トレランのギアを新調してモチベーションアップ! 走って書けるトレイルライター・礒村さんの、この春のおすすめは?

新緑が目に眩しい今の時期は、トレランに最適なシーズン。緑豊かでフカフカな路面のトレイルが育くまれるのは、日本ならではの豊富な水分量のおかげ。トレラン日和だろうと、雨の日だろうと、気分をアゲるにはトレランギアを新調するのが一番です。

手当たり次第にアレコレと買い替えるのはエコとは言えませんが、軽さと快適さを重視したトレランギアは、普段着や一般的な登山用品より製品寿命が短い傾向があります。おまけに世界中でトレラン愛好家がどんどん増えているだけあって、ギアやウェアのテクノロジーも日進月歩。ポルシェやF1カーのように「最新が最良」という傾向もと~っても強い。

より快適に楽しめるよう、この春のお役立ちアイテムを勝手ながら推薦させてください!

トレランのギアを新調してモチベーションアップ! 走って書けるトレイルライター・礒村さんの、この春のおすすめは?

何はなくとも、オールマイティなシューズとパックを


トレイルランナーとトレイルとの唯一の接点、それがシューズです。シーズンごとに新作が登場しますが、めいっぱい遊べばその分ヘタりも早く、シーズンごとに買い替えて然るべきアイテムでもあります。だからこそ常にニューアイテムには目を光らせておきたい。

加えて、トレイルランナーは飲食や防寒具、安全のためのアイテムなどを“背負って、走る”のが宿命。すなわち頼れるパックも欠かせません。

トレランギアの基本のキ、その中でも迷ったらコレ!と断言できるのが、下記のあたりです。

ALTRA(アルトラ)「モンブラン」

アルトラのシューズは人間本来の足運びを促してくれるフラットな重心設計でお馴染みですが、この春のニューモデルではその特徴に加え、モンブラン山塊に出てきそうな岩場や、急な斜面でもスピーディにステップを刻むための味付けがなされました。今まではどちらかというと米国のゆるやかなトレイル向けのシューズを得意としていたメーカーですが、本作は比較的テクニカルなサーフェスの多い日本のトレイルでもより活躍するはずです。

THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)「ティーアール6」

カラダにぴたりと面でフィットする、追従性の高いバックパックです。細かなマイナーチェンジが重ねられ、痒いところに手が届く仕様に。容量は7ℓ。夏から秋にかけてはこのパックのキャパシティがあればおおよそ事足りるでしょう。「大は小を兼ねる」が必ずしも当てはまらないので、これくらいのパックがあると重宝します。レースにも使えますしね。

トレランのギアを新調してモチベーションアップ! 走って書けるトレイルライター・礒村さんの、この春のおすすめは?

春夏カラーのシェルとショーツに身を委ねる


Tシャツ+ウインドシェル一枚がこの時季のウェアリングの基本。雨具も大事ですが、着用回数の多さでいったら断然ウインドシェルです。簡易的な撥水性を備え、肌寒いときは風を防ぎ、コンパクトに丸めて携行できること。軽ければ軽いほどいいというものでもなく、生地が薄すぎると着心地が損なわれるので、100g台の製品重量のあるモデルがおすすめです。

反対に、ショーツは思いっきり軽いものが意外と快適だったりします。地肌から汗を吸うので、重くなると足運びが気になりますから。

Rab(ラブ)「バイタルウインドシェルフーディ」

上のワガママな要望を満点解答で満たしているのがこのシェル。生地には耐久性を保つための強度を備え、ちょうどいいバランス。その分、ジップやプルなどの細かな部材をミニマルに仕上げて軽量性を追求しています。抑えるとこは抑えつつ、やることはやっている、トレイルランナー想いのウインドシェルです。

THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)「フライウェイトスピードショーツ」

トレイルランの動きにしっかり追従するしなやかなストレッチ素材で、汗による張りつきや衣擦れの音をほとんど感じさせない点が◎。腹部は幅広のメッシュになっており、フィットさせたときの圧を広い面で分散させながら、小物類の収納ポケットとしての役割も。シーズナルカラーのブルーグレーで、上のラブと合わせたスタイリッシュなコーディネートを狙ってみては?

「基本の一枚」は何枚あってもいい


ベースレイヤーになるTシャツやスリーブレスは、言わずもがなですが吸汗速乾性に優れたものを。その上で着心地の好みで選びます。といっても何が肌に合うか分からない、そんなときはスタンダードな名品に頼りましょう。

PATAGONIA(パタゴニア)「キャプリーンクールトレイルシャツ」

素肌に柔らかく軽やかなポリエステル100%を使用した定番アイテム。肌に触れるとサラッとした涼しい着心地で、多くのリピーターの心を掴んでいます。高いレベルの吸汗速乾性に加え、杢調の生地感が適度にカジュアルな印象。レーシーでない見た目は心からリラックスしたいトレランに寄り添います。下山後に着たまま移動しても違和感ないですし!

転ばぬ先の防寒着をお忘れなく


ちょっと標高の高い山まで視野に入れるなら、防寒着も揃えておきたいところ。昨今のトレンドは「アクティブインサレーション」と呼ばれる、着続けたまま体温調整がしやすい防寒着です。着るのが面倒、脱ぐのが面倒となっては、せっかくの防寒着も宝の持ちぐされ。停滞時は保温をし、スピードを上げた場合は熱を逃がす。そんな上手いハナシがあるんです。

THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)「ベントリックストレイルジャケット

いわゆる中綿の保温着で、その中綿が羽毛のような小さなボールの集まりでなく、シート状になっているのがポイント。そのシートにはトレランの動きに合わせたスリットが設けられており、動くたびにこのスリットが開いたり、閉じたり。伸縮性につながって動きやすいばかりでなく、オーバーヒートによる蒸れを外へと積極的に逃がす役目を果たします。その働きから「呼吸するジャケット」と呼ばれているほど。

トレランのギアを新調してモチベーションアップ! 走って書けるトレイルライター・礒村さんの、この春のおすすめは?

小物使いで気分をアゲる


ここ数年のトレランギアは、機能性だけでなく、デザインやスタイルにこだわったアイテムも増えてきました。メインとなるシューズやシェルは機能最優先だとしても、小物類はデザインも含めて選んでみては?

FLOAT(フロート)「アストラ」

街でかけても違和感のない、ナチュラルなアウトドア向けサングラスが増えてきました。フロートは日本生まれのブランドで、このスポーツモデルはテンプルの素材がポイント。柔軟性が高く、手で押し広げてもしっかり復元するしなやかさがあります。トレイルで着用しても安心で、かつソフトに頭を挟むので圧迫感もなし。ただでさえ日本人の頭に合わせて作っているのに、この工夫も相まって、激しいアップダウンでも微塵もズレません。

THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)「インパルスコンパクトキャップ」

トレラン用のキャップは、ソフトで短いつばのタイプが全盛と言っていいでしょう。木の枝などを避けるための頭上の視界を確保し、未使用時はコンパクトに丸められると便利。ザ・ノース・フェイスのキャップはこれらの条件を満たしつつ、全体がコンパクトな作りなので、激しいトレランでも頭上のよき相棒となることでしょう。

お助けアイテムに頼ってレベルアップを狙う


長い時間トレイルを満喫したいときや、ひとつ上のレベルの山遊びをしたいときは、フィジカル的なパフォーマンスを底上げして、アシストしてくれる諸々に頼るのも手。合法ドーピング?たるアイテムで、たまには少々追い込んでみるのもいいでしょう。

BMZ(ビーエムゼット)「YAMAP別注 山を走るインソール」

トレランのギアを新調してモチベーションアップ! 走って書けるトレイルライター・礒村さんの、この春のおすすめは?

「足指で地面を掴む」「足裏のアーチを点で支える」という設計に基づいた、交換式のインソール。使用回数はまだ10回ほどですが、とりわけトレイルの上りと平坦区間で、力強くストライドを伸ばせる感覚があります。ラン後の脚のダメージも心なしか少ない気が。初級者や、走行マイレージを稼ぎたいとき、手持ちのシューズをレベルアップさせる最終兵器となるかもしれません。

Goldwin C3fit(ゴールドウイン シースリーフィット)「インスピレーションカーフスリーブ」

トレランのギアを新調してモチベーションアップ! 走って書けるトレイルライター・礒村さんの、この春のおすすめは?

着圧設計により、運動時の筋肉のブレを抑えてくれるコンプレッションウェア。パワーロスを減じるので、脚持ちがよくなります。また、ふくらはぎの血流をよくする効果もあるため、リカバリー面でも有効。個人的には、足元の草によるカブレが気になる狭いトレイルで、膝下の地肌ガードの役目を兼ねて着用することが多いです。

Mag-on(マグオン)「エナジージェル」

トレランのギアを新調してモチベーションアップ! 走って書けるトレイルライター・礒村さんの、この春のおすすめは?

いつもより少しだけ頑張りたい日は「消化の負担」と「エネルギーとして活用されるまでのスピード」の2点に気を配った行動食をチョイス。こちらはバナナ約1/4本分の重さで、バナナ1本分より沢山のカロリーが摂取できるエナジージェル。ジェル特有のハチミツのようなテクスチャーには好き嫌いが分かれがちですが、日本メーカーが開発したマグオンは、海外ブランドのものよりサラッとしていて摂取しやすいと評判です。攣り防止として注目される水溶性マグネシウムが含有されているのも嬉しいポイント。

Enemoti(エネモチ)「エネモチ」

トレランのギアを新調してモチベーションアップ! 走って書けるトレイルライター・礒村さんの、この春のおすすめは?

一方で「食べ物はやっぱり固形に限る」という人には、和菓子のクルミ餅をベースにしたこちらを。自然な甘さの味わいはもちろん、パラチノースと呼ばれる「ゆっくりとエネルギー源になる」糖質を含み、早め早めに摂取することでロングランでのバテをケアします。買い置きしておけば、寝坊した日に慌ててコンビニに寄る必要もありません。

ギアに頼ってパフォーマンスを上げられる。それがトレイルランニングの醍醐味のひとつ。最高のトレランシーズンを満喫するためにも、自分のワードローブに必要なものを見つめ直し、ニューアイテムに頼って快適に山を駆け抜けてください。山で流す汗は最高の贅沢ですから!

礒村 真介(いそむら しんすけ)

礒村 真介(いそむら しんすけ)

山道を走って、書く、自称「トレイルライター」。某モノ雑誌の編集者時代にギアの面白さからトレイルランニングにハマり、山の世界へ。仕事柄徹夜にはめっぽう強く、国内外の100マイルレースで入賞経験あり。東京のトレイル&ランニングショップRun Boys! Run Girls!が運営するクラブ「ランボーズ」ではコーチを務めている。各メディアでのテスト企画などを通じ、ここ10年で履いてきたトレイルランシューズは200足以上。ちなみにレースではスポルティバを愛用中。2022年は米国の草シリーズを転戦する野望アリ。

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