理想を叶える秀逸クッキングギアで、山ごはんはもっと楽しくなる
山肌は美しい紅葉に染まり、里には滋味豊かな山の幸が溢れ、そしてお腹の虫がグーグーと鳴き声を上げる季節、「食欲の秋」がもうすぐやってきます。
目前に迫った行楽シーズンを前に「今年はどの山に登ってどんなごはんを作ろうか…」とあれこれ算段されている方も多いはず。
とはいえ、食の好みは千差万別。理想の山ごはんは人それぞれです。例えば「品数を充実させたい」だったり「みんなで鍋を楽しく囲みたい」「とにかく手軽に済ませたい」などなど、あげればキリがありません。
今回の特集では、そんな「理想」を実現してくれるYAMAP STOREの秀逸ギアを集めました。皆さんの山ごはんを素敵なものにしてくれる「逸品」にきっと出会えるはずです。
「山だからしょうがない…」ってレシピを諦めていませんか?

鍋料理に炒め物、炊き込みご飯に具沢山のスープ。日頃から美味しい手料理に創意工夫を凝らしている方も多いと思います。
でも、それが「山ごはん」となった途端に、クッキングギアの制約もあって、ついついシンプルなものになりがち。「色々なものを作ってみたいとは思いつつ、クッキングギアはお湯を沸かすことにしか使っていない」なんて声も聞こえてきそうです。
今回はそんな方にこそ読んでほしい「山ごはんをぐっと楽しく美味しくする秀逸クッキングギア」をご紹介します。
CASE1『品数を多く作りたい! 火力がもうひとつあれば、もっとレパートリーが増えるんだけど…』

山ごはんを作る上で、最も大きな制約と言えば、やっぱり火器の数。多くの方はOD缶とバーナーを持参して、ひとつの火力でさまざまな工夫をしながら調理をされていることと思います。
「もうひとつ火力があったら同時に色んな料理が作れて便利なのに…」「スープを沸かしながら、もう一品作りたい」などと感じている方も、きっと少なくないはず。かといって、OD缶とバーナーをもう1セット購入して山に持って行くのもナンセンスですよね。
そんな時にオススメしたいのが、持ち運びも簡単な「コンロ&固形燃料」のセット。最近ではメスティンでお米を炊く際の自動炊飯にもよく使われている火器ですが、その実力はなかなかのもの。
1合のお米なら、固形燃料ひとつで綺麗に炊き上げることができます。固形燃料の量を調整して火力や燃焼時間を増やせば、お米に限らずスープやパスタを作ることも、もちろん可能です。
イギリス軍にも採用されている銘品コンロで火器をプラスワン
FireDragon(ファイヤードラゴン)フォールディングクッカー & 固形燃料 12ブロック
イギリスを含め、世界各国の軍隊でも使用されているFire Dragonの固形燃料専用のストーブ。五徳部分が可動式になっているため、11.5x7x2.6㎝と省スペースに格納でき、さらに中には専用の固形燃料が3つまで収納可能。サイドからの風の侵入を防ぐ、取り外し可能な風防がついているので、少しの風なら気にせずに安定した火力を得ることができます。
固形燃料1個あたりの燃焼時間は約11分(目安)です。状況にもよりますが、500ccのお湯なら6分強で沸騰させることができるので、簡単な麺類やスープの調理、自動炊飯などには大いに役立つはず。
省スペースな火器ならアルコールストーブもオススメ
EVERNEW(エバニュー)チタンアルコールストーブ & チタンゴトク trive Ti
固形燃料コンロと並ぶお手軽火器といえば、「アルコールストーブ」。燃料となるエタノールはドラッグストアでも販売されているので、簡単に確保できます。EVERNEW(エバニュー)チタンアルコールストーブは、耐久性が高いチタンで作られた超軽量(34g)のアルコールストーブ。30mlのアルコールで5分燃焼、400mlのお湯を沸かすことが可能です(目安)。数あるアルコールストーブのなかでも「お湯を早く沸かすこと」ができる性能を備えています。
合わせて手に入れたいのが五徳。アルコールストーブは本体だけでも使用できますが、火力を余すことなく使い、クッカーの安定感を高めたいのであれば必須アイテムです。
【併せてオススメしたい秀逸アイテム】
EVERNEW(エバニュー) Ti フーボー
より快適に固形燃料コンロやアルコールストーブを使いたいのなら、本格的な風防の合わせ使いがオススメです。これさえあれば、風を気にせず調理が可能。高さ調節ができるので、OD缶とバーナーを使う際にも活用できる汎用性の高さも嬉しいところです。
EVERNEW(エバニュー) ウルトラライトパン#16 & フライパンのフタ/16cm
火器が2つになったなら、コンロやアルコールストーブでご飯や麺を調理しつつ、バーナーで炒め物にチャレンジしては? 直径16cmのウルトラライトパンは、1〜2人の調理にぴったりなサイズ。TITANIUMプラズマコーティングが施されており、耐久性を備え、コゲに強いのが特徴です。
さらに調理の幅を広げたい! という方は、別売りのフライパンの蓋を取り入れてみては? しっかりと熱を通したい料理や蒸し物など、レパートリーがぐっと広がります。
FireDragon(ファイヤードラゴン)/アウトドアクッキングセット
「火器と併せて、クッカーも追加したい」という方には前出の「フォールディングクッカー」と「固形燃料 12ブロック」に加え、メスティン2つとカラトリーなどがセットになったクッキングセットはいかがでしょう? これだけ充実のセット内容ながら4,840円(税込)と価格も良心的です。
SOTO(ソト)/フィールドホッパー
調理の品数が多くなると、色々と取り回しが大変になりがち。うっかりクッカーをひっくり返したり、こぼしてしまうことは避けたいところです。そんな時には、アルミ天板を備え、火に強く軽量コンパクトなアウトドアテーブル「フィールドホッパー」が役に立ちます。
CASE2『山ごはんのメインディッシュと言えばやっぱり鍋! みんなで山鍋パーティーがしたい』
仲間が集まった時のメインディッシュと言えばやっぱり鍋。山の中で温かな湯気を上げる鍋を囲めばほっこり幸せな気分になって、会話も弾みます。
「とはいえ、複数人で山鍋パーティーをするとなると、色々と調理器具が嵩張りそう。背が高いバーナーだと安定もしないし、憧れつつも中々手が出ない…」という方も多いのでは?
でもご安心を。スタッキングに優れたギアをチョイスすれば、そんなに荷物を増やすこともなく、憧れの山鍋パーティーを実現できます。食材は、登山口に到着するまでに道の駅や産直に立ち寄って見繕いましょう。里山が育んだ秋の恵みをふんだんに盛り込んだ、素敵な山鍋に挑戦してみませんか?
山鍋を楽しむポイントは「スタッキング」と「保温力」
SOTO(ソト)/ナビゲータークックシステム
2〜3人の山鍋には、SOTOのナビゲータークックシステムがピッタリ。スタッキングにこだわった設計になっているので、荷物が嵩張るストレスとも無縁です。セット内容は、大小のクッカー鍋2点にどちらも樹脂でできたリッド(蓋)付き。その他、クッカー小用の断熱ディスク・クッカー小用コジー(保温ケース)・リフター(鍋つかみ)・リフターケース・クッカー大用の収納ケースの9点。容量も十分でスタッキングに優れ、保温にも配慮されている山鍋にピッタリのセットです。
熱々の鍋をつつきたいなら、バーナーは低重心のものをチョイス
SOTO(ソト)/レギュレーターストーブ & ミニマルワークトップ/シルバー
鍋を囲むなら、加熱しながらアツアツを楽しみたいもの。でも、OD缶対応のガスバーナーだと、重心が高くて、転倒のリスクがないとも言い切れません。そんな時には、重心が低くて安定している「SOTO(ソト)/レギュレーターストーブ」がオススメ。ホームセンターやコンビニでも手に入るCB缶が燃料なので、いざという時に大助かり。この利便性は、災害時の備品としても注目されています。
「SOTO(ソト)/ミニマルワークトップ」と一緒に使えば、ビルトインコンロのような形状になり安定感も抜群! 調理のしやすさは折り紙付きです。
【併せてオススメしたい秀逸アイテム】
YAMAP(ヤマップ)/うなぎの寝床コラボ ヤマオウリョウキ & ヤマガスカバー
山鍋パーティーといえば、こだわりたいのが食器。金属製だと火傷しそうだし、かといって厚手で嵩張るのも嫌。そんな時にはミニマルな木製の器「応量器」を取り入れてみては?
3つの腕、OD缶カバーなどそれぞれに別売りですが、これらはスタッキングを想定して作られているので収納性能も抜群。金属のように熱くなることもありません。
FORESTABLE(フォレスタブル)/ブナカップ
応量器のように複数の器は必要ないんだけど…と言う方には、こちらの木製カップがオススメ。ブナ科の木を素材に使用した手触り感抜群のカップは、きっと一生モノの愛用品になるはずです。SとMの2サイズ展開。
Onisi(オニシ)/アルファ米 白米3個セット
鍋の後の楽しみといえば、シメの雑炊。そんな時に便利なのがアルファ米です。残った鍋のつゆにアルファ米を投入して蓋をしたら、待つこと15分。美味しい雑炊は、心もお腹も満たしてくれます。
YAMAP(ヤマップ)/オリジナルマサラベースソイクルセット 2袋入
「雑炊を味変したい」「ちょっと変わった鍋に挑戦したい」という方にオススメなのが、こだわりのカレーベース。マサラベースとソイクルをアルファ米と一緒に鍋に入れて煮込めば、風味豊かなカレー味に一変します。トマトジュースと水だけで本格カレーにもなるので、大きめのクッカーでみんなに振る舞ってもいいでしょう。
CASE3『美味しくて温かい料理が食べたいけど面倒なのは嫌! 手軽に山ごはんを楽しみたい』
CASE1・CASE2と手の込んだ山ごはんを作るためのギアを紹介してきましたが、「美味しく食べたいけど簡単に済ませたい」という声もやっぱり聞こえてきそうです。
そんな方には、シンプルなクッカーでお湯を沸かして、フリーズドライやレトルトなどのインスタントフードを活用するのがオススメ。「え、インスタントフードならもう取り入れているけど…」という方も、侮るなかれ。
ここからは「できるだけ手軽にお湯を入手したい」という方にぴったりなギアと、スーパーやコンビニには中々並んでいない、とっておきのインスタントフードをご紹介しましょう。
「お湯を沸かす」だけなら、無駄な機能は一切不要
EVERNEW(エバニュー)/チタニウムウルトラライトポット600
お湯を沸かすだけなら、シンプルなクッカーがあれば十分。無駄な機能を一切排除したチタンウルトラライトクッカーと美味しいインスタントフードがあれば、山ごはんは簡単手軽にできてしまいます。クッカーの容量は600mlと900mlの2種。厚さ0.3mm、本体重量わずか95gというのは、やはり軽量で耐久性に優れたチタンだからこそ実現できる品質でしょう。ガスカートリッジとバーナーを持って行くのが面倒ということであれば、前出のアルコールストーブや固形燃料コンロで火力を確保するという手もあります。
いっそのこと「お湯を持参する」という方法も
THERMOS(サーモス)/山専用ステンレスボトル/750ml
「火器やクッカーを使うのすら面倒!」なら、熱いお湯を持っていくという選択肢も。アルファ米やフリーズドライと魔法瓶を活用すれば、山中で火器を使わなくても温かなごはんを楽しむことができます。山専用ステンレスボトルの容量750mlは、1人分のフリーズドライやカップ麺を調理するのには充分な量。「78度以上を6時間」の保温力を備えているので、日帰り登山にぴったりの性能です。
併せてオススメしたい秀逸アイテム
NISHIKIYA KITCHEN(ニシキヤキッチン)/山で食べたいカレーセット YAMAPジップパック付き
「手軽に美味しく」を実現するなら、YAMAPが満を待して発売した「山で食べたいカレーセット」がイチ押し。袋ごと湯煎するだけで、まるで専門店のような味が楽しめます。ご飯はアルファ米を活用すると良いでしょう。3つの味をセットにしたものが全3種用意されていますので、ぜひお試しあれ。
Onisi(オニシ)/アルファ米 五目・わかめ・ドライカレー3個セット
極限まで手間を省いて、持参した魔法瓶のお湯とインスタントフードだけで調理を完結させたいなら、Onisi(オニシ)アルファ米の中でも味付きの商品をチョイス。このセットは「五目ごはん」「ドライカレー」「わかめごはん」の3種のセット。1食あたりの調理に必要な湯量は160mlなので、山専用ステンレスボトルで持参した750mlのお湯があれば、併せてインスタントスープやコーヒーを堪能しても、充分に間に合います。
工夫次第で山ごはんはもっと楽しくもっと美味しくなる!
ここまで、「品数を充実させたい」「みんなで鍋を楽しく食べたい」「とにかく手軽に済ませたい」と3つの理想とその解決策をご提案してきましたが、いかがでしたでしょうか?
「山ごはん」と言ってもそのスタイルは人それぞれ。きっと今回紹介した以外にも様々な理想があると思います。でも、漠然と考えているだけでは、理想は理想のまま。この秋こそ、永年の理想を叶えるべく、ギアを新調してみませんか?