【山を登るための靴下】トレイルソックスで歩く日本の里山
地面に足跡を刻みながら一歩ずつ進む山歩き。不安定な路面や傾斜のある場所を安全に、快適に歩くためには、シューズだけでなくソックスも、質のいいものを選ばなくてはなりません。YAMAPが山歩きのために作ったソックスは、古くから日本人の足元を守ってきた「足袋」スタイル。
今回、「YAMAP(ヤマップ) / トレイルソックス タビ」を履いて山を歩いていただくのは、アウトドア好きモデルのsonoさん。
トレイルソックスの魅力をお伝えすると共に、日本の歴史が息づく鎌倉の里山を歩きます。
足のコンディションを整える靴下で、古都の山道を歩く
北鎌倉の駅を降り、住宅街を抜けるといきなり現れる石段が、ハイキングコースの入り口です。
一歩踏み入れると、街や観光客の喧騒はどこへやら。静かな登山道の両脇には、竹林や、苔むした岩壁が続きます。
個性的な寺社が点在し、短いながら鎌倉らしい見どころあふれるコースが、今日のショートトリップの舞台。
朝8時、まだ人も少なく静かな登山道を出発します。
せっかくの鎌倉なので、時間に余裕をもって景色や神社仏閣をめぐりながら、のんびりと里山歩きを楽しみましょう。
トレイルソックス魅力① かかとのずれを防ぐヒールロック構造が斜面で大活躍
YAMAPオリジナル トレイルソックスの開発に力を貸してくれたのは、国産ソックスの専門ブランド「ECONOLEG」の西垣靴下さん。
山好きの社長が登山のために開発したノウハウを、この1足にたっぷりと詰め込みました。
そのひとつが、かかと部分を包み込むようにしっかりとホールドする「ヒールロック機能」。坂道を登るときなど足首に角度がついたときに、ソックスのかかとがズレるのを防ぎ、足首のねじれも抑えてくれます。
コース一番のフォトスポットに到着
木々に囲まれた登山道の小さなアップダウンを進み、少し息が上がってきたところで到着したのが、源氏山公園。
中ほどの開けた場所に、大きな源頼朝像が現れます。
ここ源氏山は、春は桜、秋は紅葉が楽しめる場所として愛される、コース随一のフォトスポット。
像を眺めたり写真を撮ったりしながら、しばしの休憩で息を整えます。
トレイルソックス魅力② 足袋スタイルだから味わえる、親指で地面をつかむ感覚
トレイルソックスの最大の特徴は、やはり親指が独立した足袋のような形でしょう。普通のソックスと比べて足指の自由度が高いので、親指に力に力を入れて地面をつかむように、踏ん張りの効いた歩きができます。
また、指を使うことで自然と筋肉が鍛えられるため、外反母趾の予防や姿勢がよくなるなどの効果もあり。足袋型ソックスは、日常にも山歩きにもうれしい効果をもたらしてくれます。
鎌倉の街と海を一望しながら深呼吸
地面から大きく盛り上がるように、何本もの根が張る道を慎重に進んでいくと、
ところどころに現れる木立の切れ目からは、鎌倉の街や海が遠くに一望できます。
気軽に歩ける低山なのに、海と山の豊かな自然が同時に楽しめるのが、鎌倉ハイキングの魅力。
潮風を感じながら、ゆっくりと深呼吸をしてリフレッシュしたら、次の景色を見つけに先へ進みましょう。
トレイルソックス魅力③ アーチを支えてダメージを軽減するテーピング構造
人の足裏には3つのアーチがあり、それによってつくられる空間が、歩行時の衝撃を吸収する働きをしています。ところが、長時間歩いて疲労がたまるとアーチが崩れて、衝撃を吸収する効果が衰えて、足や腰への負担が増えていきます。
これが原因で起こる疲れや痛みを防ぐために開発されたのが、クロスエイトテーピング構造。足首から足裏と両サイドの網目の強度を強くして、足全体をサポート。立体的にアーチを支えて崩れを防ぐことで、ダメージを抑えて長時間疲れずに歩くことができます。
のんびりペースで神社仏閣巡りも満喫
趣のある石のトンネルに誘われて立ち寄ったのは、コース途中にある銭洗弁天。
この境内の洞口に湧く霊水「銭洗水」は、お金を洗うと何倍にも増えて戻ってくるといわれ、多くの人が参拝に訪れるパワースポットです。
厳かな雰囲気漂う境内では、歩く姿勢が自然と正されるよう。
sonoさんもさっそく、ご利益にあずかろうと小銭を霊水で洗います。
トレイルソックス魅力④ 衝撃から足を守るつま先とかかとのパイル編み
坂道や階段の下りで力がかかりやすいつま先と、着地時の衝撃を受けやすいかかとには、少し厚手で弾力のあるパイル編みが施されています。
パイル編みのクッション性が、斜面の多い登山道でも、硬く舗装された路面でも、衝撃をしっかりと吸収。
テーピング構造の効果と合わせれば、まさに鬼に金棒。疲れにくさをしっかりと実感できます。
ぬかるんだ下りは、確実なステップで慎重に
コースの終盤、急な斜面を下るとゴールのバス停はもうすぐ。
この日は晴れていたけれど、木漏れ日が降り注ぐ登山道は、前日の雨で少しぬかるんで滑りやすくなっていました。
歩き始めてから時間が経って、疲れがたまり注意力も落ちてくるころ。
はやる気持ちをおさえつつ、慎重に足を進めましょう。
トレイルソックス魅力⑤ 中も外も滑らない、編み込みグリップの効果
オリジナルトレイルソックスのもう一つの大きな特徴が、母指球とかかと付近にある、ゴム糸を直接編み込んだ特殊な技術による滑り止め。
表面に張り付ける滑り止めと違い、内外両側の滑り止め効果が得られるので、シューズやソックスだけでなく、ソックスと足の間が滑るのも防いでくれます。
グリップが増すことで、足の力がダイレクトに地面に伝わって、運動時のロスも軽減。サイズは合っているのに、靴の中で足が動く不安定感を解消することができます。
畳のカフェで靴を脱いでリラックス
しっかりと歩いたあとは、古民家風の薬膳料理のお店でランチを楽しみます。
この日食べたのは、スパイスの効いたカレーと野菜たっぷりの小鉢のセット。
温かい食事と心地よい畳の空間が、疲れた体に癒しの時を与えてくれます。
山歩きのあとの最高のご褒美になりました。
トレイルソックス魅力⑥ 速乾性と防臭効果でムレやニオイも安心
メイン糸は、中が空洞になった中空ポリエステル糸と綿を50%ずつ使用。軽量で速乾性に優れ、ソフトで弾力性にも優れるポリエステル中空糸を、吸水力の高い綿と合わせることで、ソックスに最適な素材感を作り出しました。
裏糸には、汗などのニオイを抑える成分を練り込んだポリウレタン糸を使用。これならシューズを脱ぐことがあっても、汗やニオイの心配はありません。
洗濯をしても効果が衰えないので、いつまでも気持ちよく使えます。
ゆったりと時間の流れる古都の情緒を味わう
朝早めに出発したぶん、午後はお茶でも飲みながら、窓の外の景色や街ゆく人々の姿を眺めて、のんびりとした時間を楽しみます。
がんばって登って頂上の景色を楽しむ登山も楽しいけれど、
寄り道をしながらの山歩きと、街の風情の両方を味わうゆったりスタイルが、古都鎌倉にはよく似合います。
トレイルソックス魅力⑦ コーディネートを楽しめる、形とカラーのバリエーション
トレイルソックスは、ショートとミドルの2タイプ。季節や気温、シューズのタイプに合わせて、2つの丈を使い分けることができます。
カラーはそれぞれ4色が用意されていて、ショートはつま先とベースで、ミドルはベースとリブの部分で違う色を組み合わせたバイカラー。パンツのカラーに合わせたり、差し色として使ったり、チラッと見える足元に、自分らしさを表現することができます。
トレイルソックスで古都を歩いたsonoさんの感想は?
sonoさん「まず驚いたのが、履いた瞬間に足にピタッと密着する感じ。私の足は小さめなので、靴下がズレたり脱げたりすることは珍しくないのですが、トレイルソックスは山道を歩いている途中、ズレる感じはまったくありませんでした。歩いているときも足の全体をしっかりとサポートしてくれていて、適度な着圧感が気持ちよかったです。カラーも多くて、パンツ・スカートのどちらにも合わせやすいし、ソックス自体がかわいいので、普段のスタイルにも使いたいと思います」
里山とトレイルソックスで感じる日本の伝統
古くから伝わる足袋は、自分の足で歩くことが主な移動手段だった時代、日本人の足元を守る重要な役割を果たしました。親指の分かれた独特な形は、日本の履き物文化に沿うだけでなく、人本来の足の機能を引き出すものとしても、優れたものであったことがわかります。
その機能を現代に取り入れたトレイルソックスは、まさに、日本の山を歩くのにふさわしい形といえるでしょう。日本の技術を使い、日本で作られる、日本の山歩きのためのソックス。これを履いて歩いた鎌倉を、昔の人も足袋をはいて歩いていたかもしれないと考えると、いつもより深く日本を感じられるような気がします。
古都も山も満喫できる、鎌倉ハイクコース
JR北鎌倉駅ー源氏山公園ー銭洗弁財天 宇賀福神社ー大仏前バス停ーJR鎌倉駅ー燕カフェー小町通り
本日歩いたのは、北鎌倉駅から大仏前までを歩くハイキングコース。
まっすぐ歩けば約1時間半程度の道のりですが、寺院や展望台へ寄り道しながら、ゆっくり歩くのがおすすめの見どころたっぷりのコースです。ハイキングコースを抜けたら、大仏前バス停からバスで鎌倉駅へ移動。お目当ての古民家カフェにも寄って、「小町通り」でショッピングも満喫できますよ。
▼今回の記事で紹介したお店はコチラ
鎌倉燕カフェ
元イタリアンの料理人だった店主が作る、薬膳を使った料理を提供する古民家カフェ。人気の薬膳カレー薬膳おでんをはじめ、コーヒーや甘味も楽しめます。まるで昭和にタイムスリップしたかのうな店内は、ホッとするような暖かみのある空間。山歩きで疲れた体もリラックスできます。
住所:神奈川県鎌倉市小町3-2-27
電話:080-3597-7737
営業時間:11:30~17:00(不定休)