登山の楽しみのひとつ、「山ごはん」。
悠大な景色を眺めながらいただく温かい料理は、
疲れた体に染みわたる最高のごちそうです。
ドライフードは手軽で便利だけど、やっぱり自分で作ってみたいもの。
どうやって作ったらいいかわからない、難しそうだなあ、と思うかもしれませんが
ちょっとしたアイディアでカンタンに作れる、おいしい山ごはんがあるんです。
材料はすべて身近なものでOK。
そして、登山の前に地元の食材をプラスすれば旅の思い出の1ページに。
山の楽しみがグッと広がる、
おいしい「山ごはんの旅」にでかけてみませんか?
登山口に向かう前に、
気になっていた地元のパン屋さんへ
まずは食材の調達を。
ここでしか手に入らない味を求めて
行きたかったお店を訪れてみましょう。
「これから山に行くんです」
「紅葉がはじまっているかも。楽しんで!」
ちょっとした会話をしていると気分は旅の中。
嬉しさとパンを抱えてバスに揺られ、
気づけばあっという間に登山口に到着です。
ゆっくり、のんびり景色を楽しもう
今日の登山の目的は「おいしい旅」。
コースタイムにゆとりをもたせて、
焦らずゆっくり、自然を楽しみながら歩きます。
秋の山は少し静かで、空気が澄んでいて気持ちがいい。
紅葉しはじめた葉っぱ、実をつけた植物が出迎えてくれます。
かわいい実はなんだろう?
ふだんとは違う山の姿に目がとまります。
見晴らしのいい特等席で、ごはんづくり
海と街、そして山々が見わたせる特等席を発見。
のんびりとはいえ、しっかり登山。
秋の風が火照った体をクールダウンしてくれます。
心地よい達成感に浸りながら、
ごはんの準備にとりかかりましょう。
メニューは「パスタ入りミネストローネ」。
頑張った体に染みわたるトマトの酸味と
たっぷり野菜がヘルシーなお気に入りのレシピです。
バーナーに火をつけて、クッカーにオリーブオイルをひいて、
刻んだ野菜を入れると、ジュワッという音と
一緒に香ばしいにおいが広がります。
この瞬間が何よりも待ち遠しいんです。
バーナーの火加減を調整してグツグツ煮込みます。
パスタのゆで加減はどうかな?
少し味見といいつつひとさじ。
・・・うん、おいしくできてる!
山ごはんは大変そうだな、と思うかもしれませんが、
ちょっとしたコツが解決してくれます。
野菜などの材料は家でカットすればOK。
早ゆでのパスタもあるので調理時間もあっという間なんです。
やっぱりひと手間かけて自分で作るごはんがいちばん。
完成したら、ブナカップにとりわけて。
はやく食べたい気持ちをおさえつつ、
自分だけのレストラン開店まであとひと息です。
見晴らしのいい山の上レストラン
ベンチにお気に入りのバンダナを敷いて、
今朝買ってきたパンをカットして、ロースターでこんがりと。
山の上とは思えない、贅沢なレストランになりました。
さて、「いただきます」とちいさくつぶやいて
温かいスープパスタと香ばしいパンを味わいます。
最高の景色とおいしい山ごはん。
これ以上ない山旅の思い出になりました。
私のこだわりは、ひとつでも食材を現地で調達すること。
それだけで、料理がここでしか楽しめない味になるし、
予期せぬ人との出会いにも繋がります。
山に登って、ごはんを作って食べる。
とってもシンプルなことなのに、
ココロもカラダも満たされていきます。
本日の山ごはんメニュー
トマトジュースでつくるパスタ入りミネストローネ
トマトスープで煮込んだたっぷり野菜とショートパスタの相性は抜群。作り方はとっても簡単。あらかじめ家でカットした野菜とショートパスタをトマトジュースで煮込むだけ。お好みで粉チーズやパセリを振りかけて完成です。ヘルシーなのにおなかいっぱい。肌寒い秋山シーズンにぴったりのメニューです。
本日の山ごはんレシピはこちら山ごはんにオススメの道具はこちら!
「どんな道具が必要なの?」「何を揃えればいいの?」をYAMAP STOREがサポート。
実際に調理で使ったアイテムをピックアップしてみました。
厳選クッキングギア
次の登山で、山ごはんに挑戦してみよう
景色はもちろん、登って歩いてたどり着いた
場所でいただくからこそおいしい山ごはん。
道具や食材のセレクト、調理する前の準備も楽しいもの。
いかに簡単においしくできるか工夫するのが、
山ごはんの面白さ、登山の面白さでもあるんです。
次の休日は、バックパックに食材と道具を詰めて、
「山ごはんを巡る、おいしい旅」に出かけてみませんか?