージです。上部がストレートで比較的浅い形なので、キャップやヘルメットと合わせても使いやすいでしょう。

こちらも紫外線カット率99.9%の偏光レンズを採用。正面からの光だけでなく、レンズの内側にもコーティングが施されており、隙間から入る日差しによって引き起こされる内部反射もカット。明るさを示す可視光線透過率は15%と、少し濃い目のレンズカラーで、稜線を長時間歩くような登山や、雪山、3000m級の高山にも対応します。

日本人のサングラス着用率はまだまだ低い状態ですが、FLOATは「アウトドアにおいてサングラスは必需品である」と断言。目の保護はもとより、究極の掛け心地と美しい自然をより身近に感じる事ができる機能性を兼ね備えたラインナップを世に送り出しています。

夏を待たずに、すぐにでも使い始めたいサングラス。究極の一品を選んで、登山の持ち物リストに加えてみてはいかがでしょうか!

FLOAT取り扱い商品一覧

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    • FLOAT

      FLOAT

      「究極の掛け心地を追求した構造 FLOAT OUTDOOR」 アウト...

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