アウトドアジャケットの新たなスタンダード
Teton Bros.が提案する「ツルギライト」という答え

アウトドア雑誌を中心に活躍する飯坂さん。 日本の山々はもちろん、海外のトレイルにも精通し、ヒマラヤを東西に1700kmわたってつづくGHT（グレート・ヒマラヤ・トレイル）の撮影も。昨年には写真集『behind the mountains』を出版。自然の美しさとそこに暮らす人びとの姿を収めました。今回登るのは、飯坂さんにとって馴染みの深い奥多摩・七ツ石山です。

日本の山でも、海外の山でも、飯坂さんの興味の対象は自然に根ざした人の暮らし。それはフォトグラファーになる前、アジアをはじめとした世界各地を旅しているうちに触れた人との出会いがあるのでしょう。

過酷でありながらも美しい山の自然。そこで暮らす人びとの逞しさ、自然に寄り添う生活こそ、飯坂さんが魅力に感じる「生きる」ということ。だからこそ、ヒマラヤの僻地であろうと、日本の里山であろうと、同じ目線でシャッターを切るのでしょう。

山行は2月末。ようやく春らしい暖かな陽気に恵まれた日、鴨沢登山口から歩きはじめました。春とはいえ風は冷たく感じ、とくに日陰では霜柱も見られるほど。スタートから「ツルギライトジャケット」を着用し、ウォーミングアップしつつ登っていきます。

「ツルギライトジャケット」に使用されている「Aqua Breath®」は、耐水圧13,000mm、通気性0.1cc upを誇る3レイヤーの防水透湿素材。レインウェアの基本的である防水透湿を高いレベルで実現しながらも、15dメカニカルストレッチリップストップナイロンをベース素材に選ぶことでストレッチ性も確保。

「Teton Bros.」を象徴する斜めのフロントジッパー。プルオーバータイプでありながらも脱ぎ着がしやすく、ベンチレーションとしても活躍する「ツルギライトジャケット」の核となる機能です。また、フロントジッパーと並んでポケットも配置。ちょうどお腹の真ん中あたりを収納スペースにすることで容量を確保しています。

登り調子がつづく登山道、尾根の上の開けた場所で一休み。
飯坂さん「登っているときは少し汗をかいたのですが、通気性のおかげでジャケットを脱がずに済みました。暑いからといってジャケットを脱いでしまうと、休憩するときにまた着なければいけないのでちょっと面倒。止まっていると冷えてしまうようなときはやっぱり着っぱなしは楽で すね」。

あっという間に七ツ石小屋へ。山頂はすぐ先なので、このままのペースで登っていくことに。「せっかくなので体を動かしたときの感じも見てみたいですね」と走り出す飯坂さん。トレイルランニングの大会の出場経験もあり、普段もランニングは欠かさないのだとか。

飯坂さん「通気が追いつかないときはフロントジッパーを下から開けてベンチレーションに。これが結構効果的ですね。同時に、走ったときでも生地がつっぱる感じもなく、動きやすいと思います」。

「ツルギライトジャケット」はわずか240gと軽量。また、「Aqua Breath®」には生地自体にストレッチ性を持たせてあるため、アクティブに動いても負荷を最小限に抑えることが可能。

時折立ち止まってはフィルムカメラのシャッターを押す飯坂さん。標高を上げていくと遠くにうっすらと佇む富士山の姿を望むことができました。太陽の角度、木々の枝葉、季節。登る度に異なる表情を見せてくれる山。そんな自然の美しさに飯坂さんも魅了されたのでしょう。

山頂まであと一息。神社にお参りしてから急坂を登っていきます。レインジャケットは雨から体を守ってくれる大切なウェア。しかし実際に着用するのは雨のときばかりではありません。冷たい風からの防風や保温、枝や木からの保護など必要とされるシーンはとても多いんです。飯坂さん「すっきりしたシルエットなのに動きやすいですね。生地が軽くて柔らかいので腕を大きく動かしても突っ張る感じがありません」。

七ツ石山の山頂からは雲取山が。テント泊装備を担いで登っても楽しい山を目の前に、歩いて行きたい気持ちを抑えつつ昼食タイムです。

手際良く料理を作る飯坂さん。カットした野菜と味付けした肉をトッピングした特製ラーメンがお昼ご飯です。こんなシーンでも「ツルギライトジャケット」がしっかり風をブロックしてくれるため、汗冷えは最小限。またかいた汗も次第に抜けていくのでウェア内は快適なままなんです。

目の前には雲取山へとつづく尾根道。荷物をさらに軽量化して、トレイルランニングで挑んでみるのもオススメのルートです。日帰り登山だけでなく、テント泊や小屋泊、縦走など、多様な登山スタイルを楽しめるのが奥多摩の大きな魅力です。

飯坂さんのこだわりはハンドドリップのコーヒー。山の上で、自ら挽いた豆をじっくりドリップするのが欠かせないのだとか。年季の入った山道具は日本の山、そしてヒマラヤの山で使ってきたもの。ひとつひとつの道具にたくさんの思い入れが詰まっています。

バスの時間を気にしつつ、軽快なスピードで下山へ。息が切れるほどスピードアップしてもウェ ア内のムレは最小限。「ツルギライトジャケット」を常時着用したまま山行を終えることができ ました。

飯坂さん「次は縦走や長い山行で着てみたいですね。日数が増えるといろいろなシチュエーショ ンが出てきますが、レイヤリングを調整していけば対応できます。今日はウールのインナーでし たが、寒ければフリースや薄手のダウンを着ればいいですよね。そういう意味でも、日本の山の こと、気候のことをよく考えて作られているジャケットなのだと思います」。

「Teton Bros.」を代表する「ツルギジャケット」。そして、さらなる軽量化と快適性を追求して 開発された「ツルギライトジャケット」は、3シーズンの登山を中心に幅広いシーンで活躍してく れる一着。優れたレインウェアとして、常時着用できるアウトドアジャケットとして、ワンラン ク上の登山を可能にしてくれるでしょう。それはアウトドアのためのものづくりを追求する 「Teton Bros.」の願いでもあるのです。