山のテント泊装備をキャンプに応用!コンパクト装備で自然を満喫しよう
爽やかな秋晴れの休日、「たまにはキャンプしたいけど、道具がない」とお悩みの人。そんな方は一度、登山用のテント泊装備を確認してみてください。山の装備を応用すれば、本格的なキャンプ道具はなくてもキャンプを楽しむことは十分にできます。しかも、荷物はどれもバックパックにおさまるほどのコンパクトさと軽さだから移動も準備もスムーズ!
たまには山に登る足をやすめて、コンパクトなキャンプを満喫してみてはいかがでしょうか。
いつものテント泊装備で快適な住空間を
今回は「シェルター」を使ったキャンプスタイル。
シェルターのメリットは軽く、用途に合わせて臨機応変に形を変えられる点です。昼間はポールを使ってオープンにしてくつろぎ、夜はペグダウンして囲えばプライバシーを確保。フロアレスなので底冷え対応のマットと寝袋は忘れずに持っていきましょう。食事はいつもの山に持っていく調理器具を活用します。
PAAGO WORKS(パーゴワークス)/ニンジャシェルター
2ポールタイプの非自立式フロアレスシェルター。フロントをオープンにすることで2〜3人が入るだけの余裕があり、重さはポールを入れても1.5kgと軽量。設置も付属のガイドテープを使って四隅をペグダウンし、最後にポールを差し込むだけと簡単です。形も自在で寒い時はサイドから出入りし、ローダウンすれば風の抜けを最小限に抑えることもできます。フロアレスだから掃除をしなくても良いのもメリット。
PAAGO WORKS(パーゴワークス)/ニンジャタープセット・ニンジャシェルターセット
インナーテントがないと心もとないという方にはこちら。ニンジャタープ(シェルター)、ニンジャネスト、ニンジャスティックの3アイテムが1セットになった商品です。
「ニンジャタープ」は、30通り以上の張り方ができる自由度が高いタープ。それを可能にしているのが21箇所もあるジョイントポイントと、テンションスリーブが入った2辺を調整する四隅のアジャスターです。ジョイントポイントはポイント同士を結合させ袋状にすることでシェルター早変わり。四隅のアジャスターを使えば布を絞ることもできます。総重量は約500gと軽さも魅力。
NANGA(ナンガ)/YAMAPオリジナル UDD BAG450 HD
軽量化を目的にフード部分をなくし、その分ダウンを増やして温かさをアップさせた寝袋。上質な770フィルパワースパニッシュダウンを使用し、生地には10デニールのNANGA最薄の軽量素材を使用。対応の目安温度は1度。中に衣類を着込むことで、平地のキャンプ場であれば冬でも使用できます。チェスト部分にはボタン付きのポケット。なくしがちな収納バッグやヘッドライトといった小物の収納に便利です。
KLYMIT(クライミット)/スタティックV2
長さ180cm、横幅58.4cmと大柄な人にも対応するエアマット。身体全体を均等に支える構造だから眠った状態でも抜群の安定感をもたせることができます。空気を入れると約6.5cmの十分な厚みがあり、地面からの底冷えをシャットアウト。空気バルブは一方向にしか空気が流れない仕組みで、注入・排出を切り替えることで設置も収納も簡単に行えます。
KLYMIT(クライミット)/エレクトリックポンプ
USB充電方式の電動エアマット用ポンプ。160gと軽量で手のひらに収まるほどのコンパクトさで持ち運びにも便利。小さいながらもパワーがあり、30秒もあれば十分にマットを膨らますこができます。さらに、空気の排出機能もついた2WAY方式だから素早くエアマットを収納。クライミット社のノズルのほか、ノズルがフィットすれば他社製品でも対応可能です。
SOTO(ソト)/レギュレーターストーブ/シルバー
通常アウトドアで使用するガス缶は専用のものに限られますが、こちらは家庭用カセットボンベの装着が可能。安定感のある五徳はシェラカップから鍋まで対応。折りたたむことでコンパクトに収納することもできます。低い気温でもでも一定の火力を発揮し、キャンプからハイキングまで幅広いアウトドアシーンで使えるバーナーです。
SOTO(ソト)/ミニマルクッカー 角
シンプルを極めた角型のアルミ製クッカー。利点はパッキングしやすく、袋入りラーメンを折らずに調理できるという点です。アルミの厚みを通常の2倍にしたことで、熱の一点集中を避け焦げ付きを防ぎます。煮込み料理や鍋にも最適。同社のレギュレーターストーブがぴったり収まります。付属品にトングとしても使えるリフター、収納ポーチ付き。
SOTO(ソト)/ミニマルワークトップ
同社のレギュレーターストーブ専用のコンパクトテーブル。五徳の部分が片面の切り込みにぴったりはまる設計で、不安定な地面でも安定感をもたせて調理することができます。調理後は火にかけたクッカーをそのまま横のスペースにスライドして冷ますことができ、熱さに慌ててうっかり倒す心配もありません。ステンレスとアルミニウムと軽量素材を使用。
andwander(アンドワンダー)/アンドワンダー シェラカップ
取り皿や飲み物入れ、切った食材を置くなど多用途に使えるステンレス製のシェラカップ。熱伝導率が高く、多少の直火に当てるだけですばやく中身を温められます。頑丈だから落としても割れる心配もありません。数枚重ねての持ち運びも可能。ハンドルを引っ掛ければ、吊り下げもOK。底の中央にあるアンドワンダーのロゴがワンポイントに。
SOTO(ソト)/サーモスタッククッカーコンボ
アルミ・チタン・ステンレスの3つの異なる素材で構成されたマグセット。大きいマグはアルミ製で熱伝導率が高く調理向き、中サイズのマグは単体で持つこと想定し頑丈なチタン、小サイズは耐久性のあるステンレス製を使用。組み合わせることで山行スタイルに合わせて持ち運びができます。保温兼収納袋のコジー、樹脂製マグリッド、マグを重ねて使えるジョイント、リフター付き。
せっかくのゆったりキャンプだからこそ!チル装備をプラスワンしてより快適にすごそう
キャンプ場の場合、山のテント泊と違う点は徒歩での移動が少ないところ。自然の中で快適な時間が得られるのであれば、多少荷物が増えたとしても持ち運びは苦にならないでしょう。くつろぎアイテムをプラスして、いつものテント泊よりワンランク上のリラックスタイムを楽しみましょう。
ソロ向けの焚き火台
「焚き火をしたいけど荷物が重くなるからできない」と思う人には、シンプルさを追求したソロ向けの焚き火台がおすすめです。キャンプ用の大型のものと比べて、収納するとコンパクトになり、そのままバックパックにも収納可能。火であたたまるだけでなく、煮る・焼くなど調理道具としてもつかえる五徳付きを選ぶのがおすすめ。
Helinox(ヘリノックス)/タクティカルチェア
包み込まれるような座り心地が魅力のコンパクトチェア。フラッグシップモデル「チェアワン」にミリタリーテイストを追加。両サイドには、ライターやナイフなどを入れるのに便利なポケット付き。椅子の収納袋は脚部に装着可能で小物入れとしても活用できます。軽量で組み立ても簡単。耐荷重は145kgと頑丈さもあり、いろんな場面に馴染むシックなデザインとなっています。
Helinox(ヘリノックス)/ロッキングフット ONE
野外でもロッキングチェアが楽しめるヘリノックス専用のアクセサリー。同ブランドのコンフォートチェア、タクティカルチェア、チェアワンに取り付け可能となっています。重量403gと軽量で、収納用のスタッフバッグもついてくるので持ち運びも簡単。フット部分の安定性も申し分なく、チェアの座り心地にプラスするだけで、自然のなかでもリラックスできる最強なアイテムになります。
Helinox(ヘリノックス)/カップホルダー
ヘリノックスのチェアの端に引っ掛けることができるカップホルダーです。素材は軽いメッシュ地。冷えて汗をかいたビールを入れておいても乾きやすいのが利点です。伸縮素材を上部に張ることでカップやビン、缶をしっかりホールド。フックを掛けるだけなので同じ形状なら他社のチェアにも装着可能です。収納スタッフバッグ付き。
Helinox(ヘリノックス)/タクティカルコット コンバーチブル
キャンプでくつろぐなら、地べたで寝るよりコットを使ってリラックスするのもいいでしょう。ヘリノックスのコットは、高強度・軽量・携帯性の三拍子がそろった機能的な作り。一般的なコットよりも大幅に軽く、本体重量は2365g。使用時の大きさは190✕68✕16cm (幅・奥行き・高さ)と幅広で大柄な人でも収まるサイズ感です。耐荷重145kg以内ならベンチとしての利用もOK。コットの下に銀マット敷くと底冷えも遮断できます。
Helinox(ヘリノックス)/タクティカルスピードスツール M
外での休憩時、サッと取り出して座れるイスがあってもいいでしょう。こちらのスツールはキャンプ時には物置、足置きとしても使えるうえ、ちょっとしたハイキングや自然散策なら休憩用のイスとしても活躍します。一瞬で開くから組み立ても簡単。収納バッグに入れるとバックパックのドリンクホルダーに収まるほどのコンパクトさになります。
これらをまとめてもこんなにコンパクト!
それぞれのギアを収納すると、縦走用の大型バックパックに収まるほどの大きさに。持ち運び、移動も簡単ですので、オートキャンプ用の道具をイチからそろえなくても、いつもの山道具だけで十分にキャンプを楽しむことができます。ここでご紹介したのは一人用のアイテムですが、仲間同士で集まってグループキャンプを楽しむのもアリです。
防寒対策ウェアも忘れずに
日ごとに気温が下がるこれからの時期のキャンプ場では、防寒対策はマストです。朝晩、日中と時間帯で変わる気温に合わせて段階的に着脱できるよう、ダウンが入ったアウター、フリースなど何着か羽織るものを用意するといいでしょう。足元は中綿がはいったブーツがあると下からくる冷えも防ぐことができます。ほかにも、帽子や手袋といった小物類も忘れずに。
準備も撤収も簡単!手軽にキャンプを楽しもう
秋は自然が色づく気持ちのいい季節。そんな日に「いつもは登山だけどたまにはのんびりキャンプでも」という気分になったら、持っている山道具を確認してみましょう。本格的なキャンプ道具がなくても、案外持っている山のテント泊装備でも十分にキャンプを楽しむことができるものです。バックパックに詰め込めるから移動も楽ちんだし、準備も片付けも簡単。装備を軽くしたぶん、豪華な食材や美味しいお酒をいっぱい持って、お手軽なキャンプを満喫しましょう。