3つのシーンで提案する、贅沢な山ごはんスタイル

「たくさん歩いて、登ったあとは、ガッツリ山ごはんで空腹を満たしたい!」。エネルギーチャージはもちろん、美味しい山ごはんは登山の醍醐味と考えている方も多いはず。手軽なコンビニのおにぎりやカップ麺も便利だけれど、せっかくならちょっと贅沢したいもの。そこで、スタンダードからライトウェイト、テント泊まで、それぞれのスタイルでオススメの山ごはんと道具をご紹介。もちろんいつものメニューにプラスするのもOK。気になる軽量化、テント泊で美味しいメニューもお届けします。ほんの少しの準備とテクニックでアップデートできる山ごはんはいかがでしょうか?!

登山と言ったらコレ! ガスバーナーをメインにした「スタンダード」スタイル

3つのシーンで提案する、贅沢な山ごはんスタイル

ガスバーナーを中心とした、日帰り登山から小屋泊、縦走まで対応してくれる調理装備。バックパックに詰め込んでも負担が少ないコンパクト&軽量さ、手早く調理ができる使い勝手のよさは、多くの登山者にとってのスタンダードとなっています。作れる料理の幅が広いのも魅力です。

ラーメンを贅沢に!「山盛り具沢山ラーメン」を作ろう

山ごはんの定番とも言える「インスタントラーメン」。お湯を沸かして麺を茹でるだけという、とってもシンプルな調理方法は登山にぴったり。でも、ちょっと物足りないなと思っている方も少なくないはず。そこで、美味しさはもちろんエネルギー満点の「具」をプラスしてみてはいかがでしょうか!? 豚肉とキャベツなどの野菜を味付けして炒めたものをジップロックに入れて持っていけばOK。出来上がったラーメンに乗せて温めれば贅沢な「山盛り具だくさんラーメン」の完成です。食後はコーヒーでひとやすみ。

信頼の日本ブランド「SOTO」と軽量な「EVERNEW」で

3つのシーンで提案する、贅沢な山ごはんスタイル
SOTO/マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター

SOTO(ソト)/マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター

ゴトク(バーナー上部の鍋を支えるパーツ)を脱着式にすることで、収納時の携行性を高めたコンパクトモデル。「ウインドマスター」という名前のとおり多少の風が吹いても火力が落ちない設計を採用。本体重量60gと、手の中に収まってしまうサイズ感ながら、山の上でも心強いバーナーです。

専用のガス缶(OD缶)は別売りですので合わせて購入するのも忘れずに。

EVERNEW/チタンウルトラライトクッカー 1 RED

EVERNEW(エバニュー)/チタニウムウルトラライトポット

日本のものづくりの技術が光る、薄さわずか0.3mmで仕上げたチタン製クッカー。インスタントラーメンなどの調理にもちょうどいい平型。バーナーの火を受けやすく、お湯が早く沸くのが特徴です。大きさはミニマムなソロ調理に最適な600mlサイズと調理の幅が広がる1300mlサイズをご用意。

「スタンダード」スタイルにはこちらもおすすめ

扱いやすさと適度な携行性から、ビギナーから本格登山の方まで愛用されているガスバーナータイプの調理器具。つい食事を簡素なものにしがちなデイハイクでも、これさえあれば山頂で温かいごはんを食べられます。もちろん小屋泊や縦走登山でも同じ道具で調理ができるので、いろいろなシーンで活躍してくれます。道具選びに迷ったら、まずはこちらの「スタンダード」スタイルからはじめてみては。

とことん軽量化!デイハイクに持っていきたい「ライトウェイト」スタイル

3つのシーンで提案する、贅沢な山ごはんスタイル

近年は山道具の軽量化が進み、ひとつひとつがコンパクトで軽くなっています。しかし、ガス缶ではなく「固形燃料」を使うことで、軽量化の極みとも言えるスタイルが実現できるんです。大きさはコッヘルひとつ分。燃料も火器もコッヘルのなかに収まってしまうので、気兼ねなく持ち出せるのは嬉しいポイント。いつでもどこでも調理が可能になりますよ。

軽くしても妥協はしない!「お腹いっぱいミートソースパスタ」

固形燃料はガスバーナーと違って使い方にちょっとしたコツが必要。固形燃料はひとつがおおよそ30g程度。これひとつで500mlのお湯を5分で沸かすことができます。気温や風により多少前後しますが、この時間をいかに有効活用するかがポイント。パスタは早茹でタイプを使用し、パスタソースは麺を茹でている間にフタの上で温めます。茹で上がったら湯切りして、ソースを絡めて残りの火で馴染ませて温めれば完成。調理時間5分というタイムリミットを逆手に取って、誰よりも早くご飯にありつく。そんなライトウェイトスタイルはいかがでしょうか?!

固形燃料「エスビット」と「EVERNEW」の軽量モデルを

3つのシーンで提案する、贅沢な山ごはんスタイル
エスビット ポケットストーブ ミディアムWS

Esbit(エスビット)/ポケットストーブ ミディアム WS

金属製のボックスタイプがユニークな手のひらサイズのストーブ。コの字に組み立て、中心に固形燃料を置いて火を着けるだけの簡単操作。クッカーのサイズに合わせて2段階でゴトクサイズが変更できるスグレモノです。内部には固形燃料・27gを2セット(4個分)を収納できます。

EVERNEW(エバニュー) Ti570 Cup/570ml

EVERNEW(エバニュー)/チタンカップ570FD

コッヘルとしても、カップとしても使える絶妙なサイズのクッカー。国内外のウルトラライトハイカーが愛用するのも頷ける、ミニマリストをターゲットとしたアイテムではありますが、荷物をシンプルに軽くしたいという方にはこれ以上ない選択肢ではないでしょうか。別売りのフタとケースを使えばもっと快適な調理が可能に。

Cascade Wild(カスケードワイルド) ウルトラライトテーブル /ホワイト

Cascade Wild(カスケードワイルド) ウルトラライトテーブル

重量わずか63g。まさに超軽量なアウトドア用テーブルです。素材はプラダン(プラスチック段ボール)と呼ばれるもので、軽量で強度を備えているのが特徴。熱には弱いので少し注意が必要ですが、テーブルがあることでクッカーやマグを地面に置くこともなく、衛生面でもメリットがあります。

固形燃料は、アルコールストーブと並んでUL(ウルトラライトハイキング)でよく使われる調理器具。なのですが、実は開発されたのは1936年。古くから使われてきた道具でもあるんです。メリットはバーナーなどの器具がいらないことと、装備が軽量になること。「山の上で美味しいごはんを食べたいけれど、バーナーセットは重いから諦めていた」というような方、「ハイキングは軽快に歩きたいから調理は考えていなかった」という方。固形燃料タイプの調理ギアならクッカーひとつ分の大きさ&重さで収まります。フリーズドライフードの調理やコーヒーなど、お湯を沸かせば楽しめるものがあるだけで、山行がグッと豊かになりますよ!

ガッツリ食べて元気いっぱいになろう!「テント泊」スタイル

3つのシーンで提案する、贅沢な山ごはんスタイル

サクッと済ませがちなデイハイクとは違い、テント泊ではガッツリ山ごはんを食べたいもの。重い荷物を担いで歩き、ヘトヘトで辿り着いたキャンプサイト。テントを設営したら山ごはんの時間です。じっくり調理して、山の景色を眺めながらゆっくり過ごす時間はまさに至福のひととき。しっかり食べて翌日の山行に備えてエネルギーをチャージしましょう!

山の疲れには汁物が鉄板。「じっくり煮込んだ具材たっぷり豚汁」

豚肉は冷凍して保冷バッグに入れておけば、キャンプサイトに到着するころには解凍が済んでいるでしょう。野菜はカットしてジップロックに。まずはクッカーでお肉と野菜を炒めます。食欲をそそる香ばしい香りが立ち込めますが、ここは我慢。水を注ぎ入れて味噌を溶かしたら、味が染み込むまでしばし煮込みましょう。味噌は個包装のインスタント味噌汁を応用するのが便利ですよ。

信頼の国産ブランド「SOTO」で揃える質実剛健セット

3つのシーンで提案する、贅沢な山ごはんスタイル
SOTO/ナビゲータークックシステム

SOTO(ソト)/ナビゲータークックシステム

ソロはもちろん複数人での調理もカバーしてくれるマルチなクッカーセット。フタつきの大小のクッカー鍋2点、クッカー小用の断熱ディスク、クッカー小用コジー(保温ケース)、鍋つかみがひとまとめになっています。クッカーはそれぞれ1.8Lと1.3Lと大容量。

SOTO(ソト) マイクロレギュレーターストーブ フュージョントレック

SOTO(ソト)/レギュレーターストーブ
ビギナーからベテランまで多くの愛用者のいる、非常に扱いやすい高出力バーナーです。クッカーの重心が下がることで安定感が上がり、ゴトクのカバー面積も広くなるため、複数人用の鍋やフライパンなどの大きめの調理器具が使えるのがメリットです。

レギュレーターストーブ専用のワークトップを合わせて使用すれば、調理用品を地面につけずに管理できます。

SOTO(ソト)フィールドホッパー/シルバー

FORESTABLE(フォレスタブル)/ブナカップ

美味しい山ごはんを食べるとき、こだわりたいのが「食器」。もちろんコッヘルやカップでも十分なのですが、「木の器」があるだけで食べる楽しみ、味わいがグッと上がります。耐熱性や口当たりのよさも木製ならではの魅力です。

「テント泊」スタイルにはこちらもおすすめ

テント泊をしたり、何日も山を歩く縦走に挑む場合、山ごはんは「楽しみ」以上に、「欠かせない」大切なライフライン。火が着かなくなってしまった、火力が調整できなくなってしまった、というようなトラブルがあっては大変です。耐久性が高く、山の過酷なシチュエーションでも安心して使える道具を揃えましょう。しっかりした作りになっている分重量はかさみますが、複数人で手分けすればソロのセットよりも軽量になります。仲間と鍋を囲んで過ごす。そんな山の時間には、信頼のおける道具が欠かせません。

スタイルに合わせて選ぶ、贅沢な山ごはん

3つのシーンで提案する、贅沢な山ごはんスタイル

登山、ライトウェイト、テント泊というそれぞれ異なるシチュエーションでの山ごはんをご紹介しました。「山ごはん」と言っても、スタイルはさまざま。ガスバーナーなのか、固形燃料なのか、クッカーはどのサイズなのか、というように選択肢はいくつもあります。山行のスタイルに合った道具を選んで、山ごはんを存分に楽しんでいただきたいと思います。

YAMAP STOREで購入できる山ごはん

    紹介したブランド

    • CascadeWild

      CascadeWild

      CascadeWildの故郷 オレゴン州のフィールドは絶えず湿ったり、...

    • EVERNEW

      EVERNEW

      1924年に金属運動具製造卸として創業して以来、“スポーツを通して健康...

    • SOTO

      SOTO

      自然での使用を想定して道具を開発する。それがSOTOの出発点です。極限...

    • FORESTABLE

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      野外の空間でも自然素材を使った食器で楽しく食事が出来るようにという想い...

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