新緑に映える初夏のティートンブロス特集|日帰り登山&トレイルランスタイル
日本発のアウトドアブランド「Teton Bros.(ティートンブロス)」は、気鋭のブランドとして知られています。国内の山岳に特化した高い機能性と、大胆で美しいプロダクトを展開するティートンブロスから、春夏アイテムが入荷しました。
今回は、今シーズンの新入荷アイテムを組み合わせ、新緑に映えるコーディネートをご紹介します。
日本の山岳に適応したティートンブロスのプロダクト

2007年、北海道ニセコ町でティートンブロスは産声を上げました。創業者の鈴木紀行氏が長年滞在したアメリカ・ティートン郡の地名を冠したブランドの根幹にあるのは、「自分たちが着たい」と思えること。究極の一着を追求し、フィールドテストでブラッシュアップを経てアイテムを作り上げています。

その中でもティートンブロスの名を広く知らしめたのが、アイスクライミング用ハードシェル「ツルギジャケット」です。
2014年には国内ブランド初となる、ファブリックメーカーのポーラテック社主催「POLARTEC APEX Awards」を受賞。特徴的な斜めジッパーをはじめとする優れたデザインと、徹底的なフィールドテストによって培われた機能性が注目を集めました。

機能美を追求しながらも、日本人に馴染みやすいカラーリングを展開している点もティートンブロスの魅力。欧米ブランドのカラーリングとは一線を画し、大正から昭和時代に用いられてきた伝統色や日本古来の自然な色を意識しています。
研ぎ澄まされた機能美と、フィールドに自然体で溶け込めるようなデザインで、山での時間をより豊かに。ティートンブロスで春夏シーズンを彩りませんか。
scene1|新緑シーズンの日帰り登山スタイル

初夏を迎えた街とは異なり、山の中は眩しい新緑が広がり、爽やかな空気に満たされています。ただ、日が陰ったり小雨が降ると肌寒さを感じるのがこの時期の特徴。気温の変化にも対応しながら身軽に歩きたいハイカーに向けて、ライトなカラーでコーディネートしてみました。
①アウター:羽のような軽さの「フェザーレインジャケット」

初夏に映えるニュアンスカラーが印象的なフェザーレインジャケットは、フェザーという通り、重量190g(Mサイズ)の超軽量レインウェアです。

耐水圧20,000mm・透湿性20,000g/㎡/24hという優れた防水透湿性能を持ち合わせた上で、20万回以上のテストに耐えうる耐摩耗性、さらにはしなやかに体にフィットするストレッチ性も持ち合わせています。

雨を防ぐための工夫も万全です。フードを調整するドローコードも、ワンアクションで横方向に調整が可能に。素早くフィッティングできるため、風雨の侵入をいち早く防ぐことができます。袖口は軽くてフィット感の優れたコールゴム仕様。裾にもアジャスターが施されており、浸水やバタつきを抑えます。

ハイキングや日帰り登山にぴったりの軽快なレインジャケットは、邪魔にならない軽さ。どこにでも持って行きたいお守りのような存在になるでしょう。
②ボトムス:足さばき抜群でクールな履き心地「リッジパンツ」&「ジェニーパンツ」

ティートンブロスの春夏定番パンツといえば、リッジパンツ(メンズ)・ジェニーパンツ(ウィメンズ)です。ディテールの違いはあるものの、どちらもハイキングから長期の山行、足の動きが激しいクライミングまで対応する機能性を持ち合わせています。

素材には高い耐久性と撥水性、通気性を持ち合わせた「Stretch Polyester Taffeta」を採用。高温時におけるパンツ内の蒸れ感を改善しながら、破れづらい高機能な素材となっています。

裾に向かってゆるやかにテーパードしたシルエットは、見た目の美しさはもちろん、歩行時の動きやすさも考慮したデザインです。股下にはガセットと呼ばれるパターンを採用し、ツッパリ感なく大きく足を広げられるため、急登での足上げでもストレスを感じません。

薄手ながら頑丈。そのライトな見た目とは反するパンツは、アルプスの縦走やロープワークを伴うロッククライミングなど、ハードユースにも十分耐えうるアイテムです。
よりテクニカルなシーンに行くなら……
アウターを「ツルギライトジャケット」にチェンジ

より本格的な登山に挑戦するなら、トップスを「ツルギライトジャケット」に替えるのもおすすめです。ツルギライトジャケットはアイコニックな斜めジッパーはそのままに、春夏シーズンに適した素材にリデザインした一着です。

防水性と通気性を併せ持つ素材「Täsmä(タズマ)」の中でも、最も軽量なタイプを採用しました。タズマはナイロンでありながら驚異的なストレッチ性を誇り、温多湿な日本の気候を想定し作られた次世代の通気防水素材。国内繊維メーカー・東レとティートンブロスが共同で開発しました。

斜めに施されたフロントのジッパーは、効率的なベンチレーション効果を可能にするほか、プルオーバーの着脱のしやすさ、前屈みになったときのゴワつきを軽減できるメリットもあります。

デザインや機能の一つひとつが日本の山岳を想定したツルギライトジャケットは、より本格的な登山を目指す方にこそおすすめのアイテム。伝統色を彷彿させる美しいカラーを身に纏って、憧れの峰を目指してみませんか。
scene2|初夏のトレイルランニングスタイル

日中は汗ばむ陽気でも、朝晩には肌寒さが残る初夏のトレイルランニング。軽量さを重視しつつ、寒さや紫外線から肌をガードするジャケットは欠かせないアイテムです。トレランにも注力するティートンブロスのアイテムをコーディネートしてみました。
①アウター:ノンストレスで羽織れる「ウインドリバーフーディー」

通年使える「ウインドリバーフーディ」は、ランに欠かせない防風性と通気性を併せ持つ超軽量なウィンドシェルです。
生地には「20D Durable Stretch Nylon」を採用し、防風性・通気性・ストレッチ性・耐久性・滑らかな肌触りを実現しました。裏面の凹凸で生地の肌離れのよさを実現し、汗をかいたときの肌に張り付く感覚を軽減します。

タイトなデザインでありながら生地の伸縮性が高いため、岩や木の根にしがみついたり、ハシゴを登ったりするような場面でもストレスを感じません。前屈みになっても背中が出づらいよう長く設計された背面や、袖口からの冷気の侵入を防ぐサムループなど、体を冷やさない工夫も。

Mサイズでたった100gと非常に軽量で、背面ポケットに収納できるパッカブル仕様。ホームマウンテンでのトレーニングから大会本番まで、どんなシーンでも活躍する一着になるでしょう。

②ベースレイヤー:汗ばむ時期こそウール「アクシオライトノースリーブ」

柔らかな肌触りをはじめ、優れた吸湿蒸散性や抗菌作用など、優れた機能性を持ち合わせていることから、ウールはすっかり夏でも愛用される素材になっています。アクシオライトノースリーブは、そんなウールの利点を生かしたベースレイヤーです。

アクシオライトはウールとポリエステルを混紡し、ウールの利点にポリエステルの持つ耐久性や速乾性をプラスした素材となっています。
通常のウールであれば吸いきれない汗が肌面に残ってしまいますが、アクシオウールはそれを吸水し肌をドライに保ちます。さらに耐摩耗性や引っ張り強度のテストでは、ウール100%の生地と比較して、倍以上の強度を誇る結果も叩き出しています。

この生地を使用したウェアはティートンブロスにさまざま展開されているものの、特におすすめなのがこのノースリーブタイプ。オフセットされた肩のカッティングに加え、広めのアームホールで肩や腕の動きに干渉しません。肌との摩擦を軽減するため、アームホールの内側には縫い目の上にテープを配しました。

蒸し暑い夏を乗り越えるためにウェアの力を借りる。世界で最も機能的なハイブリッドウールを目指した、ティートンブロスの自信作です。
朝夕の肌寒いときは……
「ブレスランナー・ランウィズオクタ」をプラス

「ウィンドシェル一枚では少々心許ない……」。そんな不安を払拭するのがブレスランナー(ウィメンズモデル)とランウィズオクタ(メンズモデル)です。ツルギジャケットと共通したアングルのジッパーを持つアクティブインサレーションで、保温性と通気性を兼ね備えたアイテムとなっています。

活動中のオーバーヒートを防ぐために、体前面・腕と肩の上側のみに動的保温素材「Stretch Octa®︎」を使用。さらに伸縮性と撥水性に優れた「Stretch Octa Bonding」(20DのPrime FlexにStretch Octaをボンディングしたオリジナルファブリック)が、ドライで快適な着心地を叶えました。

ツルギジャケットと同様、効率良く体温調整できるようフロントには斜めのジップファスナーで開閉。右側のジッパーはメッシュポケットに接続しており、収納とベンチレーションの機能を備えています。

トレイルランニングを想定したアクティブインサレーションは、体温調整の難しいシーンのために生まれた一着です。日々のランニングから週末のアクティビティまで支えるパートナーとなるでしょう。
お気に入りのコーディネートを身に纏って

ティートンブロスの春夏アイテムには、日本の山岳環境にフィットする機能性と、美しいデザインが融合した逸品が揃っています。キャッチーなギミックやつくりの全てに必然性があり、作り手の美学が感じられるのもティートンブロスらしい魅力です。
ハイキングや登山、トレイルランニングなど、自身のアクティビティに合わせてコーディネートすれば、新緑に溶け込んだような清々しい気分になるはず。お気に入りの組み合わせを身に纏って出かけてみませんか。