YAMAP STOREがサポート! はじめてのテント泊「実践編」

テント泊で活躍するアイテムを紹介した「準備編」につづき、今回は「実践編」をお届けします。実際に山でテント泊をしたときのエピソードを交え、アイテムの使い方やちょっとしたテクニックをお伝えしたいと思います。

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- 15:30 -
テント場に到着したらまずは設営してみよう!


テント泊だからこそ行くことのできるルート、
登れる山があります。
行動範囲が広がると山の楽しみがグッと広がります。
さらに、デイハイクとは違う山の時間を楽しむことも、テント泊の大きな魅力。
登山道を歩き、ようやく見えたテント場。
テント泊がようやくスタートです。

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テントを設置する前に、まずはこちらの「フットプリント」を用意します。グラウンドシートとも呼ばれている防水性のあるシートで、テントの下に敷いて使用します。テントの底 (床) にあたる生地にも防水性はありますが、岩などがある地面の上では穴が開いてしまったり、スレによって浸水してしまったりすることも。その保護と防水性を高める役割があります。

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そして、テント泊の本題である「テント」について。YAMAP STOREでオススメしているのが、「自立式」かつ「ダブルウォール」のテントの〈finetrack カミナドーム2〉。テントにもさまざまなタイプがありますが、もっとも幅広いシチュエーションに対応できるのがこちら。自立式とは、2本のテントポールをクロスさせることで、立ち上がるタイプのこと。

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ダブルウォールとは、インナーとレインフライシートで居住空間が構成されるタイプのこと。写真はインナーのみの状態です。設営するときは、このようにテントポールをインナーのスリーブに差し込み、自立させて組み立てます。
とくに気温が低いときなどは、テント内は体温で温められることで内と外で気温差が生まれます。すると内側が結露してしまい濡れることに。インナーがあることで直接水滴に触れることなく、快適に過ごせるというワケです。

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- 17:00 -
やっぱり、テント泊の「山ごはん」は格別!


テントを張って一息ついたら、ぐう〜っとお腹が。
バーナーとコッヘル、食材を出して「山ごはん」の時間です。
エネルギーの確保ではありますが、
ふだんの生活とは違うごはんタイムはテント泊ならでは。
何をつくろうか、どんな食材を持っていこうか、
そんなことを考えるのも楽しいですよ。

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山ごはんを存分に楽しむためのツール

YAMAP STOREでは「山ごはん」の魅力をお伝えしてきましたが、やはりテント泊での一大イベントでしょう。たくさん歩いたあとの、美味しいごはんは格別。ひとりでしっぽり時間を過ごしたり、仲間とワイワイ楽しんだりと、「このために山にいく」という人もいるくらいの至極の楽しみでもあるんです。

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こちらが基本セット。加熱するためのバーナー〈SOTO / ウインドマスター〉は、安定した火力と風に強い設計、コンパクトな携行性が魅力のシングルタイプ。コッヘルは〈SOTO / ナビゲータークックシステム〉をセレクト。中と大の2つセットでグループ登山でも安心。〈SOTO / フィールドホッパー〉をテーブルにすれば完璧です。SOTOブランドで一式揃えるのもオススメ。

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より軽量にシステムを組みたいという方にはこんなアイテムも。コッヘルは〈EVERNEW / チタンウルトラライトクッカー2RED〉、マグは〈EVERNEW / チタンWマグカップ400FH〉、テーブルは〈カスケードワイルド / ウルトラライトテーブル〉とULスタイルに仕上がります。ガスタイプのバーナーでも、アルコールストーブを合わせてもOK。

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- 20:30 -
「山で寝る」の安心は道具で解決できる!


太陽が沈むと世界が変わります。
気温が下がり、
ひんやりとした空気に包まれ、
暗闇が訪れます。
食事をしたあとは疲れを癒してくれる睡眠。
寝袋にくるまって体を温め、翌日に備えましょう。
寝袋選びも大切。
快適な眠りは寝袋にかかっています。

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「安眠」のカギになる寝袋

寝袋(シュラフ)もテント泊のメインアイテム。基本的にはダウン(もしくは化繊)を封入した、全身がすっぽり入る保温を目的としたもの。夜間の冷えから体を守り、快適に睡眠することができるのは、寝袋があってこそ。 

〈NANGA オーロラライト 350DX〉。日本が誇るシュラフメーカーとして名高いNANGAのフラッグシップモデルで、高品質のスパニッシュダウンを使用。このモデルの「快適使用温度」は5℃、「下限温度」は0℃という設定。シーズンにより快適な温度は異なりますが、3シーズン(春〜夏)の使用であれば、比較的カバーできるシーズン・標高は広いモデルとなります。
 
睡眠時にもぐりこむだけでなく、夕方や夜、朝など気温が低い時に使用するのもOK。マットを強いて、寝袋に入って防寒。のんびりテント場での時間を過ごすのもなかなかいいものです。

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シュラフカバーで「快適」をプラス

そんな「暖かさ」「快適さ」をもたらせてくれる寝袋ですが、保温のカギとなるダウンが濡れてしまうと効果がガクッと落ちてしまいます。ふわふわだからこその保温力。結露や雨による濡れは避けたいもの。

そこで使ってほしいのが、「シュラフカバー」。文字通り、寝袋のカバーなのですが、防水性・透湿性を備えた生地でできているため、結露などの濡れをブロックしつつも、体から発した汗などの水蒸気を発散することで、寝袋内を快適に保ってくれます。同時に保温力のアップにも繋がるアイテムです。

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テント場での時間をより、快適に!

寝袋の下に敷くマット。地面からの冷えをブロックし、ゴツゴツから背中を守ってくれる必需品。快適なクッション性と保温性、コンパクトな携行性を兼ね備えた〈FPマット〉がYAMAP STOREのオススメ。この1枚があるだけで、「寝る」が格段に快適になります。

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そんなマットですが、寝るとき以外でも結構活躍するんです。〈FPマット〉はジャバラのように折りたためるタイプ。休憩時に座るとき、調理をする際など、クッション代わりに使うことができます。バックパックにくくりつけておけば、山行途中の休憩にサッと出して座るなんてことも。

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- 19:30 -
山の時間を楽しもう その1「星を見に行こう」


そして、迎える夜。
デイハイクとの違いは、
夕方と夜、朝を山で過ごせるということ。
満天の星空、月明かりが照らす山並み、
大自然に包まれる静けさ…。
そんな「非日常」を味わえる時間です。
テントを抜け出して、星を見にいってみませんか?

山の夜は冷えるもの。防寒着を着込んで、ヘッドライトを装着。遠くに行くのは危険なので、安全な範囲で見晴らしのよい場所を探してみましょう。できれば明るいうちに目星をつけておくのがオススメ。ヘッドライトがあっても夜の登山道は、昼間とは比べ物にならないくらい歩きにくいんです。できれば一人ではなく、仲間と見に行くといいでしょう。

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ヘッドライトは光量があり、しっかり足元を照らしてくれるものが必須。〈PETZL / アクティックコア〉は充電池タイプなので、モバイルバッテリーからUSBケーブルをつなげて充電が可能。光量調整もできるので、テントの外でも中でも不自由なく使えるモデルです。

ともあれ、山で見る星は「本当にすごい」のひとこと。天の川をはじめて見た、流れ星をたくさん見たという方も少なくありません。その分曇っていたりするとガクッと落ち込みますが、山の天気はそんなものと割り切りましょう(笑)。

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- 20:00 -
山の時間を楽しもう その2「本を読んでみよう」


当然のことですが、日没を過ぎれば山は真っ暗。
疲れて早く寝てしまうこともあるかもしれませんが、
ゆる〜っと夜を楽しんでみませんか? 
そこでオススメなのが「読書」。
最近は電波の入る山域が増えましたが、
山にいったら山の時間を過ごしてみたいもの。
のんびり本を読んでみる、というのもいいものです。

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ヘッドライトを使用しても、アンビエントな光を使ってもOK。〈CARRY THE SUN / YAMAP限定ウォームライト〉は風船のようなLEDランタン。電球色の優しい光は段階調整できるので、ちょうどいい明るさでテント内を照らすことができます。

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明かりがあるだけでホッと落ち着くもの。ただし、本を読む際は怖い話はご注意。テントを一歩出れば真っ暗な闇。トイレにいくのも億劫になってしまうかも…。ただ、山の話はドキッとするような内容も多いのですが、山で読んでこそリアリティーを感じられる…はず。

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ちなみに、昼間はこのように〈CARRY THE SUN / YAMAP限定ウォームライト〉をバックパックの外側にくくりつけておきましょう。ソーラーパネルで充電するタイプなので歩いているうちにバッテリーを満タンにしておきたいところ。

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- 4:30 -
山の時間を楽しもう その3「早起きして朝日を見に行こう」


周辺の山々がオレンジに染まる景色、
どこまでもつづく雲海…などなど、
山の朝は、早起きするからこそ体験できる楽しみがあります。
防寒着とヘッドライトを持って、テントを抜け出してみましょう。
もちろん山頂までいかなくても
テント場から見たってOKです。

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山の朝は早い。本当に早いんです。
ケースバイケースですが、早いと2時くらいからゴソゴソ準備をはじめるパーティーも。7月初旬の日の出はだいたい4時半くらい。もし、山頂でご来光を見たい!のであれば、テント場からピークまでのコースタイムと準備の時間を加味して起きるようにしましょう。
もちろん山頂までいかなくてもテント場から見たっていいんです。
周辺の山々がオレンジに染まる様子、どこまでもつづく雲海…などなど、朝の早起きは三文どころではすまないくらい素晴らしいものなんです。防寒着とヘッドライトを忘れずに!

自分で生活を「完結させる」達成感

テント泊とは、山でまるっと一日を過ごすということ。
とはいえ道具はすべて自分で背負っていかなければなりません。
限られた荷物量のなかで、何を持っていくのか。
そのアイテムのセレクトが大切。
とはいえ、そんな非日常の生活こそがテント泊の醍醐味! 
「あったら便利」なアイテムで
テント泊をアップグレードしてみませんか?

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テント場で過ごす朝のお助けアイテム

朝の過ごし方は人それぞれ。すぐに出発する人もいれば、のんびり朝食をとってから出る人も。せっかくならコーヒーを淹れて、体を温めてから歩きたいもの。〈サーモス 山専用ステンレスボトル 750ml〉に沸かしたお湯をいれておけば、いつでも温かい飲み物が飲めます。保温力があるので、夜寝る前に熱湯を入れておけばご来光を見ながら温まることも。

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衛生面も気になりますよね。〈オーラルピース / OUTDOOR ADVENTURE〉は環境にも配慮した山用の歯磨きペースト。化学物質とは無縁の山の世界。ちょっとしたことが汚染につながりかねません。とはいえ口の中も清潔にたもちたいもの…。こういった山で安心して使えるアイテムがあるのは嬉しいですね。

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安全をサポートするアイテムも忘れずに!

行動中の水はバックパックで担いできたけれど、調理用の水はどうしよう? というときには〈カタダイン / BeFree〉の浄水器を。テント場のある山小屋でも水を販売していることがほとんどですが、できれば煮沸や浄水などの処理をしてから飲みたいもの。〈カタダイン / BeFree〉はとにかく使いやすいのが魅力。ボトル部分にサッと水を組んで飲み口から飲むだけ。これだけで不純物がろ過されて飲用水になるというスグレモノ。

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山行途中の川で給水というのも、こういった浄水器があればこそ。きれいそうな湧水や沢水でも、野生動物の住処ということも考慮すると浄水した方が安心。安心してゴクゴク飲めるほうが、美味しく感じるのは間違いありません。

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「サンダル」で出入りを自由に 

調理をしたり、山小屋に行ったり、トイレに行ったり…と、テントから出入りすることが何かと多いもの。毎回登山靴を履きなおすのは億劫ですし、できれば重い靴を履かずにくつろげたらと思うはず。そこでサンダルの出番。わざわざ持っていくの?と思うかもしれませんが、テント泊をする人はかなりの割合で持っているアイテムです。

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メリットとしては、足を「リセット」できること。重い荷物を担いで歩きつづけ、足には負担がかかっています。汗などによるムレもあり、足もクタクタ。〈rig フリップフロップ〉は、疲労回復機能のあるリカバリーサンダルという側面もあるアイテム。翌日の山行に備えて足を労るのも忘れずに。

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YAMAP STOREが目利きしたアイテムを軸に、テント泊をサポートする「実践編」をお届けしました。テント泊のひとつの目的は行くことのできる山域が増えること。テント泊をすることで行動範囲が広がり、デイハイクでは行けなかった山にアクセスできるようになります。もちろんいつもの山でテント泊をするのも新しい発見や時間の過ごし方ができ、楽しいもの。いずれにせよ、テント泊ができることで楽しみの幅がグッと広がります。 
 
「じゅんび編」と「実践編」では、そんなテント泊のための道具がどういうものなのか、どういった楽しみがあるのかを簡単ではありましたが紹介してみました。ひとつでも道具として選んでもらえたり、テント泊をしてみたいな…と思ってもらえたりしたら嬉しいです。


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