Special interview with KIKI
KIKIさんに聞く、
山と道具のこと
愛着のある 山の道具
──気に入った道具と山に行くのは楽しいですよね。KIKIさんにとって、愛着のある山の道具を教えてください。
山道具ではないのかもしれませんが、カメラは必需品のひとつ。LEICA M-P エルメスエディションとOLYMPUSのPEN-Fです。山に入る時は基本的にカメラを持って行くのですが、プライベートワーク、趣味としてフィルムのカメラですね。デジタルカメラや携帯でも結局撮ってしまうのですが、デジタルだと山にいるときに撮った写真を見返してしまうので、その時間がもったいないかなって。フィルムなら撮るだけ、撮れる枚数も限られているのでちょうどいいんですよね。
ずっと使っているカップもあって、このカップは「KIKISA」という名前なんです。「KUKUSA」という北欧の伝統的な白樺でできたカップがあるのですが、知り合いのスタイリストさんが、オリジナルの木のカップを作ろうと提案してくれて、鹿児島の木工作家のアキヒロジンさんにお願いしてオリジナルで作ってもらったのが始まりです。名前は「KUKUSA」をもじって「KIKISA」。使うほどに色が濃くなったり、馴染んでくるのも好きなんです。
手拭いもお気に入りの山道具のひとつ。汗をぬぐったり、日除けにしたり、すぐ乾くので便利です。使っているうちに色がどんどん薄くなって、柔らかくなっていくのも好きです。いろいろな使い方ができるので、やっぱり日本の手拭いは素晴らしいなと思います。