YAMAPスタッフの本音レビュー|実際に使い倒しているウェア&ギアを紹介します Vol.3

登山用のウェア・ギアを買うとき、みなさんは何を参考にしていますか? スペック・価格・用途はもちろんですが、やはり誰かの意見を参考にしている、という方も多いはず。周囲の友人・知人以外にも、山が好きな人・山に詳しい人がどんな道具をどんなふうに使っているのか、気になったことがあるかもしれません。

登山・アウトドアが大好きなYAMAPのスタッフたちに、実際に自分が使っているものの中で「個人的に熱烈におすすめしたい!」と思うウェア・ギアをプッシュしてもらうこの企画。前回とてもご好評をいただいたので、今回はまた別のスタッフにおすすめアイテムを聞いてきました。

仕事でもプライベートでも山に行く編集者から、商品情報を熟知したYAMAP STOREの担当者まで。年齢・性別・経験・登山スタイルもさまざまなスタッフが登場し、自分のお気に入り道具について本音で語ってもらいました。少しでもみなさんの道具選びの参考になりますように。

登山時の足トラブル改善!老若男女問わず使ってみて欲しいアイテムNo.1

C3fit(シースリーフィット)コンプレッションロングタイツ


夏の本格シーズンに比べて、冬は登山の頻度が少なくなるという方も多いはず。久方ぶりに山へ赴けば、どことなく身体の衰えを感じる…という経験は、世代を問わず誰にでもあることです。

私自身、登山の頻度が減れば減るほど、翌日以降にやってくる筋肉痛がおそろしく、山から遠ざかる…という悪循環に悩まされていた時期がありました。毎週末山へ行ければ最高ですが、天気や予定の都合もあり、そううまくいくことはありません。『久しぶりの登山でも、翌日以降の階段の登り降りや歩行に悩みたくない!』という同じ悩みを抱える方に、私の解決策であったこの「C3fit(シースリーフィット)/コンプレッションロングタイツ」をおすすめさせてください。

YAMAPスタッフの本音レビュー|実際に使い倒しているウェア&ギアを紹介します Vol.3

一見普通のタイツではありますが、足首から太ももにかけて「段階着圧設計」が施されたこのタイツは、適度なコンプレッション効果で血行が促進され、各部位の筋肉が最適に機能するように調整してくれるという性能を持っています。その性能は一般的なスポーツタイツとは一味も二味も異なり、「一般医療機器」として、医学上でのお墨付きもあるアイテムなんです。その分、お値段もそれなりではありますが…ここは妥協せず、この「C3fit(シースリーフィット)/コンプレッションロングタイツ」を是非とも試してみてください。

YAMAPスタッフの本音レビュー|実際に使い倒しているウェア&ギアを紹介します Vol.3

知人の紹介で購入した私は、その効果に驚きました。まず感じたのは、「足が軽い」という感覚。着圧設計により筋肉のブレが抑えられることで、"登る"という動きに集中して筋肉を使うことができ、下山後は「足の疲労感やだるさ」が未着用時に比べ軽減している実感があったのです。

実際に、翌日以降の筋肉痛も、未着用での登山に比べてかなり軽減されました。複数回履いて登山をすることで、正しい筋力が備わり、登りの動きがスムーズになる感覚もありました。登山だけでなく、日常使いや立ち仕事、長時間歩き回る旅行やお出かけの際も使っていますが、帰宅後の足のだるさやむくみが軽減されるので、本当におすすめです…!

もちろん、自分の身体と向き合い、健康な身体づくりをすることは、登山には欠かせません。しかし、『それができないから山へ行かない』となってしまえば、元も子もないですよね。『歩くことも登ることも、もう怖くない!』そう思える、私のとっておきの登山の飛び道具です。来たる春夏の登山シーズンへ向けて山歩きを再開しようとしている方や登山中や登山後に感じる疲労感にお悩みの方は、ぜひ試してみてください。感想も聞かせてくださいね!

YAMAP STORE コンテンツディレクター

豊島 七海(とよしま ななみ)

1998年東京都出身。YAMAP STOREにてコンテンツ(記事/動画/イベントなど)の企画及び制作を行っています。現在は長野県小諸市と東京を行き来する2拠点生活。海が好きそうな名前ですが、海より山派。登山はもちろん、トレイルランニングや沢登り、バックカントリーや雪山登山など自然のなかで遊ぶ時間が大好きです。

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大地をしっかり掴む!奈良で生まれた「山に登る靴下」

YAMAP(ヤマップ)トレイルソックス タビ


YAMAP STOREで発売になったばかりのトレイルソックスシリーズ。
開発がスタートしたのは、いまから1年ほど前の2022年の3月。
高機能靴下を開発している「西垣靴下」さんに直接お伺いし、登山に特化した靴下を、日本の靴下産地である奈良県で作りたいんです!とお話ししたところからスタートしました。

「西垣靴下」さんに協力を依頼をしたのは、社長の西垣さん自身が山に登られるため、その知見をいかして、「山に登る靴下」という商品をすでに販売されていたことがおおきな理由です。その西垣靴下にしかないノウハウや特許技術を使わせてもらいながら、さらに「匂いにもケアした作りにしたい」「穴が開きやすい箇所を補強できないか」「気分の上がる配色でつくりたい」などの新たなリクエストをさせていただき、新しい商品の開発がスタートしました。そこからサンプル作成、山でのフィールドテスト、サンプル修正、パッケージデザイン、本生産と経つこと約1年。やっと先日念願の商品が発売になりました。
そんな思いの詰まった商品なので、今回私の推しアイテムに選ばせていただきました。

YAMAPスタッフの本音レビュー|実際に使い倒しているウェア&ギアを紹介します Vol.3
YAMAPスタッフの本音レビュー|実際に使い倒しているウェア&ギアを紹介します Vol.3

まずはその形状が日本人に馴染みの深い足袋形状であること。
一番重要な親指が独立していることで、足指で地面を掴みやすくなり、足の踏ん張りがききやすくなります。また、足指の間に布があることで汗を吸ってくれ、より快適な環境で歩くことができたり、そのままサンダルがはけたりと、なかなか利点の多い形状です。

YAMAPスタッフの本音レビュー|実際に使い倒しているウェア&ギアを紹介します Vol.3

ただ、私がこの靴下を履いていて一番気に入ったと思ったポイントはとにかく「滑らない」「ずれない」こと。
地面と接地する部分にだけ細いゴム糸が一緒に編み込まれてることで、靴下と自分の足、靴下とインソール、その両方がずれなく、踏ん張る力が逃げません。また、踵の上の部分にもヒールロックという特殊な編みが施されていることで踵部分もずれにくい工夫が。さらにと、他にも伝えたいことはたくさんあるのですが、長くなってしまうのでこの辺にしておきます。

YAMAP STORE 商品企画

乙部 晴佳(おとべ はるか)

YAMAP STOREの商品企画担当。アウトドアブランドのMDを経て2021年YAMAPに入社。現在は様々なブランドさんとの共同企画商品や、ユーザーさんのお悩みに寄り添うオリジナル商品の開発に日夜明け暮れています。衣食住を背負って移動する縦走登山やバイクパッキングが好き。今年は伊藤新道を歩きに行きたいです。

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靴の中を風が通る!最高の通気性で足蒸れとおさらば

ALTRA(アルトラ)ローンピーク7

とにかく全身汗っかき。自然の中でのアクティビティのみならず街でも、「一日中靴を履いている」ことになると、足がとにかく蒸れる。がっちりした登山靴でなくとも、通気の悪い靴を1日脱ぐタイミングがなかった時など、靴下を超えて靴がしっとりしてしまうこともあるくらい。

あまりに汗をかいてしまうものだから、週末山に行く時や、会社帰りに走りたい時などは替えの靴下と靴はマストで準備していたものの、やはり荷物になるのが辛い。辛いから今日はやめようかなとなることもしばしば。
そんな時に履いて衝撃を受けたのが「ALTRA(アルトラ)ローンピーク7」です。

YAMAPスタッフの本音レビュー|実際に使い倒しているウェア&ギアを紹介します Vol.3
YAMAPスタッフの本音レビュー|実際に使い倒しているウェア&ギアを紹介します Vol.3

アッパー部分に使用された通気性のいいメッシュ部分と両サイドに配されたロゴ周りのメッシュにより、靴の中に新鮮な空気が入り込みます。また足の指を押さえ込まない幅広のデザインにより、指先が縮こまることなく大地を捉えることができ効率よく力を入れられ、独自開発のソールがしっかりと地面に食い込み滑りにくく走りやすいです。

何よりデザインと配色が可愛い。履いて会社に行って、近くを走って、そのまま帰っても違和感がなく、何より靴下が今までより明らかに濡れていないので不快度が違う。走るために出かけるのでなく、出かけた先で走れるを可能にしてくれるシューズです。

YAMAP STORE コンテンツディレクター

伊藤 真理(いとう まり)

YAMAP入社後、周囲に影響されて始めたトレイルランにどっぷりハマり、山を駆け抜ける喜びを噛み締めています。ダンスやキャンプ、山で生まれる交流が好き。やりたいことがありすぎて一年があっという間です。

暖かいのに行動中も汗ばまない!最先端の行動保温着

STATIC(スタティック)YAMAP別注 アドリフトプラスクルー


しっかりと暖かいのに、行動中も汗ばむことなく着続けることができ、しかも自宅で簡単に洗濯ができて乾きも早い。いま登山用ウェアで注目のカテゴリ「行動保温着」の最先端とも言えるべき商品が「YAMAP別注アドリフトプラスクルー」です。

YAMAPスタッフの本音レビュー|実際に使い倒しているウェア&ギアを紹介します Vol.3
YAMAPスタッフの本音レビュー|実際に使い倒しているウェア&ギアを紹介します Vol.3

「YAMAP別注アドリフトプラスクルー」はYAMAPと日本発の環境配慮型アウトドアブランドSTATICの共同企画。裏側の蜂の巣状に配置されたフリースが保温力と通気を促す秘密です。

また、表の生地は汗や水分を一気に拡散させてくれるので、雪や汗で濡れた後は一定時間は濡れを感じますが、その後は乾きが早くずっと快適に過ごせます。例えば、次の日に急に着て行くことになった時にも、夜洗濯すれば冬の室内(20℃くらいの環境)であっても、朝起きたら乾いているので安心です。

YAMAPスタッフの本音レビュー|実際に使い倒しているウェア&ギアを紹介します Vol.3

ちなみに、やや汗っかきの私は気温5℃くらいの冬の低山ハイクでは、ドライレイヤーと半袖のメリノウールのベースレイヤー、そしてこの「YAMAP別注アドリフトプラスクルー」の3枚で快適に歩いています。休憩中には上から薄手のダウンを羽織れば十分なので、インナーにもアウターにも本当に使える!と思っていただけるはずです。

執行役員・YAMAP STORE事業部長

清水 直人(しみず なおと)

サービスの立ち上げ時からYAMAP STOREの事業を担当しています。ユーザーさんの期待に応えられる商品・サービスをご提供できるよう日々奮闘中! 好きな山は「伊吹山」。地元である関西から東京に向かうときに突然現れるどーんとした佇まいに、いつも惚れ惚れしています。

一度履いたらもうやめられない!
大人のわがままを叶えてくれる極上のフリースパンツ


HOUDINI(フーディニ)/アウトライトパンツ


年を重ねるにつれてタイトな服にストレスを感じてしまうようになり、気づけば身につけるものはストレッチの効いたものや、少し大きめのサイズなど、着ていて楽なものばかりになってきました。

特にパンツはタイトなものを避けるため、少しゆるっとした格好でいることがほとんど。過ごしていてとても快適なのですが、ふとたまに鏡に映った自分を見ると少しだらしなく見えることも。。「履いていてストレスフリーだけど、だらしくなく見えないスタイリッシュなパンツはないだろうか?」と考えていたところに巡り合ったのが、この「HOUDINI(フーディニ)/アウトライトパンツ」でした。

YAMAPスタッフの本音レビュー|実際に使い倒しているウェア&ギアを紹介します Vol.3
YAMAPスタッフの本音レビュー|実際に使い倒しているウェア&ギアを紹介します Vol.3

このパンツの何がすごいかと言うと、まずはその極上ソフトな履き心地です。この柔らかな毛布に包み込まれるような心地よさは自分の語彙力ではお伝えし切れないのですが、どのくらいすごいかを実際に起きた出来事でお伝えしますと、実家の母が急用で我が家で一泊することになった時、寝巻きがなかったので仕方なく買ったばかりのこのパンツを貸してあげたんです。そしたらもうとんでもなく気に入られてしまって、翌日そのまま持ち帰られてしまいました。まあすごく嬉しそうだったので、いい親孝行ができたなということで、結局自分用にもう1着購入することになりました。

YAMAPスタッフの本音レビュー|実際に使い倒しているウェア&ギアを紹介します Vol.3

その履き心地のよさだけでなく、ちょうどいいシルエットで細身に見えるというのもこのパンツの素晴らしいところ。サイズ選びによってはタイツのようにミッドレイヤーとして、もしくは少し大きめを選んでも野暮ったく見えないので、スタイリッシュな街着としても活躍する、そんな魔法のような極上パンツをぜひ、試してみていただきたいです。

YAMAP STORE CS・バックヤード担当

関山 昌宏(せきやま まさひろ)

登山経験なしでYAMAPに入社、入社後すぐ同僚に誘われて初めて登ったのが、日本3大急登のひとつと言われる甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根でした。月に1回あるかどうかの登山頻度ですが、ギアには目がなく常に物欲と闘っています。

毎日愛用!軽くて大容量なエコバッグの究極では?

GRANITEGEAR(グラナイトギア)エアグロッセリーバッグ


「軽くて超コンパクトだから、バッグに忍ばせて毎日持ち歩いているんです」という一押しのコメントが続出する超軽量でタフなエコバッグ。

登山用テントやバックパックにも使われるシルナイロンという生地を使用していて、重い荷物の持ち運びもOK。また、耐水・撥水加工されているので、多少の雨にも負けないというのも心強いです。

YAMAPスタッフの本音レビュー|実際に使い倒しているウェア&ギアを紹介します Vol.3
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登山の帰りって、なぜか行きよりも荷物の容量が多くなりがち。温泉に行って着替えたり、お土産を買ったり、下山後の楽しみもありますよね。

「ちょっとお土産を買ったけど、バックパックの中に収納するのは面倒で難しい」という場合も。そんなときには、このバッグをパッと広げて、お土産を手持ちにして持ち帰るのがオススメです。

また、下山後の温泉や銭湯などに行く場合には、着替えを入れて簡単に持ち運べます。3色ありますが、中が透けにくい紫色をオススメします。

執行役員・マーケティング戦略本部長

小野寺 洋(おのでら ひろし)

2022年の夏、久しぶりに上高地に行って、奥穂高岳に登ってきました。帰りは、上高地でジャムやスイーツを買ったりして、気づけば、お土産がいっぱいに。そんなときにも役立ったのが今回推薦した「エアグロッセリーバッグ」でした。とにかく軽くてコンパクトなのがおすすめです。最近は、山に行くための脚の筋力を鍛えるため、ジムのウォーキングマシンで、傾斜角18度の斜面を早歩きする有酸素運動にハマっています。

`ザックに忍ばせたい!マルチに使える万能ブランケット

SOL(エスオーエル)サバイバルブランケット 2人用

軽量化につながる、常にザックに忍ばせておきたい、一石N鳥なエマージェンシーブランケット。

サバイバルブランケットとして緊急用に常に持っておきたいアイテムではありますが、それだけにあらず。
グランドシートとして、防寒着として、シュラフカバー、雨具として、など様々な使い方ができます。

マルチに使えるということは、荷物を減らすことができ、軽量化にもつながります。
私は主にサバイバルブランケット兼グランドシートとして使用しています。グランドシートとしても使うことで、別にグランドシートを持っていく必要がなくなり軽量化につながっています。シチュエーション次第では、休憩中しか使わないであろう防寒着を持って行かずに、サバイバルブランケットで代用することも可能です。

YAMAPスタッフの本音レビュー|実際に使い倒しているウェア&ギアを紹介します Vol.3

300円くらいのエマージェンシーシートもありますが、SOLのアイテムは広げたり畳んだりするときの音が小さいのも好きなポイント。
テント場や小屋、災害時の避難場所など周りに人がいる環境でも比較的使いやすいのも魅力の一つだと思います。

山とは離れますが、子供と外で遊ぶけどレジャーマットのような大きなものは持っていきたくないな、なんてときにカバンに入れておいて、休憩の時にレジャーシートの代わりとして使っています。

山、日常、災害時、さまざまな場面でマルチに活躍できるベストバイなアイテムです。

YAMAP STORE エンジニア

工 明貴翔(たくみ あきと)

ハイキングをはじめて歩く楽しさに気づき、家に早く帰れるようにとトレランを始めたら楽しすぎて走ることにもハマりました。今は、子育ての合間を縫ってハイキングとランをゆったりと楽しんでいます。静かな樹林帯を歩いたり走ったりするのが好きで、神秘的な場所に出会うとワクワクします。

十人十色なYAMAPスタッフたちのレビューをお送りしてきましたが、みなさんが気になるアイテムはありましたか? 人のおすすめを聞いていると、自分が思ってもみなかった用途だったり、気付かなかった利便性を発見できることもありますよね。各スタッフの熱意の数だけ、みなさんに新しい価値をお伝えできていたら、とても嬉しく思います。

YAMAPスタッフのおすすめアイテムレビュー、今後も順次ご紹介していきたいと考えています。また次回もお楽しみに。

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