木の器で、秋を感じる山ごはん|shiho&ヤッホー!!さん。の家族とヤマオウリョウキ
「ミニマル(minimal)な暮らしとは、必要最低限のモノで暮らすということ。でも、それは単純に量を減らすのではなく、ひとつひとつのクオリティを高めて、無駄なモノを除くことが大切」と語るのは、登山ガイドのヤッホー!!さん。と、アウトドア料理研究家のshihoさん夫妻。
「shiho&ヤッホー!!さん。」という夫婦ユニットで活躍されるお二人が、お子さんたちと一緒に続けているミニマルで心地の良い暮らしに、ミニマルで、使う人を心地よくしてくれる木の器、「ヤマオウリョウキ」が新しく仲間入りしました。
秋晴れのある休日にヤマオウリョウキを持ち出して、家族4人で楽しむ山ごはん。その様子をちょっとだけ覗いてみませんか? この記事の最後には、ちょっと贅沢な「秋の味覚」を使った山ごはんレシピの紹介もありますので、深まる秋を満喫するヒントにしていただければと思います!
〈 文・写真 shiho&ヤッホー!!さん。〉
我が家のミニマルな暮らし
こんにちは。「shiho&ヤッホー!!さん。」です。私たち家族は都心から電車で一時間ほどの距離でありながら、海や山など自然豊かで風光明媚な土地で暮らしています。
夫婦二人で暮らすには充分な広さと思えたマンションも、子どもたちが生まれ、家族が増えていく度に手狭に感じるようになり、一戸建てに移り住むことも考えました。でも、私たちが選んだのはリノベーションして住み続けるという選択でした。
一見デメリットに思えるような「狭さ」は、工夫次第で快適に暮らせ、家族の絆をより深めてくれる一番のメリットとなりました。
家族4人がいつも同じ空間に集まることで、自然とコミュニケーションが生まれるのはもちろんのこと、収納スペースが少ないので、日用品からおもちゃに至るまで、本当に必要なものとそうでないものを、いつも家族で話し合うようになり、子ども達もそれを理解してくれたのか、「あれ買って!これ買って!」とおねだりすることがなくなりました。
休日は登山やキャンプ、虫捕りなど、子どもたちを外に連れ出して楽しむようになり、子どもたちの知的好奇心を高め、豊かな心を育むことができていると感じています。
「ミニマル」というライフスタイルは、我が家にとってベストな選択だったと思っています。
我が家のライフスタイルとよく似たオウリョウキ
仕事柄、アウトドア料理撮影用の食器・カトラリーをたくさん揃える必要がありますが、家で日常的に使う食器類と同じスペースに収納しているので、撮影用の食器を購入するときにも、どのように収納すれば良いかをシミュレーションしなくてはなりません。
そんな時に知ったのが、入れ子になることで、狭い収納スペースを占領することがない「ヤマオウリョウキ」です。
一目見た瞬間、私たちの考えるミニマルなライフスタイルと、なんとなく似ていると感じました。きっとそれは、ヤマオウリョウキのシンプルなフォルムのなかにある高い機能性が「外に連れ出すことの楽しさ」をイメージさせてくれるからなのだと思います。
コロナ禍という事もあり、まだまだプライベートでの本格的な登山は控えていますが、秋の気配を感じられる季節になってきたので、今回は近所の里山散策路へとピクニックに行くことにしました。
ヤマオウリョウキ(ベージュ)を使った秋の味覚たっぷり山ごはん
山やキャンプに行くときには、料理に凝り過ぎてしまうと子どもと一緒の時間を楽しめなくなってしまうので、下準備を家で済ませたり、レシピを簡素化したりして、子どもたちでも手軽にお手伝いできるようにしています。
今日はせっかくオウリョウキを携えての秋の山ごはん。秋を感じられるようなメニューを考えてみました。
まずは本日のメイン食! 高価なので、日ごろは手を出せませんが今日は特別。「松茸」を贅沢に使った「網焼き松茸ごはん」をご紹介します。
網焼き松茸の炊き込みごはん(調理時間:30分)
【材料2人分】
無洗米:1合
松茸:1∼2本
水:230ml
昆布:1枚
A 薄口しょう油:大さじ1
酒:大さじ1
みりん:大さじ1
塩:少々
すだち:お好みで
【下準備】
・松茸は石づきを包丁で薄く削り、ペーパータオルで汚れを落とす
・鍋に水・昆布・無洗米を入れ、30分以上浸水させておく
【1】松茸は網で表面に焼き色が付くまで軽く炙っておき、粗熱が取れたら手で割く
【2】米が入った鍋にAを入れて混ぜ、松茸を乗せる
【3】中火~強火にかける
【4】沸騰してきたら、弱火にして蓋をして13分加熱する
【5】火を止めて10分蒸らす。食べるときにお好みですだちを絞る
木製の食器なので、金属臭が料理の風味を邪魔することはありません。松茸の香りを存分に楽しむことができます。
次は、少し肌寒さも感じる秋にぴったり、とろみがついた体が温まるスープです。まな板・包丁不要でとろみもあらかじめつけてしまうので、失敗が少なく山ごはん初心者でも作りやすいですよ!
卵と豆腐のとろみスープ(調理時間:10分)
【材料2人分】
絹ごし豆腐:1丁
卵:1個
長ネギ:1本
水:400ml
鶏がらスープの素:小さじ2
オイスターソース:小さじ2
片栗粉:小さじ2
こしょう:少々
ごま油:小さじ2
【下準備】
・長ネギはキッチンバサミなどで斜め薄切りにする
・卵は溶いておく
【1】鍋に水鶏がらスープの素・オイスターソース・片栗粉を入れて良く混ぜ、中火にかける
【2】時々かき混ぜながら沸騰してトロミがついてきたら、絹ごし豆腐をパックからスプーンですくいながら入れ、長ネギも加える
【3】スープをかき混ぜながら溶き卵を流しいれ、こしょうを振り、ごま油を垂らす
木の器はアウトドア食器の多くを占めるアルミやステンレスよりも熱伝導が低いため、熱いスープを飲んでも口元に熱が伝わらず、口を火傷することもありません。
熱々の鍋を置くときはテーブルを焦がさないように必ず何か敷いてから置くようにしましょう。
ヤマフロシキはこのようにヤマオウリョウキを包むだけでなく、鍋敷きの様に使えたり、大きく広げればテーブルクロス代わりに使ったりすることも出来るので万能です。綿100%なので、洗濯機で気軽に洗えるところも気に入っています。
ヤマオウリョウキ(ブラック)を使った「和モダン」山ごはん
ヤマオウリョウキには明るいベージュだけでなく、ブラックもあります。
こちらも美しい木目が生かされていて、より洗練された「和モダン」な装いです。和食はもちろんのこと、洋食やエスニック料理など幅広いジャンルの料理を引き立ててくれそうな器です。
ならば料理も、味の異なる2種のつけダレを添えた「和モダン」なうどんを作っていきたいと思います。
カルボナーラ風つけうどん(調理時間:15分)
【材料2人分】
冷凍うどん:2人分
無調整豆乳:200ml
ピザ用チーズ:50g
玉ねぎ:1/4個
ベーコン:30g
顆粒コンソメ:小さじ2
にんにく:1片
黒こしょう:適量
温泉卵:1個
オリーブ油:大さじ1/2
【下準備】
・玉ねぎは薄切り・にんにくはみじん切り・ベーコンは1㎝幅に切る
・つけダレが出来るタイミングに合わせて冷凍うどんを茹でておく
【1】フライパンににんにくとオリーブ油を入れ、弱火にかける
【2】にんにくの香りが立ってきたら中火にして玉ねぎ・ベーコンを炒める
【3】玉ねぎが透き通ってきたら、無調整豆乳・顆粒コンソメ・ピザ用チーズを入れてチーズが溶けるまで加熱する
【4】温泉卵を乗せ、黒こしょうを振る
(茹でておいたうどんを添えて食べるときは温泉卵を崩しながらつけダレに付けて食べる)
最後にご紹介するのは、秋を味わうデザート「梨のアップサイドダウンケーキ」です。
袋の中で混ぜることのできるホットケーキミックスを使えば汚れ物も最小限で済み、もっちり&ふんわりした食感を味わえます。
秋におすすめ!梨のアップサイドダウンケーキ(調理時間:25分)
【作りやすい分量】
梨:1個
砂糖:大さじ2
レモン汁:小さじ1
ホットケーキミックス:120g
(混ぜるところから絞り出すところまで袋一つの中で作ることが出来るホットケーキミックスを使用しています)
卵:1個
ヨーグルト(加糖):1カップ(75g)
バター:10g
【下準備】
・梨は16等分のくし切りにしておく。
・耐熱皿に梨・砂糖・レモン汁を入れ、よく混ぜたら600Wのレンジで5分加熱し、粗熱を取っておく。ここまでは家で済ませておく。
【1】ホットケーキミックスの入っている袋に卵・ヨーグルト(加糖)・梨を煮たシロップを入れて全体が馴染むように良く混ぜ合わせる
【2】フライパンを中火にかけたらバターを溶かし、いったん火を止める
【3】梨を放射状に並べてその上から2の生地を均等に流しいれる
【4】弱火にかけて蓋をして約15分焼く
(竹串等を刺してみて生地がついてこなければOK)
【5】フライパンより一回り大きめの皿(もしくは蓋)をかぶせ、梨を並べた面が上になるようにひっくり返して、食べやすい大きさにカットする
(作るときはフライパン用のホイルシートを使うと後片づけが楽になります)
最後に
これまで我が家では撮影用と日常で使う食器を分けていました。でも、仕事と日常どちらでも使えるヤマオウリョウキこそ、クオリティを高めて無駄を省きたいと考える私たちのライフスタイルに欠かせない存在ではないかと考えるようになりました。これから使い続けていく中で、年月が経つごとに、どのように風合いが変化していくかが楽しみです。
shiho&ヤッホー!!さん。
登山ガイド・ヤッホー!!さんと、アウトドア料理研究家・shihoさんによる「山ごはん」ユニット。共に管理栄養士の資格を持ち、登山経験も豊富。各種メディアやイベントを通じ、山ごはんの楽しさを広めている。