【YAMAP×マウンテンハードウェア】限定トレイルシャツをテスト&レビュー|スキー選手・渡部 善斗

スキー種目・ノルディック複合の選手として活躍する渡部さん。大会に向けたトレーニングでは、長野県の山を登ったり、トレイルランニングを行うことも多いのだそう。スキーシーズンである冬のみならず、一年中アウトドアに親しんでいる渡部さんが体感した「Kor AirShell Shirts(コア エアシェル シャツ)」のインプレッションをお届けします。

※記事中で渡部さんが着用しているシャツは2023年モデルです。現在、YAMAP STOREでは、アップデートした2024年モデルを販売しています。商品リンクよりぜひご確認ください。

< 今回ご紹介するアイテム >

— 長野県はまだまだ肌寒さが残りますが、どのようなシーンで「Kor AirShell Shirts」を着用していたのか教えていただけますか?

3月いっぱいでヨーロッパの大会を終えて帰国したばかりなのですが、これからのシーズンのトレーニングでは体力維持のためにロードや近場でのトレイルを走ることが多いです。なので基本的には通気性に優れたミドルレイヤーの上に「Kor AirShell Shirts」を着用して走っています。

春とはいえ、晴れでも気温10℃程度。とくに走り出し前は体が暖まっていないので、防寒対策として「Kor AirShell Shirts」を着用。首元が寒いときは襟を上げて対応します。走っているうちに発汗して暑くなったら襟を下ろして、体温調整しています。首周りの防寒と通気の切り替えで体温調節ができるのはシャツタイプならではの使い方ですね。

ちなみに、これまではネックウォーマーを使っていたのですが、ウォーミングアップ後に外すと手に持って走らなければならないので、あらためて襟の調整機能のメリットを感じました。また、襟を上げた状態でも生地が伸びるのでごわつきを感じず、トレーニングに集中できました。

【YAMAP×マウンテンハードウェア】限定トレイルシャツをテスト&レビュー|スキー選手・渡部 善斗

— 防風性能に加えて、ムレを軽減する「通気機能」を備えているのも「PERTEX® QUANTUM AIR」の特徴なのですが、実感することはありましたか?

気温20℃程度の暖かい日であれば、ショーツと合わせてトレイルランニング的なスタイルで走っています。妻には「シャツは走る格好には見えない」と驚かれたのですが、カジュアルな見た目に反して日差しがあるトレイルでは暑さで汗ばんでもスッとムレが抜けてくれるので快適でした。

急な登りがつづいて発汗量が多いときは、フロントのボタンを開けてベンチレーションに。首元のボタンを留めておけばシャツがはだけることもありません。襟の調整と合わせて、ボタンの開け具合でベンチレーションの効果を調整できるのは嬉しいですね。

【YAMAP×マウンテンハードウェア】限定トレイルシャツをテスト&レビュー|スキー選手・渡部 善斗

もっと暖かくなってTシャツやベースレイヤーのみで走れる時期であれば、途中で「Kor AirShell Shirts」を脱いで、ウエストポーチに収納。コンパクトになるのでバックパックを持っていく必要がないんですよね。同時に、ポーチに忍ばせておけばいつでもサッと着られます。出かけるときは着ていなくても、夕方に寒くなったら取り出して羽織るというシーンはたくさんありました。

— スキーの練習でも着用していると伺いました。「Kor AirShell Shirts」だからこそのメリットはどのような点にあるのでしょうか?

ゲレンデの練習であれば、「Kor AirShell Shirts」の上にスキーウェアを羽織っています。「Kor AirShell Shirts」をミドルレイヤー的に使っているのですが、適度な保温と通気効果で、体温調整がしやすいんですよね。滑っているときもリフトに乗っているときも快適でした。

レイヤリングをしてみて感じたのは、ゆとりのあるシルエットとストレッチ性のある生地のおかげで、防風ジャケットとは思えない動きやすさを感じました。着ていてストレスがまったくないんです。

天気がいい日にはジャケットを脱いで、ビブパンツと組み合わせて滑っていたのですが、春スキーのスタイルとしても好きですね。日差しが強いときは襟を立てて、日焼け対策にしていました。

【YAMAP×マウンテンハードウェア】限定トレイルシャツをテスト&レビュー|スキー選手・渡部 善斗

— ほかにもよかった点はありますか?

時計を見られるように設計されている袖口のデザインですね。トレーニングでは、タイムや心拍数を頻繁にチェックするのですが、リブだと捲り上げるのも大変で時計を見ることを諦めてしまっていました。「Kor AirShell Shirts」は、袖口の2つ目のボタンをはずしておけば、隙間から時計を確認できます。登山のときはスマートウォッチであれば地図を表示してコースを確認することもあるので、個人的にはとても嬉しい機能でした。

【YAMAP×マウンテンハードウェア】限定トレイルシャツをテスト&レビュー|スキー選手・渡部 善斗

また、トレーニング後は体を休めるために、できるだけリラックスできる服を着るようにしています。結果的にアウトドアウェアを選んでしまうのですが、打ち合わせや友人と食事に行くときなど、ちょっと服装に気を遣うシーンではシャツタイプが大活躍。フォーマルになりすぎず、かつラフにもなりすぎない、ちょうどいいルックスも魅力だと感じました。

— 渡部さんにとって、「Kor AirShell Shirts」を一言で表現するとどんなウェアでしょうか?

「隙間を埋めてくれる、万能なウェア」でしょうか。通気してストレッチするウインドシェル型シャツというスペックも魅力的なのですが、使ってみて発見したのが、レイヤリング次第でいろいろな使い方ができるということでした。

【YAMAP×マウンテンハードウェア】限定トレイルシャツをテスト&レビュー|スキー選手・渡部 善斗

ベースレイヤーの上に着ればウインドシェルになりますし、レインジャケットの下に着れば防寒着にもなる。層をひとつ作ることで、シェルジャケットの隙間から入ってくる冷気を遮断してくれるんです。雪があるシーズンであればソフトシェルの上に着ればウェアを濡らさない簡易的なレインウェア的な役割をしてくれます。シャツという形に惑わされますが、いろんな環境に対応してくれる万能なウェアだと思います。

< 渡部さんが着用しているアイテムはこちら>

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防風、通気、ストレッチ。脱ぎ着がいらない
新定番トレイルシャツ「Kor AirShell Shirts」

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アメリカ発のアウトドアブランド・マウンテンハードウェアとYAMAPの共同開発アイテム第2弾「Kor AirShell Shirts」が登場。「脱ぎ着がいらないウィンドシェル」をテーマに、従来のウインドシェルの最大の目的である防風性に加え、快適さを維持する通気性、動きやすさを追求したストレッチ性、さらに、着続けられるデザイン性をプラス。登りはじめから山頂まで、ずっと着ていられるこれまでにない新しいレイヤリングピースが完成しました。しかもその性能を支えているのは日本の繊維技術。YAMAP別注アイテムだからこそ作ることのできた、新定番トレイルシャツ「Kor AirShell Shirt」についてお届けしていきます。

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渡部 善斗(わたべ よしと)

渡部 善斗(わたべ よしと)

長野県白馬村出身。小学3年生からジャンプ、中学からノルディック複合をはじめる。2013年ヴァルディフィエメで行われた世界選手権に出場し団体戦4位、直後のワールドカップオスロ大会個人戦で3位。オリンピック3大会連続出場。2022北京大会の団体戦で銅メダルを獲得。

    紹介したブランド

    • MOUNTAIN HARDWEAR

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