登山用バックパックの選び方を徹底解説|「どれがいいかわからない」に終止符を

登山時の荷物を「運ぶ」ためのバックパック。しかし、ひとことバックパックと言ってもサイズや機能、デザインなどバリエーションはさまざま。あれもこれも見ているうちに「どれが自分に合っているんだろう」「行きたい山にはどんなモデルを選んだらいい?」と悩みが浮かんでくることもあるでしょう。今回は、山行プランに合わせたバックパックの選び方をご紹介します。

バックパックの大きさは、山行プランに合わせて選ぼう

登山用バックパックを選ぶ際、最初にぶつかる壁が「容量(サイズ)」です。「自分にはどれくらいが必要なのだろう?」と悩むかもしれませんが、基本的には「山で過ごす時間」と「装備の量」で決まります。

「どれがいいかわからない」に終止符を。登山の相棒「バックパック」徹底ガイド

もしサイズ選びで迷ったら、「山での過ごし方」を想像してみてください。例えば、自炊を楽しみたいならクッカー類のために「+5L」の余裕を。逆に、軽快に歩きたいならあえて容量を絞ってパッキングを工夫するのも一つの手です。
容量の目星がついたら、次に考えるべきは「どんな機能でその重さを支えるか」ということ。
たとえ荷物が同じ重さでも、バックパックの「設計」や「性格」によって、肩にかかる負担や歩きやすさは劇的に変わります。ここからは、いま注目すべきモデルを山行スタイル別に、4つのカテゴリーに分けてご紹介します。あなたの歩き方にぴったりの「構造」を探してみましょう。

【山小屋泊30L】荷重を分散し、疲れを軽減する「安定追求」モデル

「どれがいいかわからない」に終止符を。登山の相棒「バックパック」徹底ガイド

長時間の歩行を支える「背負い心地」のプロフェッショナル。 内部フレームや独自のハーネス設計により、荷物が重くなっても身体に吸い付くような安定感を提供するモデルをピックアップ!

MOUNTAIN HARDWEAR(マウンテンハードウェア)/YAMAP別注 マウンテンライト30L

MOUNTAIN HARDWEAR(マウンテンハードウェア)/YAMAP別注 マウンテンライト30L

軽量バックパックにありがちな「安定感への不安」を見事に解消した、YAMAP別注の特別仕様モデル。最大の特徴は、890gという軽さながら内部にアルミフレームを内蔵していること。これにより荷物が重くなっても形が崩れず、吸い付くようなフィット感が持続します。軽量化を楽しみつつも、背負い心地は妥協したくないというハイカーのワガママを形にした逸品です。

登山用バックパックの選び方を徹底解説|「どれがいいかわからない」に終止符を
登山用バックパックの選び方を徹底解説|「どれがいいかわからない」に終止符を

ロールトップ特有の「底の荷物が取り出しにくい」問題も、サイドジッパーを設けることでスマートに解決。底部には岩場での擦れに強いX-PACを採用し、ショルダーポーチやレインカバーも標準装備するなど、至れり尽くせりの機能美が光ります。低山ハイクからアルプスの小屋泊まで、これ一つでどこへでも行ける「新しい定番」を感じさせるバックパックです。

Okara(オカラ)/ミッテン

Okara(オカラ)/ミッテン

日帰りから小屋泊まで、登山の中心的なニーズを過不足なく満たしてくれる30Lモデル。丸みを帯びた優しいシルエットが特徴ですが、その中身は驚くほど本格派。メイン素材には耐久・防水性に優れた「ECOPAK」を採用し、重量を分散させるワイドなショルダーハーネスが、見た目からは想像できないほどの安定した背負い心地です。

登山用バックパックの選び方を徹底解説|「どれがいいかわからない」に終止符を
登山用バックパックの選び方を徹底解説|「どれがいいかわからない」に終止符を

使い勝手の核心は、フィールドテストを重ねて設計された大型のアウトポケット。たっぷりとマチが取られたフロントメッシュポケットや、それぞれ1Lボトルが収まるサイドポケットは、パッキングの自由度を劇的に広げてくれます。可愛らしいデザインと実力派の機能が共存する、まさに「こんなの欲しかった」を体現したアイテムです。

【日帰り登山20L前後】荷物へのアクセスを極める「クイック&シンプル」モデル

【日帰り登山20L前後】荷物へのアクセスを極める「クイック&シンプル」モデル

出し入れのストレスをゼロに。独自の「開口部」を持つ機能派 ロールトップのような手間がなく、ジッパーひとつで中身に即座にアクセスできる、機動力重視のモデルをピックアップ!

MINIMALIGHT(ミニマライト)/オーディナリーパック

MINIMALIGHT(ミニマライト)/オーディナリーパック

日本のガレージブランド「ミニマライト」による、ULスタイルのバックパック。コンセプトは「山も日常、街も日常」。18Lという日帰り登山にちょうどいいサイズ感で、機能は必要最小限に抑えることでわずか363gと軽量に仕上げています。

登山用バックパックの選び方を徹底解説|「どれがいいかわからない」に終止符を
登山用バックパックの選び方を徹底解説|「どれがいいかわからない」に終止符を

メインファブリックにはハリのある「X-PAC VX21」を採用。荷物が少ないときでもバックパックの形状が維持されるため、パッキングがしやすいのがポイント。もちろん耐久性も抜群の素材なので、山でも街でもガシガシ使えるタフさも持ち合わせています。背面とショルダーベルトはメッシュ素材を配置し、行動時の快適性にも配慮しています。

MYSTERY RANCH(ミステリーランチ)/カタリスト22

MYSTERY RANCH(ミステリーランチ)/カタリスト22

ミステリーランチの代名詞「3ジップデザイン」を、より日常に馴染むスタイルへと昇華させた「カタリスト」シリーズ。独自のY字型ジッパーは、バックパックの底にある荷物へ一瞬でアクセスできる圧倒的な利便性を誇ります。

登山用バックパックの選び方を徹底解説|「どれがいいかわからない」に終止符を
登山用バックパックの選び方を徹底解説|「どれがいいかわからない」に終止符を

内部には16インチまで対応するPCスリーブを備え、ガジェット類を保護するパッドも充実。登山用バックパックで培われた肉厚なショルダーストラップは、重い荷物を背負う際も肩への負担を最小限に抑えてくれます。「山でも、街でも、旅先でも」。シーンを選ばず、常に最高の使い勝手を提供してくれます。

【日帰り登山20L以下】日常から旅、トレイルまでを繋ぐ「シームレス」モデル

【日帰り登山20L以下】日常から旅、トレイルまでを繋ぐ「シームレス」モデル

クローゼットの境界をなくす、洗練された「デイリー・ハイキング」モデル。
いかにもな「登山ギア」感を抑え、PC収納や街に馴染むルックスを持ちながら、山の過酷な環境にも耐える素材を採用したモデルをピックアップ!

RIDGE MOUNTAIN GEAR(リッジマウンテンギア)/ワンマイル トリム

RIDGE MOUNTAIN GEAR(リッジマウンテンギア)/ワンマイル トリム

「日常と山を分け隔てなく使える」というブランドの思想を象徴する名品が、さらに軽やかでミニマルに進化しました。家を出て1マイル(約1.6km)の散歩から、カフェへの立ち寄り、そして週末の本格的なハイキングまで。クローゼットの中で「山用」と分けずに使えるこのデイパックは、まさに現代のハイカーが求めていた「生活道具」としてのバックパックです。

登山用バックパックの選び方を徹底解説|「どれがいいかわからない」に終止符を
登山用バックパックの選び方を徹底解説|「どれがいいかわからない」に終止符を

素材にはUltra100Xを採用し、耐久性と軽量性を高次元で両立。ショルダーストラップには10mm厚のEVAフォームを使用しており、肩に吸い付くような「粘りのある背負い心地」を提供します。不要なものを削ぎ落とし洗練されたシルエットは、あらゆる風景に自然と溶け込みます。

Okara(オカラ)/リーテッ/UNISEX

Okara(オカラ)/リーテッ/UNISEX

山と街、二つのシーンでの使いやすさを考慮してデザインされた約12Lのコンパクトモデル。ライトハイキングやアタックザックとしての活用にぴったりです。一見するとデザインの可愛らしさが目を引きますが、実は高機能な本格仕様です。

登山用バックパックの選び方を徹底解説|「どれがいいかわからない」に終止符を
登山用バックパックの選び方を徹底解説|「どれがいいかわからない」に終止符を

本体の脇部分にはメインスペースに直接アクセスできる止水ファスナーが施されており、荷物の出し入れがとてもスムーズ。防水透湿素材を採用し、開口部をロールトップ式にすることで水濡れへの耐性も強化。山でも街でも、機能性とデザイン性を両立した頼れるパートナーとして活躍してくれます。

【ULテント泊登山】独創的なギミックと個性が光る「スタイル」モデル

【ULテント泊登山】独創的なギミックと個性が光る「スタイル」モデル

持つ喜びと使いこなす楽しさ。遊び心溢れる「デザイナーズ」モデル 。
既存の枠にとらわれない拡張性や、クラシックとハイテクを融合させたデザインが魅力のアイテムをピックアップ!

PAAGOWORKS(パーゴワークス)/ゼン35

PAAGOWORKS(パーゴワークス)/ゼン35

「すべてを再構築した」というデザイナーの言葉通り、パーゴワークスの哲学が凝縮された意欲作。最大の特徴は、本体と分離して単独で「アタックザック」にもなる5Lの大型フロントポケットです。山頂アタックやテント場での行動が劇的にスムーズになります。

登山用バックパックの選び方を徹底解説|「どれがいいかわからない」に終止符を
登山用バックパックの選び方を徹底解説|「どれがいいかわからない」に終止符を

独自の「ZENN SYSTEM」により、背面長を無段階で調整できるため、どんな体格にもまるでオーダーメイドのようにフィットします。サイドジッパーからも底の荷物へ即座にアクセス可能です。使うほどに作り手との対話を楽しめるような、ニュースタンダードなバックパックです。

RawLow Mountain Works(ロウロウマウンテンワークス)/バンビエックスパック

RawLow Mountain Works(ロウロウマウンテンワークス)/バンビエックスパック

「自分たちが使いたいもの」をテーマにものづくりを続ける日本発のガレージブランド「ロウロウマウンテンワークス」。その代表作ともいえる「バンビエックスパック」は、日帰り登山に最適な28Lサイズ。クラシカルなデザインに、ULテイストあふれるメッシュポケットや高耐久のX-PACファブリックを組み合わせ、ハードなアクティビティにも対応します。

登山用バックパックの選び方を徹底解説|「どれがいいかわからない」に終止符を
登山用バックパックの選び方を徹底解説|「どれがいいかわからない」に終止符を

見た目のスタイリッシュさだけでなく、歩行時の安定感を高める設計も魅力。重心を上半身にしっかりと乗せる工夫により、疲れにくく快適な背負い心地を実現しています。スポーティーすぎないシームレスなデザインで、山から街まで幅広く使える魅力的な逸品です。

「選ぶ悩み=楽しみ」として捉えよう

「選ぶ悩み=楽しみ」として捉えよう

アウトドアメーカー各社からさまざまなバックパックが発売されており、どれを選んだらいいのか悩んでしまうのも無理はありません。今回は大きく4つのテーマでピックアップしてみましたが、それぞれ個性あふれるモデルばかり。気になったバックパックをぜひチェックしてみてください。山行シーンやシーズンに合わせて選ぶのもいいのですが、直感でコレ!と決めてしまうのもアリ。バックパックに合わせて山を選んだり、山行スタイルを決めたっていいんです。それくらい、バックパックは魅力的なプロダクトなのですから。

    紹介したブランド

    • MOUNTAIN HARDWEAR

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      1993年にアメリカ・カリフォルニア州で設立されたマウンテンハードウェ...

    • Okara

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      山にも街にも馴染む物が欲しいと思い始めたものづくり。 こんなのあったら...

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