【あったら嬉しい】冬の山小屋が快適になる10のアイテム
あたり一面が銀世界に包まれる雪山シーズン。無雪期に訪れたことのある場所でも、山はまた違った表情を見せてくれます。
そんな気温がぐんと下がる冬の登山では、行動時はもちろんのこと、山小屋での過ごし方も工夫が必要です。今回は、厳冬期の山小屋を快適に過ごすためのアイテムをご紹介していきます。
春夏とは違う冬の山小屋
暖かく快適な山小屋ですが、一歩外に出れば気温はマイナス。また、消灯後や暖房がオフになった夜は室内であってもかなり冷え込むことも。
保温着や便利アイテムを持っていくことで、小屋の内外での時間がより快適になります。

しかし、冬の山小屋泊と聞いても、どんなアイテムがあるといいのかわからない方も多いはず。そこで、YAMAP STOREスタッフがオススメをピックアップしてご紹介。
どれも手に取りやすいものばかり。便利なシーンや使い方、オススメポイントについてもお伝えしていきます。
【チェックイン】服を着替えて、保温と汚れ対策

山小屋に到着してチェックインを済ませたら、荷物を整え、着替えましょう。山行時のウェアでは汚れがついていることもあるので、山小屋用の保温着に着替えるのがベター。汗をかいているときはインナーも着替えるとよいでしょう。
着心地が抜群な「インナー」

YAMAP別注「スーパーエクストラファインメリノ」は、市場にもあまり出回っていない極細の最上級メリノウールを使用したベースレイヤーシリーズ。
ウール特有のチクチク感がなく、快適な着心地で山行はもちろん、山小屋でのリラックスタイムに最適です。保温性にも優れ、冷え込む山小屋でも暖かく安心です。

山小屋で過ごすときのウェアは「着心地のよさ」と「保温性の高さ」がポイント。防臭機能をもつメリノウールを使用したインナートップス「スーパーエクストラファインメリノロングスリーブ」であれば、数日間の滞在や縦走でも臭いにくく安心。
また、床からの冷え対策としては保温性の高いタイツタイプの「スーパーエクストラファインメリノタイツ」もオススメです。
【のんびりタイム】機能的な防寒アイテム
チェックイン後から就寝までは自由時間。自炊場で調理をしたり、共有スペースで本を読んだりと、のんびり過ごしましょう。
持っていると快適なのが、ダウンウェアの上下セット。体を冷やさずにしっかり保温してくれ、夕暮れや星空を見にいくときにも重宝します。
手ごろな価格で機能的な「ダウンパンツ」
防寒着のなかでも格段に快適なのが、「TAION(タイオン)」の「ダウンパンツ」。山小屋では、山での行動中と異なり、たくさん歩いたり大きく足を動かしたりしないため下半身の発熱が少なく、保温着が欠かせません。
こちらのダウンパンツは軽量かつロフトの高いダウンを使用していながら、驚きのコストパフォーマンスを実現しているのが人気の理由です。

付属のスタッフバッグに入れるとここまでコンパクトに。重量はわずか285g(Lサイズ)と軽量なのでバックパックに入れて持ち運んでも苦になりません。
着た瞬間から暖かな「ダウンセーター」
高品質ダウンをふんだんに使用した「patagonia(パタゴニア)」の「ダウンセーター」。レイヤリングに便利なフードレス仕様で、山小屋での滞在はもちろん、小屋周辺のハイクや朝晩の行動着としても活用できます。ダウンならではの軽やかな着心地は大きな魅力です。

ポケットを裏返すことでスタッフバッグに早変わり。800フィルパワーの高品質ダウンを使用しているためかなりコンパクトになります。
フローリングの冷えから足元を守る「ダウンスリッパ」

持っていると快適度がグッと上がるのが「Rab(ラブ)」の「ダウンハットスリッパ」。足元からの冷えをシャットアウトするゴム素材のソールと保温性に優れるダウンの中綿を採用し、冷たい山小屋のフローリング上でも指先が冷えません。

テント泊でサンダルを持っていくように、冬の山小屋泊ではダウンスリッパが大活躍。キャンプや自宅でも便利なアイテムです。
手のひらサイズの防寒「ビーニー」

「保温」と「通気」を兼ね備えた高性能フリースを使用した、「MOUNTAIN HARDWEAR(マウンテンハードウェア)」の「YAMAP別注 ポーラテックハイロフトグリッドビーニー」。

山小屋での滞在だけでなく行動中にも快適な着用感を提供してくれます。山行中にキャップやハットを着用する方にとっては、室内用にビーニーをひとつ持っていると髪型を気にしなくてよく、とても便利です。
手元にもレイヤリングを採用した「グローブ」

YAMAPとグローブメーカー、「handson grip(ハンズオングリップ)」が共同開発したYAMAP別注「オープンミトングローブセット」。
薄手の5本指「インナーグローブ」と、中綿入りのミトン型「アウターグローブ」、そしてアウターグローブの紛失を防ぐ「リーシュコード」の3点セットで構成され、冬の登山や山小屋での滞在など、オールインワンで対応できるスペックを備えています。

山小屋内ではインナーだけで、外ではアウターも重ねて、というように使い分けが可能。リーシュコードもあるので、スマホの操作時も紛失の心配がありません。
冷気を防ぎ、マスクにもなる「ネックゲイター」

「スーパーエクストラファインメリノネックゲイター」は、シンプルな筒状でありながら、最上級メリノウールを使用したスグレモノ。

滑り落ちを防ぐ耳ループを設けるなど、YAMAPオリジナルならではのアイデアがふんだんに盛り込まれています。首周りの保温に加え、小屋内での感染症対策や喉の乾燥予防にも効果的です。
【就寝時】朝までぐっすり寝るための寒さ対策

外に比べれば快適な山小屋ですが、暖房が切れてしまう時間帯の防寒には気をつけたいもの。また、共有スペースには暖房がついていても、部屋は寒いというケースも。快適な睡眠のためにも、プラスアルファで防寒アイテムを持っていくようにしましょう。
薄いのにしっかり保温する「インナーシーツ」

インナーシーツとして定評のある「STATIC(スタティック)」の「アドリフトライナー」。メッシュタイプの薄手のフリース生地を使用することで軽量でありながら優れた保温性を発揮します。

山小屋泊ではシュラフのように布団や毛布の間で使えば暖かく、快適に就寝できます。テント泊や夏山の縦走でも重宝するアイテムです。
【出発準備】かさばる荷物をコンパクトに収納

防寒着をはじめ、冬用の小物はかさばりがち。ちょっとした工夫で、バックパック内での整理整頓やコンパクトに持ち運ぶことができます。スタッフバッグをはじめ、収納アイテムもチェックしておきましょう。
簡単に圧縮できる防水「スタッフバッグ」


GRANITEGEAR(グラナイトギア)「シルコンプレッサー」は、コードを引くことで荷物を圧縮できるコンプレッションタイプのスタッフバッグ。
底面には透湿性防水素材である「eVent」を使用しており、圧縮すると空気だけが抜けてコンパクトに。また防水性があるので、ダウンや寝袋といった濡らしたくないアイテムの持ち運びに便利です。
快適な山小屋泊で、楽しく冬山!

冬山の魅力は、厳しくも美しい景色のなかに身を置くことで得られるもの。日帰りでのハイクでももちろん楽しめますが、せっかくなら朝と夕、そして夜にしか見られない景色の移ろいをぜひとも感じていただきたいと思います。
また、仲間や一緒に滞在する人とのコミュニケーションも醍醐味と言えるでしょう。快適に、そして安全に、冬の山小屋泊を楽しんでいただければと思います。
今回、紹介したアイテムはこちら
今回宿泊した山小屋

黒百合ヒュッテ(北八ヶ岳)
北八ヶ岳の黒百合平の山小屋、黒百合ヒュッテ。天狗岳登山や八ヶ岳縦走、四季折々の高山植物や動物たちに出会えます。