最近はファッションアイテムとしても大人気のサコッシュ。街中でも胸元に小さなバッグをぶら下げる人をよく見かけます。山でも、背中にはバックパック、フロントにはサコッシュやポーチというのが当たり前になりましたが、このスタイルを最初に登山の世界に持ち込んだのが、「パーゴワークス」だということをご存じでしょうか?
パーゴワークスは、2011年に現在の社名になりましたが、前身である「HOBO GREAT WORKS」が2003年に発売した「パスファインダー」は、アウトドア業界にとって革新的な商品でした。それまでになかった「体の前で荷物を持つ」という発想を初めて取り入れたのです。
「パスファインダー」は、必要なものがすぐに取り出せるようにまとめて収納できる、ポーチ型チェストバッグ。当初はトラベル用として開発されたものでしたが、2019年に、以前のコンセプトはそのままに、よりトレッキングに使いやすいようにフルモデルチェンジされ、一気に存在感を高めていきました。
荷物を取り出すために立ち止まって、バックパックを降ろすという作業で、山を楽しむ時間や気持ちを中断させないためのアイディアです。