わたしとインソール 後編|トレランビギナーが70kmのレースを完走! その全記録

登山をはじめとする、アウトドアアクティビティ向けのウェア&ギアを取り扱う「YAMAP STORE」。山という専門的な分野ということもあり、スタッフの多くはアウトドアを楽しみながら、アイテムのテストや商品の開発を行なっています。
 
YAMAP STOREでコンテンツ制作を担当する伊藤が打ち込んでいるのは「トレイルランニング」。前編では、トレイルランニングをはじめたきっかけや愛用している『山を走るインソール』についてご紹介しましたが、後編では全長70kmに迫るITJ(伊豆トレイルジャーニー)の参戦レポをお届けします。トレイルランナー歴わずか半年にして果敢に挑戦したミドルレンジレース。走りを支えたギアやトレーニングとは? これからトレランに挑戦したいと思っている方やトレランを趣味にされている方、必見です!

YAMAP STORE コンテンツディレクター

伊藤 真理(いとう まり)

YAMAP入社後、周囲に影響されて始めたトレイルランにどっぷりハマり、山を駆け抜ける喜びを噛み締めています。ダンスやキャンプ、山で生まれる交流が好き。やりたいことがありすぎて一年があっという間です。

大会に向けたトレーニングで走力をアップ

 
トレイルランニングをはじめて半年と少し。コース距離が20km前後のショートレースを走るなかで、「もうちょっと長いレースにも挑戦してみたい」という思いが芽生えたという伊藤。社内のトレラン仲間のススメもあり、12月開催の「ITJ(伊豆トレイルジャーニー)70km部門」に応募したところ、なんと当選。「軽い気持ちでエントリーしたものの、せっかく出場するなら完走したい!」と、ミドルレンジレースへの挑戦がはじまったのでした。

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伊藤「正直、まだ私には早いかな、と思っていました。でも当選したのなら完走したい!という思いでトレーニングに打ち込むことに。これまではレースで24kmを走ったことがありましたが、70kmという距離は未知数。まずはタイムより、長距離を走れるようになろうと、トレーニングを強化しました。
 
ショートレースやトレラン仲間との練習で感じたのが、登りの弱さと心肺機能の低さでした。ITJでは、関門ごとに時間制限による足切りがあるので、完走するためにはスピードも求められます。
 
そこで、月間走行距離は150km以上を目標に、週末は山を10km以上は走りました。平日や気分がのらないときはジムでランニングマシンの傾斜角をMAXにして歩くなど、距離だけでなく登りの筋力と持久力の強化に励みました」。

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レース直前の11月は毎週欠かさず山に。10〜30km程度のコースをつくり、「早く短く」よりも、「ゆっくり長く」動きつづけることを念頭にトレーニングを重ねたのだそう。距離や累積標高の確認はYAMAPのアプリを活用。「数字で管理することで、客観的に結果が見えますし、目標をクリアできたときは達成感もありますね」と伊藤。
 
トレーニングの効果は登山でも実感できたのだとか。伊藤曰く「これまで息切れして、登りもキツいと感じていたテント泊登山でも、驚くほど体が軽く感じたんです。体力がついて登山の幅が広がりましたね。日帰りハイクでも距離を伸ばせますし、重い荷物でも疲れにくくなったのは嬉しいおまけでした」。

気になるレース結果はいかに?!

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そして迎えた12月10日。日の出前にスタート地点である伊豆半島西部の松崎新港から、69.1km先にある修善寺総合会館を目指します。制限時間は14時間。伊豆半島の山々を、目の前に聳える富士山に向かって走っていきます。

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伊藤「2時間ごとの関門に捕まらないようにコースタイム設定をしました。制限時間は14時間ですが、景色はもちろん、応援してくれる人や一緒に走っているランナー、エイドでの補給や先のコースチェックなど、楽しい要素がたくさんあり、実際に走ってみるとあっという間でした。

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フィニッシュタイムは『19:58:46』。レースタイムは『13:54:46』と、なんと、制限時間の5分ほど前になんとかゴールできました!」。

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目標の完走をなんとかクリア。トレイルランニングをはじめて、わずか半年で挑んだミドルレンジレース。なかにはDNF(Do Not Finish=途中棄権)するランナーも多く出るなか、完走できたことは大きな手応えだったのではないでしょうか。

完走を支えた『山を走るインソール』

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70kmにも及ぶレースでは、ペース配分やエネルギー補給など、ある程度のテクニックも必要です。一方、「走る」こと自体を支える足元や膝への負担も気になるところ。伊藤が信頼を置くのが、YAMAPオリジナルの『山を走るインソール』です。

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伊藤「夏の終わりくらいからショートレースで感じていた"足の疲れやブレ"を抑えたいと、『山を走るインソール』を試してみたんです。足の指に力が入りやすくなるので、安定感が増して、蹴り出しの力も強くなったように思います。
 
ITJは距離が長いので、負荷を軽減してくれるインソールに助けられたと感じています。実は、51km地点の達磨山ピークから先はほとんどが下りだったので、下り坂が大好きな私はそれを楽しみに中盤までを走っていたんです。でも、いざそこまで来たらほとんど階段で……。

身長が小さい私は段差の高い階段が苦手。走るよりも飛び降りるような感じになってしまうので、足への負担が大きかったですね。そんな悪条件でも、後半戦での足の疲れは思った以上に少なく、走り切ることができました」。

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『山を走るインソール』は、運動量の多いトレイルランニング向けに、保水しないEVA素材を使用していたり、着地時の衝撃を抑えるためにクッションを内蔵していたりと、特殊な仕様になっているのも特徴です。パフォーマンスの向上や疲労軽減という意味でも、ぜひとも試していただきたいアイテムです。

もっと長いレースにも出てみたい!

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トレランをはじめたときは、「まさか自分が70kmのレースに参戦するとは思ってもいなかった」という伊藤。仲間との皇居ランにはじまり、陣馬〜高尾のトレランデビュー、そしてショートレースの挑戦とトレーニングの日々を経て、70kmもの距離を走破できるまでに成長しました。

わたしとインソール 後編|トレランビギナーが70kmのレースを完走! その全記録

伊藤「中距離レースに出てみて、戦略を組む楽しさ、補給のタイミングやペース配分の難しさを実感しました。レースに参加するたびに学びがあり、ステップアップしていく実感もあります。走り終わったときは『もういいかも』と思うのですが、何日かするとすぐ走りたくなるんです(笑)。来年もレースに参戦する予定があります。まだなんとか完走できるレベルのビギナーですが、少しずつ走れるようになって、世界がどんどん広がっていくのを感じています」。

ミドルレンジレースの完走を通して、トレイルランニングの魅力に一層取り憑かれた伊藤の挑戦は、これからも続きそうです。

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