自然界に「ゴミ」という概念は存在しません。
落ち葉も倒木も生き物の骸も、すべてが養分となり循環していきます。

もし、自然のように商品が循環していく仕組みをつくれたら。

必要なときに必要な道具を利用でき、購入や所有に縛られないサービス。
使わなくなった商品を回収し、新しい製品を生み出すモデル。

自然にならった循環デザインで、モノを、価値を、体験を提案していきたい。
小さくても芯のある取り組みを、YAMAP STOREから始めてまいります。

株式会社ヤマップ 代表取締役

目指すこと

登山・アウトドアを楽しむ上で欠かせない道具ですが、モノによっては購入したものの実際に使うのは1年間で数回だったり、高価なので捨てられず家で眠っていたり。道具を使う側には悩みがあります。

一方、道具のつくり手も、大量生産・大量消費による環境課題、売れ行きが読めず過剰に生産せざるを得ない状況といった大きな悩みを抱えています。

YAMAPはこれらの課題を解決するために、道具の「循環デザイン」をはじめます。購入や所有に縛られない新たなモデルで、ユーザーにも環境にもつくり手にもやさしい世界を目指していきます。

山の道具に関する課題の例

山の道具に関する課題の例

登山・アウトドアユーザーの課題

登山・アウトドア用品の価格が高い、道具の使用頻度が低い

環境の課題

大量生産・大量消費、大量のゴミ、資源の枯渇

つくり手・メーカーの課題

過剰生産、過剰在庫、偽物商品の流通

YAMAPは「循環デザイン」で、これらの解決に取り組みます。

「循環デザイン」とは?

「循環デザイン」とは?

環境負荷が低い素材やリサイクル素材をもとにしてつくられた商品をお届けします。ユーザーの使用後は商品を回収して原材料へと戻し、再び新しい商品として循環させていきます。資源化が難しい商品は、回収後に修理やメンテナンスを施し、新たなユーザーへお届けします。使い終わったら「捨てる」のではなく「循環させる」。YAMAPはこのモデル設計を「循環デザイン」と名づけました。

サイクル設計図

サイクル設計

商品を製造・選択する段階から、「捨てない」「ゴミにならない」ことを目指します。

生産

環境負荷の低い素材やリサイクル素材を用いて生産された製品を選択します。また、生産工場は児童労働がなく、適正な賃金が支払われている工場を選択します。

申込

一定期間「利用」する選択肢を提案します。もちろん、利用後に購入することも可能です。

使用

様々なシチュエーションに合わせて普段通りお使いください。

回収/買取

利用後は、捨てずに返却してください。YAMAPが商品を回収し、資源化または再利用いたします。そのまま使い続けたい場合は、買取していただくことも可能です。

原材料化/修理

回収した商品は次の製品の原材料へと生まれ変わります。原材料化が難しい商品は、修理やメンテナンスを施し、新たなユーザーへお届けします。

循環デザインプロダクト

循環デザインプロダクト第1弾

「肌に一番近いところ」からはじめます

世界中で廃棄される衣類ゴミは「年間9200万トン*」。私たちの暮らしにもっとも身近で、使用回数の多い「服」から、循環デザインをスタートします。
パートナー企業であるBRINGの服は、古着に含まれるポリエステルを原料にしたリサイクル素材で製造されています。服から服をつくる設計でのウェアづくりが特徴です。また、利用後に服を返却していただくことで、着なくなった服が、糸や生地に生まれ変わります。

※出典:「PULSE OF THE FASHION INDUSTRY 2017」, Global Fashion Agenda and The Boston Consulting Group, Inc.

ドライロングスリーブTシャツ

ポリエステルの機能性はそのままに、コットンみたいなやわらかな肌触り。着心地のいい、シンプルなロングTシャツです。

ドライロングスリーブTシャツ

カラー:ホワイト

利用申込

ドライスウェットプルオーバー

コットンタッチポリエステルをつかった、速乾性のスウェットです。街でも山でもいつでも快適にお過ごしいただける一着です。

ドライスウェットプルオーバー Black

カラー:ブラック

利用申込 ドライスウェットプルオーバー Gray

カラー:ライトグレー

利用申込

生態系からの学びを循環デザインへ

今後2100年前後まで継続すると見通されている世界人口の増加を受け、人類にとって廃棄物や環境汚染といった外部不経済はもはや無視できない状況にあります。

大量生産・大量消費とGDPの偏重を前提とした経済と社会の仕組みは根本的に改める必要性に迫られている中で、現在世界的に注目を集めているのが『サーキュラーエコノミー』です。

サーキュラーエコノミーとは社会の中で資源を活用し続け廃棄物が出ない仕組みを整えることで、環境への負荷を減らしながらも同時に経済効果を生む新しい資源循環モデルです。

従来短期的な経済成長(=Profit)だけが偏重されがちだった社会構造から、「3つのP(Profit, Planet(=地球環境), People(=人々の幸福度))」の調和の取れた三方良しの仕組みづくりが重視されることに特徴があります。

本来何かが何かの資源として活用され続けるサイクルが機能していた自然界では「廃棄物」という概念はなく、そういった点からサーキュラーエコノミーのヒントは生態系にあると言われています。

サーキュラーエコノミーへの転換を進めることによって、グローバルサプライチェーンに生ずるリスクの回避、都市レジリエンスの強化、再生可能エネルギーの活用と地産地循の推進、雇用創出、修理可能製品の拡張、そして人々の幸福度合いの向上にも繋がるという報告がなされ、各国政府と企業によって導入が進められています。

アパレル分野においては、販売の代わりにリースモデルを採用し返却を促す仕組みづくりや、使用済み製品を繊維に戻し再製品化に繋げる試み、再製品化を進めるために有害物質や複合材を用いずにシンプルな設計を導入する取り組みが進められています。必然的に国内産業の再活性化に繋げる動きも観測されています。

その中でも、アウトドア用品は厳しい条件下での使用が想定され耐久性と動きやすさが求められるため素材が複雑になりがちで、サーキュラーデザインを導入することが特に難しい分野とされてきました。

YAMAPの循環デザインでは最新のテクノロジーも駆使し、世界のどこの企業も達成したことのないアウトドア用品のサーキュラー化を進めていきます。

YAMAPだけでできないことは、他のパートナー企業やお客様と協働し、社会全体で廃棄と汚染を出さない仕組みづくりを進めていく。

世界は「競争」から「共創」の時代へ。

前例のない実験的な試みには「learning by doing(やりながら、学んでいく)」の姿勢で取り組んでいく。

海外の事例からは学びながらも、日本ならではのサーキュラーデザインを整え、世界に発信できるモデルづくりを行っていきたいと考えています。

ドライスウェットプルオーバー Black

YAMAP循環デザインアドバイザー

安居 昭博

1988年生まれ。Circular Initiatives&Partners代表。世界経済フォーラムGlobal Future Council日本代表。ドイツ・キール大学 “Sustainability, Society and the Environment” 修士課程卒業。
サーキュラーエコノミー研究家 / サスティナブル・ビジネスアドバイザー / 映像クリエイター。アムステルダムと東京の2拠点で視察イベントやオンライン講習会の開催、各種プロジェクトへアドバイザリーとして参画し、サーキュラーエコノミーを国内外へ広める活動に従事している。

今後の展開について

大量生産・大量消費があたり前になってしまった現代社会。その仕組みを変えることは簡単ではありませんが、気候危機が実感できる今こそ、サーキュラーエコノミーへの転換に取り組んでいかなくてはなりません。

今後YAMAP STOREでは、登山・アウトドア用品の数々を「循環デザイン」にて展開いたします。どうぞご期待ください。