こちらの商品は
YAMAP STORE AWARD 2020 下半期
ウェア部門【第1位】のアイテムです。
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モデル 178cm 着用サイズ:M
雨や雪、風などの悪天候下で使うことを想定したハードシェル。さまざまなブランドから多くのモデルが発売されるなか、何を選んだらいいのか、何が違うのかと悩んでいる人も多いはずです。
防水性、防風性など、ハードシェル本来のプロテクション性は、もはやあって当たり前。それ以外にどれだけのメリットがあるか、どれだけマイナス要素を減らせるかが、ハードシェル選びのポイントでしょう。
ティートンブロスの「ツルギジャケット KB」は、もともと氷の壁を登るアイスクライミング用として作られた3レイヤーのプルオーバージャケット。しかしその着心地のよさと、独自のデザインが生み出す機能性が評判を呼び、秋冬のハイキングや登山、スノーシューやスキーまで幅広く使える1着として、道具ツウからも多くの支持を集めています。
このシェルが優れている点は、素材とデザインの大きく2つに分けられます。そしてそのどちらもがとてもハイレベル。まずは素材について説明していきましょう。
「ポーラテック・ネオシェル」は、ハードシェルとしての防水性と、ソフトシェルのような通気性を持ち合わせた防水透湿素材。一般的な高性能防水透湿素材では重視されない、高い「通気性」を備え、内側の空気を外に逃がす「抜けのよさ」に定評があります。
寒い季節のシェルに「通気性」が重視されるのを不思議に思うかもしれませんが、このジャケットは「激しく動く」ためのもの。冬のアクティビティで感じる、寒いのに大量に汗をかくあの不快感を、1秒でも早く解決するためなのです。
ハイキングでの長い急登やバックカントリースキーのハイクアップなど、体温が一気に上がる場面での汗抜けのよさは、使った人だれもが実感するもの。多くの熱烈なネオシェルファンを抱えるのもその裏づけでしょう。
商品名につく「KB」という文字は「 Knit Backer(ニットバッカー)」の意味。ネオシェルの内側にニット生地をライニングしたものです。
目の細かい裏地は、柔らかくさらりとした肌触り。大量の汗をかいても、ニット素材が汗や湿気を吸って、すばやく外に吐き出します。
そして驚くのは、そのやわらかさ。防水シェルにありがちなゴワゴワ感や、バリバリと音を立てることはまったくなし。いかにも防水素材というテカテカした感じもありません。
しかも、そもそもアックスを使うアイスクライミング用に作られたものなので、耐久性の高さも充分に備えています。ストレッチ性も備え、動くための要素はすべて備えています。
次にデザイン面のポイントをチェックしていきましょう。
このジャケットを強く印象付けるのが、斜めにつけられたフロントファスナー。ダブルファスナーになっていて、上下どちらからでも開け閉めができます。デザイン的にもとても素敵ですが、もちろん理由はそれだけではありません。
斜めに大きくとられたファスナーは、開け方が自在。首元から全部をオープンにすれば一気にすばやく換気できるし、熱のこもりやすい脇に近い部分を開けば、動きながらでも効率よく温度調整ができます。素材のもつ通気性に加えてこのベンチレーション機能があることで、さらに快適性はアップ。汗濡れが冷えてシェルの内部が凍る不快感とは無縁です。
また、斜めにつけることでファスナーが長くなるので、大きく開いて着脱もスムーズ。ヘルメットをかぶったままでも、ブーツを履いたままパンツのように下からも脱ぎ着もできます。
レイヤリングしたときに下のアイテムのファスナーと干渉しないので、もたつきがなくすっきりと着られるのも、着るものがかさばるウィンターシーズンには特にうれしいポイントです。
そして、斜めファスナーのもうひとつの重要なメリットとしてあげておきたいのが、軽量化に貢献していること。普通のジャケットは着脱のためのフロントファスナーのほかに、脇にベンチレーション用のファスナーを設けていることが多いのですが、斜めファスナーなら着脱とベンチレーションの役割を兼ねることができるため、ファスナーの本数を減らすことができます。
脇のファスナーは、着たままだとプルタブが見えづらく開け閉めにも苦労することがありますが、この斜めのファスナーはとても開閉しやすい位置にあるのも大きなメリットでしょう。
フロントファスナーの内側に、ファスナー付きインナーポケットが1ヶ所。
中はメッシュになっていて、ベンチレーション効果もあり、メインのファスナーを開けていても、中のものを落とす心配はありません。
フロントファスナーの反対側には、アウターポケットが1ヶ所。
このポケットは、先ほどのインナーポケットと中でつながっていて、左右どちらからでもアクセスできる大型サイズ。
濡れたグローブを乾かしたり、バックカントリースキーで使うスキーシールを暖めたりするためのドライポケットの役割も果たします。
ポケットの中のものをメッシュ地を通して体温が温め、温まることで発生する湿気をネオシェル素材が外に吐き出す。優れた透湿性を備えるからこその、冬のフィールドではとてもありがたい機能です。
フードはもちろんヘルメット対応。フィット感の調整は、前面の両側にあるコードを引いて行います。頭の後ろで調節する必要がないので操作が楽。
通常このようなコードは、コードロックというパーツを使うことが多いですが、こちらは、コードを上に引き上げると止まる仕組み。シンプルなシステムですが、ワンアクションで簡単に操作できるのが実に便利。軽量化にも貢献しています。
ワンアクションで裾を絞れるドローコードが、サイドではなくフロントについているのも特徴的。
これはアイスクライミングをするときにハーネスを着用した状態でもスムーズに操作できるように工夫されたものですが、正面にあるためにとても見やすいのもメリット。ウェアリングが複雑になる冬季は、こういうちょっとしたことがとてもありがたいものです。
裾は、バックパックを背負ったときに短くなりすぎないよう、後ろ側が長くなった形。逆にフロントは短めに設定されていて、もたつきがなく動きもスムーズ。
スキーなどで深雪に入るときは、ビブタイプのボトムスを合わせるといいでしょう。
袖は長めで袖口もゆったり取られているので、グローブしたままの着脱もスムーズ。大型のベルクロで、楽にしっかりとフィットさせられます。
そして忘れてはいけないのが、抜群の動きやすさ。もともとアイスクライミング用につくられただけあって、腕を上げても裾が大きくずり上がることもなく、バックパックのウエストベルトやハーネスで固定されていても、腕や肩の動きを妨げることはありません。
秋以降のシーズンに、ハイキングも雪遊びもと幅広いアクティビティを考えているのなら、オールラウンドに使えるこのジャケットが大活躍するはず。息の上がる場面で、抜群の汗抜けのよさを実感できるでしょう。
上手に使うポイントは、レイヤリングの組み合わせ。汗抜けのよさをフルに引き出すならベースレイヤーやインサレーションにも通気性の高いものを組み合わせると効果的。保温性は、ミッドレイヤーの種類や素材で調整できます。
そういう意味では、今までに大汗をかいて不快な思いをした人や、今のウェアに不満を持っている人など、ある程度経験のある人こそ、このウェアの価値が大きく感じられるのかもしれません。ツウ好みの1着で、汗ムレのストレスなくウインターシーズンを楽しみましょう!
Teton Bros.(ティートンブロス)/ツルギジャケットKB(UNISEX)
サイズ表
※数値は衣服の寸法ではなく、基準とする体のサイズです。
S | M | L | XL | |
身長(cm) | 160~170 | 165~175 | 170~180 | 175~185 |
チェスト(cm) | 84~92 | 88~96 | 92~100 | 96~104 |
裄丈(cm) | 80 | 83 | 86 | 89 |
ブランド | Teton Bros.(ティートンブロス) |
名称 | tsurugi Jacket KB(ツルギジャケットKB)UNISEX |
主素材 | Polartec NeoShell Knit Backer |
重量 | 360g(Size M) |
カラー | マスタード |