愛用のパーゴワークスのギアは? イベント参加者に聞いてみた|「Navi and Camp2024」レポート後編
6月初旬、長野県・富士見高原リゾートにてアウトドアブランドPAAGOWORKS(パーゴワークス)が主催する「Navi and Camp2024」が開催されました。
前編のイベントレポートに引き続き、後編では参加者の気になる使用アイテムを突撃取材! パーゴワークスの製品の使いやすさをたっぷりご紹介しながら、ブランドの根底に流れるアウトドアへの想いを紐解きます。
※記事内で紹介するアイテムは現行モデルとは異なる場合がございます。ご了承下さい。
(文:大城 実結 写真:藤田慎一郎)
パーゴワークスってどんなブランド?
パーゴワークスは2011年にスタートした日本発のアウトドアブランドです。ブランド名に込められているのは、Let’s pack and go!──「さあ、荷物を詰め込んで出かけようぜ!」というメッセージ。登山やトレイルランニング、自転車、キャンプといった幅広い遊びを気軽に横断できるようなギアを世に送り出しています。
モットーはエントリーユーザーでも手に取りやすく、気軽に使って遊べるようなプロダクトを作る。さらに言えば「アウトドア好きだけでなく、友達や家族が使いやすいと思ってくれるものを作りたい」。これがパーゴワークスの信念だと、デザイナー兼代表の齋藤 徹(さいとう てつ)さんは話します。
ブランドへの愛を叫ぶファンが多いのも特徴のひとつ。それはなぜかと考えたときに、徹底的な遊び手視点のギアが彼らの心を掴んでいるから、というのが答えになるでしょう。
例えば、パーゴワークスが最初に手がけたアイテムである、マップケース内蔵のオーガナイザー「パスファインダー」。登山用のチェストバッグという新しいジャンルを切り拓いたプロダクトです。
また、軽量で張りやすいタープやシェルター、テントなどの「ニンジャ」シリーズもブランドを代表するギアです。使い勝手や居住性はもちろん、専用袋に張り方や使い方が図解されており、いつでも誰でも使えるような配慮が感じられます。
そんなパーゴワークスが主催した「Navi and Camp2024」には、全国からパーゴワークスを愛するユーザーが集結しました。参加者からイチオシのギアと使い方、そして愛を語ってもらいましょう。
ガンガン入るので、欲張って詰め込んじゃいます / SWITCH (スイッチ)L・BUDDY(バディ)33
友達同士でナビキャンに初参加したという『スナックやすことチュータ』のおふたり。「まさに学びの機会。アウトドアの学校みたいだった!」と笑顔で話してくれました。
そんな中、目を引いたのがライトグレーに統一したポーチ「スイッチL」とザック「バディ33」です。手回り品を収納しているというスイッチは、どんなシーンでも手の届きやすい優れもの。
さらに、荷物がたっぷり詰まったバディを紹介しながら「『いつも荷物を詰め込みすぎ』だと怒られちゃうんですよね。欲張りなんです(笑)」と教えてくれました。
「バディは33Lですが、ガンガン入ります。3〜4泊分はしっかり積載できるんじゃないかな」という通り、拡張性が高く出し入れがスムーズなのがバディの特徴です。さらに内蔵された軽量フレームが背負いやすさをサポートします。
「今回は雨で中止になってしまいましたが、パックアンドゴー(パッキングの競技)に懸けてきたんです。パッキングが得意なので」と少々悔しそうな表情も。次こそは自慢のパッキング技術を披露してくださいね!
収納力・出し入れのしやすさ・背負いやすさグッド!/ RUSH(ラッシュ)30・RUSH HIP(ラッシュヒップ)
トレランの仲間で参加したという「FUJI-TRC」チームのおふたり。普段は自転車に乗ったりトレランを楽しんだり、横断的にアウトドアを楽しんでいるのだとか。
「ロゲイニングも火起こしもオリエンテーリングも今回が初めてでした。とても面白かったです。来月キャンプへ行くので火起こしに挑戦してみようかな」
この2日間で活躍したというのは、トレランに最適な「ラッシュ」シリーズからザック「ラッシュ30」とヒップバッグ「ラッシュヒップ」の2点。
「さまざまなところに小物を収納できて、出し入れもしやすいのが良かったですね。そして背負いやすさもばっちりでした」。
ラッシュヒップにはスマートフォンと財布などの貴重品を携行していたそうです。
揺れないランニングベルトとして開発されたラッシュヒップはトレイルランニングをはじめ、ロゲイニングやオリエンテーリングでも活躍する収納ベルト。揺れずに快適、さらに貴重品を取り出しやすく紛失を防げるというメリットが今回のイベントにフィットしたのではないでしょうか。
イベント皆勤賞! 目指すはOMMストレートA完走 / RUSH(ラッシュ)30
本イベントに初回から参加している皆勤賞の「ヒーヒーズ」のおふたりは、国内屈指の山岳レース、OMMジャパンにも常連出場しているという玄人ランナー。愛用しているのはラッシュ30で、その使い込まれた様には歴戦の数々を感じさせるものがありました。それだけラッシュ30は背負いやすく信頼できる相棒なのでしょう。
「ナビキャンはOMMみたいにプレッシャーがないので楽しいです。今年は人数も多くて、スムーズなイベントだったようにも感じます。次からリピーターが初心者をサポートするような仕組みがあっても良さそうですね」と、ナビキャンを初期から知る人ならではのお話をしてくださいました。
パーゴワークスが大好きなんです / CARGO(カーゴ)55
「パーゴワークスが好きなんです! 友達同士で来ました!」と満面の笑みで教えてくれたのは「naotomoga」のおふたりです。大会参加者の中でも珍しい大型ザック「カーゴ」がYAMAPスタッフの目に留まりました。
「カーゴ」はパーゴワークスの中でもとりわけユニークなアイテムで、現代版の背負子とも称されるザックです。フロントパネルとサイドベルトが荷物をホールドするため、不定型な道具も積載が可能に。サイドベルトを調整するだけで0L〜55Lまで自由にパッキングできます。インナーバッグやサイドポケット、ボトルポケットなど様々なアクセサリーを駆使して、その日のアクティビティに最適なパッキングにカスタマイズできるのも大きな特徴です。
「この荷物の量だから、大会で走る気なんてそもそもないですよ(笑)。パーゴワークス製品が本当に好きなので、スタッフの皆さんと会えて本当に嬉しかったです。」
根底にあるのは「アウトドア自由主義」
こうして無事幕を下ろした「Navi and Camp2024」。最後にこの大会はどのようなものだったのか、パーゴワークス代表の齋藤徹さんにお話を伺いました。
「今回は2回目の大会……なのですが、本当は4回目です。第1回と第2回を0回目と0.5回目(と銘打ったのは)は自信のなさの表れで(笑)。それと比べると、今回はだいぶイベントらしくなってきました。基本は変わっていませんが、今年は特にレクチャーなどの学びの部分をしっかりやろうというコンセプトでした」
ナビキャンのコンセプトは、知的好奇心や冒険心をくすぐること。さらにエントリー層にもっと興味を持ってもらうこと。今回は改めてその源流に立ち返ったのだといいます。
「正直、このイベントでブランドの認知を広げよう! みたいな商売的なことを考えていないんですね。まさにアウトドア自由主義というか」
そう気さくに話してくださった齋藤さんでしたが、特に印象的なストーリーがありました。それは多くの参加者が愛用していた「ラッシュ」シリーズの開発・誕生秘話です。
自らがデザイナーでもあり、トレイルランニングを楽しむ一人でもあった齋藤さんは当時、納得のできるようなトレランザックの開発に明け暮れていました。その工程の中で作り上げた試作品は何と140個(!)にも及ぶといいます。
使いやすさ、扱いやすさをはじめとした徹底的な遊び手視点が、パーゴワークスの全製品の根底に流れています。プロダクトの良さが人を惹きつけ、そして今回のようなイベントに結びつけているのではないでしょうか。
ナビキャンの参加者に配布された2024記念タオルには、湯けむりマークとともに「アウトドア自由主義」の文字が踊っていました。
ゆっくり山を歩いたり、時には走ったり、自転車に乗ったり。そして焚き火とともにキャンプの夜を堪能したり。垣根を超えて自由に遊ぶためのギア、そしてその世界観を牽引し続けるのが、パーゴワークスというブランドなのです。
その他のパーゴワークス製品を見る
こちらも合わせてご覧下さい!
パーゴワークスイベントに潜入!「Navi and Camp2024」レポート前編